2016/09/09 のログ
ご案内:「常世島博物館」に五代 基一郎さんが現れました。
ご案内:「常世島博物館」に綾瀬音音さんが現れました。
五代 基一郎 > 伝聞ではあるが本州の地方では郷土史館という施設は地元の受けが悪いと聞く。
博物館も例外ではないだろうが、こと常世島は学生自治というのもあり
その需要は研究員か、或いはその関連の講義のために訪れる学生か。
学術目的の人間か或いは勤勉な人間に限られてくるか
はたまた暇で行くところのない人間かになるわけであるだろう。

態々遊びに行く、という場所でもないのは学生からの視点からみれば
言うに及ばずであり夏期休暇期間中の課題やらで訪れていただろう学生もいなくなれば
これが博物館の平常運航なのか、という程度に静かな空間がそこにある。

ここに来たのは卒業のための課題やレポート等に追われる彼女の息抜きやらその課題郡のためにばればという
勉強の足しに……というものではなくただ静かにデートできればいいというまた不誠実な動機であったわけであるが。
おまけに空調が効いていて残暑なのかというこの時期に最適だった。

「ここまで人気ないとまぁ、なんていうか学生というものを憂いてしまうよ」

とかなんとか自分のことは棚に上げつつ、学生料金で入館すれば
本館の受付付近で配布パンフレットを手にしつつ、つれてきた音音に
館内見取り図を見るよう促す。
適当にはなるが、一応この世界の史的な流れがわかるコースのように展示物が設定されているようだった。

綾瀬音音 > (地元にも郷土資料館はあったが、行ったことは小学生の頃授業で数回だけであり、
何が展示してあったか等はもう遠い記憶の彼方である。
ここに来てからも取り分け関係のある講義を取っていたわけでもないので、足を踏み入れたのは始めてのことだ。
勤勉ではあるのは確かだが、授業外で必要以上に熱心に勉学に励むよりはお洋服や甘いものに気を取られるのが平常だった。

ので、夏休みも終わり、静かになった博物館に足を踏みれれば物珍しげにあたりを見渡した。
ひんやりとした空気も相まって静かと言うよりは静謐、と言ったほうが良さそうな雰囲気である。
流石に騒ぐ訳にはいかないが、静かにデートできるならそれでよかったし、人目もそこまで気にする必要もない。
最適といえば最適な場所だ)

まあ、夏休みも終わりましたし。
本当に憂いているのは職員さん……や、暇で喜んでますかね……
(熱心な学芸員などであれば暇なことを憂いているかもしれないが、
受付にいたお姉さんは下を向いて熱心に何かを弄っているので、それなりに良い環境なのかもしれない。
促され館内見取り図を眺めながら)
やっぱり歴史中心ですね、順番を追ってみていきましょうか。
大変容以前とか教科書くらいしか真面目に見たことないですし
(行きましょうか、とごく自然に手を取って、歩き出そう)

五代 基一郎 > 受付の人間なんて慣れたものなのだろう。
それこそ特別な展示で人が大勢足を……という期間なら別だが
広告などで集客しない限り、この特殊な学園島であるならばといった具合だ。

音音と他にすることはあるのではないか、というのもある。
新居については相談中であるが学業について等もあるが……しかしだからといって
会う度に勉強したりまぁ色々でというのはそれはそれで閉塞感というものやらマンネリというものがある。
フラワーパーク等でもとはあったが、こういう静かな時間の中でという方向も悪くはないはずだ。
と思いたい。

「熱心な人らは奥のほうだよ。別に受付の人が熱心ではないってわけじゃないだろうけど
 仕事でもあるしさ彼らも。それなりに余裕があるのは羨ましいよ」

現在進行形で後輩に職務を移行させていたり、案件が積まれていたり
何より私生活でのがある身であれば中々に暇とは言い難い。
その辺りは職務を抜いても音音の方が大変だろうなと思うので口には出せないが。

「近代館の方だと特別展やってるけどね。この本館と接続されているから
 進路上で見に行けるし後で見ればいいさ。」

人目を気にしなくていいから、といっても流石に腰に手を回したりはしないことは伝えておきたい。
そこら辺は弁える。言わずもがなであるが。
というわけで手を繋いで展示物を確認するように歩いていく。


さてここでの歴史といえばだが人類史には現在大変容以前、以後という境界線がある。
加えて常世島の歴史が、今後の展望というようにこのブースが流れていくわけであるが。
大変容以前の歴史というのはそれこそ2000年以上ある。
西暦で言えばそうであるが、実際は西暦以前のものも長く存在する。
それらも閑散すると人類史というものの大半はそれらで構成される。
また大変容以後に所謂後から証明された歴史というのが存在することも忘れてはいけないだろう。
書物になかった、記録のない、記録があったが残されていなかった存在の浮上などもある。
とかくやれ過去を追うとなると長大になる。

となればここでは本土、日本を中心とした歴史で納めるのがとなるだろう。
海外にまで目を向ければ海外館の方へしなければ館がいくつあっても足りない。


長い前置きになったが、そうなれば日本史のはじまりとなれば
この常世島の気風にも合わせればやはり日本書紀や古事記以前や
その周辺がまず最初にとなるだろう。この時代の日本神話に比重が置かれているのは当然といえた。
神々やそれらに纏わるものの名でいえば、聞いた覚えがあるものが多いかもしれない。
こういうと怒られるかもしれないが中々にファンタジーな始まりでもあった。

