2016/10/03 のログ
ご案内:「紅茶専門店 月の砂漠」に綾瀬音音さんが現れました。
ご案内:「紅茶専門店 月の砂漠」にアリストロメリアさんが現れました。
綾瀬音音 > (久々に友人と学園内で再開したのが、先週末。
その時は少々用事もあったので、今度時間があるときにでも、と約束した日は今日。
学校から開放された放課後の時刻。
着替えてから足取りも軽く店へと先にやってきていた。

秋の陽気は朗らかで、まさに小春日和。
夏と比べて柔らかく感じる日差しが差し込む窓辺に案内されて、そこで友人を待った。
耳障りの良いクラシック音楽と、密やかな他の客の話し声も相まって、時間がゆっくりと感じられる。
カラン、と上品なベルの音に店の入口の方へと視線を向ける。
友人が見えれば大きく手を振ろう。
こっちこっち、と聞こえる程度での招く声。
この陽気と同じく、明るく朗らかな声だ)

アリストロメリア > (久しく見なかった友人との再会は、季節も相まって
亜麻色の髪の乙女は、まるで秋の訪れを静かに知らせる妖精の様だった。
互いに多忙で、中々会話も無かった為にその申し出は非常に嬉しくて
時間を合わせて約束した日が待ち遠しくて……
学校はとりわけ嫌いではないのだけれど、今日ばかりは、窮屈な時間の束縛から解放された様な心地よさが胸一杯に広がりながら
約束の場所へと早足に向かって行った)

(小春日和の心地よい、柔らかな陽気が差し込む道は、ちょっとした秋の祝福の様にも感じる程。
お店の名前を確認して、重厚な扉を静かに開けば――……
そこだけ、まるで別世界の様に
甘美なクラシックの音色と、静かに……けれど、会話が弾んでいるのが伝わる来客達の声が混じり合い
ゆっくりと落ち着きく空間ながらも、多くの人の時間の交差する空間の中
秋の乙女を探すのは、ちょっとした時間の旅にも似たような錯覚を受けてしまうのは
そのお店が何処か特別な場所の様な感覚が強いからだろうか?
招く声で囁かれれば、その方向へとすぐに気付いて振り向いた
秋の陽気の様に明るく、甘く、柔らかさと朗らかさのあるその声は――……まさしく)

音音嬢。お久しぶりですわ

(久々に見る、友人に、頬が緩んで。
招かれるようにして、彼女の居る窓際の席へと腰掛けた。
色々と聞きたい事があったのだけれど、一先ずは落ち着いて――……)

お忙しそうでしたけれど、元気でした?

綾瀬音音 > (最近何かと忙しいのは、生活の変化にまつわるあれこれやぎっちりと詰め込んだ講義の為で、
だからこそ、こうして友人とゆっくりとお茶をする時間に恵まれたのは本当に嬉しいことである。
何時もは真剣に受けている授業もそわそわと受けて、
メニューも見ずに待ち人を待っていたわけである。

ゆっくりとしたなめらかな時間の流れる店内に足を踏みれた彼女が此方に気づけば、自然と口元に笑みが上がる。
もう一度手を振って、自分の向いに彼女が座るのを待った。
日差しが暖かく窓から投げ込まれて、もうすぐ冬が来るのを忘れそうになる)

うん、久しぶり。アリストロメリアさん。
(笑みを浮かべる彼女同様、自分の口元にも笑みが浮かぶ。
自然と声は明るく弾む。
そうして、尋ねられた質問には)

ちょっと色々忙しくてね、ああ色々って言っても誤魔化してるんじゃないんだけど。
元気にやってるよー、そっちはどう?
元気にしてたかな?
(これメニューね、と2つある内のメニューを広げてそちらに向ける。
紅茶の種類や銘柄がずらりと並び、フレーバーティーも結構な数がある。
それと洋菓子の数々。此方も結構な種類が一部写真付きで載っていた。
まずは何か頼もうよ、と笑いながら)

