2016/05/29 のログ
ご案内:「アンテシュクレ常世島点」に東雲七生さんが現れました。
ご案内:「アンテシュクレ常世島点」から東雲七生さんが去りました。
ご案内:「アンテシュクレ常世島店」に東雲七生さんが現れました。
ご案内:「アンテシュクレ常世島店」に那岐夜車丸汀さんが現れました。
東雲七生 > 異邦人街での約束から数日間──

七生はどうしたらこの過酷な試練を難無く越えられるかを考えていた。
去年も何度か友人の衣服選びに付き合った事はあったが、下着に関しては完全に初めての事である。
というか、普通は恋人でも無い異性の下着選びなんて同伴しないだろ。

「……水着ならあるけどさあ……あの時も色々キツかったもんなぁ。
 周りの目とか、周りの目とか、あと周りの目とか。」

幾ら七生が童顔矮躯で時たま小学生に間違われるからと言って、
だからって女性用衣類を物色して奇異の目で見られないというわけではない。
ていうか目立つって絶対。

そんなわけで、今日は。
フリーサイズのTシャツに、膝までのスパッツ、ホットパンツめいたデニムのボトムを着てきた。
少し伸ばした襟足を纏めて縛るのはいつも通りだが、これなら多少は性別不詳っぽさを演出できるだろう。

誠に不本意ではあるが、女子と間違われるのも今日くらいは妥協したい。

那岐夜車丸汀 > 考えたら 下着の数はギリギリだった。最低限の服と楽器と少々の物でこの世界に来てしまっている。

自ずと気づくのだ これは下着が足りないのと 
ぶっちゃけ言えば前より『サイズ』がーお胸がお膨らみになったのでは!と。
一人で動く事が微妙な―かといえば色々と散策と称して方々に迷子になりかけ乍移動をしているが、
彼が 案内を買ってくれたことから便乗をして― 番でもない者に下着選び及びランジェリーショップへ
同伴をお願いして見せたという ある意味 やるなぁ 的な作戦?を今しがた出来たが。

「…クロもヤシャも連れてこれないので よかったのです。…ふふふ。色だけは確認して貰わねば。」

色だけは本当にわからないのだ 形とかサイズとか色以外は分かるのだが色は全く分からない。
彼には存分に見て貰わねば為らない!ある意味 どうなる事やら。

さて、随分と賑やかな店の前まで来た気がする。
彼には今日はお出迎えから店まで連れて行ってもらっているので、手は握られて居る筈。
服装はどうした事だろう 何やら 性別不詳になっているではないか。
その真意は測りかねているが 何も敢えて突っ込まない。

「先輩 本日は宜しくお願いしますね。色だけは 色だけはチェックお願いします。…サイズを図らねば。」

一寸大きくなった気がするんです、て妙なことを口走って 先輩に揉まれてからなんです、とか囁いて様子を窺ってみよう?

東雲七生 > 普段は気にしないでいるのでところどころ跳ねのある髪も、すこし整えてきている。
あとは口調さえ上手くやれれば性別不明の部類にギリギリで入れるだろう。
やたら足が逞しいのはもう隠し様が無いので諦めた。どうせ腿の途中まではオーバーサイズのシャツの裾が隠してくれる。

そんな姿で女子寮まで後輩を迎えに行ったのだが、流石に内心ひやひやしっ放しだったし、
今日の目的であるランジェリーショップに着いた今もひやひやしている。

どうか知り合いに見つかりませんように。
見つかっても、『あの子、東雲に似てるなー』くらいで済んでくれますように。

「色って……気に、しなくとも、良くない?」

本人は見えていないのだし、だからと言って見せる相手も居ないだろうし、と。
上下別個で売ってるわけじゃあるまいし、等と思ったがよく考えてみれば女性下着売り場なんぞとんと見た覚えが無い。
もしかしたら、もしかするのか、などと考えていたら。

