2016/07/24 のログ
ご案内:「海底遺跡郡・朱夏の遺跡」にアルスマグナさんが現れました。
■アルスマグナ > よく晴れた夏の朝、考古学研究の名目で調査隊から船をチャーターしてでかけたアルスマグナ。
お目当ては夏にしか進入することができない朱夏の遺跡だ。
毎年夏にはこの遺跡の集中調査が行われている。
開放されている期間が短く、何年も前から調査を始めているが未だに遺跡内部の全容は知られていない。
いわばアルスマグナにとっては夏の風物詩ともいえる行事だが、今年は少し様子が違うようだ。
先行調査隊の話によると、どうやらこの遺跡に異常繁殖した遺跡荒らしのモンスターが多数現れ、
貴重な考古学の史料や建造物が食い荒らされているということらしい。
せっかく夏の間にだけ開かれる遺跡でそんなことがあっては一大事。
被害がどの程度なのかも詳しく調べなくてはならないので、こうして赴いた次第である。
■アルスマグナ > 遺跡のある島に砂浜から上陸し入口付近にキャンプしている調査隊と合流する。
やぁ、暑い中お疲れ様などと互いに声を掛け合った。
同じ研究分野で活躍しているゆえに、気心の知れた相手ばかりだ。
さっそく現在の状況を詳しく教えてもらう。
異常発生しているのはルインワームと呼ばれるモンスターだ。
ワームとはいっても見た目は地球上に生息する蟻によく似ていて
全長は120cm程度から大きい物は大人と同じ程度の大きさになるらしい。
体表は黒く、つややかで物理攻撃には強いこと。
ただし胴体と頭を結ぶ節などは細いためそこを狙えばよく通ること。
魔法耐性も少々あり、炎熱、電撃、水流などは効きが悪い。
また、遺跡の状態も随分荒されてしまったため修復にもだいぶ時間が掛かりそうであり
できるならば学生のアルバイトなどを雇って早急に修復したいなどの要望。
一通り話を聞いてから随分と大事になっていることにアルスマグナは頭を掻いた。
■アルスマグナ > 「学生にアルバイト募集をかけるってのはいいし、学生課に掛け合えばすぐやってくれるだろうけど、
その前に学生が入ってなんとかなるかどうか確かめなきゃならんね。
それから、事前の準備……修繕の基礎知識の講座とか道具を揃えたり、あとバイト代はしょぼすぎても集まらんだろうなぁ……。
でも俺達もそんな大層な予算があるわけじゃないし~んー……まぁ昼食つけてってかんじでやるか」
後は働きに応じて、などと大雑把な提案をしつつ話をまとめる。
さて、その後は遺跡の中が本当に学生が入っても問題なさそうかどうかを確かめるべく
自分自身の足と目で調査しなければならない。
準備運動と、装備の最終確認を済ませると、早速遺跡の進入口に足をすすめる。
普段は海水に覆われていて入ることが困難な入り口が今年もまた夏になってぽっかりと口を開けていた。
滑らないように注意しながら慎重に奥へと進んでゆく。 [1d15→13=13]
■アルスマグナ > 13.
