2017/05/30 のログ
ご案内:「映画館近くのカフェ・5月下旬の週末」に美澄 蘭さんが現れました。
ご案内:「映画館近くのカフェ・5月下旬の週末」に八百万 頼さんが現れました。
美澄 蘭 > 「…今日は付き合ってくれて本当にありがとう…
映画は久しぶりだけど、やっぱり臨場感は良いわね…」

カフェのテーブル席の1つ。少女が青年と向かい合いながら、幸せそうに口元を綻ばせて伏し目がち。
口調は控えめながらも、身体の端々から時折ハートマークが零れ落ちている。
そして、鞄の傍らには映画のパンフレット。

…相手の青年が許すならば、きっとめいっぱい感想をお喋りしたいのだ。
今は、相手の様子をおっかなびっくり伺っているところなのである。控えめに徹しきれなくて、ハートマークが零れ落ちたりしているけれど。

八百万 頼 >  
んー、美澄ちゃんとのデートならいつでもどこでも大歓迎やで。
ボクも映画なんて久々に見たなぁ。

(コーヒーを一口飲み、細い目を更に細めて笑う。
 ミュージカル映画なんて初めて見たけれど、中々に楽しかった。
 それ以上にハートマークが零れ落ちる彼女の様子が面白くて、着てよかったと思う。)

美澄 蘭 > 「………もう」

「いつでもどこでも大歓迎」の言葉に、困ったような、くすぐったような笑みを零す。
ハートマークがまた1つ零れたような気がしないでもない。
…が、「映画が久々」と語る頼に、「あれ?」と不意に我に返った調子で、

「…そうなの?八百万さん仲の良い人多そうだし、結構機会あるのかと思ってた」

と、ことりと首を傾げた。

八百万 頼 >  
(ハートマークの零れる量は、やはりラブロマンスを見たからだろうか。
 それとも――と考えるほどうぬぼれているわけではないが。)

うん。
あんまり映画はいかんなぁ。
どっちか言うとゲーセンやらカラオケやら、そう言うほうが多いわ。

(最後に見た映画はなんだったか。
 少なくともサメやら悪魔兵団やらの映画ではない事だけは確かである。)

美澄 蘭 > 「カラオケかぁ…私も好きなんだけど、盛り上がれるような曲が得意じゃないから、一緒に行く人選ぶのよね。ゲームセンターは、もっと縁がないし」

そう言って、少し苦笑い。これだけ普段の生活環境が違う異性と、よくも縁があったものだと思う。
…と、不意に、蘭の背景にハートマークが大量に溢れ出した(無論比喩である)。

「………でも、本当に良かったわ…。
舞台からスクリーンになる分余計な改変しないかの不安もちょっとあったんだけど、ちゃんと物語の骨子は残ってたし、キャストの人達の歌も本当に凄かったし…」

控えめながらも、幸せそうにうっすら頬まで染めて語り出す蘭。
………ハートマーク比としては、ラブロマンスと同等…いや、それ以上に音楽が大きいかもしれなかった。

八百万 頼 >  
ボクもあんま歌知らんけどなぁ。

(自身にとってカラオケは歌いに行くところではなく、その場の空気を楽しみに行くところだ。
 大人数で行って、人が楽しそうに歌っているのを楽しむ。
 そう言う楽しみ方である。)

舞台ちゅーことは元は演劇?
ボクはお祭りのとこ面白かったなぁ。

(楽しそうな様子をめでるような笑顔。
 自分も楽しめたが、それ以上に彼女が楽しそうなのが嬉しい。
 ニコニコしながらコーヒーを一口。)

美澄 蘭 > 「…そう…聞いてる方が楽しかったりする人?」

きょとんと首を傾げる蘭。大人しそうな外見と違って、歌うこと自体が楽しいタイプらしい。

「そう、元々は舞台の方のミュージカルだったのよ。
チケット取るの大変だし、あんまり安くもないから生で見たのは2回だけなんだけど、実家には映像化されたソフトもあるの。

ああ…お祭りの部分、あの華やかさは本当にスクリーンになったからこそよね。
コミックリリーフの人も、レチタティーヴォっていうのかしら…喋るみたいに歌う、っていうのが本当に上手で」

心がいっぱいいっぱいで、飲み物デザートにはいまいち手がつかないらしい。たまらない、といった風情で顔の傍で手を合わせる。

「私、ヒロインの成長を感じさせるあのソロが昔から好きだったんだけど…
…何か、前とは違った聞こえ方がしたわ」

そこまで喋って、蘭は幸せそうに、深く、大きな、柔らかい溜息を1つ吐いた。

八百万 頼 >  
どっちかって言えば、聞いてる方が楽しいかなぁ。
ちゅーか、楽しそうなやつ見るんが好きや。

(勿論自分で歌っても楽しいが、あまり歌を知らないのですぐにレパートリーが尽きてしまうのだ。)

