2015/06/09 のログ
■焔誼玖杜 > 「……うん、その、ちょっとずつ良くなってきた、ので。
ありがとう、ございます」
【素直に励ましてくれてるんだな、と思い。
嬉しそうに微笑んで見せる。まあ、藍色の包みに隠れてはいたが】
「私は、平気です。えっと、二人分作るのも、あんまり変わらない、ので……」
【私と同じのでよければ、と付け加えるが。
内容が同じなら、それほど手間が増えるわけでもない。
手間が増える事よりも彼に喜んで貰えるほうが、今の玖杜にしてみれば重要だった】
■東雲 七生 > そっか、でも無理はすんなよ?
また今朝みたいに具合悪くなったら大変だろ?
(今日は都合よく自分が通り掛かったから良かったものの。
もし寝坊して無かったらと思うとゾッとする。
少女の微笑みには気づかず、少し真剣な表情でそう告げる)
ん~……なら、良いけどさ。
正直、ありがたいよ。そろそろ昼飯代もどうにかしないとって思ってたから。
(笑顔で頷いて、昼に食べた弁当を思い返す。
そうしたら再び、腹の虫がきゅるる、と鳴いた。)
■焔誼玖杜 > 「はーい、気をつけます」
【玖杜にしては珍しく、子供のような返事をする。
こうして心配してもらえるのが嬉しくて、少しテンションが上がっているのかもしれない】
「あ……もしかして、晩御飯まだ、ですか?」
【お腹の音に気付いて、心配そうにたずねる。
……のだが、自分の腹からもまた、釣られたように音がなってしまい】
「――――っ」
【真っ赤になって固まってしまうのだった】
■東雲 七生 > ならよしっ!
(にししっ。笑いながら大きく頷く。
この同級生ともだいぶ打ち解けられた気がして、少しだけ満足だった。)
あー、まだっつーか、夜はそんな食わねえ事にしてんだ。
夜は走ったりとかしてっからさ。だから──
(今度は自分とは別の音がした。
反射的に音の発生元を見て、赤らむ顔を見て、ぐるっと背を向ける)
き、聞いてない聞いてない!!だから、落ち着け焔誼!な!な!?
■焔誼玖杜 > 「――あ、あのっ!」
【なにかとてつもなく恥ずかしい音を聞かれた気がする。
いや、間違いなく聞かれた……のだが。
ここまで恥ずかしい思いをしたなら、と】
「よ、よかったら、なにか、食べます、か?
私も晩御飯、まだ、なので……」
【とまあ、勇気を出してみたものの。
声はどんどんと小さくなり、最後は俯いてごにょごにょとしか聞えなかったかもしれない】
■東雲 七生 > ──は、はい!
…え、いい、のか?いや、迷惑とかそういう感じの。女子寮にこんな長い事男子が居座っても?
(思いもしない誘いにきょとん、とした顔で首を傾げる。
この後研究区まで走って帰るつもりだったし、途中寄り道しなきゃいけない事情もあったのだが、)
──分かった、まあ帰ってもする事ねえし。
せっかくだし、ご馳走になってくよ。
(そうは言っても実のところ、女子寮に来るということそのものに好奇心が刺激されなかったわけではない。
ただ、“女子がいっぱい居るところ”にどこまでも抵抗があっただけだった。だがここに来てまともに会ったのは目の前の一人のみであるからして。
誰かに会う不安より、好奇心がちょっとだけ勝ったのだった。)
■焔誼玖杜 > 「た、たぶん……?」
【自信はない。寮則にはなんとあっただろうか。
もしも後で怒られるようなことになったら、とちょっとだけ悪い事をしたかな、と思いはするものの】
「そ、それじゃあ……どうぞ?」
【少し緊張しつつ、体を避けて中へと招く。
短い廊下の向こうには、やや広めの部屋があり、ベッドと勉強机、部屋の真ん中には小さなテーブルとクッションが置いてある。
廊下の途中にはキッチンへと続く扉、ユニットバスへの扉とあるが……そんな事より。
開け放たれた扉の前に立ってみれば、室内から異様な熱気が噴出してきているのを改めて感じられるだろう】
■東雲 七生 > ───ヤバい時は一緒に怒られてくれよな。
(割と真剣な顔でそう言った。
流石に女子寮で1人で怒られたとなったら暫く再起不能だろう。
変な噂になったらと思うと夜も眠れない気分になりそうだった。)
おう、じゃあお邪魔しまーす。
へえ、やっぱ学園の寮だけあって広……いなあ。
(何だこの熱気!?と思わず辺りを見回す。
部屋の主は涼しげな顔をしているし、新手の異能攻撃かと思ってしまう。)
■焔誼玖杜 > 「うん、もしそうなったら、ごめんなさい」
【言われずともそのつもりだったので、すぐに頷く。
少年が入ったのを見ると、扉を閉じて、僅かに身震いする。
薄着で扉を開けていたわけだから、少し冷えたのかもしれない】
「うん、思ったより広くて、驚いちゃいました」
【その部屋の主は自分が快適だから、少年が室温に驚いている事にまだ気付かないようで。
どうぞと、クッションを差し出して座るようにすすめる。
壁の室温計を見てみれば、扉を開けていた分少し下がり、37℃と知らせていた】
■東雲 七生 > (もしかして俺はとんでもない選択をしてしまったのでは?