ご案内:「紅茶専門店 月の砂漠」にアリストロメリアさんが現れました。
アリストロメリア > (多分、きっと
楽しみにしていて待ち切れなかったのはお互い様なのかもしれない
――……と、そう 彼女の顔を見ながら思った

人を惹きつける様な魅力と優しさの感じる笑顔に
久々に会う緊張や楽しみ等の、高まった気持ちが緩やかに解けるのを感じて
自分自身も穏やかな笑顔になっていたと思う
……そんな所が、夏や冬の厳しさの合間に、穏やかな安らぎの時である秋の陽気にも、やはり似ている

彼女の答えに、微笑みながら頷いて、答えた)
……ええ。ええ。そうでしょうね……1年近くあって無かったのですもの
元気そうで、何よりですわ
私も、多忙ながら今は元気ですわ。大抵魔術の研究で引き籠りでしたけれど
(等と言いながらメニューを渡されれば
『ありがとうございますわ』と、言いつつ目を通す
実に様々な銘柄やフレーバーは、知らない物からこの店のオリジナルのものまで多岐に渡っており
店内に漂う紅茶の香りからも、非常に上質な品質である事も伺える為に、期待が高まるし
どれも美味しそうな所がまた、誘惑へと誘われる)

……迷いますわねぇ……

(真剣に悩みながら、メニューに目を通す
写真付きのものは分かりやすいけれど、無いからと言って落ちる訳でもないのだし
何か頼もうよ、という友人に、誘惑に耐えきれない表情で)

どれも美味しそうで、困っておりますわ
秋ですし、秋の新作やメニューが良いかと思うのですが……
スタンダートな物も、外せませんしね……音音嬢はもう決まりまして?

綾瀬音音 > (勿論それはその通りで、先週末からとても楽しみにしていたのである。
友達とお茶でも楽しみながらゆっくりと話したい――と言うのは女の子として当たり前の欲求で、
それが叶えばやはり気分は弾むのだ。

綺麗な彼女の笑みが穏やかなものに変化したのを見て、ふ、と力が抜けた様に笑う。
此方それで此方も少しばかり緊張があったのに気づき――それがお互い顔を合わせただけで消えてしまうのが、
嬉しくて、心地よいのだ)

もうそんなに経つんだね。
学校が広いのは良いけれど、こう遭遇得する機会が少ないっていうのもちょっとアレだよね。
移動も大変だし。
うん、それなら良かったんだ。
魔術の研究ってどこかの研究所? 研究室に入ってるとか?
それとも独学……みたいな感じ?
(等と彼女の近況に質問を飛ばしつつ、自分もメニューを見やる。
これだけ色々あるのだから、色々試してみたい反面、そんなには流石に無理だという現状に唸りつつ。
殆どが文字列での情報なのに、目移りしてしまう)

だよね……
(ううん、とやっぱり唸りながら。
写真付きのものはやっぱり解りやすいから気を引かれてしまうけれど、
だからと言って味が落ちる訳でもない、と思うのは同じだ。
じぃっと見つめつつ)

この時期だとモンブランとか凄く気になるんだよね。
スタンダ―ドにスコーンとかもやっぱり気になるし。

うーん……
(決まりまして、の言葉に反したのは迷う声。
それから、真剣に悩むようにしてから)

ねえ、これにしない?
アフタヌーンティーセット。
紅茶も色々選べるし。
(ティースタンドに軽食とスコーン、ケーキ類が載った写真を指差して。
写真は2~3人向けとあるが、結構な量のそれらが盛り合わせられている。
紅茶についてはおおよそスタンダードなものとこのお店のおすすめのものが選べるらしい。

お腹に余裕があればだけど、なんていたずらっぽく笑って)

アリストロメリア > ……そうですわね
同じ学校ですし、学年も同じですのに……人が多いからかしらね?
(『意外ね』と、頷きつつ……結構な人数や科がある為、それも可笑しくないのかもしれない)
ですわね。特に移動教室で端から端に行く時なんて、休み時間潰れるどころか早めに移動しないといけませんし
魔術の方は、独学ですわね。
……此方は魔術の発達に乏しい半面、多様な世界や、見知らぬ知識が多いので
そのような、此方には無い魔術を学びつつ取り入れると言う様な事をしておりますわ
(多分、それ以上は面倒くさい魔術の深い話に飛ぶだけなのだろう。
『音音嬢は?』と、微笑んで、それからメニューに目を通した)

