2018/07/16 のログ
ご案内:「学生通り外れの喫茶店」に美澄 蘭さんが現れました。
ご案内:「学生通り外れの喫茶店」に八百万 頼さんが現れました。
■美澄 蘭 > 落ち着いた喫茶店の、直射日光は当たらないテーブル。
すらりと華奢な少女が、アイスティーのグラスの中でストローを軽く揺らしている。
「ほんと暑いわね…魔術の力借りなきゃ参っちゃうわ」
そんな苦笑いを、向かい合う相手に向けて零す。
■八百万 頼 >
(最近、本当に暑い。
今でこそこうして喫茶店の中にいるので涼しいが、一歩外に出れば灼熱地獄のようなありさまだ。
恋人の問いかけに頷きながら暑そうな外の様子へ視線を。)
蘭ちゃんはまだマシや。
ボクなんか魔術もなんも使えんから、暑うて暑うて。
(冷気自体は「コピー」してあるものの、灼熱の太陽の下では全くの無意味だ。
汗をなかったことに出来るのは、便利だが。)
■美澄 蘭 > 魔術自体は術式周辺に冷たい空気を発生、循環させる構造を維持するものなのだが…蘭本人が涼むために使っている術式は、強度が高過ぎて一般的な魔術抵抗力の持ち主には寒過ぎるのが少々問題である。
こういう季節にそばにいる「誰か」のことを、術式を組んだ時にはあまり考えていなかったのもあるのだが。
「もうちょっと細かい調整が出来れば、一緒にいる時は問題ない…くらいには出来たかもしれないんだけどね」
「もう魔術理論はそんな詳しい講義とってないから」と、少し申し訳なさそうに視線を上下させる。
魔術自体は得た「技能」として卒業のために制御試験を受ける予定ではあるものの、現状、更なる勉強は止まっている。
…今後の進路のために必要な勉強が、これでもかと積み上がっているのだ。
■八百万 頼 >
いやぁ大丈夫大丈夫。
涼しいし、問題あらへん。
(笑いながらひらひらと手を振る。
流石に室内だと寒いだろうけれど、外の灼熱地獄であればちょうどいい。)
――それに、寒かったらくっついたらええねん。
(へらーと笑ってセクハラ発言。)
■美澄 蘭 > 「今日はちょっと、無防備に外に出るには暑過ぎたものね」
こちらも、肩をすくめて笑う。
冷却術式に日傘。かなりの重装備なあたり、元々暑いのが少し苦手なのだろう。
「………!」
「セクハラ発言」には、一瞬びっくりして頰が赤くなった後…
「………う、動きの邪魔にならなければ?」
と、たどたどしく首を傾げた。
「多分、術式調整して、範囲の調整をスムーズに出来るようにする方が色々都合がいいとは思うけど…そのくらいの調整なら、そんなに難しくないし」
と、やや小さめの声で付け足すのも忘れないが。
■八百万 頼 >
蘭ちゃん色白いもんなぁ。
(まさに透き通ると言った表現がしっくりくる彼女の白い肌。
日差しには弱いだろう。)
あら以外。
人の目ぇのあるとこでそんなはしたないことーなんて言うと思ったのに。
(人の、のあたりでくねくねと気持ち悪く身を捩らせながら、全く似ていない物真似。
気持ち悪い。)
いやいやいや、やっぱ恋人と言ったら腕組んで歩くアレでしょお。
■美澄 蘭 > 「そうなの…日焼け止め塗らないと、夏なんかすぐ赤くなっちゃって」
「痛いのよね、あれ」と少し眉をひそめる。
瞳だって、路面の照り返しにあまり強くない有様なのだ。
…しかし、「はしたないことー」という全く似ていない物真似で使われた言葉には、「んー…」と思案がちな声を漏らしながら
「…実は「はしたない」って言葉、あんまり好きじゃないのよね。外からの目に束縛されるみたいで。
「恥ずかしい」とかなら「自分がどう思うか」だから、別にいいんだけど」
と、わずかに唇を尖らせる。
それでも、「腕を組んで歩くアレ」の言葉には、気恥ずかしさと嬉しさの入り混じるはにかんだ笑みを見せて
「んー…でもやっぱり、頼さんも背高いし、それだとちょっとはみ出ちゃうと思うのよね。
あんまり周りの人を巻き込んでも迷惑だろうから、範囲の調整自体はスムーズに出来るに越したことはないと思うのよ」
「この季節に人と近づく機会があんまり多くなかったから、その辺の改良は今までサボってたんだけどね」と付け足して、最後にちょっとだけ舌を出してみせた。
■八百万 頼 >
痛いもんなぁ、アレ。
(日焼け、と簡単に言うが、要は火傷と同じようなものだ。
焼けないに越したことはない。)
あぁ、そらごめんなぁ。
――自分の異能とか能力とかを自由に使える訓練言うんは、確かにした方がええけども。
でもボクとしてはやっぱ恋人とのすきんしっぷも大事にしていきたいなー思てるんよ?
