2015/09/17 のログ
ご案内:「女子寮/自室」に焔誼玖杜さんが現れました。
焔誼玖杜 >  
【女子寮の一室。
 部屋から常に熱気が漏れている角部屋。
 特殊な事情を抱える学生用の個室で、玖杜はベッドの上で頭を抱えてジタバタしていた】

『……それほど困るなら呼ばなければ良かっただろう』

「それは、そうだけど……!
 でもっ、外で話すには話しづらい内容だし……」

【机の上で呆れた顔をしている奇怪なオブジェ――顔のある炎から手足が生えたソレが言うように、部屋に呼ばなければ良かったのだが。
 そうは言っても話す内容が厄介なのだし、と】

「――あっ、換気しておかないとっ!」

【流石に室温40度はいけないと、慌てて窓を開け、キッチンの換気扇を回す。
 が、その動きもせわしなく、落ち着きが無い。
 格好も普段の気を抜いた部屋着でなく、昨日から掃除だ片づけだとバタバタ騒いでいる。
 そんな様子にまた、奇怪なオブジェはため息をつくのだった】

ご案内:「女子寮/自室」に東雲七生さんが現れました。
東雲七生 > 「毎度思うんだけど……ロビーあたりまで迎えに出てきてくれねえのかな。」

ぎこちなく廊下を歩いてくる人影が一つ。
正式な手続きを済ませて来訪した東雲七生である。
女子寮にはそれなりに知り合いも少なくないので、出来れば知り合いに出くわしたくないなあと思いながらやって来た次第。

「ほーむーらーぎー」

とんとん、と部屋の扉をノックしながら
友人の名を呼んでみる

焔誼玖杜 >  
【迎えに行くなど、今の玖杜に思いつくはずもなく、そして出来るはずもなく。
 ノックされる音に手に持ったカップを落としそうになりながら、関節がさびたロボットの動きのようにぎこちなく、硬くなりながら、扉を開ける】

「い、いらっひゃ……こん、にちは。
 えっと、ど、どうぞ、あがってください」

【扉を開けて少年の姿を見れば、早速噛んだ。
 羞恥となにかで真っ赤になりながらも部屋に入ってもらおうとするが、その視線はせわしなく動き、少年の方をなかなか見ようとしないだろう】

東雲七生 > 扉が開かれれば少しホッとした様子で笑みを浮かべる。
どうやら今回も無事に知り合いに遭遇せず済んだ様だ。

「よっす、焔誼。
 調子、大丈夫か?少しは良くなった?」

促されるまま部屋の中へと入り。
まずは目の前の少女の体調を慮る旨を伝える。
先日、突然逃げる様にして帰ったのを体調不良か何かだと思っているらしい。

「まだそんなに良くないんなら、別にまた今度でも良いんだけどさ。」
 

焔誼玖杜 >  
「えっ、う、ううん!
 体調は別にっ、悪くない、です……」

【さて、心配されれば目は逸らすし、言葉は尻すぼみ。
 体調は確かに何事もないのだが、精神状態はあまり、よろしくないかもしれない】

「あっ、お茶いれますね!
 座って待っててください!」

【そう言って促すと、自分はキッチンへと逃げ込んだ。
 部屋にはいつかと同様、ベッドと勉強机、それに小さなテーブル。
 ベッドの上にはいつぞやのスズメが枕元に置いてある。
 奇怪なオブジェは――いつの間にか消えていた】

東雲七生 > 「そっか。」

それなら良いんだけど、と言ってはみたものの。
未だに様子のおかしい少女を見てわずかに首を傾げる。
こんなに落ち着きが無かったか?

