2015/06/11 のログ
■悠空深雲 > 「そ、そんなに危ないものなのかな……」
強い言葉に、少したじろいで。
「けど、確かに街で眠るときは"ろりこん"に気をつけろって口酸っぱく言われていたような……」
腕を組んで、むむとうなりながら。
もう、"ろり"なんて歳じゃあ無いんだけどなあ、なんて呟きながら
「うん……? あれ、人のこと言えないって、もしかしてテリメーラちゃんも?」
■テリメーラ > 「“ろりこん”?」
(語感が似てるしきっとドラゴンの仲間かな)と妄想しつつ、
「ぼ、僕はホラ、雲に乗って寝るから・・。家があれば、泊めてあげたいんですけど・・」
と、ごまかす。
そして、人のことなのにどうしよー・・と難しい顔で悩んでいる。
■悠空深雲 > 「小さな女の子を浚って食べてしまう、こわーい怪物のことらしいわ」
もったいないオバケが来るぞ~、のノリ。
「なるほど、さっきの雲はベッドにもなるのね……確かにいい寝心地だったもの」
納得した、とポンと手をうって。
そして自分のために悩んでくれている少女の頭を、優しく撫でてやりながら。
「ありがとう。テリメーラちゃん、その気持だけで、私はとっても嬉しいわ。……眠るところは、気長に探してみるわ。
大丈夫、これでも、普通の人よりはよっぽど丈夫な体してるもの!」
■テリメーラ > 「ひぃぃ・・・」
怪物:ロリゴンとして頭に完全にインプットされたようだ。姿を想像してぷるぷると震える。
「もしダメそうだったら、あそこの大きい通りをまっすぐいって、右に行って・・・」
いざ、というときのために女子寮、ロビーへの行き方を半ば一方的に教える。
「そこなら、座れるところがたくさんあって、横にもなれるし、人もいるから、きっと大丈夫です!」
大丈夫そう?と首をかしげて其方を見ている。ちょっとお節介を焼きすぎな気もするが、助けてもらった分、恩返しをしたい気持ちもあるのだ。
■悠空深雲 > 「うんうん……そのお店のところで角を曲がって、まっすぐ、と」
忘れないように繰り返して。
「それじゃあ、本当に困ったらそこに行ってみるわね。何から何まで、本当にありがとう。テリメーラちゃん」
最後にもう一度、くしゃくしゃっと頭をなでて、教えられた道の方へ去っていく
「ありがとう、また会いましょうね~!!」
黄昏時の長く尾を引く影が延び、路地の向こうへ去っていく。
その影が、一瞬、長い首をもたげた一匹の竜……のように見えた気がした
■テリメーラ > くしゃくしゃと撫でられると、うれしくも、まだちょっと心配そうな顔を見せる。
「き、気を付けてくださいねー」
またねーとうっかり右手を大きく振る。
そして一人ぷるぷると右手を抑えて悶えるのだった。
自分のことに精いっぱいで影にも、彼女が竜であるということにも、まったく気づかないままだった。
■テリメーラ > 「痛゛い゛よ゛ー・・バ゛カ゛ー゛・・」
再び走る右手の激痛に、自分のダメさを再び思い知らされる。
左手で綿雲を作ると、ぼふんと寝っころがって、その場を後にした。
ご案内:「学生地区外れ」から悠空深雲さんが去りました。
ご案内:「学生地区外れ」からテリメーラさんが去りました。
ご案内:「産業区工業地帯」に五代 基一郎さんが現れました。
■五代 基一郎 > 数時間前、産業区の工場地帯の一部が違法部活により占拠された。
具体的な組織名が出ないため、ある程度の組織的力がない者らだと思われたが
その透けた実態に見合わず工業で働く一般人と海上付近のコンビナートを人質に政治的要求を送りつけてきた。
公安並び風紀、生徒会の即時解散と財団が秘匿している情報の開放がそれである。
そのため、そのような有象無象が好き勝手出来ないとわからせるために
即時鎮圧の意図の下、必要特殊警備一課第一小隊並びに第二小隊に出動が掛かった。
しかしこのような案件、特殊部隊である第一小隊で十分かと思われるようなもの。
なぜ第二小隊が、と思う者もいるかもしれない。
■五代 基一郎 > 彼らには資金的要求、また脱出に関する要求がなかった。
そこから可能性として導き出された一つの問題が出てきた。
以前から公安部が調査している未だに実態が掴めぬ金の流れ。
また占拠の手際の良さから何かしら十分な援助を受けている可能性が高く
第一小隊では手に余るという万が一の事態に備えて第二小隊が控えていた。
だ西容態は突入準備を進めている第一小隊から目を背ける囮として
占拠された産業区の工業地帯付近に第一小隊分のサイレンとライトを赤く瞬かせて待機。
