2016/01/02 のログ
ご案内:「ちはやのゆめのなか」に神宮司ちはやさんが現れました。
ご案内:「ちはやのゆめのなか」に加賀背 雄さんが現れました。
神宮司ちはや > 【前回までのあらすじ】
神宮司ちはやは常世学園に通うちょっとどんくさい普通の男の子。
ある日突然現れた謎の魔法生物「ぽよまる」によって
いきなり魔法女装少年に任命されてしまったちはやは
常世島を悪の手から守るため魔法の力でなんか頑張っているんだよ。

あと他にも魔法女装少年を探して仲間を増やしたいけど全然人がいないんだよ。
そうこうしているうちに新年スペシャル的なあれで
敵のアジトにとっつかまってしまったちはやはコンクリートの冷たい壁に鎖ではりつけにされている。
お供のぽよまるは回し車の刑に処され、休むと電流が流れるという地獄のような苦しみを味わっているのだった……。

(※なおこの設定は女装魔法少年内でのみ通用するものであり、
 現実の常世には何の影響も及ぼしません。フィクションです)

加賀背 雄 > (始まりはバタフライエフェクトの帰り…ほんの些細なことだった。
 どこかに急ぐちはや君を見て、なんとなくちょっぴり後をついていってみたら、
 妙ないきものと話してるし、あげくどこかにいくし。 興味を惹かれて入ったのは、
 なんかいかにも悪そうな建物だった。 ちはやくんは警察とかだったのかな?
 そんなことを考えている間もなく、ちはやくんは捕まってしまったし、
 お供の動物はなんか…はむ?すたー?みたいな感じのヤツに入れられている。)

ち、ちはやくんっ!しっかり!
(なんか悪そうな人がどっかに行ったのを見計らって、大慌てでちはやくんの所へ。
 壁に磔にされているちはやくんはなんだかぞくっとするような色気があるんだけど、
 そういうことを考えている場合じゃない。 鎖と格闘しながら、ちはやくんに声をかける。)

神宮司ちはや > (頑張って敵のアジトに潜り込んだはいいもののぽよまるがスカートの中身を見て
 なぜか大興奮してしまったために敵に見つかり、牢屋とかに閉じ込められるとばかり思っていたら
 どうしてか壁にはりつけにされてしまった……。牢屋のほうが堅実じゃないのだろうか)

うっうっ……なんでぽよまる、あそこで大騒ぎしちゃうの……

(ハムスターに似た生き物のぽよまるは必死に回し車を回している)

『ぜはー!だってあんな!丸みを帯びたお尻を見せつけられちゃったら!
 ぜひー!ぽよのぽよまるがギガンティックマグナムまるになっちゃうぽよー!』

よ、よくわからないなぁ……でも何とかしてここから抜け出さないと
きっと大変なことになっちゃう!

(そうこうしてもがいているうちになぜか加賀背さんが現れた。
 自分に声をかけ鎖を外そうとしてくれている)

え?!加賀背さん!?なんでここに……?いえ、それよりここにいたら危ないです、早く逃げて!
あとできたら僕の格好を忘れてください!

(もじもじと恥ずかしそうに魔法女装少年の衣装を隠そうとするが土台無理な話である。
 そうこうしているうちに物陰から黒ずくめの下っ端怪人たちが現れた!
 「EEEEEEEEEE!」などと奇声を発しながら加賀背たちを取り囲もうとする)

加賀背 雄 > ちはやくん……ちはやくんっ!! 前に少ししたときに似合うッて思ってたけど、
やっぱりバッチリだよ! ちょっと可愛さ強めな感じな衣装なのも、すっごく似合ってる!
忘れるよ!じゃあ忘れるから代わりに後で色々お着替えしてみてね!
衣装ならいっぱいあるから…! あと、逃げろッて言われても置いてくわけには!
(色んな意味で凄いことになっていたちはやくんに、ぐっとガッツポーズするしかなかった。
 ちはやくんの請願に元気よく答えるけれど、その瞳は欲望にギラついていた。
 だってちはやくんがふりふりな可愛い格好してるんだもの、目の前で。)

むっ!? そうか…ちはやくんは、こいつらに捕まえられたんだな。
……ちはやくん、ぼくは嬉しかったんだ。 ちはやくんも、ぼくと”同じ”だってこと!
(下っ端怪人に向き直りながら、ちはやくんに声をかける。
 かばんから取り出したのは、水牛のような黒い2本の角。
 ちはやくんの目をもってすれば、それがあまりよろしくない
 魔力を秘めていることがわかるだろう。)

神宮司ちはや > 加賀背……さん?

