2016/09/25 のログ
■綾瀬音音 > (不満げな声には、まあ着なくなったものもありますし、あんまりクローゼット圧迫するのも、と言ったが
買いに行こう、と言われれば
お腹も大きくなってサイズも変わりますしねー。
なんて呑気に笑ったのだけれども。
とは言え衣装持ちなのは変わらずで、整理して漸く普通の女子よりも多かったのだが。
音色に関して言えば、彼の説明を聞いて、それから妹と目配せをして――それで納得することにしたらしい。
だから、あまり説明された以上の深い部分は聞かなかったし、ただ、妹を不幸にしたら許しませんから、と全く同じ声、全く同じ口調で言い。
後は音音の腹に触れて笑いあったりと双子は双子で幸せそうであったのである。
流石にどっちがどっちだ、はしなかったが、それこそ旋毛の形から足の形に至るまで瓜二つ。
驚かすには十分すぎることだっただろう)
それもそうですけれど、地域性なんですかね。
異能も魔術も持たない人が大多数ですし……。
なんて言うか、ここだと異能/魔術! って言う犯罪が、あっちだと怪現象とかに分類される事もあると思いますし……。
確かにそうですね、って言うか実家の方はちょっと特殊な地域ですからね、伝承自体が。
ううん……何が何処でどうつながってるか解らないですね……。
でもそう言う身分があるなら色々便利なのは解りますけれど。
国籍とかまで変えちゃうのは早いなーと思いますよ、やっぱり
(自分が知らないだけで色々なところが色々な繋がりがあるというのを知らされる事象である。
とは言えそれに助けられたのだし、煩く言うつもりもないのだが。
まあそういうものならそういう物なのだろうという納得で、頷いて。
――然しながら、裏の顔と表の顔がいくつあるのだろうかこの恋人は。
思うが、取り敢えずは必要な時に開示を求めればいいだけなので、今は訊くことはせず)
うーん、まあ名前に関して言えば先輩がそれで良いのならそれでいいです。
別姓でも良いですけれど、うーん……やっぱり子供のことありますしね。
そこら辺は揃えちゃったほうが良いかなぁ。
知らないところでって簡単に言いますけれど、その為に色々なことが動いてるんだなーって思うと、こう……。
まあ、それ以上深くかかわらないほうがお互いのため、何でしょうか、辞めるとなると。
(結婚、と言うシステム自体は紙切れ一枚で決まるものだし、実際は一緒にいるという事実のほうが大事なのだ。
だから別姓でも悪くはないのだが、矢張り気にするのは子供のことであり、
いっその事綾瀬名乗ります?
なんて言ってみたりもしたが)
そうですね……でも、結婚に使う戸籍は“五代基一郎”じゃなくて“五藤貴一”なんですよね?
流石に籍入れちゃうと学園側に申請しないといけなし、
それって凄く端から見たらおかしいと思うんですよね……。
赤ちゃんが生まれる前に入れないとな、とは思いますけど。
あー、先輩、ちょっとわがまま言っていいですか?