ルインワーム達との戦闘中に突如侵入者を撃退するゴーレムが動き出した!ゴーレムは君たちもルインワーム達も見境なく攻撃してくる。物理には強いが魔法などには弱い相手だ。
一応ゴーレムを壊してしまっても正当防衛であることで見逃してもらおう。
(バイト代ボーナス+100円)
薄暗い遺跡の中に入ると早速問題のルインワームと遭遇する。数はそう多くない。
入った場所が悪かったせいかすぐに相手は気づいて威嚇のために顎をカチカチと打ち鳴らす。
「よぉ、お元気?」
フレンドリーに言いながら引きつった表情で構える。
が、いきなり部屋の壁が一部透過してそこから大岩とも思えるような巨体がぬっと現れた。
侵入防衛装置のゴーレムらしい。この手の遺跡にはつきものだ。
■アルスマグナ > ちかちかとゴーレムの目元に当たる部分が規則的に瞬き、こちらとルインワームたちを一瞥する。
そして巨体を揺らして目の前のルインワーム達を捕まえんと両手をかざした。
何匹かはごつい手のひらの中に潰されてしまったが、難を逃れた何匹かが敵対視をはじめてゴーレムの装甲へ鋭い顎を突き立てる。
がりがりとゴーレムの装甲がえぐり取られる。並の攻撃では歯がたたないはずの装甲がいとも容易く食い破られる。
これが、このルインワームの厄介なところだ。
どんなに固い石版だろうが遺跡の壁だろうが簡単に削って食べてしまうのだ。
剣なども武器ももしかしたら砕かれてしまうかもしれない。
などとのんきに観察をしていたらゴーレムの振り回した両手がこっちへ当たりそうになって慌てて伏せる。
「おっと、見境なしかよ」
一人ごちるとすぐ体制を立て直し、さっさとこの場所を通りすぎてしまおうと出口を探す。
ゴーレムの巨体の影に隠れて見えづらいが、その先に続く道がありそうだ。
■アルスマグナ > ゴーレムは最悪放っておいても問題ないが、ルインワームはそうは行かないだろう。
相打ちしてくれれば幸いだが、どうも一進一退の攻防を繰り返していて決着はだいぶ先の事になりそうだ。
仕方ないとばかりに懐をさぐり、透明な緑色の液体が入ったフラスコを取り出す。
「頼むぜ、ウーズ!」
気合を入れてゴーレムとルインワーム達に投げつけるとフラスコが割れ、中から粘性の高い液体が流れだす。
それがひとりでにもこりと蠢き、スライムのような丸みを帯びるとねちゃねちゃとゴーレムたちの戦いに割って入った。
邪魔だとばかりに蹴散らされても飛び散った液体はするすると元に戻ってゆく。
やがてルインワームたちの足元に近づくと液体に触れた場所から徐々に溶かして飲み込んでゆく。
ゴーレムも同様に、頑丈な装甲を溶かして剥がし関節部分にまとわりついて動きを鈍らせだんだんと隙間から心臓部へと侵入、溶かしてゆく。
■アルスマグナ > 後にはゴーレムの装甲のかけらと、ルインワーム達の体の一部。
そしてひとしきりものを吸収し終えたウーズだけが残った。
空のフラスコを取り出し、こんこんと叩いて合図をすれば床をなめるようにしてするすると瓶の中へと液体が戻ってゆく。
「うーん幸先が悪いな……。にしてもルインワームの硬さを活かして何か面白いことできねぇかな……。
薬学の材料にするにはすり鉢で擦れるかわからんし、いっそ武器防具の材料とか……?」
顎に手を当て考え込みながらルインワームの体の一部を摘んで見たりするもののいいアイディアは思い浮かばない。
とりあえず先に進むことにした。 [1d15→4=4]
■アルスマグナ > 4.
ルインワームの糸に絡まった調査員を見つける。助けてあげれば調査員は君たちにとても感謝するだろう。またここまでに何か怪我をしていたのなら調査員が簡単な手当をしてくれる。(回復の程度は任意に決めてください)
話が済めば調査員は君たちと分かれて出口に帰るだろう。彼の感謝が給金アップの形で示されるはずだ。
(バイト代ボーナス+250円)
「だーれーかー……たーすーけーてー」
通路を進んでいると幽霊の雄叫びかと思うほど情けなく細い声が不意に流れてきた。
思わず飛び上がりそうになるが、まさかこんなところに幽霊がいるわけもない。
注意深く声の出処を探るとこの先の部屋から聞こえてくるようだ。
慎重に歩みを進めて部屋を覗き込んでみると部屋中に蜘蛛の糸のような粘性の糸が張り巡らされており、
そこの中央部分にぶらぶらと吊り下げられた人影が見えた。
服装などから判断するに先行していた調査隊員のようだ。
■アルスマグナ > 「ああーちょっと待ってな」
そのまま進むとこっちまで粘性の糸に絡みつかれそうである。
石灰の粉を取り出し足元や周囲にばらまいて、ベタつきを防ぎながらナイフなどで道を切り開く。
調査員の体に絡まった糸も同じよう切って開放してやると、涙ぐみながら礼を言われた。
「ああ~ありがとうございます~!先生!