蓋を開ければ囮の整備員達と、巨大なコンテナトレーラが一両だが見た目は十分なので問題はないと思われた。
■五代 基一郎 > 「五代サン、彼ラハ何故コンナ無謀ナ事ヲスルノデショウカ」
お茶くみロボットからまた眠気覚ましのようなコーヒーを受け取りつつ考える。
無謀なのはまさしくその通りだ。脱出手段や要求はさておきここ最近公安も風紀も神経がまだ張りつめているのだ。
そんな中でこんなことをすれば特殊部隊の介入により即時の鎮圧が行われることは予想できるはずだ。
「さぁね……まぁ、第一小隊がそろそろ動く。俺らの出番がなければいいな。」
「ハイ」
一応待機しておいて、とコンテナトレーラーに向かうよう指示をしつつ、無線に耳を澄ませ
双眼鏡で現場を見やる。
■五代 基一郎 > 突入が始まった。流石第一小隊、人質の確保から制圧までが外に出しても恥ずかしくないほどスマートだ。
制圧が完了した無線を聞きながら、出番はなかったことに安堵するがこれで終わりなのかと疑問が持ちあがる。
第一小隊の面々も同じだったのか、その声は無線を通して聞こえてくる。
その時。
■五代 基一郎 > 轟音。工場の一部が爆発し、炎上。夜の工業エリアに物騒な明かりが灯る。
無線越しから聞こえてくる情報、そして双眼鏡で確認したその先に見えたのは巨大な機動兵器だった。
円錐状の頭部、山なりの胴体、唸りを挙げる車輪と大きな爪を持つ機械の怪獣。
巨大機動兵器。この島にいる人間で目にしたものは少ないかもしれない。
あの日以来世界各地で起きた巨大な怪異に対向するためのロボットであったり、その技術が流出して生産された軍事兵器
または悪事を働く組織が造りだしたものか。
とにかくそれらは巨大な機械の咆哮を挙げて大都市に現れることがあった。
今回もまた然り。外見上恐らくロシア西部の旧ウクライナで生産されたものを改造した奴か。
そんなものを買ってこの島に持ち込んだとは。
ご案内:「産業区工業地帯」に駆藤 栄Qさんが現れました。
■五代 基一郎 > 人質を確保した第一小隊が引き上げ、正式に第二小隊に出動命令が下る。
そう、これが第一小隊ではカバーしきれない部分の事件であり滅多に起きない事件例の一つ。
巨大な敵対存在に対しての出動であった。
元来対異能、魔術のスペシャリストで集められた第一小隊であるがそれはこの島で起きる事件の大半がそれらだからだ。
それら以外の事件は存在し、このような巨大な敵対存在が出てくることもある。故に第二小隊はそういったカバーしきれないものに対してのスペシャリストを集めた部隊なのだ。
双眼鏡越しに見える巨大機動兵器”メガマトン”を見据え、無線で通達する。
「搭乗!キャリアデッキアップ急げ!」
先ほどのお茶くみロボットがコンテナトレーラーの中に入ると
トレーラーに付随したランプが明滅。黒いカバーシートが剥がされて
キャリアとを繋ぐシリンダーが稼動し、寝かされていたそれを立たせていく。
■駆藤 栄Q > 「アァ……また貴重な文明が失われていく……野蛮な連中は壊すことしか脳みそがないのかァ…嗚呼 嘆かわしい 嘆かわしい」
プロペラの旋回する音がして、上空にダルマのような形の影が浮かんだ。目のいい者が見れば涙を流して号泣しているのが見えるだろうか。
■五代 基一郎 > あのお茶くみロボットが搭乗シークエンスを終え、合体を始める。
鋼のボディにささったようなロボット……
その機械然としたダコメーターや電子的なアナライズ音を鳴らしている半円状の頭部に
頑強な兜が装着され、その瞳に強い意志のようなサインが宿る。
デッキアップしたその姿。見る者を威圧するために強靭にと塗られた濃厚のボディ。
キャリアから踏み出し、地に足を付けて遠くにいる巨大機動兵器”メガマトン”を睨むその電子の瞳。
「出動!」
起動成功のサインか、両腕を大きく誇示し獣のような機械の咆哮を挙げる!黒鋼の巨人!
起動成功に整備員の歓声が沸く!
■五代 基一郎 > 「いけーっ!」「やれーっ!」
整備の制服である帽子を振り声援を挙げる整備員を背に背面に装着されたブースターを轟かせ飛び立って行く。
巨大な黒鋼の機動兵器が異形の巨大機動兵器”メガマトン”に挑んでいく。
対するメガマトンはその生物のように見えなくもない円錐状の頭部を巨人に向ける。
突如現れた乱入者を見つけたかのような鋭い視線。大仰に首を振り上げてドリルと大きな爪を唸らせ威嚇!
工場一部を巻き込んだ放電攻撃により出迎える!