「……おっ、お前もひさしぶりー。」

キッチンへと逃げ込んだ少女から、視線はベッドの上のぬいぐるみへと向けられて。
過去にドタバタに紛れて連れ出して一夜を共にしてから何日経っただろうか。
そんな風に懐かしみながら、二、三回スズメの頭をぽんぽんと撫でた。

焔誼玖杜 >  
「……すぅ、はぁ」

【キッチンに逃げ込めば、一度ゆっくりと深呼吸……一度じゃ落ち着かなかったので、数度繰り返し】

「――お、お待たせしました!」

【結局落ち着ききれないまま、小さな丸盆に湯飲みと急須、小皿の上には羊羹が三切れ。
 それぞれ二人分乗ってきた】

「ど、どうぞ」

【差し出される湯飲みには緑茶、そして小皿に羊羹。
 チョイスが少々14歳にしては渋いが。
 茶葉も羊羹も、お気に入りの店における一番の品である。
 気合の入れどころがどこか間違っていた】

東雲七生 > 「ん、さーんきゅ!」

戻って来た焔誼を出迎えたのは、勉強机の傍に座した七生と、
その膝の上にちょこんと鎮座したスズメの姿。
懐かしさから勝手に動かしてしまったけれど、問題ないだろうかと少しだけ気にしながら。
まあ怒られたら戻せば良いや、くらいの感覚で膝に乗せているようだ。

「おー、羊羹かあ。
 いただきまーす。」

早速手を伸ばし。

焔誼玖杜 >  
「あ……」

【その膝に乗ったスズメを見て、落ち着きなく緊張していた表情がわずかに緩む。
 特にとがめることもなく、少年と向かい合うように座ると、また一つゆっくりと息を吐きだす。
 今度はちゃんと落ち着けたようだ】

「それで、その、”カグラ”のことなんですけど……」

【そうして、やや躊躇いがちに切り出した。
 少年が手を伸ばした羊羹は、小豆の味が濃く、非常に甘い。
 緑茶もまた、羊羹とつりあいの取れた旨みと渋みがあるだろう。
 やはり気合の方向が間違っている】

東雲七生 > 「おう、話せる範囲で良いから、教えてくれよ。」

羊羹をもぐもぐ咀嚼しながら、軽く頷く。
今日、この部屋を訪れた目的はスズメとの再会ではない。
迦具楽の事について詳しく説明を受ける為だった。
とはいえスズメとの再会が嬉しくないわけでもなく、
楊枝を持たない手はしきりに膝の上のぬいぐるみを撫で回している。
汚さない様に細心の注意を払いながら。

焔誼玖杜 >  
「……はい、そのことなんですけど」

【さてまずは何から話そうかと首をひねる。
 あれからいくつか、二人で考えては見たものの、憶測でしかなく。
 具体的な話となると、大した話が出来るわけでもない】

「まずは、東雲さんの知ってる、”カグラ”について教えてもらえませんか?
 こう、これまでの事とか、今の状態、普段の様子とかでいいんですけど……」

【まずは、自分達の知っている怪異としての情報だけでは不足なため、知ることから。
 もっと知ることが出来れば、推測であってもより真に迫れるかもしれない。
 とはいえ自分と瓜二つな相手の話を聞くのは複雑な気分なのだが。
 まあまさか、先日より恥ずかしい思いはしないだろうからと、少しだけ気楽に構えてたずねた】

東雲七生 > 「俺が知ってる、あいつの様子って言われてもな……」

さてどう説明したらよいか。
羊羹を食べる手を止めて、軽くお茶で口を漱いでから思案気にスズメの頭を撫でる。

「今の状態、っていうか。
 こないだまで化け物を自称するくらい、まあ、人外だったみたいだけど。

 んで、こないだ会った時に『二回死んだ』って言われて。
 今はほとんど普通の人間と変わりないみたいな事、言われたっけなあ。」

とはいえそれも半月以上前の事なので。
今現在はどうなのかといわれると少し自信は無い。
そもそも全て本人の自己申告であって、何ら確認する術を持ち合わせていない事も添えて告げておく。

「とまあ、状態?はそんな感じ。
 様子に関しては最初にあった頃からどんどん幼稚化してるというか……
 顔見るたびに抱き着いて来たり、話すときも大体そのままだったり、
 やたらと接触してくることが多いっつーか。」