「へ、変な事言わないでくれる!?」

濡れ衣にも程がある、とささやきに対して顔を真っ赤にして不平を告げた。
それでもしっかりと手を引いて店内を往く辺りに面倒見の良さが現れている。

「……で、サイズってどこで図るのさ。店員さんに訊いてみる?
 事情を説明すれば、あとはやってくれそうだけど……。」

というかもう全面的に丸投げして外で待ってたい。
言葉の端々からそんな願いが漏れ出ている。

那岐夜車丸汀 > …もしかして 異性は異性でも番ではないから、間違いなく浮くので性別不詳に偽装しやってきたのではないかと
探偵でも刑事でもないが推理してみた。…であるのなら納得は出来る。…先輩 背丈の顔立ちが幼いですし低めですし、
一寸鍛えています的なスポーティ美少年的少女でも行けます!ある意味美味しいです。

然し この店 どんなジャンルなんだろう、下着にも年相応から大人下着まで幅広い筈。
まぁ、彼の事だ 取りあえず知っている限りの店を案内してくれたと仮定し
いざ店内へ! ある意味ここから戦慄の戦場へいざいざ参らん。

「何を言いますか! 私は見えて居なくても 周りから突っ込まれます。
演習の際や授業の際の 女子の会話は下着の流行についていって居るか、可愛いから綺麗 スタイルの良し悪し。
下着がそこを盛り上げたり スタイルを矯正してくれるのですよ!?
色も大事なのです 変な色だったら それこそ妙な話がもとで弄られることも…!
そうなったらどうしてくれますか!!」
ふんぬ、と初めてじゃないか こんなに長く喋り手を握っていない拳を作って力説するのは。しかも表情はちょっとイラついている。

「変な事をしてくださいましたのは 先輩の不注意がもとです」

濡れ衣と言いますか、そうですか。真実は真っ暗闇ですっ転びーむんずとラキスベ事件簿から派生しておりますが何か??
でもまだ手を引かれて曳航されておりますので 彼の面倒見と気遣い度は素晴らしい。

「サイズはですね、備え付けのメジャーか 図ってもらうかです。
…私 サイズが大きいので恐らく 大きめのサイズになると思いますし…。
手で胸を押さえて図るという…何でもありません。」

店員を呼んでという選択肢は与えないつもりだ、いや、まてよ…。
少し考えた 一寸変更。内心ニヤリと企むような考えがまとまり

「では 一旦 店員さんを呼んでもらえますか? 一寸お財布を持っててくれません?」

着替えとかするので、と帯の内側から財布を取り出して彼に手渡そうか。大事な代物だ 外で待たせてはいけないことを
さりげなく言うのである…さあ ある意味 拷問は此処から。

東雲七生 > なんだか不穏な気配がしたが、今はそれどころではない。
大型スーパーの下着売り場とは比じゃないくらいの女性下着が面前に展開されていて正直目のやり場に困るのだ。
そも、そういう店だからこそ今日訪れた訳なのだけれど。

「周りもちゃんと目が見えない事説明したら分かってくれるって……
 どうしてくれるも何も、むしろ俺の選択で笑われた時の方がどうしてくれる案件にならない……?」

女性下着を普段目にしてない──わけでもないが。
それでも人の物を選ぶとなると些か不安に過ぎる。

「うぐっ……それは、まあ、そうだけど……」

先日の出来事を言及され言葉に詰まった。
むしろその自覚があったからこそ、罪悪感故に今回の買い物も案内を申し出た訳なのだが。
出来ればあの出来事は早く忘れたいし、忘れて貰いたい。
そうもいかないのだろうけど。

「話聞いてたらますます店員さん呼んできた方が良い気がしてきた!
 店員さーん、ちょっとお願いしまーす!……あ、うん。」

赤裸々に答えられた内容に赤面しつつ、急いで店員さんに声を掛ける。
大きい事は重々承知だ、何せ手で触れて──いや、待てよ。
本当にあれは胸だったのだろうか、と一抹の疑問が七生の中に浮かぶ。
けどまあ、後は店員さんに任せて外でじっとしていよう。そう心に決めたタイミングで渡される財布を何の疑いも無く受け取った。
この時点で外に出られなくなったことは気付いてもいない。