(だって呼び方に困ってたじゃないですか、と此方も笑って。
確かに音色のほうが義理の姉、になるのだが、彼のほうが年上であるわけだし気にすることもないですよ、と。
切り上げらればそれ以上何かを言うわけでもなく。
まあ、深く突っ込んで話す話でもないだろうと。
取り敢えずは賛成――とまでは言わなくても認めてはくれたのだし。
そして、何かを思い出したようにそんな事を口にした)
(特に疑った様子は無かったし、鵜呑みにしたわけではないだろうが取り敢えずは納得たらしい両親。
当然ながら自分だって怒られたり反対されたりする覚悟がなかったわけではない。
予め姉には両親が家にいるようにしておいてほしい、と強く頼んだが面会拒否だって頭に入ってた。
だから――少なくても認めてもらえたのは良かったのだと思う。
流石にあの場で暴力を振るわれることはないとは解っていたが、嫌味も叱りも祝福も無かったのは――矢張り寂しいものがあった。
とは言え、下手につついて反対されたりするのも怖かったし、
家庭環境を顕にするつもりもなかった。
ただ――。
幸せにしてくれ、という言葉に嘘はないと。
そう思いたかった。
そんな形で恙無く挨拶と報告は終わり、
問題なく結婚等々が出来る環境が揃ったわけだったが。
家族に関して付け足すのであれば、祖父が酷く会いたがっていたが都合がつかなくて電話の向こうで騒いでた、と言うことがあったくらいである。
近くに住むのであれば実家との行き来はどうするのであるのかは自分の今の悩みの一つではあったし、
頼りにするとすれば矢張り姉であるのだろうとは思う。
虐待の事実については言わなければ言わなくても、とは思いつつ、
どうにも自身の主観と客観が食い違うのは事実なので、聞かれたとしても上手く説明できる自身も無かった。
なので、此方から言うこともなく、お茶をすする)
特に痛いとかそういうことはないですよー。
ちょっとつわりがあるのは事実ですけど、まあこれはしょうが無いですしね。
そうですね……もうちょっとで3ヶ月入るはずですし、いい加減いかないとですし。
ありがとうございます。
(過去より、待っているだろう明るい未来を。
そう思うのは当然の事だろう。
まだ矢張り膨らみはないが、ここにいるのは確かな命で、
その子に会える日は今から何よりの楽しみなのだ。
それはきっと彼とて同じだろうと思う)
■五代 基一郎 > 実際女性の服選びに付き合うことが増えて来たので特につらいでも退屈ということもなく
必要だから、というより楽しみな部分もあったのだが
いざ御腹が大きくなるという体の変化を前にすると、さてどうなってくるのだろうかともあった。
あったし、その前にでも見れる分は見ておきたいし
御腹が大きくなっても色々考えて選ばないとなとも思うわけで、そうなると外側の変化だけではなく
体調的な変化もどうなのだろう、とも思い
やはり彼女だけに任せるわけにはいかず、病院への付き添いは必要で色々聞かなければならないなとも思った。
尚、音色と音音の違いに関して御腹を触ればわかるとは流石に言わなかったのは
一応明記しておかなければならないだろう。
「そりゃそうだよ。犯罪も地域によって違うし国によって違うしさ。
だからこういった職業も必要になってくる上に際限は今のところない。
解明されている部分なんて殆どないんだから、調べられる人間は多いに越したことがないんだよ。
専門家なんているようでいない、いないようでいるようなもんだしさ。
地域の多様な性質を省みてなんていえば理想だけど実際そこまで出来る人間なんていないのが世界の限界だよ。」
理想を言えば完全に対応できるほど人間がいればと誰もが思うが
それは言ってしまえば幅広く対応させるために負担を強いることになるのが現実であり
予算も何も限られてくると、人も限られて結局進まないような実情も絡んでくる。
保険会社が民間であるから公的機関の予算とは云々といえども、そういった調査が出来る人材
すなわち異能者等を集めるのは自然な流れであり、調査と対処もとなれば
自然と世界側の人間が集まった組織が出来上がるのも道理であり……
そういったところから来たのが、綾瀬音音の目の前にいる人物なのであるわけだが。
「元々ないところから得たものだし、この先はそちらで永住するわけだしね。
これで籍を取るんだから別の国籍持ったままというわけにはいかないよ。
出来ればそれもいいな。綾瀬の姓を名乗るのもさ。結局帰るところはそこになるわけだし……
それもいいかもな、うん」
五藤ですね。たたかず読みですよとも付け加えて話す。
実際業務自体ももう後輩等に譲っているし、年末に籍を入れるぐらいに