もはや慣れっこなのだけども。
様子は、そんな感じ。と無難に答えておく。

焔誼玖杜 >  
「だ、だきつ……」

【そのまま話すとか、どれだけ親密なんだろうか。
 そして聞けば、自分がそうしているのを少しだけ想像してしまい、赤くなりながら慌てて首を振った。
 そうじゃない、今はもっと重要なフレーズがあった】

「”二回死んだ”、ですか……。
 普通の人間と同じようになった、ということ、ですよね。
 ……少しずつ変化してるのかな」

【怪異から人間に近づいたということは、進化……能力的には退化だろうか。
 もしくは適応……なんにせよ”カグラ”には変化が起きているということ】

「ほかには何か、話していたこととか、ありませんか?
 東雲さんは、その、随分と仲がいいみたい、ですし」

【つい、視線がそれた。
 大丈夫だと思っていたが、やはりどうにも。
 目の前の友人と、顔を合わせるのが気恥ずかしくなってしまっている】

東雲七生 > 「うーん……
 他にと言われると、特に思い当たる様なのは……。

 まあ、その、二回死んで生き返って。
 その度に何だか体が作り変えられてった、みたいな事を言ってて。
 それを気にしてたな、自分は自然に生まれたんじゃなくて人為的に生みだされた物なんじゃないかとか。
 体とか記憶とか、都合よく作り変えられたみたいだって言ってたし。」

向かいの少女の心中など露知らず。再び羊羹へと手を伸ばしながら。

「怖いんだとさ、またいつか死ぬような事があったら。
 その時に作り替えられて、今度は完全に化け物になっちゃうんじゃないかって。」

羊羹を片手に話す言葉は、内容ほど重くも無く。
むしろ軽いくらいに容易く七生の口から零れた。

焔誼玖杜 >  
「……作り変えられた」

【――作られた怪異。

 それには覚えがあった。
 去年拘束された際、研究所の一室に魔術で生み出された怪物がいた。
 だから、人が怪異を生み出すことは可能だと思う。
 けれど、”カグラ”が生まれたのは、玖杜からだ】

「そう、ですね。
 人に近づくことがあったなら、その反対も、ありえないことじゃなさそうですし……」

【けれど、”カグラ”自身が考えているように作られたモノだとしたら、やはり何か目的があるはず。
 とすれば、人に近づくのも理由があるはずで】

「……はあ」

【頭が痛い。
 どうやら昨日までの憶測は、やはり役に立たず終わりそうだった。
 既に玖杜達が知っている怪異とは別物と思っていいだろう。
 ……思考が彷徨い膝の上のスズメが少々羨ましくなったところで、再び勢いよく頭を振った】

「すみません、たぶん、ですけど。
 今の”カグラ”について話せることはあまりなさそうです。
 私に話せるのは、”カグラ”が私達から生まれて、その後の怪異として動いてた”カグラ”に関してくらいで……」

【その程度のことでもいいだろうか、と伺うように。
 そして玖杜もまた羊羹を一口食べて、糖分を補給した】

東雲七生 > 「んー、そっか……。」

どうやら頼みの綱である焔誼にも分からないらしい。
となると、それを迦具楽に伝えるのはどうすれば良いか。
気落ちするアイツの顔はあんまり見たくないなあ、とぼんやり考えていたので聞き落しかけた事が一つ。
慌てて思考を元に戻す。

「ん?
 私“達”?」

怪異として動いていた事は別に知る気もないし、その権利も無いと思ったのだが。
その前に一つ気になった事があった。まるで自分以外にも迦具楽の誕生に関わった者が居るかのような言い方。