(小さく『わかりますわ』という代弁の様に頷いて
どれを見ても美味しそうなので、悩みの沼も深くなるばかり――……
周囲の客のテーブルを見渡しても、多種多様で紅茶だけでなく本当にケーキを始めとした洋菓子の多さにも驚いてしまうし
どれもこれも、美味しそうで贅沢な悩みは尽きなくて――……)

この時期の栗は絶品ですものね
モンブランも、栗の産地まで拘り抜いたものを使用されると気になってしまいますし
スコーンはやっぱり外せませんわよねぇ……

うーん……
(困った質問を投げかけてしまったかもしれない。
そう思いながらも、悩んでいれば――……
彼女からの提案と、写真に映る贅沢なアフタヌーンティーセットは
あまりに素敵で……)

決まりですわね
(にっこりと『大丈夫ですわ』と微笑んで)
私は……紅茶はダージリンのオータムナルに致しますわ
音音嬢は決まりまして?
(ケーキやスコーンはどんな種類が来るのかしら?と思いながらメニューを見つつ)

綾瀬音音 > 人は本当に多いよね。
もー、本当に色んな人がいるし入学当初は本当にびっくりしたよー。
アリストロメリアさんとは授業被ってないしね……ちょっと残念。
(想像するに魔術中心の彼女と、一般科目中心の自分が中々被らないのは必然の気がしないでもないけれど、
中々に残念なことである)
魔術ってこっちでは一般に出るようになってからは新しい学問だからね。
でも確かにいろんな世界の知識が混ざってるのは確かかも。
無い魔術を取り込むかぁ……それじゃあ新しいものが出来るのも近いかもしれないんだね
(すごいんだね、と感心した視線を向けて、一つ頷いた。
色々なものが混ざり合い、新たなものになるのもこの島の特徴なのかもしれない)

私は――どこから話せば良いんだろう。
ええと、新しくお付き合いする人が出来たり、それに関して色々、かなぁ。
最近だと引越ししたりとかね。
(また出てきた“色々”。
誤魔化しているわけではないのだが、こう、何処から何処まで説明すれば良いのやらと悩むように眉を寄せつつ。
前に違う友人に単刀直入に告げてしまったときは大層驚かれてしまったので、少し言葉を選ぶように。

チラチラと視界に入るケーキ類は本当に美味しそうに見えたし、
紅茶の香りもそれを後押しするような、芳しいのもので。
本当に贅沢な悩みだと思う。
うんうんと唸る。
唸らずにはいられない)

そうそう、ちょっとチープだけど甘露煮使ってるようなのも結構好きなんだけどね。
紫芋のタルトとかも気になるんだけど、やっぱり紅茶にはスコーンてイメージもあるし……
(と、メニューを決めるだけでこの悩み様。
とは言え、提案が笑顔受け入れられれれば)

じゃあ決まりだね。
どうしようかな……アールグレイにしようかな、デカフェので。

すいませーん
(あまり大きな声を出さなくても、静かな笑みを浮かべた店員が来て、注文を取っていく。
そういうところも何というか、品が良いお店である。

ケーキやらスコーンは、来てからのお楽しみ、らしく。
『内容は日によって異なります』との説明書きがついていた)

