2015/06/12 のログ
駆藤 栄Q > かすかな駆動音をたてて右肩からせりあがってきたワイパーで、涙で汚れる眼鏡をごしごしと拭い、ショートする送電線、爆炎を上げ崩壊する工場、次いで対峙する2体の巨大な影をじっと見つめる。

「バランスが悪いな 吾輩の趣味とも合わん」

どちらを指して言ったかわからない、短いつぶやきは閃光と轟音にかき消された。
見る価値もない、と戦いに背を向け、高く、高く、飛び去ってゆく。

ご案内:「産業区工業地帯」から駆藤 栄Qさんが去りました。
五代 基一郎 > 巨人はその背部に連装されたブースターの出力を上げてメガマトンに迫る……目的は体当たり攻撃!
しかし放電攻撃を受けた燃料トレーラーの爆発に巻き込まれて工場の一部に叩きつけられてしまう。
火器の類の装備はないのか、そうないのである。

出動する場所の都合上火器を使えば被害を出しかねない。
故にこの巨人は己の体で戦うのだ。

だが、やはり多くの軍事的技術を積んだメガマトンが強いか
そのもうもうと煙と炎を巻き上げる場所めがけて巨体を揺らし迫る。
捻り潰すか、トドメを指すか。巨大な影が雄叫びを挙げる。

だが!

五代 基一郎 > その煙の中から、電子の瞳を光らせ。
煙を吹き飛ばすように起き上がり……そのままに巨人はメガマトンに掴みかかる!

異形故にか振り払うほど精密に動けないか、その出力を上げて抵抗し
ドリルを、爪を己の体を省みず叩きつけるも効果はない。
当然である。内蔵火器等を廃しその浮いた分を超鋼の装甲を動かす力にしているのだ。

逃がさん、とメガマトンを捕まえた巨人は産業区の海岸へ押し出すようにブースターを轟かせる!
巨大な鋼鉄の獣と巨人同士のせめぎ合いは一瞬、巨人が地面をえぐりながらメガマトンを海辺へ叩きだす!

五代 基一郎 > 海面に巨体が叩きつけられる音が唸り、塔のような水柱が上がる。
海水を流し、ようように立ち上がるメガマトンに向かうその半分程度の巨人
だがその意志ある電子の瞳はメガマトンを許さない。

「叩き潰せ!」

無線越しに指示とも言えぬ指示を下せば、機械の咆哮を上げて拳を振りかぶり
メガマトンに叩きつける!改造された軍事用装甲と超鋼の拳がぶつかり合い火花を上げる!
しかしそれも一瞬、その巨柱の如き拳が装甲を打ちぬき小爆発を起こす。

それだけではない。一度拳で撃ち抜けば最後。
徹底的に拳を打ちつける!
だがそこにメガマトンの放電攻撃が唸る!しかし……
海水で霧散し、自らの身をもろともに焼く攻撃というその捨身の攻撃に

巨人はびくともしない!最後といわんばかりに頭に拳を叩きつける!叩きつける!
そして想定されうるコクピットを引き抜き、浜辺に放り投げた!
制御を失ったメガマトンは放電攻撃での蓄積もあり内部を大きく損傷させたか、そのままに大爆発を起こして吹き飛んだ。

五代 基一郎 > 夜というのに巨大な夕日のように明るい爆発の中から、巨人はゆっくり浜辺に上がってくる。
勝ち鬨のように、両腕を掲げて示せばそれと同時にサイレンがいくつも近づいてくる。

工場占拠事件はこうして幕を引いた……
以後の取り調べでいくつか不明瞭な点を残したことから、まだこのような事件が続くのではないかという疑問を残しながら。

ご案内:「産業区工業地帯」から五代 基一郎さんが去りました。
ご案内:「放送委員野外放送ブース」に山南 次栄さんが現れました。
山南 次栄 > 「あーあー、マイクテスマイクテス。
 こんなもんでどーだろ?大丈夫かな?最近使ってなかったもんな。」

山南 次栄 > 「んー?こっちの方が聞き取り易いか?」

生徒が一人、放送機材(といってもマイクのみだが)を持って右往左往している

山南 次栄 > 「あーあー、テステス。うん、こんなもんだろ。
 
 さーて、あとはあの淫ピン待ちか。
ったく、こんな夜中にブース使わせろなんて退学……じゃなかった、停学されても何の反省もねえな?」

ご案内:「放送委員野外放送ブース」にゼフィランサスさんが現れました。
ゼフィランサス > 「私が、反省とかあるわけないでしょぉ、どーてーのじぇーちゃん?」

くすくすわらって、君の背後からぬう、っと顔を出して、抱きついた

山南 次栄 > ──放送委員野外放送ブース。
 学園内のどこかにあるというプレハブの掘っ立て小屋に長机とパイプ椅子が二つ。
そしてスタンドマイクが準備されていた。

