2015/08/02 のログ
ご案内:「女子寮19号室 嶋野陽子の部屋」に嶋野陽子さんが現れました。
ご案内:「女子寮19号室 嶋野陽子の部屋」に蘆 迅鯨さんが現れました。
■嶋野陽子 > 迅鯨さんを支えながら、自室に
入る陽子。畳の上に横になってもらうと同時に、冷蔵
庫から必要な医薬品を取り出す。
「これから診察を始めてもいいですか?」と許可を求め
る陽子。
■蘆 迅鯨 > 畳の上で横になったまま、医薬品を取り出す陽子の姿をじっと眺めている。
彼女に診察の許可を求められれば、
「いいよいいよー。俺ちゃんはいつでもオッケー」
と返すも、やはり、その声にはいつものような気迫がない。
先程から、呼吸も徐々に荒くなってきている。
■嶋野陽子 > 『いいよいいよー』と迅鯨さんの
許可を得ると、転移前に准看護士の資格を取って
いる陽子は、手慣れた様子で迅鯨さんの診察を進
めていく。腹部に打撲傷、あと右足にも怪我をし
ている。
腹部にはナノマシン入りの湿布で、翌朝には治る
だろうが、足は捻挫だけでなく、骨にヒビが入っ
ている感じだ。陽子の特製湿布を使っても、2日
は安静が必要だろう。
早速手当てをしながら、
「お腹の打撲は明日の朝には治るけど、足は骨に
ヒビが入ってるようだから、2日は動かさない方
がいいかも」と言うと脚の湿布の上から添え木と
包帯を巻いていく陽子。
■蘆 迅鯨 > 陽子から聞かされた怪我の状況を聞き、なされるがまま脚に包帯を巻かれていきつつ。
「そっかー、二日はねー……タハハー、まったく面目ない」
と、また笑ってみせた。
迅鯨は外出時、常にナイフを携帯している上、奥の手として護身魔術も保有している。無論、この事はまだ陽子には伝えていないが――
それにも関わらず、この様。本当に抵抗する気があったのか、疑われても仕方がない。
■嶋野陽子 > 迅鯨さんの脚の包帯を巻き終えると、
「これで脚とお腹の手当ては終わりましたが、他に痛
い所や気分の悪い所はありませんか?」と確認する陽
子。
迅鯨さんが怪我をして帰ってきたのを見て、まだ少し
動揺しているようだ。
■蘆 迅鯨 > 再度怪我の様子や体調を確認されれば、
「ないない。もう、本当に大丈夫だから。ありがとーね」
と、これ以上の施しを拒絶するかのように答える。しかし。
「(……ただでさえ迷惑かけてんのに、これ以上何かしてもらうわけにもいかねーからさ)」
その心の声は、はっきりと漏れ出していた。
■嶋野陽子 > 「あの・・・迅鯨さんなら、迷惑じゃ
ありませんから。むしろ大歓迎です」と、陽子の口から
思わず漏れた言葉には、陽子自身が一番驚く。
(ちょ……私何言ってるのよ!?)
■蘆 迅鯨 > 陽子のその言葉を聞くと。
「……へぇ♥」
ナノマシン湿布の効果が現れ始め、体力も徐々に回復しはじめたのだろうか。
先程まで力のなかった迅鯨の顔が、いつもの調子でにやつく。
「嬉しい事言ってくれるじゃん♥それじゃ俺ちゃん、これからも陽子ちゃんに頼らせてもらっちゃおっかな?」
先程の暗い心の声はどこへやら。
満面の笑みで、再度確認するかのように問いかけてみる。
■嶋野陽子 > 『これからも陽子ちゃんに頼らせて
もらっちゃおうっかな?』との迅鯨さんの返事を聞い
た陽子は、我に返ったような反応の後で、今度は笑み
を隠さずにゆっくりと、
「もちろんどうぞ。折角実験も大成功したのですから、
いつでも私を頼って下さい。迅鯨さんがそう望むなら
ば、毎日でも」と答える。
■蘆 迅鯨 > しばしの沈黙の後、
「…………あんがと」
そう、一言だけ告げると、片手で目を擦るしぐさをし。
「あー……俺ちゃんちょっとばかし眠くなってきちゃったんだよね。早速なんだけど、今日もここで寝かせてもらっていいかナ」
またこの部屋で睡眠をとってもよいか、問うてみる。
先日行われたテレパシー遮断の実験は成功していた。