アリストロメリア > 本当に
(頷いて同意する。
自分も、入学当初は実に様々な種族が居て驚いたものだ
……外見こそは地球人と全く変わらないものの、異世界の人間と言う意味では自分も驚かれる側なのかもしれないけれど)
ですわねぇ……せめて授業が被っていれば、もっと頻繁に顔を合わせられたと思いますのに
(同じ教科だったら、きっと今頃は一層勉強が楽しかったと思うし、とっても残念だった。)
そういう差もありますわよね……私の居る国では魔術が発展していたので、此方は魔術後進国に感じますが
学問自体は、此方の方が全体的に、圧倒的にレベルが高いですし
一般科目を受けた方が、大いに学びがあったのではないか?と今は思いますけれど……
様々な異世界の『扉』の様な世界である一面のある常世は、他の異世界の魔術を知れた事を考えると
きっと、一般科目を受けていたらそこまで手は回らなかったと思うので
今まで無かった魔術の知識を得られ、没頭できるのは僥倖ですわ
……そうですわね。無い魔術を取り入れて、新しいものを作る……それは少し錬金術と似ている側面がありますわね
(感心した視線を向けられると『恐れ入りますが……まだまだですわ』と小さく頷いた
世界は広い。新たな知識、新たな世界を知り、視野が広まる度にそう思うのだから……)

(うん、うん、と実に興味深そうに……真剣に耳を傾ける)
まぁ……!お付き合いされている人が? どんな方なのかしら……気になりますわ
その、ご迷惑でなければ どんな経緯でお付き合いしたとか、人柄とか、聞いても宜しくて?
(ぱぁ、と表情が華やかになる。彼女が選んだ人なのだから、きっと素敵な人なのだろう
見た事は無いけれど、そんな気だけは確かにするのだった)
引っ越し……成程、それは中々慌ただしくて大変でしたわね
(――……と、言いつつも。眉を顰める彼女に、それ以上詮索するのは止めようと思った
お付き合いや引っ越し、とそれだけでも色々あったのであろうことは少ないながら理解出来たし
あまり、首を突っ込みすぎるのも迷惑になりかねない……それに――……
少しとはいえ、忙しかったり複雑な事情を教えてくれる事自体、ありがたい事なのだから)

甘露煮も良いですわよね(わかりますわ、と頷きつつ)
やはりクリームだけでは足りない部分もありますし、栗そのものが味わえるのも実に良いですし
紫芋も、旬でこの時期は本当に美味しいですわよね……
ええ。そうですわよね、ケーキだと主役がそちらですが、お茶を楽しむのであればスコーンだとお茶の味を引き立ててくれますし
相性がいいですわよねぇ……
(等等。お互い迷うのは同じようで)


……ええ。そうですわね
音音嬢はアールグレイですのね
(産地も選べるのが嬉しいな等と思いながら、折角なのでシーヨック農園のものを選ぶ事にした
キャッスルトン等と並んで一際高価な農園のオータムナルは、今年はどんな出来栄えだろうか?)

(音音嬢と、店員のやりとりからも、上品で丁寧な気配りの行き届いたお店である事が確認できる
『日替わり』との事で、出てくるまでのお楽しみを、音音嬢とお喋りしながら楽しみに待つのでした)

綾瀬音音 > 私は田舎出身だからこう、異邦人って呼ばれる人はほとんど居ない所だったから、存在は知ってても実際見ると本当にビックリしたんだよね。
でも案外話してみるとそんなに変わらないものだよねー
(びっくりしたのは明らかに“人間ではない外見の方々”だったけれど、今ではそれらは日常だ。
地球人と同じ外見の異邦人でも、話すと文化の違いにびっくりすることもあるけれど)
そうなんだよね――こう、中々上手く行かないよね、ここまで講義があるのも
(多様性、と言う意味では大いに有りなのだろうけれど。
友人知人と講義がかぶらないというのは少しばかり寂しい)
そういう話聞くと、色々面白いよね。
アリストロメリアさんの国では科学の代わりに魔術が発達した感じなのかな。
でもここまで学問が広がるとこう……授業を受ける側とてはもうちょっと簡単にして! って思うこともあるけどね。
ん……でもまだ卒業まで時間はあるんでしょ?
だったら来年とかに改めて取ればいいよ。
こう、魔術に役立ちそうなの選んでさ、そうしたらまた世界が開けるかもしれないよ?
ここだとここにいるだけで色んな世界の魔術も知る機会があるだろうし、アレもこれも! 
ってやると大変かもしれないけど。
色々なものが混ざりあって、新しいものになるって面白いよね。
歴史を見てても文化ってそんな感じだし
(つぶやきにはそんなこと無いよーって笑いながら。
自分の知らない事に造詣が深い彼女には本当に感心する)