「たち、って他にも関係者が居るのか?」
 

焔誼玖杜 >  
「あ、えっと……」

【問われれば、たじろぐように言葉につまった。
 元々、必要なら説明するつもりではあったが、うっかり漏らしてしまったことに自分で呆れて】

「関係者、といえば関係者なんですけど。
 その話をするには、私の能力の事も話さないといけなくて……」

【お茶で口を湿らせて、ふう、と一つ息を吐いた】

「……私の異能、能力は炎と熱を操ることですけど。
 それは本当は副産物で、その本質、大本は炎の神格、神様と直接繋がることなんです」

【この世界でこの話をするのは三度目だったか。
 いきなり神格だなんだと言い出して、変には思われないだろうかと、顔色を気にしながら続けていく】

「そうすることで、その神様の力を扱うことが出来るんですけど……”カグラ”が生まれたとき、私の能力は制御し切れていない状態で、あふれ出した神様の力と、私の”あまり好くない感情”が混ざって流れ出ていって――そうして生まれたのが”カグラ”なんだ、って、ずっと思ってたんですけど」

【能力の説明をし、”カグラ”が生まれるのには自分とその神格が関わっていたと話す。
 けれどそれは、一面では合っているのだが、どうも他にもありそうだと。
 ”カグラ”の話を聞いた今は、少しばかり自信がなかった】

東雲七生 > 「ふーん……?」

ざっと説明を聞いてみれば。

神格、というのはもはやこの際驚かない。
友人に破壊神も居るし。凄く今更感がする。
ので、そこは案外すんなりと聞けて理解も出来たのだけど。

「とすると──」

迦具楽の構成されている要素が、能力と焔誼玖杜の悪い感情なら。

「──あいつの抱き着き癖とか、やたら距離が近いのって焔誼の影響?」

だって他に要因無いじゃん。ねえ?
って膝の上のスズメに確認を取る。

焔誼玖杜 >  
「……えっ」

【はて、いまなんといわれたのか。
 なにが、誰の影響だって?】

「……えええぇぇぇぇぇ!?」

【言語野が言葉を理解してしまうと。
 また先日のように、叫んでしまい。
 発火こそしなかったが、顔は赤く染まっていた】

「そ、そそそんなことないですっ!
 むしろ私はっ、ほらっ、人見知りで、すぐ動揺するしっ、上手く喋れないですし!
 あまり人と近いとすぐ緊張して、話をするどころじゃないですからっ!
 そ、それは、その、誰かに甘えたい、とか、撫でてもらったりとか? 親密にしたいなあ、なんて思うことくらいは、ありますけど……。
 でっ、でもっ! それは絶対に私の影響とかじゃないです!
 絶対に違いますっ!」

【ダンッ、とテーブルに手をついて身を乗り出し。
 全身全霊で否定する玖杜の顔は、それはもう火よりも赤くなっており。
 なにか要らないことも口走ったかもしれないが、もはや勢いだけで。
 そんな勢い負けずひっくり返らなかったテーブルはとてもえらいし、倒れなかった湯飲みはもっと偉い。
 どちらもそこそこに重量のあるモノだったのが幸いしたのかもしれない】

東雲七生 > 「お、お……。」

落ち着けよ、と言い出すタイミングを逃すほどの勢いで捲し立てられて、ぽかーんと焔誼の顔を見つめる。
自分の主張を自分で全否定してる様な勢いだけど、こいつ気付いてないんだろうなとかぼんやり考えつつ。

「……よ、よしよし。」

とりあえず、撫でて欲しいみたいだから頭を撫でてあげよう。
ちゃっかり、もう片方の手は羊羹をつまんだりしているのだけれど。

焔誼玖杜 >  
「へっ?」

【最初は何が起きたかわからなかった】

「あ……」

【次に感じたのは心地よさと、安心感。
 ついこのまま身を委ねたくなってしまうような】

「あ、あ――」

【そしてようやく撫でられていることに気づき、体温が急上昇】

「――はうっ」

【すると感情の閾値が吹き飛んで。
 処理しきれなくなり熱暴走。ぼしゅっ、と言う音と共に頭から煙が噴出した。
 撫でられている頭は、火傷しそうなくらい熱くなっているだろうし、顔は耳まで赤く、視線は目を回したかのようにぐるぐると。
 ぽてん、と。撒き戻すようにしりもちをつき。
 煙を上げながらのまま、俯いてしまった】