迷子になっちゃってうっかりここに引っかかっちゃってもうだめかと思いましたよ~~」
「お、おう。せやか。でもまさかルインワームが糸を出すなんてなぁ。
蟻かと思ったら蜘蛛だったのか」
「いえ、生態的には蟻に近いと思います。ただ特殊な個体が何匹かいてそのうちのいくつかはこうして糸を出して巣の防衛や獲物の捕獲をするみたいなんです」
ほうほうと、調査員の解説に聞き入る。
ルインワームは未だに謎の多い個体である、遺跡の調査と同程度には魔法生物学などで研究する価値があるのかもしれない。
「あ、ところでお礼ですが、僕ちょっとした怪我ぐらいなら治せるんです!どこか痛いところはありませんか?」
「えっ、別にどこも。さっき入ったばっかりだし」
「……あ、そうですか……」
何故かしょんぼりされた。が、とりあえずお互い無事の身を喜んで
調査員には入ってきた入り口の道を教え先に返すことにした。
さらに調査を進めんと先に進む――。 [1d15→12=12]
■アルスマグナ > 12.
隠れられそうな場所でルインワーム達を観察する。未だに生態に謎が多い生き物だが
じっと観察するにつれ、どうやら隊長と兵隊のような役割がそれぞれに振り分けられていることを見抜けるかもしれない。
また彼らは一度通った道に何らかのフェロモンで印をつけてこの複雜な遺跡でも迷わないようだ。
このことを調査員たちに報告すれば喜ばれるだろうし、もしも君たちがそのフェロモンを撹乱する方法を持っていたのならば駆除が有利に進むかもしれない。
(バイト代ボーナス特に無し)
カサカサと暗がりの向こうで足音がする。人間のものではないのは明白で、咄嗟に壁際に身を寄せて隠れた。
恐る恐る覗き込んでみると、通路をうろうろとルインワーム達が徘徊している。
三匹を一塊とし、なにか怪しい物がいないか触覚を微細に動かしながら確かめているようだ。
「うへぇおっかねぇ……」
息を殺してやり過ごそうと様子を伺っていると、どうやら三匹の内特定の一匹が立ち止まると他の二匹も立ち止まり、
その一匹が進むと他の二匹も続いて進むようだということに気づく。
まるでリーダーが支持を出しているかのような動き……。
他の生物にもそのような群れの階級が作られているものもある。
ルインワームもそれに似た役割がそれぞれにあるのかもしれない。
やがて三匹が通路の向こう側へ消え去るとほっと安堵の息を漏らして通路を調べ始める。
なんとなく床から甘い匂い……?をさせる液体が点々と落ちている。
ルインワーム達が分泌していたものだろうか。
だが、アルスマグナには生物学的知識が足りなかったのでそれ以上のことはわからなかった。
一応小さなシャーレにその液体を採取して先を急ぐことにした。 [1d15→4=4]
■アルスマグナ > (振り直し) [1d15→9=9]
■アルスマグナ > 9.
この部屋にいるルインワームはどうやら遠距離から酸を吐きかけることができるようだ。
数は3匹程度だが、あまり距離を離していると君たちに酸を吐きかけてくるだろう。
またそれが床や壁面に付着したのなら遺跡が傷んでしまう。工夫して被害を防いで欲しい。
(バイト代ボーナス-250円、なお酸を防いで倒した場合はボーナスなし)
■アルスマグナ > 部屋に踏み入った瞬間、ぐりっとルインワーム達の頭がこちらを向いて睨んだ。
目と目が合う瞬間好きだと気づくはずもなく、敵対視をされてぎょっと体を強張らせる。
ぎちぎちと節を鳴らして頭を低くすると突如ばっくりと顎が開き、三匹ともアルスマグナめがけて何らかの液体を吹きかけた。
「うおっ!」
びっくりして咄嗟に横っ飛びで避けると、床に落ちた液体からしゅうしゅうと音がしている。
白い煙と焼け焦げたような後から、毒液か強酸に似た何かだとわかる。
「あっぶねぇなぁ……!こんな特技もあるのかよ」
言うやいなや、腰に下げていた鞭をとってしならせルインワームの一匹に絡ませようと投げつける。
避けようと虫達が後退するが蛇のように獲物に迫る鞭がルインワームの胴にぴしりと絡むと
アルスマグナはおもいっきり鞭を引っ張り対象を釣り上げた。
大きさに対して重量は虫なためかそれほど重くはない。
拘束したまま、虫を招き寄せるとそれを盾にじりじりと他の虫達へ近づいていく。
「はっはー!これならお得意の酸も飛ばせまい!」
暴れるルインワームを押さえつけながら、万が一酸を飛ばされてもこの虫で受け止めればいい。
なにより愛する遺跡が虫の毒液で傷つくなどとお天道さまが許してもアルスマグナが許さなかった。
仲間が虫質にされたことにたじろいだか攻撃が控えめになった隙をついて腕に仕込んだクロスボウを起動、
頭、それも顎の内側を狙って撃ち込んだ。
外部は固いだろうが内側からなら貫通力でどうにかなると踏んでのことだ。
その目論見通り内側から矢が突き抜け、一匹二匹と仕留められた。
最後に拘束してた虫の節をナイフで切って終わりだ。
■アルスマグナ > ばらばらになった虫達の体を簡単に片付ける。
なるべく遺跡への被害を防ごうとしたが、最初の攻撃で床が焼けただれてしまった。
ああ、貴重な遺跡が……と溜息を吐いて落ち込む。
せっかく内部へ侵入したのだし、駆除ばかりでなく修復もできればしておこうと修繕の道具をいくつか取り出す。
刷毛や補修液、ナイフにハンマー、ノミなど……石工が使うものによく似たそれらを使って
ボロ布で床を拭い補修液で洗い流し、応急処置を施す。
かけた部分は戻らないが、それは後で本格的に修繕するときによく似た土質のもので埋めるのだろう。
他の部屋にも修繕が必要な場所はないか探すことにした。 [1d15→7=7]
■アルスマグナ > 7.