うん。そろそろ2ヶ月位……? 
ええと、前にちょっとしたことで知り合ってね、それから5月にまた会うようになって。
それからそういうことになって……。
優しい人だよ。色々なこと知ってたり出来たりして凄く大人に見えるのに、時々凄く子供っぽいんだ。
(そんな風に少し照れくさそうに笑いながら告げて。
愛おしげに目を細めてその人を思い出す様子から、幸せな恋愛をしているのは知れるだろうか。
ふと、腹部に手を置く様子から何かを感じ取れるかは彼女次第、と言った所)
ちょっとだけね。でもいや、やっぱり一緒にいれるってすごく幸せなことだと思うから。
(別に詮索をされるのが嫌だったり迷惑な間柄ではないのだけれど。
ちょっと色々が本当に色々で、何処まで言って良いのか、
と言う距離の測り方が今一測りかねる。
とは言え、語る口調に一枚のマイナスすら無いのは事実なのだが)

あの黄色の甘いんだー! って主張してる感じのとかね。
渋皮煮、って言うんだっけ、そういうの使ってるのは本格的な感じがして凄くそそるし。
もー、本当に秋は食べたいものが多くて困るよね……。
どちらもどちらにあってて困るんだよー!
(本当に困る。
美味しいものは本当に困りものだ)

あの独特の香りが時々無性に飲みたくなる時って無い?
(ベルガモットの風味の紅茶は毎回飲むのはちょっと、と思うけれど。
あの香りが時々無性に恋しいときもあるのである。
農園によっても色々違うって言うよね、と、しっかりと指定した彼女に質問のような雑談のような言葉を付け足して。

楽しみだね、と店員が去ってから注文の品々が届くのを待ちわびつつ)

アリストロメリア > 音音嬢の故郷は、どんな場所なのでしょう?
(田舎、と言うと自然が美しいのだろうか?等と思いながら)
異邦人も、基本的に移動のしやすい都市部が多いですものね……わかりますわ
私も異形の方は失礼ながら驚いてしまう事も多々ありましたけれど……喋ってみると共通して根底は、人として変わらないものですわよね
それに、文化の違いが学べる事は大変にありがたいことだなと思いますの
(最初は文化の違いに驚いた事もあれど、異文化に触れられる事自体は嬉しいし
多様な人種や文化に触れられる事で、その壁が以前より薄くなっている所は、良い所だと思う)
……わかりますわ。面白いから受けてみたい講義なども多々ありますけれど……全部取るのは無理ですしねー……
(来年、余裕がありそうなら一つくらいは彼女と同じ講義を入れて見てもいいかもしれないとか思ってしまう
元々勉強は嫌いではないし、1時間ほど授業が増えるだけなのであれば、自国では中々身に付け辛い教養の時間としても良いとも思うし)
そうですわね。各々の違いも浮き彫りになりますし
ええ、此方はここまで科学が発達しない代わりに魔術が発達しておりますわね
……とはいえ、魔術も科学も似たような側面がありますし、どちらが重要視されたか?という違いでしかないのかもしれませんわね
……嗚呼。確かに……発達しすぎた学問は、納める側としては大変ですものね
(以前、一度試しに――……と、此方の教科書を開いてみた事がある
自国ではまだ未解明の領域の事柄の答えが記されている所には大変驚き興味深いものであったが
いささか解説が難しくて、中々此方の世界は世界で、大変そうに思った記憶が鮮明に蘇る)
……そうですわねぇ
幾つか、もう此方で学ぶ必要性の薄い教科もある事ですし、それを外して来年他の教科を取り入れるのも楽しそうですわね
此方の科学等には目を見張るものがありますしね。
(恐らく、科学は今後も何処かで学ぶ必要が来るだろう
その時に、科学先進国である此方の学問を学ぶ事は、卒業して戻る時も大変有益だと思う
勿論、異世界の全く自分の常識の中に無かった文化やアイディア・歴史等も)
錬金術の基本的思想を砕けて簡潔に言えば、今あるものを組み合わせて新しいものを生み出す事でもありますもの……
(と、同時にとある秘密の原文が脳裏に浮かぶ――……)
そうですわね。それは『一種』の『世界創造』でもありますわ
(『本当に』と、気恥ずかしく答えてから
此方に来て改めて、自分の知っている魔術は数多にある魔術の中野一つの分野を掘り下げている事に過ぎない事からも
色んな魔術を知り、手を染めながら極めて行きたいと思うのだった)