(どうしたことだろうか、加賀背の様子が先ほどと打って変わって興奮しているように見える。
 というか以前女装したこともばっちり覚えているし、きっと今の衣装のことも絶対に忘れない感じがする。
 大変な人に見つかってしまった!青い顔をしながら欲望の瞳にぎらつく加賀背を心配そうに見つめる。)

え、お着替えって……いやそんなことより逃げてー!

(対するぽよまるは加賀背がカバンから取り出したものを見て
 思わず滑車を回すのをやめる)

『あ、あれは!感じる!感じるぽよ!あの少年も女装魔法少年の素質があることを!
 でもあれは……何か禁断の力を感じるぽよ……!』

(立上って解説し始めたせいで足が止まったのでぽよまるは電流に打たれた。)

加賀背 雄 > ちはやくん、ちはやくんの可愛いやっぱり和物が似合うかなー。
でも洋装もいいですよね…ふふふ、可愛いな…
(ちはやくんの心配をよそに、すごく嬉しそうな感じにつぶやく。
 ふりふりな格好も似合うし、逆にスタイリッシュな感じに決めるのもわるくない…。
 それはさておき。 手に持った角を、頭にぴたりと押し当てる。
 まるで元々そうであったかのようにくっついた。)

こいつらぐらい、簡単にやっつけちゃいますよ…『コラプト』!
(キーワードを口にした瞬間、闇がじわりと広がって身体を包み込む。
 髪が伸び、コウモリのような翼と細い尻尾が生える。
 金色で縁取られた黒いコスチュームは、おへそや太ももが丸出しの、
 やけに扇情的なものだ。 最後に瞳が赤く染まると、小さく息を吐く。)

さあ、ぼくが相手だ!
(闇が晴れ、変身が完了した姿を下っ端怪人とちはやくんに晒しながら。
 堂々と啖呵を切った。)

神宮司ちはや > か、加賀背さん……そのすがたは……!

(二つの角をつけた加賀背の姿はあまりに禍々しかった。
 というか露出が過多で同性のはずの相手になぜか気まずくなるし
 控えめに見てもあの恰好は悪魔っぽい。
 怪人たちと並び立つとどちらかというと怪人たちを率いるリーダーという感じがする……。)

『あ、あの姿はサキュバスフォーム……!つまりあの角はサキュバスの角だったぽよね……。
 まさかあの装備を使える男の子がいるとは……ぽよ』

(電流でしびしびしながらなぜか解説を挟むぽよまる。
 対する怪人たちは変身した加賀背を見るや否や人海戦術で
 華麗なチューチュートレインを決めながら襲い掛かろうと迫ってくる!)

加賀背 雄 > バタフライ・エフェクト…僕がお手伝いさせてもらってるコスプレ喫茶で手に入れたんです。
大丈夫、欲望にとらわれることがなければ、これはすごく強いんです…!
(しびしびしてる謎の動物と、じゃっかんきまずい表情のちはやくんに答える。
 取り敢えずちはやくんの鎖を外してあげたい。)

ちはやくん、あいつらはぼくがなんとかするから、その…動物?動物を!
(人海戦術で襲い掛かってくる相手に自ら向かっていく。
 下っ端怪人一人ひとりに対して、触れたりハグしたりするたびに、
 なんだかしおしおカサカサになって倒れていく下っ端立ち。
 何かを吸い取られているのは確定的に明らかだ。)