完全に引退して辞める算段だ。
だからそういった、以前とは違う名前でも別にと思っていたが
音音の綾瀬姓を名乗る提案もあり、それもいいかなとも思っていた。
自分には残したいと思うような名前に関するものは持ち合わせていなかったが故に。
「いいよ。何でも。」
わがままなんて、と気楽にというよりそんなわがままなんて
そうは思わないから何でも言ってほしいと伸びをしながら。
音色氏に関してはさてどう呼べばというのもまた戸惑っていたりとか
中々呼ばれるのにもなれないなと思いながらぼんやりと。
そう、何もすべてがすべて悪い方向というわけではない。
そういった覗けば見える歪みに触れないようにすればいいだけで、
祝福してくれる人を見ればいい、それこそ先方の両親が取ったように
大人の対応をすればいいだけなのだ。騒ぐこともなく、やりすごせばいい。
お互い干渉もせず、世間で言えば問題ないようなことを演じればいいだけのことだ。
仕事でして来たことをやるだけであるならば、なれたものなのだ。
何も気にすることはない……そう、彼らとは決して相容れないだろうな、とは言葉にも出さずに
それだけはわかったと、拭い切れない猜疑を覚えた。
そんな定型句”テンプレート”で頼まれなくても幸せにする、とその時のことを考えてから
想っていたことを改めて心に決めつつ。
だが祝ってくれる人が、相手方にわかっているだけでも音色氏とお爺様がいれば
それだけでそれ以上何を求めるのだろうか。
十分ではないか。
「専門家じゃないからなんともいえないのがつらいところだよな……
食べるものも気をつけないといけないし、俺も色々聞いておかないといけないしさ。
なんていうか、こうしていると実感が沸いて来るのがなんていうか、知らない感じだよ。
まだいない、いやいるんだけどまだ会えない家族のためにも何かをするっていう感覚がさ。
不思議だよ。言葉では表しきれない気持ちっていうのがさ」
もちろん音音の体もというのはわかっている、と伝えながら
ここにいる二人と、もう一人のことを考えながら思う。
特にそういった未来を見ていなかった自分でさえ知っている十月十日という言葉。
このままいけば生まれるのは来年の春過ぎだろうか。
その頃にはどうなっているか、三人の生活を
まだ見ぬ世界の夢のように思い描きながら、ただそれを目標に想う。
■綾瀬音音 > (世の男性は女性の服選びに付き合うのはあまり積極的ではない、とは聞いていたので、
楽しげに付き合ってくれる彼のことは嬉しいし、買い物も楽しいのだ。
マタニティウェアってどのくらい売ってるのかな、とは思うがまあ探せばあるだろうし、
特に問題もあるまい。
むしろ学園に通う制服をどうするのか――大きくなったらブレザーは着れないのでワンピースタイプを新調して等とも話したりもして。
体調の変化も、体の変化もあるが、今のところはそこまで酷いものではなく、余裕がある。
病院に付いて来てくれるのなら、ありがたくそうしてもらうつもりである。
お腹を触れば解る、と言わなかったのは懸命だと言うしかない。
それを聞いたら凄く怒った、多分ではなく)
んー、たしかに常世島と外では全く違いますしね。
先輩は専門家側だと思いますし、それを除いてもここで研修したって言う“事実”はそれなりに実績になりますものね。
異能魔術に関しては最先端ですし。
要因なんて上げればきりないですしね……適当な所で見切りをつけないと本質も見失っちゃう……?
(専門的な、しかも特殊なこの異能魔術に関する人員は限られてくるのは解る。
何せ明らかになってからまだ新しい学問なのだ。
まだまだ研究の余地も解析の余地もある。
それなら最初っからそれに関わってい人間を使うのが楽だろうし、お互い様、になるのだろう。
取り敢えずはそう言う理解で納得しつつ)
それもそうですね。日本に住むなら日本国籍のほうが楽ですし。
手続きは婚姻届で出来るんでしたっけ。
取り敢えず候補の一つとしていれておきましょう。
ややこしくない、って意味ではこれが多分ややこしくない気はしますし
(そんな理由で名字を決めて良いのか、と言う気もしないでもないが、
もうちょっと時間はあるのだしその間に考えるのもいいだろう。
自分の家は女の子二人だし、どちらかが綾瀬を名乗るのもそういう意味では良いのかな、とも思わなくもない。
誰も気にしない気もするけれど)
じゃあ遠慮なく……。
ええと、別に結婚式とかは挙げなくてもいいんですけど、
お腹大きくなっちゃう前にドレス着て一緒に写真撮りたいなーって。
ほら、お腹大きくなったらデザイン限られてきますし、コルセット巻けるのも今のうちですし!