案内された先でクッションに座りながらも、落ち着かない様子で辺りを見回し、
女の子の部屋だし失礼か、とも思いながらもそわそわとしていたが、
壁の温度計が目に入った。さんじゅうなな。微熱だ。)
──なあ、焔誼。お前、今、体の調子の方はどんな感じ?
■焔誼玖杜 > 「調子、ですか? 休んだ、ので、良い方です、けど……!?」
【少年に答えながら、その視線を追い、壁の室温計を見る。
なるほど、なにに動揺していたのか、わかりすぎるくらいによくわかってしまった】
「ご、ごご、ごめんなさいっ!」
【大慌てでエアコンのリモコンを引っつかみ、暖房から冷房に切り替え、窓に駆け寄って熱気を開放する。
すると、急に外気が室内へと流れ込み、中の熱気を吐き出していくだろう。
エアコンからの風も徐々に涼しいものへと変わっていき、もう少し我慢すれば、まともな室温になりそうだった】
■東雲 七生 > ああいや、別にお前が良いんなら良いんだけどさ、お前ンちだし……
(少し驚いたってだけで、と慌てっぷりに戸惑いながらも一応フォローする。
異能にも色々ある、彼女の今までの能力の暴走を見ても炎熱に関わる能力なのは間違い。
なら、多少気温の高い場所に居ても何ら不自然では無いじゃないか、と。)
お前が楽なようにしろよ、病み上がりだろ?
俺はちょっと暑いの我慢すりゃいいだけだし、それに、この後どーせ走って汗かくしさ。
■焔誼玖杜 > 「う、ううん、これじゃ東雲さんが、具合悪くなっちゃうし……私は、その、上に着ればいいだけ、ですから」
【言いながらも、どこか落ち着きなく椅子にかけてあった袢纏を羽織り、小さな箪笥から靴下を出して履く】
「こ、これでだいじょうぶです!」
【ぐ、っと両手を握り、やや着膨れした格好で無い胸を張る】
■東雲 七生 > そ、それは……何か、悪いな。
すぐ帰っとけばお前にも快適な環境で居られたろうにさ……。
(食ったらすぐ帰るから、と苦笑交じりに呟く。
どのみち女子の部屋に長居できるような太い神経は持ち合わせていなかった。)
■焔誼玖杜 > 「う、ううん、そうじゃなくって……と、ともかくご飯作りますね!」
【誘ったのは自分なのに、と申し訳なくなりつつ。
気まずくならないうちにと、キッチンへ駆け込んだ】
「すぐ、準備しますからっ」
【キッチンの方からはそんな声が聞えるだろう。
さて、材料は何があったかと考えながら、作業を始めた】
■東雲 七生 > お、おう……よろしく!
なんか手伝えることあったら言ってくれよ!俺、料理……出来ないけど。
(自慢じゃないが料理は出来ない。おにぎりとかなら辛うじて。
茹でるのも多少。炒めるとかになるとかなり無理、ってレベル。)
そんなに量も多くなくて良いからな、ホントに!