神宮司ちはや > (加賀背に外してもらった鎖をほどき、急いで地面に降り立つと
 電流を流すスイッチを切り、ぽよまるを掌に救い上げた。
 とても焦げ臭い、がここは我慢する。

 そうこうするうちに怪人たちは一人また一人と加賀背に触れるたびに
 しおしおのするめいかのように乾いて倒れてゆく。
 相手をする加賀背もいつもより動きにキレがあるし、なんというか強い!
 襲い掛かる相手の力を利用して、自分に有利なように組みつく。
 OH!アイキドーもびっくりという感じである。

 やがて最後の怪人がからからに乾いてコンクリートの床に軽い音を立てて落ちていった。)

か、加賀背さん強い……!すごいです!けがはありませんか?

(思わず賞賛の拍手を送ると相手に駆け寄る。)

加賀背 雄 > (一人、また一人と片付けていくたびに、自分の中の何かが高ぶっていくのがわかる。
 もっと得物がほしい。 もっと…そんな本能が強くなっていく。
 自然と上気した表情になり、身体の奥が疼いていく。
 ますます身体が早く動くし、力が強くなっていくのがわかる。)

うん、大丈夫…怪我なんてないですよ。 ちはやくんも大丈夫?
(見つめる目はどこか潤んでいて、頬は朱に染まっている。
 ぺろりと舌なめずりをしながら、どこかしっとりとした声でちはやくんに答えた。)

それにしても…びっくりしたね。ちはやくんがこういうことしてたなんて…。
(にっこりと笑いかけながら、自分の中の律動を抑えこもうとして。)

神宮司ちはや > はい、加賀背さんのおかげで無事です。
でもあの……加賀背さん、顔が赤いです。
あ、ごめんなさいそんな格好してたら寒いし恥ずかしいですよね!

(にっこりと返事をすると、慌てて加賀背の格好から目を背けた。
 対するぽよまるは肩に乗っていろんなところを舐めまわすように見ながら顎をさすっている。)

ええと、なんか急にこういうことしてほしいって頼まれちゃって……。
でも、それを言うなら加賀背さんもすごいですし、びっくりしちゃった。
あ、それはともかく早くこのアジトに掛けられた魔法の大本を絶たないと……。

(急にとってつけられたような設定を言いながら急いで探しに行こうとする)

加賀背 雄 > いやー、急に運動したから、少し熱くなってて…。
やだな、恥ずかしいや…。
(ちはやくんの言葉にはっと我に返る。そうだ、今はちはやくんを見てる場合じゃない。
 ほてった頬に手を当てながら、曖昧な笑顔をちはやくんに向ける。)

なるほど、急に頼まれた…やっぱりあの動物…みたいなやつ?
ぼくはなんか…いろいろあって見つけちゃったって感じなんだけど。
ああ、そうだね…大本を絶つ、か。 ちはやくんは、ここがなんなのかわかるの?
(会話は平静を保っているけれど、内心はまったく穏やかではない。
 目の前のち早くんは凄い可愛い。 今にも…手を伸ばしたくなる。
 そうならないように、両手と胸の前で合わせながらちはやくんに問いかけて。)

神宮司ちはや > そうですか?調子が悪かったらすぐに言ってくださいね。

(てへへと笑いながら加賀背の質問に答え)

うん、ぽよまるをある晩に拾って困っていたからというか
成り行きというか…まぁそんな感じで。
でもよかった、これで女装魔法少年が僕一人じゃないってわかってよかったです。
一人だともう恥ずかしいし、大変だしで……。
あ、でも加賀背さんが別にそうだと決まったわけじゃないですよね。
ごめんなさい、早とちりしちゃった。

(ぽよまるに聞くと『女装魔法少年っぽいけどなんか闇のオーラが強すぎて微妙ぽよ』とのことだった。)

えっと、ここはあの怪人たちを次々と生産している工場なんです。
だから工場の動力を絶って、動かない様にしちゃえば平気なんですけど……。

(あちこちを見回しながらおおよその目安をつけたのか、
 通路の先へ進もうとする。
 加賀背の腕をつかむとこっちですと、走り出した)