東雲七生 > 「焔誼!?──って熱ッ」

慌てて手を引っ込めるも、少女は俯いてへたり込んでしまう。
慌ててスズメを脇に退かし、テーブルを迂回する様に
回り込んで、
少女の肩を軽く叩いて意識を覚醒させようと。

「おい、焔誼。大丈夫か!?
 ……やっぱまだ調子悪かったのかお前、しっかりしろ。」

それとも部屋の気温が低いせいだろうか、などと。
相変わらず迦具楽との扱いの差に不慣れな所為である事には気付く気配も無い。
本当に、慣れって怖いという事がよく分かる。

焔誼玖杜 >  
「――っ」

【肩を叩かれれば、びくっ、と震えて反応を示すが。
 体温はやっぱり熱く、セーター越しでも異様な熱を感じられる程だろう。
 ゆっくりと、肩に触れた少年へ、顔を上げて視線を向ける】

「うぅ、うー……」

【言語野が崩壊したか。
 意味を成さない唸り声を弱弱しくあげつつ。
 真っ赤に染まった肌色は、喜怒哀楽がもう、混沌もかくやと言うように入り混じった複雑な表情をつくり。
 涙すら浮かびそうに潤んだ瞳と、きゅっと結ばれた唇は、どことなく不満を訴えているようにも見えるだろうか。
 まあとにかく。
 複数の点において、許容量をはるかに越えるダメージを負ったことには違いなかった】

東雲七生 > 「あ、良かった。
 一応意識はあるんだな……」

こちらへと顔が向けられた事に少し安堵して。
しかしその顔色が真っ赤なのを見ると、少しだけ眉を顰める。

「んまあ、そろそろ俺も帰るからさ。
 今日はもうゆっくり休んでくれよ。なんか悪いな、今度また何か分かったら聞かせてくれよな!」

苦笑にも似た微笑を浮かべると、スズメを手繰り寄せて。
はいよ、とそれを焔誼に手渡すだろう。

焔誼玖杜 >  
「うぅ……」

【渡されたスズメをぎゅっと抱きしめると、そのまま再び俯いてしまう。
 ようやく煙は落ち着いて、けれども体温は下がらずに熱気を放ち続けているが】

「……また、メール、します」

【非常に小さな、微かな声でようやく答えると。
 スズメのぬいぐるみを抱きしめたまま、黙り込んでしまった】

東雲七生 > 「ああ、よろしくなっ!」

それじゃあ、と席を立って玄関へと向かう途中。
はたと気づいて足を止めて振り返り。

「それと、弁当あんまり辛くし過ぎないでくれると助かるわ。
 月曜、午後の授業中誰とも口利けなかったし。」

唇が物凄い腫れたそうな。

焔誼玖杜 >  
「…………」

【振り向いた少年を、再び見上げ。
 じっと、半月に細めた目で睨むと、つい、と逸らし】

「……善処します」

【そんな話をはぐらかす政治家のような返答をした】

東雲七生 > 「……あれ?」

俺、睨まれるような事、何かしたっけ。
つぅ、と頬を一筋の汗が伝う。

「ん、まあ、いいや。じゃあまたな、焔誼っ!」

何故だかこれ以上居るのは危ない気がして。
ひとまず今日聞いた事をどう迦具楽に伝えるべきか考えながら焔誼の部屋を後にした。

焔誼玖杜 >  
「……また」

【去っていく少年を横目で見送り、扉が閉まると。
 スズメを抱いたまま、ばたりと床に転がった】

「あうぅぁぁぁぁぁぁ……」

【長く長く、うめき声を上げて。
 それから暫くの間、散々悶え転がったのだった】

ご案内:「女子寮/自室」から東雲七生さんが去りました。
ご案内:「女子寮/自室」から焔誼玖杜さんが去りました。