那岐夜車丸汀 > 大型スーパーにもし連れていかれていたとしたら サイズが無い 終了だっただろう。
専門店でないと確実に無さそうなサイズなのだ、いくら着物で着やせするといってもそろそろ下着が爆発しそうな気がしている。
サイズの違う下着は体に毒なのだ それを如何に分からせるには…ふっふっふ。

「いーえ いちいち説明するのが面倒です、ですので 先輩という目が見える普通の方々に選んで頂く事が
いかに浮かない いかに争いを生まない いかに今回は流行に追ってみましたセンスを…!
大事な任務なのですよ 先輩 前の責任を感じるのであれば。」

それとも こんな事初めてですか?? いえ、先程まで世間話していたでありませんか 初めてでもなさそうな感じに。
何やら 女の影がちらほらしますよ…?先輩面倒見がいいから 分からなくはないですが。

「すぐに会計とか 財布は手元に置きたいのですが 着替えの最中はどうしても脱ぐので、
先輩 店の外に出ちゃだめですよ??分かりましたね?」

店員さんがやってきた、サイズを測るために メジャーも肩にひっかけての登場だ。
尚 学生手帳を受け取った際に一応検診は受けているが あれよりは大きくなっているはずだ 
仰向けで寝られていないのだ 寝ると胸で窒息する恐れがある故。胸大きいあるあるの一つ。

今度は店員さんに連れられて 脱衣室のコーナーへと連れていかれた、しゃっとカーテンが閉じられた。
中でしゅるしゃると帯を取り 着物を一枚一枚脱いでいく音がしよう。
音だけだからこそ めくるめく禁断の音が布を挟んで広がる事も。

店員さんが 図りますよ 宜しいですか、と一声かけてから さっと入っていった。
小声だが 『サイズが』 『96』とか明らかに大きくなっているサイズを呟き乍らサイズを測り始めた
メジャーがしゅるしゅると音を立てる。

東雲七生 > そもそも大型スーパーなら知り合いに遭遇する率も上がる。
それはどうにか回避したかったので、七生の知る限りで下着を専門的に扱う店を探した結果がこの店だった。
水着ならもっと気楽に付き合えるのに、と思わず小さく溢してしまう。

「ああああ、はいはいはい!分かりましたよ!
 ちゃんと付き合います、付き合うったら!」

贖罪の道とは斯くも険しいものか。
半泣きで了承しつつ、手に持った財布を見て溜息を溢す。
そうかなるほど、財布を渡したのもこの場に留まらせるためか、と今更気付いたりしつつ。

店員さんがやってくれば、まあ、ひとまずの安息の瞬間だ。
これで計測までつき合わされれば何かもう心がもたない。
脱衣室に入って行ったのを見送って、居場所の無さにおろおろしかけたが、
財布も持っているし、変に狼狽えては男であると自らバラすようなものなので。

粛々とカーテンに背を向けて待つ。
……何か聞こえて来るけど、そこは鋼の精神でスルーだ。

那岐夜車丸汀 > もし この姿を―男の娘状態 東雲先輩のこの姿を見られたのならば
彼もしかして一寸引きこもってしまうのでは、ちょっとそう思ったりもした。
水着?そもそも 泳げませんけど?今まで泳ぐとか習慣が無い場所にいたような気がしていた。
これからの夏 どうしよう、と。

「お分かりになられましたら宜しいのです。では ちょっとお待ち遊ばせませ…?」

財布は人質ならぬ物質。気づいた時にはもう遅い。
彼が待っている間 店員が脱衣室から さっと出て行って また戻って来た時にはいくつかの上下下着を持ってきた。
…総レース下着やら色気たっぷりな下着 まぁ どっちかというと大人系だった…な下着を持ってだ。
店員は今度は中へと入らず 隙間から持ってきた下着類…胸のカップ数が大きいそれらを
隙間から中へと入れて やり取りをしている、そして 店員は徐に 東雲少女(男の娘偽装中)を呼ぶのだ。
連れ合いで来ているのは店員は知っている、ありがちな女子チェックと言う奴で チェックをお願いします的に
言葉巧みに東雲を脱衣室へと連れていき カーテンを開いたのだ!!