加賀背 雄 > うん。大丈夫。 …そうなんだ、ちはやくん、優しいからね。
なんか弱ってた動物とか見捨てられなさそうだし…。
ぼくもちはやくんの手伝いしたいし…二人で頑張ろう!
(ね、と明るくちはやくんに答える。
 なんか小動物が不穏なこと言ってた気がするけどきっと気のせい。
 今だってちはやくんを食べようだなんて思ってないし、きっと闇パワーは薄い。)

怪人生産…!? たしかに、数を揃えられたら大変だ。
まとめてつぶしちゃおう!
(ちはやくんの指示にしたがって一緒に移動しようとする。
 腕を掴まれて少しビックリ。 ちはやくん、こうやって
 人をリードしたりもできるんだ。ちょっとかっこいいかも。)

神宮司ちはや > ありがとうございます、加賀背さんもとても親切な人ですね。

(走りながら心強い仲間が増えたことに鼓舞されて、笑顔を浮かべる。
 薄暗く埃っぽい通路の先を走り抜けると何やら先ほどと同じぐらいの広さの部屋に出る。
 そこには不気味に輝く床に描かれた魔方陣とあからさまに怪しく魔法っぽいクリスタルが浮かんでいた。)

どうやらあれが悪い力の源みたいです、早く壊しちゃわないと。

(魔法の道具である扇を取り出す。舞ながらピンク色の桜吹雪を出そうとすると
 突然クリスタルがカッと光りだし、にょろにょろと影のような手が無数に伸びて二人と一匹を捕まえようと迫ってくる!
 このままではきっとちはやと密着姿勢で捕まえられてしまいそうな予感がする!)

加賀背 雄 > えへへ…ちはやくんを観ると、どうにも助けたくなっちゃって…。
(一緒に走りながら、相手の言葉に答える。 格好は女の子度が高まってるけど、
 むしろ使命を与えられて男らしい感じになっている気がする。
 ちょっと素敵だな、と笑顔に見とれていたけれど、
 歩みを止めて向き直った先には、悪そうなクリスタルが浮かんでいた。)

なるほど、あれを破壊すればいいんだ。
じゃあ、おもいっきりあいつの魔力を奪っちゃおう!
(右掌をクリスタルに向ける。一気に魔力を吸い取ろうとするけれど……)

ちはやくんっ! あれ!
(クリスタルから無数に伸びてくる何かに気づいて声を上げる。
 とはいえ、気づくのが遅すぎた。にょろにょろとしたそれに捕らえられてしまう。
 ちはやくんも逃げ切れなければ、自分と同じようにされてしまうに違いない。)

神宮司ちはや > あっ!加賀背さん!わーーーーー!

(加賀背が避けられないのならば当然ちはやが避けられるはずもない。
 足を救われるようにして絡め取られるとそのままぐるぐると体に巻きついて
 二人一緒にまとめてぎゅうぎゅうと縛り上げられてしまう。)

ど、どうしよう……なんとか脱出しなきゃ……

(ぴったりと互いの体がくっついたまま宙に縛り上げられて何とも窮屈だ。
 体をよじってなんとか隙間を作ろうとするがびくともしない……。
 あとお互いの体の微妙なところが触れあってなんかこう、気まずいのだ。
 そうこうしているうちに手が二人の力を吸収しようとぎゅんぎゅんパワーを吸い取りはじめた。)

あっ、だめ……なんか力が抜けて行っちゃうぅ……

(へなへなと力が抜けてなんだか妙に色っぽい声が出る。
 二人の懐に抱かれて揉み揉みされていたぽよまるもむぎゅうと潰れた。)


『ぽよよよよよ~~これはまずいぽよ……展開的に特殊部屋に行ってしまう気がするぽよ……。
 そうだ!カガセ!君のぱぅわーで逆に魔力を奪い返すぽよ!
 密着しているちはやも巻き込まれるけど……まぁ大丈夫ぽよ~』

そ、そんなぁ……!だけどそれしかないなら……か、加賀背さんおねがいします!