生まれちゃったらそれこそそんな余裕もないと思うので
(どうでしょうか、と少し上目でお伺いを立ててみる。
そりゃあ女の子ですもの、ウエディングドレスを着たい欲求位は勿論すぎるくらいにあるのである。
式は挙げても挙げなくても良いと思っているのだが、ドレスは憧れだ。
ので、そんなわがまま。
呼び名は音色ちゃんで良いんじゃないですかね、なんて呑気に言うし、
でも呼び方はそれ以外はあっちも困りますよとか良く解らない事も言ったりする。
今のところは最良とまでは言わなくとも、順調に事は進んでいる。
このまま進めばそれでいいし、トラブルが発生すればその時に対処すれば良いのだ。
お腹の子のためならなんだって出来るし、隣には彼だっている。
両親に関しては気がかりなことはあるが、結婚してしまえばその家からは出る身なのである。
それに案外孫が出来れば――と思うのは希望的観測すぎるだろうか。
歪んでいても、彼らは家族なのは事実なのであるし、自身が歪むほどに、そして家族を歪めてしまったほどに愛しているのも事実なのである。
とは言え、自分達の害になるのであれば、とは思う)
私だって初産ですし分からないことだらけですよ?
色々調べつつですけれど、やっぱり先生に聞かないとだめですよね。
私はありますけれど、お父さんは身体の変化があるわけじゃないですからね。
でも、ちょっとずつでも一緒に親になれたらなーって。
でも、そうですね。
まだ顔も解らないし、大きくもなってないですけれど、ここに確かにいるんですよね
(お腹に手を当てながら。
違和感によくにたむず痒さ――擽ったいような感覚が何となく下腹部にある気がして。
それはとても幸せな感覚だ。
時々不安でどうしようもなくなったりもするけれど(ホルモンバランスの関係もあるらしいけれど)、
それでもそれ変わらない。
来年の春を過ぎた頃、明るい景色が広がっていいと思いながら、
幸せになりたいと、幸せにしたいと、心から思う)
■五代 基一郎 > そうなると制服新調か、だのドレスはどうなるんだろうかなともまた考える。
全くもって、体の変化というのはいざ目の前にとなると予想など置いて行くようなものであって
どこまで準備をすればいいのか、何を備えればいいのかと慌ただしくなってくる。
初めてのことばかりで、問題はどんどんと流れるようにやってくる。
「実際は先人の知恵、というのもだけど伝承や記録文献に頼るところが大きいかな。
昔の人も、その伝承に関わっていたわけだろうからそこから対策を調査をとなるし。
ただ調査といっても学術や公的機関より経済的な方に寄ってるからそこらへんは現実的な切り方かな……」
所謂民俗学や古文献でも、研究機関でも公的機関や役所の調査団体ともまた違うのが
保険kというか経済関係だろう。それが他に影響を、というのもだが
実態がどう影響を及ぼし云々となると、となってくる。
ルーツをたどるというより、解析するというより指標作りという方が正しいためだろうか。
中々その三者や方面によって違ってくることを、と細かく説明するのは
茶のみ話の休憩には向かないだろうなと思いつつそんなもんですよ、と流した。
「えぇ、俺はそれがいいと思うけどな……
呼ばれるの、なれないだろうけどなんかこう……家族になったという実感もでるし」
もろもろの手続きはさておいて、その案はいいなと思ったからか
素直にそれを受け入れる……というより、それがいいと
一足先に半ば決定事項のように続けた。
それはそれで音音のほうに変化はないのかもしれないが、自分がいざ
そういった新たな姓で呼ばれると何か実感が沸いていいものじゃないかなとも
話すあたり、姓をもらうというのもいいなと感じているものなのかもしれない。
「うん、やろうよ。いや式は本土でと思うけどさ。
そういうのは今のうちにやっておくってのは賛成。
ただ色々デザインもあるし、選ぶのもあるから早いうちのほうがいいな……次の休みにでも行く?」
もちろん病院にも行かないといけないのだが、どちらも差し迫った状況であり
病院に行って、ドレスを見に行かないといけないかなと考えたり
またドレスは買うか、借りるのもあるのかなとか色々考えなければならないわけであり
二着用意するか、それとも式は産まれてからなのかなとか……
一つ、浮かべばまた一つと疑問やら今後の予定をと話が広がってくる。
「とりあえず次の休みは早いうちに病院に行ってから下見に行く?