偶然触れた宝玉のはまった台座はこの遺跡の過去を映し出すホログラムのようだ。
この遺跡の屋上に古代人たちが集まり『門』に酷似した空間を開く様子が映し出される。古代人達はこの『門』を通って他世界へ移ったのだろうか、それとも……。謎は深まるばかりである。
(バイト代ボーナス特に無し)
がらんとした部屋の中央に水晶に似た球形の宝玉が嵌めこまれた台座がある。
内心では警戒しつつも好奇心を抑えられないアルスマグナは思わず手を触れる。
すると、室内いっぱいに光が溢れ、先程まで部屋の中にいたはずなのに今は星星が輝く夜の遺跡、屋上に移動している。
しかし本当に移動したわけではない。空気が外のものとは違うし、遺跡の一部に触れようとすると手が通り抜けてしまう。
どうやらこの遺跡を作った連中が残した記録映像らしい。
■アルスマグナ > 辺りを見回せば簡素な貫頭衣と古い勾玉や琥珀などを身につけた人々が集っている。
人種は顔形や肌の色からアジア圏の人間に見えなくもないが……中には耳の形が違ったり、肌の色が違う、髪色も様々のようで本当にアジア圏かとは言い切れなかった。
古代人の一人、物々しい青銅の冠をかぶった長らしい男がなにやら儀式を始めている。
ちょうど先ほど触れた台座に似た部分に熱心に祈りを捧げ、呪文を唱えているようだ。
すると彼らの目の前の空間が歪み、やがて引き裂かれるようにして割り開かれる。
その向こうに除くのは渦巻いた暗闇と銀河のように溶けて砂粒ほどの輝きの星々だった。
直観的にアルスマグナはこれが『門』であることを悟る。
自分がこの島に訪れた時とは形が違うが、どうやら古代人達は『門』を開くすべを持っていたらしい。
思わず息を呑んで映像の続きを見守る。
何人かの人間がそう多くない手荷物を持って、『門』の前に歩み出る。
厳かに頭を垂れて周囲の人間に別れを告げるような挨拶をすると『門』の中に次々と入っていった。
彼らはどこかに移動しているらしい。
最後に若い女性が、最後の最後まで同い年らしい青年と別れを惜しんでいる。
互いの両手をしっかりと握り合い、目元に涙を浮かべながら別れたくないといった表情をみせている。
が、やがて周囲の者に肩を押されると、女性は男性の手から離れて『門』の中へと入ってしまった。
それを最後に『門』がまたゆっくりと閉じ、後には儀式を執り行っていた人々と何の変哲もない空間だけが残される。
そしてそこで映像は途切れ、また元の部屋に戻った。
なんとも言えない気持ちと、少しだけ苦い表情で一部始終を見守っていたアルスマグナは、
黙って再び遺跡の奥へと進み始めた……。 [1d15→10=10]
■アルスマグナ > 10.