2か月位ですのね
(彼女の話に、丁寧に頷きながら聞いて行く
ちょっとした出会いが、今はこうして――……共に運命を歩む伴侶として、かけがえの無い相手になっている事は
本当にちょっとした巡り・運命の気紛れとは分からないものだなぁと思いながらも
彼の事を語る彼女は、以前よりずっと綺麗になったと思う
元より、可愛い顔立ちではあったものの、今は滲み出る空気からも幸せが漂うせいだろうか?
それは少し、成熟して色気の漂う『幸せな女性』の表情で。
タロットの女帝、そのものの様であった
あれは、愛されている幸せな女性像そのもので――……今の彼女は、正しく女帝なのだ
……そう思っていたからだろうか?
腹部に手を添える様子から、妊娠しているのかもしれないと思ったのは――……)
様々な事を知っていて、リードして貰える大人な一面がありながら、時々凄く子供っぽいというのは
きっと、音音嬢に気を赦して素顔を見せていると同時に……ふふ、素敵な人ですわね
……一緒に入れる、と言う事は幸せですわね
(小さく頷いて、同意して会話が途切れた
会話と言う物は、距離と等しく それは時に剣術に似ている
互いの間合いにどれくらい切り込んで良いものか?と、牽制し合う一面が――……
とはいえ、相手から此方を嫌がっていたりといったマイナスの様子は感じないのだけれど
距離を測っているのを何となく感じとったので
教えて貰える時が来た時に、それは聞けばいい事だと思いながら
教えて貰った事実に感謝すると同時に、この1年で彼女は大きく変化し、成長した事だけは分かった)

ええ。色からしていかにも『栗の甘さ』が見てとれるような色合いとか、味の想像できる所とかね
マロングラッセ、ですわね。栗を煮詰めて砂糖でコーティングした
そうですわね。甘露煮よりマロングラッセの方がきちんとしている感ありますわね
……どちらも同じ栗なのに、面白い差ですわよね
秋は実りの季節故に、どれもこれも美味しくて困りものですわ
(動揺に頷く。この時期は大抵何を食べても美味しいし、旬のものは一際豊穣を感じる贅沢品だから)

わかりますわ。アールグレイはあの香りが独特で
ハマってしまう時は暫くアールグレイの色んな種類を楽しんだり
時々あの香りが…!と鮮烈に嗅覚に訴えられて飲みたくなる時と言うのもありますもの
(アールグレイ党であるなら、きっとそれこそ毎日アールグレイが良いだろうが
流石に毎日だとくどい。たまに楽しむから良い代表例その一なのだ)
ええ。同じ茶葉でも農園によっても大分変わりますわね
シーヨック農園は、かの有名なキャッスルトンと並んで一際有名なのは
オークションで高値の取引をされるので有名ですの
オータムナルの特徴は、マスカテルフレーバーが薄いか殆ど無い代わりに、豊潤な風味と水色を増して
繊細で薄味、特にファーストフラッシュでは緑茶に近いと称される風味が、大分紅茶らしいイメージが強くなる所にありますが
春夏と比較して、大分甘くコクが強いながらまろやかなのが特徴的だと思いますわ
シーヨックは名茶園だけであり、オータムナルの中でも出来が良い傾向がありますが……
その年の気候等によっても出来栄えが変わるので……今年はどうでしょうかね?
(等と言いながら、今年の出来栄えが楽しみなようで
『ええ、とっても』と、微笑みなら談笑しつつアフタヌーンティーを待つのであった)