2016/08/27 のログ
ご案内:「旅館」に五代 基一郎さんが現れました。
ご案内:「旅館」に綾瀬音音さんが現れました。
五代 基一郎 > 山間部にある旅館。
ほぼシーズンオフであるため、宿泊客もまばら……なのであるが
本日はそこの一室にて予約を取り……ということとなった。

なぜなら花火大会がある、というものでさて
どこで花火を見ようかとなったのだが人が多いところも、というので
公園や河川敷で……というのもであるしと一考し
近いわけではないが、打ち上げ花火を見渡せるこの宿をとった。
広めに取られた敷地であり、花火大会で態々宿を取る人もほぼいないため
特に周囲を気にすることなく、部屋に備えられた小庭への戸をあけて
縁側に出てきたわけであるが

「始まった始まった」

遠目、ではあるが音がよく聞こえる。
花火の打ち上げが始まったようで流石に衝撃までは来ないが、音がどーん、どーんとこちらまで響いてくる。
これが日付が変わる前ぐらいまで続くようなのだから、夏の終わりの一大イベントなのだろうか。

「ここなら全部落ち着いて見れるんじゃないかと思ったけど正解だったな」

綾瀬音音 > (お泊りですか、とまばたき2つほどの後に笑って頷いたのはつい先日のことだ。
別に人が多いところでも構わなかったけれど、やっぱり二人っきりでゆっくりと出来るならそれに越したことはない。

それにしてもよくこんな場所知ってますね、と花火を見るのに山間部を選んだ男に関心した声を上げて、
風呂やら食事やらを済ませた後、時間を迎えて縁側で並んで花火を見ている)

静かでのんびり見られますしね。
少し標高あるせいですかね、打ち上げ場所から遠いのに、想像以上に近い気がします。

(尾を引いて空へと上り弾ける花火を首を上げて子供のように口を開けて眺めている。
静かな旅館に響く花火の音は、何処か哀愁も漂うようなそれ。
夏の終わりを告げるような気もする)

五代 基一郎 > 「人の賑わいもいいけど、ゆっくり見れるならそのほうがいいよ」

というのは先日。既にその時は予約を取っておりほぼ決定事項だったわけだが。
色々聞いた話であったり、車で出た先の話であったりとかからか。
以前まではさして興味はなかったのだがそうする理由が出来たのならばまた別であり……

「そうそう。それにここなら手持ちの花火、いくらかやっても怒られはしないしさ」

そうして取り出したのが手持ちの花火……がいくつかギッシリつまった袋。
それこそ周りを気にしないで遊べるものだというぐらいに。
これからイタズラでもする子供ように笑顔で、それらを見せて開け始める。

「どれからやろうか、どれがいい?」

オーソドックスな手持ち花火から線香花火やらねずみ花火、それに小型の打ち上げとか
どこで買ってきたものだというぐらいのなにか遊び心で作られた花火が詰まっている……
それらをとにかく代わる代わる見せながら、見せれば蝋燭に火を灯したりやれどこから借りて来たか
水の張ったバケツを持ってくる。

綾瀬音音 > それはそうですね。
どうしてもそういう場所だと周りに気は使いますし。
(どちらにしても断る理由は全く無いし、頷く以外の選択肢も浮かばなかったわけではあるが。
自分はこういうことに全くと言っていいほど詳しくはないので、ただただ感心すること然り、である)

……これって幾らかってレベルですか?
(手持ち花火、それも結構な量に楽しげに笑い声を落としながら。
黄昏どきを当たり前のように歩いていた男が、実際は少年の様な面を持っているなんて少し前までは全く想像はしていなかったけれど、
そんな彼が少しだけ擽ったいような、嬉しいようなそんな気もするのだ)

線香花火はラストなので後にしましょう。
普通の手持ちから始めて、ああ、手持ちで打ち上げ花火つけちゃうのはやっぱり危ないですかね?
(見せられた花火は思った以上に量が多い。
来年の分もありそうだと笑いながら、忙しそうに準備をする男を手伝いつつ。
取り敢えずはごく普通の手持ち花火を4本を取り出し、半分を手渡して――最初っから各自二本持ちの構えであった)

五代 基一郎 > なんでこんなに用意しているんだ、という音音の呆れたような声に
ただ「いやいやいや、へっへっへ」とでも言いそうな含み笑いを返して
用意を終わらせれば、やれ受け取った2本にまたいくつか取る。
それ持ち切れるんですか、というようなものだが……

「いやいや音音君。打ち上げもいいと思うんだよ。外では大きなものが撃ちあがっているし
 ここでも一つと思わないか。
 それに……なんで俺が備え付けの浴衣ではなく、態々持ってきたんだと思う?」

縁側から出れば小庭。花火の光や蝋燭のがあるけれども若干見にくいが……
旅館の部屋で見せた黒地の浴衣。決して高いものではないし、また少々安いものと言えるそれ。
特になにか、というようなのではなかったし態々なぜそれをなんて部屋では言わなかったが……
こと今。

手持ちどころか指の間に手持ち花火を挟んで次々に点火し始めている今
音音に何故その黒い浴衣を持ってきたかということを聞き始めた……
その答え、すぐわかるだろうというような笑みと共に。

綾瀬音音 > (含み笑いに、もー、なんて、怒っているわけでもなくそう笑って言って。
とにかく楽しみたいし、今日を楽しみにしていたことはよく解ったのである。
それは当然自分も同じであったし、だからやっぱり浮かべるのは笑顔である。
なんか想像以上に持ちだした男に、火傷しないといいな、と頭の隅っこで思うが、止めない。
楽しそうだし)