「──とぉ、おでましか淫ピン。
 でけぇだけの乳押し付けんじゃねえよ、誰のせいで童貞極まったと思ってんだ、誰のせいで。」

女生徒に抱き着かれても渋面のみで返す。
その声は悲哀すら感じられる。

ゼフィランサス > 「ふふ、つめたいわねえ、ゼフィ先輩ゼフィ先輩って言って可愛かったのにぃもう」

つまんなーいといいながら、君の対面に座り、笑みを浮かべ、つややかな唇と、白い肌、着崩した制服の胸元のボタンからちらりと見える谷間と、香水、薄めのだろうか、甘い芳りが、届いているだろう

山南 次栄 > 「うるせぇ、何時の話してんだ。
 そんな事より準備してやったんだからしっかりやってくれよ。」

マイクチェックは済んでいる。
あとはいつも通り常世島を縦横無尽に奔る電波を一つ捕まえるだけだ。
山南は慣れた手つきで空気中にある【不可視の何か】を掴む

「じゃあオープニングコール以降よろしくな。
 あくまで今日のメインはお前、俺はアシ。そういう約束だろ。」

ゼフィランサス > 「はぁい、じゃあいくわねぇ……♪」

いつも通りに微笑む、こういう時は真面目なのか、微笑みながら目を細めて

「久しぶりだしね、じゃあ、遠慮なくイくわよぉ♪」

ゼフィランサス > 「ゼフィとどーてーの、HONEYハニーNIGHTMARE♪」

とろける声で、いきなり段取りを飛び越えた、この淫ピン

山南 次栄 > (──んのアマっ!)

思わず舌打ちしそうになる。
人が苦労して立ててる段取り何だと思ってるんだ。

──電波状況良し、追加で一つ二つ、新しい電波の波を捕まえる。
このサキュバスの声を、島内中で受信出来るように。

山南 次栄 > なお、マイクは何処にもつながっていない。
単なる気分立てだ。一応放送の体裁をなさないとこのサキュバス、どんな暴挙に出るか分かったもんじゃない。

このブース内での音、主にゼフィランサスの声は山南次栄を通して常世島中に「音声配信」されている。

ゼフィランサス > 「はぁい、久々の皆さんのお耳の恋人、ゼフィランサスでーす、お元気、右手は洗った? ティッシュは用意した? 鍵はかけてね?……待ってない?、残念かなあ?」

(舌なめずったり吸い付いたりする音を響かせて)

「はーい、お手紙ご感想も、来てたら嬉しいんだけど、まあ怒られたからねぇ……ご・め・ん、ね?」

全くこりてはいない、やらかした原因の1つはこいつが男子寮中心にしてそれはもう学生の本分から離れたことをおもいっきりやらかしたからだ。

ゼフィランサス > まあ強いて言うならこいつの異能で増幅した卑猥ボイスを山南の異能で思いっきり男子寮に流したのだ、そりゃ怒られる。
普通なら退学モノである。

なんでこいつ平気だったんだろう、と疑問すら残る。

山南 次栄 > 「そしてアシスタントは南Jこと山南次栄でお送りします。」

名前を出してしまった以上、このサキュバスが何かやらかした時は道連れになってしまう。

が、言わずには居られないのがラジオパーソナリティの性である。

ゼフィランサス > 「もーいつもながらかーたーい、かーたーいよー?……硬いのはアソコだけでいいのぉ、ああん♪、かたぁい」

最初から絶好調である、この淫ピン

「じゃあ普通におなnじゃない、お便りからね?……いつもながら不審な目ねぇ?、ゾクゾクしちゃぁう」

山南 次栄 > 静かにポケットからイヤホンを取り出すと片耳に嵌める。
なんのことは無い、BGM用だ。端末で適当な音楽(ありきたりなクラシックだ)を流し、片耳でゼフィランスの声を聴く。
──それだけで、ラジオからはBGMとゼフィランスの声が同時に聞こえるだろう。

「相変わらず公の電波で何を言い出すんですかねこの人はねぇ。
 はい、それでは一通目のお便りです。
 
 えー、ラジオネーム:淫ピンFC1号さん  悪い事は言わない、抜けとけ。
 『ゼフィランス先輩が停学を食らったと聞いてとても驚きました。
 自分は寮生では無いので、先輩が何をしたのか知りません。一体先輩は何をして停学されたんですか?』
 
 ……うわぁいきなりそれ聞く?」

放送へのお便りは山南の私書箱へ!

ゼフィランサス > 「だってそーいう需要じゃなぁい?」

甘い声で、悪びれもなく、そう告げる。
だってそういう存在なのは認識しているのだ。

「あらあら、いつもありがと(キス音)、んーっとね、たまっているってお葉書もらったの、ね、だからーちょっと男子寮中心にしてー」

思い出したのか楽しそうに笑って、ちなみに山南は脅されただけ、ってことにしたので、被害はなかったのだ。

山南 次栄 > 「相変わらず極端な事しかしない人ですよねぇ。
 ちなみに俺もかなり説教くらったんですけどね、男子寮の連中から一週間ずっと奢られ続けたんで水に流すことにしました。

 ……なのにまた片棒担がされてるって言うね。ひどいわー。」

喋りながら、『二通目はお前読めよ』とハンドサインを送る。
そもそも予告なしのゲリラ配信だ、手紙の数なんて多くない。

ゼフィランサス > 「エンジョイ勢だから♪ まま、縛り付けて強制したのは事実だから、ね、ありがと、山ちゃんってマゾなの?」

さらっと付き合ってくれてるのに酷いことを言う、お互い慣れてるけど

「はぁい、じゃあ二通目、ドナ牛さんよ、ありがとね、山南さんとは恋人ですか?」

沈黙

「山ちゃんとはやだなぁ?」

酷い話しである。

山南 次栄 > 「誰がマゾだ誰が。
 どうせ断っても三日三晩お前のピンク声聞かされて夜も寝れなくなるだけだろっ!