そこには

大人な 総レースとフリルのがーたベルト付きという俗にいう大人下着一式の汀が居たり。

「…どうですか?色的に問題ないですか?? 七生先輩。」
妙に胸はやはりだが 着物で抑えられてて今しがた正しいサイズの下着により 
誘惑の谷間と大きい胸がカップにきちんと入っているー後何でポージングを作っているのか。

東雲七生 > 自分の服装はいい、ギリギリ異性に触れないラインで選んだつもりだ。
それよりも異性連れという方が問題だ、変な噂が立ちかねない。
凄く今更な気がするが、七生は極力、目立たずに学校生活を送りたいのだ。

「は、はーい……」

何たることであろうか。
しっかりと策にハマって身動き取れなくなってしまった。
いや、財布を押し付け返す、ということも出来たのだが、
あれよあれよという間に脱衣室に入られてしまってそれも叶わない。

そして一度退室し、再び戻ってきた店員が下着を持っているのを見て、良かった流石に見繕わなくて済んだと安堵したのもつかの間。
店員に誘導されるがままに(あ、所持金と相談かな)なんて思いつつカーテンへと近付いて。
しゃっ、と何のためらいも無く開かれたカーテンの奥に居る汀の姿を見れば。

「……ぎっ……」

思わず変な悲鳴を上げそうになり、店員の前ともあって辛うじて踏み止まる。
顔を赤くする余裕すら無く、視線を泳がせる隙すらない状況で下着姿を披露されては、まあ見るしか無く。

「も、問題ないけど……学生にしちゃ派手過ぎじゃないだかな……」

ありきたりな感想を告げるしかなかった。
あと、ポーズはいらない、と控えめに付け加えて。

那岐夜車丸汀 > もうなんか手遅れだ、気がしております。
アルビノって色的に目立つ方。そして制服でない上に和ゴスロリ。
そして彼にとっては異性連れ―に該当している。もう噂のネタとしては…一つ出来てしまう。
目立たず?? どうなんでしょうか それ。

策士でもないが 今回に当たっての妙な企みの一つは是で達成できそうだ。
引き留め工作と彼に下着を見せて色チェックと称した 胸サイズ偽証疑惑を粉砕するべくやらかしたのだ。
これで胸のサイズ偽証疑惑は粉砕されただろうか?布越し下着越しに
一応彼は一度触っているので 感触はあれよりも格段にいいだろう、と。

「ぎ?」

どーんとポージングを決めていた―妙な知識をどこからか貰ったのだろう。
彼の妙な声に首を傾げて -たゆんと下着に包まれているけど胸が揺れた。
視られている、とどう?どう?と感想とチェックの最中ーあとやめれといわれたポージングはやめた。

「勝負下着というのを選んで頂いたのですが。駄目でしょうか?」

勝負下着の意味はなお 分かってはいるが 分かっていないふりをしてみた。自分で自分の胸をカップ越しに掬って―
腕を下ろし 重いんですよね とか ギリギリの事をぼやいたり。

東雲七生 > たとえ既に噂が立とうとも、本人の耳に届かなければいいのだ。
別に不純な異性との関わりでもない訳で、「お友達です」と言い張れば良いのである。
凄く今更な感じもするが。

彼女の胸中など全く知らず。
扇情的なレースと素肌の露わになった姿にどうしていいものか分からず。
ただ店員の前だから、とそれだけの理由で狼狽は堪えている。
少なくとも、サイズに関しては七生の脳裏にしかと刻まれたように思われる。
もっとも、先日の件に関しては『そもそも胸では無かったのでは』という新たな疑惑が浮上中だ。

「──ど、何処と勝負する気だ、何処と!」

辛うじてツッコミを入れることが出来たが。
揺れたり、揺らされたり、目の前でされれば当然意識が向かない筈も無く。
もう、誰かどうにかしてくれ、と心の中で悲鳴を上げるしかなかった。

那岐夜車丸汀 > 【続きはまた後日】
ご案内:「アンテシュクレ常世島店」から那岐夜車丸汀さんが去りました。
ご案内:「アンテシュクレ常世島店」から東雲七生さんが去りました。