(真剣なまなざしで加賀背に願いを託す。)

加賀背 雄 > ち、っはやくんっ…! これ、なんとかして逃げないと……!
(二人まとめて絡め取られると、身体がぴったりくっつく。
 ちはやくんっていい匂いがするなとか、意外と身体しっかりしてるんだとか、
 そんな感じのことがわかるけど感動している場合ではない。
 それになんか、色々と服越しに身体が擦りあったりしてて、もどかしい。)

ちはやくん、しっかり、しっかりしてっ……!そうだね、このままじゃまずい、けど…!
(小動物?の言葉に力強く頷く。ちはやくんの色っぽい声に本能が燃える。
 相手から魔力を啜らねばこの窮地から脱することはできない。
 しかし、膨大な量の魔力を身体に蓄えてしまえば、それこそ本能が暴走しかねない。
 危うい制御の上に成り立っているこの姿であるからして、さっき小動物が
 いったように、サキュバスのようになってしまうかもしれないのだ。)

……ちはやくん。 もしぼくがおかしくなったら、何が何でも止めてほしい。できるよね。
ぼくとちはやくんの約束だ。 それじゃあ、いくよ。
(魔力が枯渇しきる前に、ちはやくんに声をかける。
 きっと彼ならなんとかしてくれる。 だって魔法少女なのだから。
 目で合図すると共に、”本能”を解放する。
 魔力を、精をすすって生きるサキュバスの力だ。
 自分たちから魔力を吸い取る経路をのっとり、逆に相手の魔力を喰らいにかかる。)

神宮司ちはや > か、加賀背さん……、わかりました……!
何ができるかわかりませんけど、頑張って止めます!

(加賀背の言葉にしっかりと頷く。
 合図とともに自分の体の中に通る気力のようなものが根こそぎ吸われていくのがわかるが
 同時に自分たちを縛り上げた影の手もまた元気がなくなっていく。
 一本一本がやがてだらんと垂れ下がっていくと二人を拘束していた力も緩み
 加賀背がのっとった分だけ大本のクリスタルに宿っていた魔力も抜かれてゆく。
 耐え切れなかったクリスタルが輝きを失い、ひびが入ってやがて砕け散った。

 拘束が緩んだすきに地面に降り立つ。クリスタルが砕け散るのと同時に魔方陣の起動も止まったようだ。)

や、やったー!加賀背さんすごい!

『ぽよ、お手柄ぽよ~!』

(一人と一匹が喜んで声を掛けるが果たして……)

加賀背 雄 > っふっ、んうっ……んぐ、っはっ、はぁっ…!あぁ、っ…!
(周囲の魔力を啜るたびに、自分の変化はさらに進んでいく。
 犬歯が軽く伸び、瞳が変化する。 耳が尖る。)

こ、これで…さいごぉっ!!
(気合を入れるとクリスタルが砕け散った。そのままぐったりと
 地面にへたりこむ。 息を整えようとするが、体内に取り込んだ魔力を
 制御するほどの力は最早残っていなかった。)

ごめん、ちはや、くん……
(近づいてくるちはやくんに、悲しげな表情で答える。
 そう言っている間にも。 魔力を際限なく喰らい、
 角は自分の身体を使って本来の姿を再現しようとする。
 胸が大きく膨らみ、むっちりとお尻・ふとももに肉が実る。
 立ち上るオーラは淫らなものとなり、自分の自我が角本来の
 本能に乗っ取られていく。 ちはやくんが驚いている間に、
 目の前には一匹の淫魔が顕現することだろう。)

神宮司ちはや > (加賀背の明らかな変貌に動揺を隠せず思わず口元を押さえる)

そ、そんな!加賀背さん!加賀背さんが女の子に!!

『ちはやクン!急いで構えるぽよ!あれはもうカガセじゃないぽよ!一匹の淫魔ぽよ~~!』

そんな……で、でも、加賀背さん!そんな悪魔の力なんかに負けちゃダメです!

(臨戦態勢のぽよまるを置いて必死に加賀背に呼びかけるちはや。
 果たしてその意識は取り戻せるだろうか……?)