陽子さえ承諾してくれれば、今夜は安全に睡眠がとれるだろう。
■嶋野陽子 > 『今日もここで寝かせてもらって
いいかナ』という迅鯨さんのリクエストに、
「いいですけど、準備があるので、少し待って下さい
ね」と言ってバスローブからネグリジェに着替える
陽子。
「迅鯨さんは、寝間着どうしますか?」と確認する陽子。
ご案内:「女子寮19号室 嶋野陽子の部屋」に嶋野陽子さんが現れました。
■蘆 迅鯨 > 寝間着をどうするかについて問われると、
「あー、寝間着ねー……今から取りに行くのも面倒だし、俺ちゃんはこのままでもいいかなー」
と、横になったまま答える。脚の怪我もあるので、あまり一人であちこち動き回れる状況でもなかった。
そして陽子のネグリジェ姿を見れば、迅鯨の頬はほんのりと赤くなる。
■嶋野陽子 > 疲労の色が濃い迅鯨さんの様子を
見た陽子は、冷蔵庫から1本のドリンク剤を取り出し
て、迅鯨さんに渡す。
「安眠と疲労回復に効く、保健課特製のドリンク剤で
す。これを飲んで一眠りすれば、脚以外は完全回復
しますよ」という陽子。
「最後に、今夜はどんな風な添い寝がいいですか?
横向きになって、対面か背面になるも良し、私の
上に仰向けかうつ伏せになるのも良いですし、ど
うしたいですか?」と訊ねる陽子。
■蘆 迅鯨 > ドリンク剤を渡されると、その瓶の蓋を開けて、ぐい、と飲み干す。
「……ぷはァ。ほんと、ごめんねー。ここまでしてもらっちゃって」
感謝の気持ちよりも申し訳なさが先立ち、若干表情が曇るも。
「そだなー、今日は横向きがいいかも。顔合わせてサ」
添い寝の仕方についても、答えておく。
陽子の筋肉質な体の上で寝るのも捨てがたいが、今日のところは普通に布団で寝たかった。
■嶋野陽子 > 迅鯨さんを畳の端に寄せて、
残りの空間に3m四方はありそうなキングサイズの布
団を敷くと、これまた3m近い正方形のタオルケット
と、枕を二つ用意する陽子。
準備が整うと、最初に自分がタオルケットの中に入り、
それからタオルケットを持ち上げて
「準備ができました。さあ、どうぞ」と迅鯨さんを招き
入れる陽子。
■蘆 迅鯨 > 「うん、そんじゃ失礼ー」
と口にし、怪我をしている脚を刺激しないよう注意しつつも、
招かれたタオルケットの中へもぞもぞと入っていく。
「はぁ……こうしてると、なんか気分も落ち着くねー」
顔を突き合わせている陽子に向け、語る。
■嶋野陽子 > 同じ布団の中で向かい合い、
『こうしてると、なんか気分も落ち着くねー』と迅鯨
さんに言われると、陽子も
「そうですね。一人で寝るのは自由で悪くないのです
が、こうして二人で寝るのはまた別の良さがありま
す」と迅鯨さんに同意しつつ、肝心なサイコバリアを
立ち上げる。今夜は最大直径の3500mmに設定する。
布団のほぼ全部を覆う形で、半球形の薄桃色のバリ
アが発生する。
■蘆 迅鯨 > 「ウンウン。俺ちゃんココに来る前からずっと一人で寝てたからサ……こうして誰かと一緒に寝られるってのは嬉しいよ」
迅鯨はその異能の関係上、この常世学園に入学する前から、ずっと他人と一緒に眠ることができなかった。
しかし、今は陽子のおかげでその望みが叶っている。何度感謝の言葉を述べても足りないほど、迅鯨の心は喜びに満ちていた。
まだまだ話がしたいところであったが、今日は特に疲れがたまっていたのか、
バリアが展開されれば、やがて瞼を閉じ、静かに寝息を立てて眠り出す。
■嶋野陽子 > 寝息を立て始めた迅鯨さんを
見ると、陽子は
(今夜は私も迅鯨さんの夢の世界にお供します)
と考えながら、口では「お休みなさい、迅鯨さん」
と言って、自分も目を閉じる。
ご案内:「女子寮19号室 嶋野陽子の部屋」から嶋野陽子さんが去りました。
ご案内:「女子寮19号室 嶋野陽子の部屋」から蘆 迅鯨さんが去りました。