2017/07/07 のログ
ご案内:「学生街路地裏」に和元月香さんが現れました。
和元月香 > 風化した腐臭。
唯一残った、あまりにも大量の血痕。


「...やっぱり掃除されてないかー」


パーカーのフードを被り、その場に現れた月香は酷く苦々しげにため息をついた。

数週間前の、怪異との遭遇。
____あの怪異は、まだ終わっていなかった。

「...まぁ...、もう残りカスでしかないけどね」

仕方なさそうに頭を掻いて、いつもの調子で緊張感の無いへらりとした笑を浮かべる。

笑を投げかけたらしい眼前には、陽炎のような黒い陰がゆらゆらと揺れながらしゃがみ込んでいた。

ご案内:「学生街路地裏」にデーダインさんが現れました。
和元月香 > 自分と同じくらいの大きさをした人形のモヤを見下ろし、月香はふぅっと息を吐く。

(ただ見に来ただけだったんだけどなー。
残りカスは失礼かなー。宿主?いや、なんていえばいいんだろこの感覚)

その人型はどうも元人間らしいのだが、何故あんな怪物として人間を喰らい続けていたのだろう。

「...あのー、何してんすか?」

____...........。

(無視★...だ...と)

なんの反応も示さないモヤ。
執拗にそのモヤを覗き込むようにガン見する月香。

傍から見ればシュールこの上ない。

デーダイン > 「そこの―――少女よッッ!!!」

大変蒸し暑い日々が続くこの頃、
そんな蒸し暑さにも負けぬ暑苦しい男の声が鳴り響く。
路地裏にいそうな不審者宛ら、顔を隠す白仮面に赤マント、
全身は真っ黒なローブで素肌一つ見せぬ存在。
知ってる人は知ってるけど、知らない人はきっと知らないその不審者は、
とりわけその状態に別段現状気付いているわけでもなければ、
何があったか知っているわけでもなさそうで。
ただ、恐らくその声はきっと、通りがかった向こう側の、パーカーを羽織る和元月香に向いているのだと、仮面の向きから察せられるか。

「クックック…どうした、こんなところで。道に迷って途方に暮れていたかね?
学生街とはいえど迷路のようなこんなところに足を踏み入れて迷うなれば、
その気も滅入ろうと言う物だ。お困りの様だな!…クク、当てが外れたのであればすまんがね。」

そんな蒸し暑さも吹き飛ぶ寒い言葉の掛かりを飛ばしながら、
ふと、問いを投げかけた。

和元月香 > 「!???



.......えーっ.......と」


不意に叫ぶように声を掛けられ、反射的に振り返った月香は即座に停止した。
そのまま数秒停止し続けた後...。

(.......通報って109番だっけ?)


突然現れた不審者に真顔で携帯を取り出しかけた。
なんやこいつ、という表情でまじまじと目の前の不審者を眺める。

しかし迷いなく、スッとモヤを指さした。


「.......困ってるっちゃ困ってるっすね!

二重の意味で!!」


一つはこのシカトを続けるモヤ。
二つ目はあんたの事だ。

そう目がありありと言っているかのような表情だ。

デーダイン > ふしんしゃ が あらわれた !
コマンド ? ▼

「どうした。ククク、そう見つめるな、少女よ。そんなに私がイケてるかね。」

ふと冗談のつもりで述べる言葉も、
どうかんがえてもアレである。自分で自分の首を〆る、憐れデーダイン。
でもなんだか笑い方が満更でもなさそうだ。

「……ほほう。なるほど……貴様ッッ!!!
なんだそれは、……霧か何かか。怪奇現象…と言ったところかね。
ソレのレポートでもしていたのか?」

手袋と黒ローブが動くと、首、というか仮面を傾げて頭上に暗黒ハテナマークを浮かべるデーダイン。
少なからず、指差された先にあるモヤで出来た人(?)の形は怪奇と言って良いであろう。
自分自身がそれと同じくらい怪奇である事は上の空である。

「まぁいい!困っているのであれば相談するが良いッッ!
あと私もそんなに見つめられると困ってしまうぞ!何故か悪い気はせんがな…!!!
フハハハハハッッ!!!」

和元月香 > 「...いや...うーん、その仮面何かイマイチ」

コマンド つっこみ ほうき ▼

心の中でやけくそ気味にそんな言葉を思いうかべつつ、
なんやこいつの表情を崩さずに仮面に対してダメ出しを入れる。
常世は大体こんなもん、こんなもんなんだろう。
こんな不審者とか普通にいるのだろう。

(...うん、きっとそうだ!はい解決!)


月香は本格的につっこみを放棄した。


「よく分かんないんですよこれ。数週間は怪物だったんだけど今は何か違うしなー...。レポート...っていうほどのものじゃないですしねー」

あのめちゃくちゃな感じとも違うしー、と再び悩み始めるものの、相手の一言には乾いた苦笑を漏らし。

「えー、じゃあ、これ何とかするの手伝って貰っていいですか?」