加賀背 雄 > (翼を広げて、ゆっくりと立ち上がる。 先ほどよりもずっと強い瘴気を纏うその姿は、
 魔に魅入られたものですらなく、魔そのものだ。)

ちはやくぅん…♥ ねーえ、もうちょっと、魔力分けてくれないかなー…ぁ…?
(甘ったるい声で呼びかけ、ゆっくりと近づく。 ヒールの音が部屋に響く。
 ぺろりと舌なめずりすると赤い舌が顕になる。 目の前のおいしそうな
 男の子を、骨の髄までしゃぶりたい。)

っ…く、ううっ…!? ちはやくん……? そうだ、今のうちに…
今のうちにぼくを…!
(決死の呼びかけが届いたのか、一瞬だけ意識を取り戻す。
 頭を抑え、今にも再び取り込まれそうになりながら、
 ちはやくんに必死に答えた。)

神宮司ちはや > (加賀背だったものの甘ったるい立ち居振る舞いと舌なめずりにぞわっと背筋に寒いものを感じる)

しっかりしてください加賀背さん!男の子だった自分を思い出して!

『いや~なんか結構馴染んじゃってるし元から変身願望があった気がするぽよ~』

何とかしなきゃ、なんとか……。今助けますからね!

(意識を取り戻して苦しそうに呻く加賀背に悲痛な思いで扇を向ける。
 くるくるとその場で舞い始めると浄化の神気と桜吹雪が舞い散り、
 加賀背の魔力を打ち払おうとする)

ええいー!チェリーブロッサム・バイブレーション!!

(きめの必殺ポーズで扇を仰ぐと桜吹雪が相手の体を覆い隠した)

加賀背 雄 > 男とか女とか、どうでもいいじゃない。 わたしは、今すっごくお腹がすいてて、
ちはやくんのことが大好きなのだ。だから……
(再び本能が身体のコントロールを得る。夢でも見ているかのような
 うっとりとした口調で答える言葉は、最早自分が何出会ったかを
 忘れてしまっていたかのよう。ゆっくりと近づいたところに、
 破邪の桜吹雪が自分を包み込む。)

こ、これは……!? ちはやくん、ありがとう……
(浄化の力の中で、忌むべき魔の本能が力を失っていく。
 肉体が元に戻り、最終的には角が頭からぽろりと取れ、床に転がった。
 がっくりとその場に膝をついたまま、弱々しい笑みをちはやくんに向ける。)

神宮司ちはや > だ、だめだよ!人のことを大好きって思うのは大事な心だから
だから、どうでもよくなんてないよ!
男の人とか女の人とかきっとその人がその人であるための大事な部分だから、
それもちゃんと踏まえて、よく考えて決めるんだよ!!

(加賀背の誘惑にも抗うようにはっきりと大きな声で答える。
 桜吹雪が見事に加賀背を浄化し、その体が元に戻れば慌てて彼に駆け寄った。)

か、加賀背さん…良かった!加賀背さんに無理させちゃってごめんなさい。
でもそのおかげでぼくも助かったし、アジトの魔法も解けたよ。
ありがとう、加賀背さん……。

(加賀背を助け起こすと心の底から感謝を示す。
 そして落ちてしまったサキュバスの角をぽよまるが拾い上げる)

『確かにこれは強力だけど、カガセにはまだ扱いが難しいみたいぽよね。
 しばらくはぽよが預かって、カガセは精神修行をするぽよよ』

加賀背 雄 > こっちこそ、ごめん……でも、先に話しておいてよかったな。
ちはやくんがすぐ対応してくれたから、何事も無かったし。
お礼を言うのはこっちの方だよ、ありがとう。
(ちはやくんに助け起こしてもらって、軽く頭を振る。
 状態は良好だ。取り敢えずは後遺症的なものもないみたいだし。
 ちはやくんに笑いかけて、げんきだと言わんばかりに片手を上げて見せる。
 なぞのどうぶつ?が角を回収したのを見て、小さくうなずき…かけて、首を傾げた。)