(走って帰るから、と念を押しておく)
■焔誼玖杜 > 「う、うんっ!」
【返事をしつつ、走って帰るなら……と、買い置いてある食パンを見る。
ご飯は炊いていなかったし、あまりお腹に溜まるものも良くないだろうから丁度よさそうだ】
「すぐ作りますからっ、ゆっくり待っててください!」
【そんなどこと無く気合の入った声をかけつつ、調理は始まったようだ。
包丁の小気味いい音や、何かを焼くような音が聞えてくるだろう。
香ばしい匂いも漂ってくるかもしれない】
■東雲 七生 > ………ゆっくり、って言われても。
(女子の部屋に入るのは、この学校に入ってから初である。
小学校中学校の頃は本土に居て、普通の学校に通っていたので何度かクラスメートの部屋に行った事はあった。
しかし当時と比べると、何と言うか、非常に落ち着かない。)
……あ、あー。何か美味そうな匂いすんなー!
(自分の気持ちを誤魔化すためにも、少し大きな声を出してみた)
■焔誼玖杜 > 【玖杜の部屋は、女子のわりにはあまりそれらしさは見られないかもしれない。
が、先程靴下を取り出して開いたままの箪笥から見える物や、ベッドの上に脱いで置かれたままの制服だったりと。
とりあえずの生活感は見られた。
枕の横には、丸っこいスズメのぬいぐるみが置いてあったりもするし、女の子らしさは……多少見られるだろう】
「もうすぐ、ですからーっ」
【キッチンの向こうから声が返ってくる。
焼いたり切ったりと言った音は聞えなくなり、かすかな物音や足音だけが聞えるだろう】
■東雲 七生 > 俺の部屋より、部屋っ!!て感じだなー……。
(この後戻る自室を思い出して憂鬱な気分になる。
何しろ壁も床もコンクリート打ちっぱなしに硬いマットレスのベッドがあるだけだ。ほとんど独房に近い。)
あ、おーう!!
あー、こういうぬいぐるみ俺も買ってみるかなー。
何処で買えんだろこーゆーの。
(目に付いたスズメのぬいぐるみに手を伸ばす。
手に取ったそれをふにふにと軽く弄び、あは、と笑みを浮かべた。)
■焔誼玖杜 > 「……おまたせ、しました」
【ぬいぐるみで遊んでいると、程なくして出来上がったものを運んでくる。
テーブルに置かれるのは、皿に並べられたサンドイッチ。
ソテーされたハムが挟まれていたり、玉子が挟まっていたり、野菜があったりと……何種類かが盛られている。
そして、二つのマグカップ。
片方は空色のカップにホットココア、もう一方はグリーンのカップにコーヒーと氷。ミルクや砂糖も用意されていた】
■東雲 七生 > お、出来た?
……へえ、サンドイッチじゃん!すげーな、本格的ー!
(運ばれてきた物を見て目を輝かせる。
紛いなりにも成長期の男子、食べ物には喜ばずに居られない。
遊んでいたぬいぐるみを胡坐をかいた足の上に載せると両手を擦り合わせる)
うっまそー!にしし、サンキューな焔誼ー!