お腹をすかせたルインワーム達がこちらへと近づいてくる気配がする……。君たちの手元にはいまだ修復中の大きな石版。この場からとっさに動かすのも難しい。なんとかうまくごまかしてルインワーム達に石版が食べられないようにしよう。
あえて自分が囮になって気を引いたり、仕掛けを使って遠くで音を鳴らしたりして気をそらすのも有効だ。もちろん倒してしまっても構わない。
(バイト代ボーナス+100円、ただし石版が食べられてしまったらボーナスなし)
■アルスマグナ > 次の部屋で見つけた石版は修復のしがいがありそうな大きさだった。
ちょうど自分と同じ身長くらいでどっしりとした重みがある。
腰を据えてやってしまおうとじっくり見聞していると聞き慣れたカサカサという足音が
通路の向こう側からこちらへ向かって近づいてくる。
せっかく人が集中しかけているのに困ったもんだ。
とりあえず史料の保全を優先したいところだがこれを咄嗟に隠せるほど力があるわけじゃない。
再びウーズを放って食べさせてしまってもいいのだろうが、先ほど大量の質量を取り込んだおかげで今はお腹いっぱいというふうにぼこぼこと波打っている。
ならば、外で迎え撃つしかあるまいと、意を決して部屋の外に出ると
だいたいここを通るだろうという場所に罠を仕掛ける。
床の上に呪文がびっしりと書き込まれたスクロールを並べておく。
仕掛け終わった時点で自分は壁際に隠れて相手が通過するのを待つ。
やがてルインワームの一団がまんまとスクロールの上を通過すると発動させた。
内容は足止め、粘性の粘ついたのりがスクロールから溢れ、互いの足をひっつけあってしまうのだ。
元はいたずら用に作ったものだが、意外にこれが役に立つ。
急に身動きが取れなくなった虫達が慌てふためいてもがくが、もがけばもがくほどのりが絡まって、虫達の足がくっついてしまう。
あとは一塊になったところを、現れたアルスマグナが仕込みナイフで倒すだけだ。
十分に周囲を警戒した後、ルインワーム達へとアルスマグナは跳びかかった。 [1d15→8=8]
■アルスマグナ > 8.
侵入者対策の落とし穴の罠にかかり……そうになった。どうやら機工が古くなっていて一部壊れているようだ。故障箇所にあたりを付けられるならばこれを直しても良い。ただ直した場合、再度この結果を引いてしまった時、確実に落とし穴に落ちる。(振り直し無効)
(バイト代ボーナス+10円)
無事大きな石版を修復し終え、ルインワーム達も片付けるとまた次の場所へと移動する。
結構順調な探索にすこしばかり慢心していたのかもしれない。
細道に入ったところでうっかり何かのスイッチを踏みつけてしまった感触を足の裏に感じる。
やばい、と咄嗟に思って飛び退いたが一瞬遅かった。
すぅっと、足元の床に亀裂が入り底が見えないほどの穴が開き……かけたのだが
ガガガガっという不快な機械音がどこからか響き、中途半端に開きかけただけで侵入者を落とすには至らず
落とし穴は機能不全のまま停止してしまった。
「ひぃー危ないあぶない……」
冷や汗を拭い、自分の幸運に感謝する。どうやらこの罠はどこか故障していたようだ。
隙間から見える落とし穴の先には海水がたっぷり溜まっている。
落ちても一命はとりとめられそうだが、登るのに苦労するだろう。
この罠も修繕すべきだろうかと悩むも、どちらかといえば後で調査にくる人々のために罠を解除しておいたほうがいい気もした。
だが、ぱっと見た限りではどこにこの罠の仕掛があるのか、故障箇所があるのかがわからない。
しばらく考えたが、落ちる心配のない故障であるなら放っておいても問題なかろうと気を取り直すとこの場を後にした。
■アルスマグナ > 「おっと、そろそろ時間か。それじゃあここらへんで切り上げるかね」
腕時計で時間を確かめる。結構な長居をしてしまったようだ。
戻りの道にはチョークで印をつけてきてあるので、帰るのにそう時間はかからないだろう。
遺跡から屋外へと戻ると辺りはすっかり夕暮れになっていた。
再び調査隊のキャンプへと戻ると、今日見てきた遺跡の内情とルインワーム対策
それからアルバイトを募集するかどうかの打ち合わせをしつつ、定刻通りに横付けされた船で本島へと戻っていった。
近いうちに学生課の掲示板にアルバイト募集のビラが貼られることだろう。
ご案内:「海底遺跡郡・朱夏の遺跡」からアルスマグナさんが去りました。