預かるのはいいけど…ぼくに精神修行が必要ってことは、またそれ使うの?
(たしかにちはやくんに約束したけれど、変身しなければ魔力なんて使えない。
 そのために再びあの角を使うのだろうか、と少しばかり心配げな顔。)

神宮司ちはや > 『まぁ本来ならこれを使ってただじゃすまないはずぽよが
 カガセには女装魔法少年の素質があったぽよから、その程度で済んだぽよ。
 ちゃんと修行をしてこの角をベースに魔法少年用の魔法具に浄化して変えたらきっと君も女装魔法少年になれるぽよ。
 っていうかなるぽよ、人が少ないんだぽよ』

(有無を言わせぬハムスター?の圧力。
 ぽよまるの言葉を聞いて少し複雑な顔をするちはや)

あの、ぽよまるはこんなこと言っているけど、魔法少年って大変だから
別に加賀背くんがこりごりだよって思うなら断ってもいいからね。
本当に、恥ずかしいし散々な目に合うしあんまり見返りないし……。

でも、もし一緒に戦ってくれるならぼく、心強いなぁ……。

(もじもじと指をいじりながら少しだけ期待するようなまなざしを向ける)

加賀背 雄 > ああ、素養があるからなんとかなってたんだ…。
他の人はこの角に触ったりなんだりしてもなんとも無かったから、
そういうことなのかもね。 慣れって言われても、まあ…ねえ。
(どうしたものかと首をひねる。 このハムスター風の言うように、
 人が少ないと言われてしまうとさようならとも言いにくいし。)

ああ、そうなんだ…ちはやくんは恥ずかしいけど頑張って戦ってたんだね…。
(ちはやくんの言葉に重々しく頷く。 ちはやくんの期待するような視線に、
 抗えるわけが無かった。そっとちはやくんの肩に手を置く。)

ちはやくんがこんなふうに頑張ってたなんてぼくも知らなかったし、
恥ずかしい中で頑張ってたのも知らなかった… それに、
手伝える人は少ないんでしょう? それならぼくも協力するよ。
(安心して、ってちはやくんに答えて、手を差し出して握手の構え。)

神宮司ちはや > う、うん。だって、こんなふわふわの洋服着て恥ずかしくないほうが変だし……。

ほ、本当?ありがとう加賀背さん!
やったー!もう一人で恥ずかしい思いしなくてもいいんだー!
ありがとう!ありがとう!

(涙が溢れんばかりの圧倒的感謝を見せつけ、
 差し出された手に両手を握ってぶんぶんと振った。
 よほど一人は心細かったようだ)

そ、それじゃあここを出て帰ろうか、今日会ったことはみんなには内緒だよ。

(変身を解除して普段の洋服姿に戻ると加賀背に手招きして出口に向かう)

加賀背 雄 > そうかな……まあ、そうか…。 ちはやくんは、その格好じゃないと戦えないんだもんね。
(感覚が麻痺しすぎていた。 ちはやくんの言葉に、
 おおむねそうだよね、と首肯する。)

う、うん、どういたしまして…そんなに一人が寂しかったんだ…
たしかに合わせコスしたほうが楽しいもんね。 うん!
(すごい勢いで喜ぶちはやくんに若干ビックリしながらも答える。
 きっと大変な苦労があったのだろう。)

よし、じゃあ帰ろう。 あ、服戻るんだ。便利でいいなあ。
(若干のんきめな感想を返しながら、二人で出口に向かうのでした。)

神宮司ちはや > 【次回予告】

新たに女装魔法少年の仲間として加賀背 雄が加わった!
これで戦力も倍に増えたぞと思った矢先悪の魔法帝国軍団の追撃は緩まない。
そんな時、うっかりドジを踏んでちはやがサキュバスの角をつけてしまうハプニングが!
どうなる常世島の平和とモラル!

次回『ぼく男の子やめます!』

次回も皆でチェリーブロッサム・バイブレーション!

ご案内:「ちはやのゆめのなか」から神宮司ちはやさんが去りました。
ご案内:「ちはやのゆめのなか」から加賀背 雄さんが去りました。