■焔誼玖杜 > 「そ、そうですか?」
【褒められれば、照れたように赤くなり、けれど嬉しそうに頬を緩める】
「ど、どうぞ、めしあがってください」
【そう薦めながら、自分も対面に座り手を合わせる。
サンドイッチはそれぞれ、やや味は濃い目だろうか。
主に塩や胡椒で味付けされている】
■東雲 七生 > 昼の弁当でも思ったけどさ、焔誼って料理上手いんだな。
何つーか、小柄でちょっと危なっかしいけど……一人で自分の飯作れるってすげーじゃん。
(サンドイッチの1つを手に取り、それを一口で頬張る。
数度咀嚼し、うまい、と一言呟くとそのまま黙々と食べ始めた。)
■焔誼玖杜 > 「ううん、そんなこと……。
昔からお母さんを手伝ったり、してたから」
【凄いなんていわれれば、褒められ慣れていない玖杜としてはもう、嬉しいやら照れくさいやらで。
赤くなってもじもじと小さくなってしまう】
「し、東雲さんも、すごい、です」
【俯き小さくなりながらもそう言うと、ごまかす様にサンドイッチを食べた】
■東雲 七生 > へー、母さんの手伝いねえ……
俺も昔はやってたんだけどなー、中学入って部活始めた頃から手伝わなくなったなー。
(1つ食べ終えると次に手を伸ばす。
語彙が豊富なわけでもないので、口に入れた感想は全て「うまい」だったが。)
──え? 俺? 何で?すごくねーよ、俺なんて。全ッ然。
■焔誼玖杜 > 「友達、あまり居なかった、から」
【『うまい』という感想を聞くたびに、気恥ずかしさと嬉しさがこみ上げてくる。
それをごまかすように話しながら、ココアを一口飲み込んだ】
「――そんな事ないですっ! わ、私を、助けて……くれました」
【俺なんて、と言われれば、大きな声をだし否定する。が、どんどん尻すぼみに小さくなっていった】
■東雲 七生 > そっか……えっと、ごめん。
別にそういうつもりじゃ……俺……
(引け目を感じてサンドイッチを更に頬張る。
それをコーヒーで流し込むと、ふぅ、と息を吐いた。)
そうは言っても、あの時は誰も居なかったし。
たぶん、他に誰か声を掛けてたら俺は素通りしてたぜ?そんな程度の男だよ、俺は。
(自嘲気味に笑いながら、そっとカップを戻す。)
■焔誼玖杜 > 「へ、あ、そういうことじゃ……」
【うう、と言葉に詰まる。
こういうとき、上手く話せない自分がもどかしい】
「ううん、それでも……私を助けてくれたのは、東雲さん、で。
だから、その、上手く言えないですけど……凄くない、なんて事、ない、です」
【それでも、話すのは得意ではないけれど。
気持ちは精一杯伝えようと、じっと彼の目を見て訴えた】
■東雲 七生 > ……うぐ。
(どうしようこの空気。少なくとも原因は自分にある。
頭では分かっていても、場を収める方法を知らない東雲は。)
え、えっと……うん!美味かった!
サンキューな、これなら無事に帰れそうだ!
(コーヒーを一気に飲み干して、残ったサンドイッチを口に放り込み立ち上がった。
情けないが、逃げるしかなさそうだ、と。)
■焔誼玖杜 > 「あ……」
【気まずそうに立ち上がった彼を引き止めたいと思ったが。
居ずらい雰囲気にしたのは自分の方で、引き止めるなど出来るはずも無く】
「あの、明日……お弁当、用意しますから」
【追いかけるように立ち上がり、弁当の話を持ち出した。
このまま気まずいままで終わりたくない。
出来れば彼と、そう、友達になりたいと思っているのだ】
■東雲 七生 > あ、ああ!うん、楽しみにしてっから!
とりあえず、ゆっくり休んでくれ、今日は!
(ぱたぱたと玄関へと向かっていたところで声を掛けられて。
振り返ると少女へ子供っぽい笑みを見せる。)
──じゃ、また明日な、焔誼!
(少女の胸中など察するほど気の利く性質では無く。
簡単な挨拶と共に、スズメを抱えて女子寮の廊下へ出て行った。)
■焔誼玖杜 > 「あ、うんっ、また明日っ!」
【その笑顔にほっとし、部屋を出て行く背中に声をかけ見送った。
少年の去った後の部屋は、どこか寒い。
冷房は止め、窓は開けたままだったと気付いて閉めるが、なぜかさっきまで、まるで寒さを感じなかったことに首をかしげた。
それから、お気に入りのぬいぐるみがなくなってる事に気づくのは……もう少しあとの事だろう】
■東雲 七生 > (廊下に出た後は脇目も振らずに寮のエントランスまで早歩きをし、
用が済んだことを告げると転げる様に外に飛び出した。)
ふぅ、恐ろしい所だったぜ女子寮……
出来ればもう、暫く来たくな………ん。
(ふと脇に抱えたスズメに気付く。
何故、お前が、ここに。 流石に今から戻って返すのは心折れそうだったので、
弁当と交換で返そう、と決意し東雲は帰路についた)
ご案内:「女子寮/自室」から東雲 七生さんが去りました。
ご案内:「女子寮/自室」から焔誼玖杜さんが去りました。