綾瀬音音 > (至ってのんびりとした時間が流れる館内で、手を繋ぎながらその雰囲気を壊さないように歩きながら。

色々と環境が変化していく――変化させていく中で、色々とやるべきことはあるが、
何より大事なのは一緒にいる、と言うか共に生きている、と言う感覚なのだ。
二人一緒ならば別に特別な事はさほど必要としないのだ。
とは言え、一緒にお出かけは楽しいし嬉しいし――もう少しすればつわりも酷くなるだろうし、それこそ半年もすれば出かけるのも多少大変になってくるだろうとこもあるので、
こうした外に出てのデートはやっぱり気分がいい。
学業に関しては最悪高校課程修了の証明だけ貰えばいいかな、とも思っている)

研究とか何やらーなんでしょうね。
頼めば説明とかもしてもらえそうですけれど、取り敢えずは良いですし。
余裕を持って仕事できればやっぱり楽ですよね。
……先輩も無理しない程度に頑張ってくださいね?
(風紀委員は元々忙しい委員会、と言うイメージが何となしにあり、
卒業に向けて色々動いているらしい彼も忙しいだろう。
しかしながら無理はしないで欲しいので、見上げて笑って告げる。
自分は学業と身体の変化が重なっているので少々辛いのも事実だが、幸せな辛さ、でもある)

混んでませんしゆっくりでいいですしね。
そうですね、折角だからある程度は見て回りたいです。
(腰に手を回されたら多少は怒る。あくまで多少だが。
とは言えそんなこともなく手を繋いでゆっくりと歩いて行きながら)

―――――――。
さらっと程度でしょうけれど、それでもやっぱり結構ありますね……
(良くある地球の歴史を一年に纏めた表を眺めながら。
それから順を追ってああでもないこうでもない、と言いながらゆっくりと歩きながら眺める。
神話に関しては古文でちらっと見たりおとぎ話のようなもの、程度の知識しかないが、それでも聞き覚えのある話が幾つかあった)

人間が進化でこう言う生き物になった、って言うのは解るんですけれど、
こうして実際異能とか魔術とかあるのを考えると、案外神話の世界も本当にあったことのような気もしますよね。
あながち嘘でもない、ような。
そんな感じ……

五代 基一郎 > 意外と、というか知らなかったことはある。

こうして二人……一人ではなく、誰かといる時間がとても穏やかな
好意的に……というより好きだと直接言える程度には認識が改まっていた。
今まで誰かという行為場所にいるということはそれこそ仕事か、内々な話か
表ざたに出来ない話をしている時が殆どだった。
密会であるわけだし。

さりとていざこうして男女のという間柄の人物といれば
正直どこにいてもどこであってもいいかなと思ってしまうのは心が緩んでいるのか
はたまたと。
かといって音音の学業の邪魔をするわけにもいかないのがまた学生という身分だろうか。
正直あまり考えていなかったのはあるが、この先学業どころではなくなるかもしれないのだ。
学業に関して結構に負担をかけてしまうことは、申し訳なかった。

「一度大変容が起きたんだ。研究に関しては理解を得られる世界だと思うからそう大変ではないと思うけどさ。
 まぁなんか解説必要ならするよ、出来る範囲でね。あとまぁほら、なんかこう……まぁいいじゃない
 してないよ。本当に。そろそろ引き際だと思っているし。」

大変容以後、というのもある。失われたものの研究というのはやはり
文化保護の観点もある。必要であるから、やはり援助は得られやすい。
常世島としてもそういったものの保護には力を入れたいところなのだろう。
あくまで、そう。以前から続くものらに都合がいいように。
というのはさておき、男女2人そういう目的出来ている者らの間に解説に来させるというのも酷な話でもあるし
向うも邪魔だろうと思うわけであるからしてゆっくり見るに越したことはない。
大体にして職務上必要であったりするが故に神代の話はある程度は頭に入れてある。
実地はまた別であるが、実地でそうお会いすることもないのであるからして。
職務で言えば無理はし続けてきた結果であるのだから、これ以上無理のしようもない。
大体今倒れるわけにはいかないのであるからして変な言い方ではあるがなるべく早く足抜けしたいものだなと日々実感しちつつ
こうして日常に足を浸しているわけであるが……

大体ブースには日本とそれに関わる中国大陸、また諸外国の歴史が平行された年表が置かれている。
日本ではこの時期、海外ではどうであったか……等

「嘘でもないさ。異能だって昔は普通だったかもしれないし。
 邪馬台国の女王だってそういう異能者だったのかもしれない。
 予知とかね。なんかそういう雑誌の特集のような話だけど、否定する翔子もない。
 実際君自身だってそういう流れの中にいたと聞いているし、ルーツを辿れば案外神代まで遡るかもね」

大体において進化というのはまぁ、わかる話だがその理論もつい最近のものだ。
実際なぜ進化したのか、とか進化と呼ばれるものがどうして起きていくか
何を起点にとか考えればキリがない。それこそ何か進化を促すものが地球に訪れて
人類は進化したのだ、と言われても否定できない程度には。

ある種そういった……人々は最もそれらしい理屈で納得している。
共通の認識があることで不安を打ち消すのは信仰も同じというのが面白い話だ。
太陽の色など絵に起こせばみんな赤やらオレンジをとするが、であるし。
異能もまた……大変容が起きたから、といえばそうであるし大体の人間がそう思っているだろうが
実際なぜ異能があるかなど誰にも説明なんて出来るはすがないし
判明などしていないのだから。

「案外こうして外から見て見ると色々思うところというのは出てくるものさ。
 神代の時代の残滓か、平安期には化物退治の話が出てくるが
 時の朝廷に逆らう者達討伐が最もらしい話の起源と言われていたものの
 もしかしたら実際にいたかもしれないわけだしさ。
 そうしたものがこぼれて淘汰されたか去って行ったか失われて、近代にまで下りてくる。
 人の時代だったのかな大変容前は」

若干デートをしている、というものから職務やらで後輩に
何か意識的なものを促すような考え方になりつつあったが
そう不自然ではなかったためか特にその語りを止めることもなく……