 他の男子は喜ぶかも分からんけど、俺はもう聞き飽きてある種拷問だからな!?」

やれやれ、と溜息をついて二通目の内容を聞き、心底うんざりした顔になる。

「たまに茶化されんだよなぁ、それ。
 俺だってこんなサキュバスお断りだっつーのに。ひっでぇ。」

ゼフィランサス > 「しないわよぉ、日中延々と水っぽい音を聞かせ続けるだけよぉ?」

危険球しか投げないぞこの淫ピン、って思わせつつ

「……んー、飽きちゃったのね、酷いわ、捨てるのね?」

よよよ、と泣き崩れる演技、コレもいつも通りで

「あ、じゃあ新作ボイス、やるわね」

『おにいたん、よく、みててね(甘い声)』

バイノーラル音声で響かせた危険球の舌っ足らずロリボイスである、あかん。

「うん、私も童貞臭い処女厨はイヤ」にっこり

山南 次栄 > 「ヤメロォ!ガチで鬱になるからヤメロォ!!
 常世島から眠剤無くなったらリスナーの皆はこの淫ピンが俺に何かしたと思ってくれ……。
 羨ましい事なんか一切ないぜド畜生っ!」

いつも通りのやりとりに不覚にも懐かしさがこみ上げつつ、でもやっぱりこの淫ピンはお断りだわ、と思う山南くん。

「新作……ってまたお前そんな危険球をッ!?
 えー、今このブース内に女性と呼べそうなのは淫ピンサキュバスしか居ないので悪しからず。幼女なんて連れて来れるかッ!」

ちなみに最後の一言は華麗にスルー。でもラジオからは流れてるのである。ふはは、童貞処女厨諸君よ、死ね。

ゼフィランサス > 「そーいうのだから、山ちゃんに手伝って貰ってるのよぉ?」

小声で、くすっと笑う、懐かしいのだ、ゼフィランサス自身も

「えー、だめよー、山ちゃん、幼女拉致ってきちゃー」

『おにいたん、だめだよぉ、むずむずするよぉ』

能力使用による山南に『聞』かせて『放送する』、というえげつなさ。

こうやってお返しはするのだ、たちが悪い。

山南 次栄 > 「完全に悪事の片棒担ぎだわ……

 って悪事は悪事でも幼女拉致なんて出来ねえからっ!
 そもそも僕、中学生以下には興味無いんで。あ、これ言ってて虚しい。

 そして目の前で淫ピンサキュバスがロリ声使ってんの見るのはもっと虚しい!!」

その能力の行使も慣れた物である。ただ、山南が聞いたものは漏れなくオール電波ライドだ。慈悲は無い。

ゼフィランサス > 「おまわりさん、ここですよー」

笑う、ある意味に洒落にならんことをいう。
今度はマジで山南も怒られるだけじゃないのだ

「失礼ねぇ……んー、リクエストが有れば答えてあ、げ、る」

ハートマーク付きの甘ったるいセリフを言いながら。

山南 次栄 > 「や、待って、ホントに洒落になんねえって!」

流石に顔から血のが引いた。おいおい、勘弁してくれと。

「リクエスト……うーん、俺からは無いかなあ。出来れば必要最低限以外は黙ってて欲しいくらい。
 とまあ、それじゃあ放送的にも面白くないんでぇ、じゃあリスナーからリクエスト募集してコーナー構えちゃおうかな?」

ゼフィお姉さんのエロボイスリクエストも山南くん私書箱か、ゼフィさん私書箱へ!

ゼフィランサス > 「まあ私も風紀の面子には会いづらいから、しないわよぉ?」

苦笑い、ちょっと思うことはあるらしい。

「い、や♪」

しれっと還す、いつもどおりである、ですよねー

「そうねぇ、リスナーさんからの、あっついリクエスト、待ってるわぁ」

お待ちしてまーす。

山南 次栄 > 「そりゃそーだろ、元同僚にどんな顔して会うんだ。
 風紀委員なのに全力で風紀乱してましたとか、お前。」

片棒担いでただけに山南も思うところがないわけでもない。

「言うと思った。けどまあ、俺が捕まる様な事は勘弁な!
 
 てな感じで、お便りのコーナーはこの辺で。それじゃあゼフィ、次のコーナーは?」

二通しかないお便りコーナーを頑張って誤魔化した自分を褒めてあげたい。