(はしたないと言う言葉に唇を尖らせれば、素直に頭を下げて。
ともかく彼女がそういった訓練をしたいと言うのなら断る理由はない。
ないが、それはそれだ。)
あっ、ほな蘭ちゃんをお姫様抱っこして歩けばくっつけるし範囲にも収まるしボクも嬉しいし完璧やん。
■美澄 蘭 > 「多分治癒魔術で治すのもそんなに難しいことじゃないけど…痛い思いは、しないに越したことないもの」
共感してくれる恋人に向けて、しみじみと頷く。
「ううん…こういう話って、普段わざわざするものじゃないし」
謝られれば、そう言って首を横に振る。
何らかの踏み込みを止めたい時、止まればそれでいいのであって理由まではなかなか話さないものだ。
話して、分かり合えるかどうかは結構賭けにもなるし。
今、相手は分かってくれた。だからそれで十分なのだ。
だから、蘭の表情はさっぱりとしていた。
…もっとも、それも「お姫様抱っこ」という言葉で吹っ飛ぶのだが。
「…!…い、いや、それは…その、「恥ずかしい」から…!
何ていうか、こう…そう!私がろくに歩けもしないみたいな雰囲気になっちゃうし!」
真っ赤になって、それでも何とか口実をつけて言い切った後、火照りを冷まそうとアイスティーを多めにすする。
■八百万 頼 >
この時期女の子は色々つらいなぁ。
(自分なら多少焼けても構わないし、何かあったら「ロード」して終わりだ。
汗で化粧が崩れたりもするだろうし、下着が透けて見える、なんてこともある。
夏は大変だ。)
えー、ええやん尾姫様抱っこ。
女の子的にはされたいとかされたくないとか、どうなん?
(ニコニコしながら彼女の顔をじいと見る。
まるで恥ずかしがっている彼女の様子を楽しむように。
実際楽しんでいるわけだが。)
■美澄 蘭 > 「色々…ああ、まあ、ね」
化粧っ気の薄い少女ではあるが(この色白さ加減は完全に地なのである)、その他色々と生々しいことを考えてしまって、言葉を濁して苦笑い。
「………あんまり…されたいとか、ない…かも…。
深く考えたことはなかったけど…外だと、どうしても恥ずかしさが上だし…」
顔の火照りが抜けきらないまま、眉を寄せて思案がちにポツポツと。
女児や少女が好みそうな恋愛物語に興味がないわけではないが、自分に寄せて深く考えたことはなかったらしい。
■八百万 頼 >
(あまり多くは語るまい。)
外やと恥ずかしいんなら、中やったらええのん?
人の目が気になる言うことやったら、誰もおらんとけばええんかな?
ん?