ほーん。
――美澄ちゃんが言うとる事半分ぐらいしかわからへん。

(分からないと言いつつも顔はニコニコと笑っている。
 好きな者について語る彼女を愛でるような笑顔。)

それはあれやろ。
美澄ちゃんが前聞いた時より成長した言う事ちゃうかな。

美澄 蘭 > 「………八百万さんが自分から「どこそこに行きたい」ってあんまり言わないのも、他の人が楽しそうにしてるのを見るのが好きだから?」

ぱちくりと、大きく瞬いてから頼の方を改めてじっと見る。
いつも自分が希望を言ってばかりのように感じていて、蘭に引け目がないといえば嘘になるのだ。

「………ぁぅ、ごめんなさい。好きな話だから、つい………」

「半分くらいしか分からない」と言われると、まくしたててしまった自分を省みてか一気に顔を赤くし、声を小さくして俯く。
…が、そのままじゃいけないと思ったのか、軽く首を横に振ってから、顔を上げて。

「………分からない言葉が出てきたら、聞いてね。出来るだけ、分かりやすく説明出来るように頑張るから…」

その顔はまだ赤いままで、かつちょっと深刻そうだった。

「………成長………そうね、出来てたら良いな…将来の目標は、定まったわけだし…」

少しぎくしゃくと、自分が頼んだティーカップに口を付ける。うっかり口が滑り過ぎた恥ずかしさか、あるいはその他の原因で、零すほどではないが少し手元は震えているようだ。

八百万 頼 >  
ん?
そんな事は無いとは思うけど……。
そう思わせてまうってことはそうかもしれんなぁ。

(あまり自分で意識した事はなかったが、言われてみればそんな気もする。
 行きたくないところが無いわけでないのだが、自分よりも相手の方を優先するところはあるのかもしれない。)

ええてええて、美澄ちゃん楽しそうやから。

(萎縮させるつもりは無かった。
 へら、と笑顔の質を変えてヒラヒラと手を振る。)

ええと。
コミックリリーフ、言うんはお笑い担当みたいなアレやろ。
んでレチタティーヴォ?が喋るみたいに歌う歌い方。
であってる?

(なんとなくニュアンスで意味は伝わる。
 コーヒーを一口啜って。)

なんかやれば何かしら成長するもんやから、大丈夫やろ。

美澄 蘭 > 「…まあ、デートの誘いなんかは八百万さんがしてくれてるんだし、私が行き先の希望を伝える、ってのは理に適ってるのかもしれないけど………ちょっと、気になって」

「私が行きたいって伝えるとこ、大体八百万さんが慣れてる場じゃないから」と。
今のところ、そこまで相手ががっかりしたり退屈したりはしていないように見えるけれど、かなり博打だったとも思う。
…正直、「ミュージカル映画見たことない」と言われて、実際観終わるまで、不安がないとは言えなかったし。

「………うん…まあ、私は楽しいんだけど…
一方的にまくしたてちゃうのは、あんまり良くないから」

反省、という感じでちょっとしょんぼりするが、頼がニュアンスを受け取ってくれていたのを確認出来て、安堵に表情を緩めて、

「…そう、大体そんな感じ。
レチタディーヴォは、元々はオペラで台詞っぽい表現をするための技法なんかをさす言葉なんだけど、ミュージカルで台詞っぽく歌う部分も、割とそれっぽいなぁと思って」

と頷いた。

「………そうね…少なくとも「学生」としては、前に進んだつもりでいるし…
実践出来てるかはともかく、考えることも、増やしたし」

「八百万さんのおかげね」と、ぽつりと零して…先ほどよりは落ち着いた手つきで、ティーカップを口元に寄せた。

八百万 頼 >  
ほんなら、今度は美澄ちゃんからデート誘って貰おかな?

(にんまりとした悪い笑顔。
 と言っても本気の悪い顔ではなく、人をからかう類の悪さ。)

いやでもボクも楽しかったで?
それに見たこと無い言うたけど、なんかどっかで見たことあるような気ぃすんねんなぁ。

(いつだっただろうかと首を捻る。
 小さい頃に見たような、見ていないような。)

ボクなんかただ危ない目に合わしただけや。
前進んだのは美澄ちゃんやで?