盛大にラストを飾る……って言うのも勿論ありですけれど。
近くで眺めるのがあってもいいと思いますしね。
…………それは気になってはいましたけど……?
(小庭に出て、改めてマジマジと男の姿をみやり。
旅館なのだし、自前の浴衣は自分は用意していない。
そして、普段この男は服装にはどちらかと言えば無頓着の方だ。
なのに、ここで自前の浴衣……悩むところである。

自分は取り敢えず両手合わせての二本持ちで挑む姿勢。
火をつければぱちぱちと言う音とともに吹き出す色とりどりの火花。
しかしそれよりも、意味あり気な笑みが気になって仕方がない――)

五代 基一郎 > 「それはだね、例えば旅館の白地だとさ。出来るじゃないか」

焦げ目が。
と言えばもはやそれが答えになっていない答えであり。
つまり焦げ目が出来ても気にならない服装で来たんだと
片手の指に4本、それが両手にあれば8本。ぱちぱちと大人しい手持ち花火を交えて
勢いよく噴出する手持ち花火を両手に持ち火が本格的に入れば
手首を捻り花火で作る扇か、腕ごと回して振れば花火が咲く……と言えば聞こえがいいが
なんとも乱雑な火の流水がいくつも噴きだされて振り回される。
頭からこぼれても気にせず振っている。

背景で打ち上げ花火が風情よく咲いているのをぶち壊すのかという程度にはしゃいで回す。
声にならない声が上がる……ハワイあたりの伝統でこのような火芸があったような覚えがあるあれだ。

綾瀬音音 > …………出来る……?

って、あ!!
それずるい……!!
言ってくれれば私だって考えたのに!!
(意味ありげな発言の後告げられた言葉に、大きく目を見開いて。
確かに本気ではしゃぐならそういう心配をしなくていい服装がいいのに決まっている。
ずるーい、ともう一度ゆるーい抗議の声を上げたのもつかの間である。

持てるだけ持った男が、その、心底楽しそうにはしゃぐ様子。
火花の軌道がいくつも宙に踊る景色。
背後の空には大輪の花が無数に咲いては散っていく。

それは、酷く幻想的な風景だ。
それこそ、現実から切り離された様な――)

ふふっ
(楽しそうに、否、幸せそうな笑みが自然とこぼれ落ちる。
コレを独り占め、なんてなんて贅沢なんだろう――)

(それから自分の花火が終わった頃に、ねずみ花火を数個手にとって、先端を指で挟む。
それから異能で着火してから、悪戯な笑みで男の足元へと放り投げた。
勿論、あまり近くに落ちないようには気を使ったけれど)

五代 基一郎 > 「はははは」

どうだ音音君。気になるのならばそういうための服装にすればいい
最適解だろうとでも言わんばかりだ。いつの時代の踊りだろうみたいなのを混ぜつつ花火を振りっては回し
そのはしゃぎっぷりをアピールしながら、この遊びが出来る仕込みが良しだったことにまたはしゃぐ。

大体打ち上げ花火の花火大会、旅館とくれば風情を大事にするのかと思いきや
それはしつつ、それはそれとしてやるというものだからほぼだまし討ちだ。
それこそイタズラが成功したような、笑顔を見せて………

「次次、来年に遺すとしけちゃうからさ」

そういって今度はロケット花火をまた指に挟めるだけ挟んで点火する。
そのままどこかに打つのではなく、そのまま手で持ったまま。

「見て見てあっあっ熱っ!熱っ!」

そのまま腕が飛んでいきそうなヴィジュアルを見せながら
噴出炎に耐えられなければそのままバケツに手を突っ込んで鎮火していく。
だいぶ贅沢な遊びであるがかなり危なめなもので。


音音がどう見ているかなど、はさておいて遊んでいる。
どれだけ遊べるか、何をするかというような子供だ。
また設置型の小型の噴出型花火を手にして、火をつけようとすれば
その蝋燭がある場所で点火したのとはまた別の花火が飛んで来れば、まさしく不意打ちで

「あっなんで…あっずるい!」

異能を使ったのか、という不意打ちでねずみ花火が数個襲来すれば
それを迎え撃たんと設置型の噴出花火をねずみ花火郡に向けて振る。
もちろんそれでどうにかなるわけではない。だがビジュアルはとても派手だ。
旋回するねずみ花火と掃討せしめんと流れる噴出炎。
だいぶすごい見た目になっていく。

綾瀬音音 > くぅ…………!
後で覚えておいてくださいね……!!
(悔しげに唸る。
いやこれはちょっと心底悔しいやつだ。
だってあんなにはしゃぐ様子や得意げな顔を見せられたら、悔しがるしか出来ないではないか……!
一体何を覚えておけという良く解らない捨て台詞を口にしながら、言葉とは裏腹に表情は楽しげなもの。

全体的に確信犯だこの先輩――!!
そうとは気づいたが、その子供っぽい、独り占め出来る笑顔を見れば笑顔しか出てこないのである)

まあそれは賛成ですけど、って危ないですよ!?
ああほら言わんこっちゃない……!!
(誰もが一度は考えるロケット花火の間違った遊び方をして、火傷しそうな男に慌てたように声を上げたが、
いやまあ楽しそうだからいいか、とそこまでは強く言わない。
ここらへんは恋人というよりは母親か姉か、といった心境に近いものだった、と言うのは秘密にしておこう)

ちょっと先輩はしゃぎ過ぎなのでお仕置きです!!
次々行きますよー!!
(明らかに手持ちではない花火を手持ちにしようとしている男にそう言いつつ、
次々とねずみ花火を異能で点火させて投げていく。
全部で10個。それが男の足元でくるくると回って、更に噴出型花火の火花が勢い良く、容赦なく辺りを明るく染めている。
そろそろ腹を抱えて笑い出しそうな勢いで、ついでとばかりに煙玉も一個投げ込んでおこう。
最早何がなんだかわからない勢いだ)