(笑顔を意地悪っぽい感じにする。
たのしいし、かわいい。)
■美澄 蘭 > 「………。」
「中だったらいいのか」と、意地悪さをまとった笑みで問うてくる相手に、目を丸くして固まる。
紅い顔のまま、何とか息を吐いて…それから、深く吸って、吐いて。
「………多分…嫌じゃ、ないけど。
…そういう顔で言われるのは…嫌。」
目を伏せて、ぽつりと。
■八百万 頼 >
(ぱちくり。
彼女の答えと顔を見て、今度はこちらが目を開く。
その後ばつが悪そうにこめかみを描きながら目を逸らし、改めて彼女を見る。)
――そやな、意地悪やった。
ごめんな。
(テーブルに当たるぐらいまで頭を下げた。)
■美澄 蘭 > 「………。」
深々と頭を下げられて、寧ろ泣きたいような気持ちになったのは、何でだろう?
「…いいのよ…分かってるもの、自分が、「子ども」なことくらい」
「だから、もっと上にいきたいし…強く、なりたいんだもの」
涙はないが、何かをこらえるように歪められた顔。
■八百万 頼 >
あぁあぁあぁ、泣かんといてぇー。
蘭ちゃーん
(くしゃくしゃに歪む彼女の顔を見て焦る。
超焦る。
思わず彼女の前から横へと椅子ごと移動し、抱き寄せて頭をわしゃわしゃわしゃと撫でまわして。)
あ、ほらケーキ、ケーキ食べる?
うひょーこのミルクレープおいしそー。
蘭ちゃんなんにする、ボクが奢ったげるよ。
■美澄 蘭 > 「〜〜〜もう!こういうのが「子ども」扱いで嫌だって話なのに!」
焦ったのだろう頼の行動に、泣きはしないけれど腕の中で拗ねる。
それでも腕の中にいること自体は悪い気はしないし、何よりこういう態度が「子どもっぽい」わけなので我ながら滅茶苦茶だとは思うのだが。
「………とりあえず泣かないから、一旦離してもらっていい…?こんな場所でこうじゃ落ち着かないし…」
「あと、髪乱れる」と、ぽそっと。
■八百万 頼 >
はい。
(がたがたと椅子を鳴らしながら椅子ごと戻りかけて、また戻ってくる。
ちょいちょいと彼女の髪を撫でつけるように直し、またがたがたと戻っていこう。)
いやぁ、女の子泣かしたことあんまり無いから、どうすればええかわからんくなってしもて。
――とりあえずケーキは食べる?
(苦笑しながらこめかみを指でかく。
そのあと改めてメニューを彼女の方へ向けようか。)
■美澄 蘭 > 「………はぁ」
改めて距離を取られれば、少し疲れた息を一つ。
自分でも髪の様子を軽く確かめながら…
「うぅん…実際、「子ども」であることで悩むのは私の問題だし、頼さんにどうこうしてもらうってイメージもあんまり湧かないんだけど…
………実際、何て言ってもらったら良かったのかしら」
無責任に感情を表出した自分の「子どもっぽさ」に、後からじわじわと顔が熱を帯びる。
が、そのことを出来るだけ表情の形には出さないように努めて…
「う〜ん、暑いからケーキって気分でもあんまりないのよねぇ…
…あ、コーヒーゼリー美味しそう」
と、平静に作った声でメニューを見ながら。
■八百万 頼 >
んー、言うてボクも自分では割と子供やと思ってるとこもあるしなぁ。
(自分で自分のことを大人だと思っている人は結構少ないのではないだろうか。
少なくとも歳をとったからと言って大人になったと自覚することもないし。)
いやぁ、今のはボクも悪いから。
蘭ちゃんがかわいいから言うて虐めすぎたーなんて、小学生みたいなことしたわけやし。
改めてごめんな。
(そういう意味ではやはり自分も子供だ。
メニューを逆側から眺めながら、改めて謝罪。)