病院は予約しておけばいいしさ。ドレス選びは時間かけたいし…何回か分けてでもいいから納得がいくのがいいよな……」
写真とったら音色ちゃんに渡さないとな、と応えつつ。
手近な予定はそうなるねと話しながら思う。
ほんの半年前にこんなことで思い悩む時間が来るとは思っていただろうか。
その流れた時間でどんどん想像していなかった未来が広がっていく。
あのままの自分がいない、いなかっただろう世界の未来ではなく
自分以外の誰かと一緒にいる未来がある……
それだけで、十分だった。
「いざこうなるとどんどん実感のようなのが出てきてさ。
近いところにいるから、近くにいるから感じられるんだよな……
やっぱり引っ越してよかったよ。
本土の方の家も、いいところがあればいいな。
三人で住む家さ……」
休憩が終わるか、というように席を立ち
音音に歩み寄り……屈み、そのもう一人の宿る腹部に手を添えるように当てて
そこにいるまだ生まれていない誰かを確かに感じ取ろうと耳を当てるように
頭をそこに寄せて、抱き寄せるように音音の背へ腕を回した……
迎えるように祝福するように待っていると伝えるように。
■綾瀬音音 > (考えることは山積みであり、用意することも山積みだ。
でもそれらの殆どが幸せなことであって、それはとてもとても貴重なことなのだと思う。
だから掛け替えのない今を大事にしたいし、
これから先来るであろう幸せな未来も愛せるものになればいいと。
いやまあでもその前に今が慌ただしさと幸せで目が回りそうでもあるけれど)
ああ、そっちの方の知識もあるってこの前言ってましたものね。
まあ、保険会社ならそうですよね、保証とかそう言う話のがメインですし。
(そう言われれば納得する。
民俗学やらは学問だが、保険会社は経済で、また分類が違うのだろう。
見るものや立場で変わるのは理解して、興味深くも聞いていたのだが――周りにそういうのに詳しい人もいなかったし――頷いて取り敢えずこの話は終らせるように)
んー、ならそれで行きますか。
そういうセリフって普通女性側が言うセリフのような気がしますけれど
(クスクスと楽しげに笑う。
取り敢えずその予定で、と付け足しつつ、なんだかテレビで女性が言いそうなセリフが少し擽ったい。
――考えて見れば当然といえば当然なのかもしれないが、彼に家族と呼ぶようなものは自分とお腹の子だけなのだ。
それを考えれば、簡単に笑って流してしまうのはなんだか違うきもした。
だから、やっぱりどちらにしても別姓だけは止めましょう、と告げた。
自分も彼も、子供も皆一緒がいいと)
やった!
式って言うより親戚集めて食事会くらいで良いんじゃないかなーって。
そこら辺はそれこそ向こうと相談ですけれどね。
ん……来月中には撮りたいですね。
そうですね、都合がつき次第行きましょうか。
病院行って下見が一番良さそうですね。
フォトスタジオも探さないとですね、ドレスは1着、でも二着……ううん……
取り敢えず次の休みにあたりにでも
(母子手帳ってすぐもらえますかね、とか。
ドレスは借りればいいですよ、とか。
式は自分達だけでは決められないですし、とか。
幸せで、幸せでしかない予定と疑問が増えていく。
取り敢えずは病院が先ですね、と笑いながら。
そりゃあ真っ先にメールでも良いから送らないと、大真面目に頷いて。
一つ一つ積み重なっていく約束を思う。
春の終わり頃にあったときには考えもしないような関係になって。
そしてそれが続いていくのだ。
色々なことが目まぐるしく変わっていく。
自分だって、彼だって。
――もしかすれば世界だって。
それでも一緒にいたいと願っていって、そうあるだろうと思うことが出来るし、
それはとても矢張り幸福なことなのだ。
未来がより良いものになりますように。
一人でも恋人でもなく、“家族”として暮らすその未来が)
ですね。
やっぱり一緒にいたほうがいいなぁ、って。
心強いですし、幸せです。
……ん、そうですね。家族で暮らすのにちょうどいい家。
(耳を当てられた腹部にはまだ膨らみはなく、
当然ながらまだ鼓動はない。
それでも確かにそこに一人では成し得なかった命がいるのだ。
それを尊ぶように彼の頭に手を添えて、髪の毛を梳いて。
緩やかに目を閉じた。
とても穏やかで、幸せな時間が、流れている)
ご案内:「新居。」から五代 基一郎さんが去りました。
ご案内:「新居。」から綾瀬音音さんが去りました。