美澄 蘭 > 「………え、えーと…その………
…や、八百万さんがいいなら………!」

まんまとからかわれて真っ赤になるついでに、何か口を滑らせましたよこの子。

「ほんと…八百万さんが退屈しないで済んで良かったわ。

…でも、うーん…アニメでミュージカル作る会社が昔からあったし、そういうの見たのかしら?
筋書きとか筋書きは割とオーソドックスだと思うし」

「古いのにも結構名作あるわよね」と、首傾げながらも。
映画館に行く頻度は高くないながらも、多少は知識があるのかも知れない。

「………そのこと、じゃあんまりなくてね。
それこそ今日見た映画のヒロインじゃないけど、「他の人を受け入れること」とか………
色々ね、八百万さんのおかげだなって思うことは多いのよ、本当に」

そう言って、はにかみがちに笑みながら頼の方を見る。
この少女が目の前の人物と自分が「対等」だと思えていないのには、こういう経緯もあるのかもしれない。

八百万 頼 >  
ほな、行きたいとこ決めとくから、美澄ちゃんから誘ってな。

(してやったりと言う表情。
 本当にからかいがいのある女の子である。)

ああ、アニメでなんや見たような気ぃするなぁ。
ボクが見たんもロマンスのヤツやったわ、確か。

(確かランプの魔人とか居た気がする。
 ミュージカルはラブロマンスが多いのだろうか。)

うん?
それこそボクなんもしてへんで。

(それ以外に彼女に何かした覚えが無い。
 普通に話したり普通にデートしたり、そのぐらいだ。
 不思議そうに首を傾げる。)

美澄 蘭 > 「………わ、分かった………!
ちょっと今夏の演奏会の準備で忙しいんだけど、調整出来たら連絡するわね………!」

真っ赤な顔で、カクカクと頷く少女。
からかわれているとは思うが、この際良いのだ。近くにいたいという思いが強いのは、きっと自分の方だから。

「感情の起伏がロマンティックで…ってなると、ラブロマンスが作りやすいのかもしれないわね。
気持ちが高まって歌い出す分には、演出としても分かりやすいし…言葉選びも、ただの台詞だと重くなっちゃうのも歌詞ならそこまで、だものね」

ミュージカルのラブロマンス率については、そんなことを言いながら首を傾げる。

「………えぇっと、ね。」

「自分こそ何もしてない」と言われて、少し、言い淀んで視線を落とす。
しかし、唇をきゅっと引き結んでから再度顔を頼の方に向けて。

「………あの、ね。私、中学校の時、男の子達とすっごく、仲悪くって。そのせいで、結構酷い目にもあったりして。
………苦手だったの。それから。嫌い…まで踏み込みかけてたくらい。」

「嫌いになりかけてた」趣旨を語る蘭の目は、まっすぐだった。
蘭が異性に不慣れだったことくらいまでは、頼はとうに察していただろうが…そこまでだったと、想像していただろうか。

「………だから、八百万さんが最初に会ったあの時、さらっと謝ってくれたり…色々、気にしてくれたり…
私にとってはね、すごく、大きいことだったの。

………上手く、言葉には、出来ないんだけど………」

そこまで言って、蘭は再び顔を赤くして、俯いてしまった。

八百万 頼 >  
うん、楽しみにしとる。

(にっこり笑って頷く。
 彼女はからかった際の反応も面白いのだが、こうして前向きに捉えてくれる。
 気に入っているのはそう言うところもあるのだ。)

あー、なるほどなぁ。
歌う言うんは感情の高ぶりとか、そういうんを表しとるんか。

(そう言われてみれば、今日見た映画の歌の場面はそう言うところが多かったように思う。
 となると、ラブロマンス以外にも復讐劇や悲劇なんかも多そうだ。)



(黙ってしまった彼女に首を傾げる。
 そのまま彼女の告白を黙って聞いて。)

――そう言うことか。
良かったわ、ボクのせいで美澄ちゃんが完全に男嫌いにならんで。

(へら、と笑ってそんな冗談を口にする。)

美澄 蘭 > 「………で、出来るだけ急ぐわね………」

カクカクと、やっぱりぎこちない仕草で頷く少女。
気に入られ方の意味など、考える余裕があるはずもない。

「ええ…今日の映画でも、王子様とか敵役のソロ…ああ、一人で歌う部分ね、凄かったでしょう?
それぞれの登場人物の思いがメロディー込みで全面に出る、っていうか…」

「ああいう曲は単体で聞いても力があるのが凄いわよね」なんてさりげなく付け足しつつ。
今日はラブロマンスでハッピーエンドだったけれど、ラブロマンスで悲劇終わりの作品だって有名どころには困らなかったりする。

「………あ、えーと、うん………
「あの」後、完全に馬鹿にされるようなら、ちょっと、可能性は、なくもなかったかも、知れないけど………

多分、そんな人なら、近くにいたいなんて、最初から、思ってない、から…」

冗談めかして言われるが、割と洒落にはなっていない。
しどろもどろしながら、そんな風に答える。

八百万 頼 >  
(無言で頷いてコーヒーを飲む。)

わかるわー。
なんちゅーの、まさに溢れ出る言うか。
歌ッ! 歌わずには居られない!みたいな。

(魂の叫び、とでも言おうか。
 お話だと分かっていても、ああいうものに詳しくなくてもわかった。)

いやぁ、もしそうなっとったら、これから美澄ちゃんの事好きになったヤツがかわいそうやからな。
良かった良かった。

美澄 蘭 > 「そう…音楽の雰囲気もその登場人物の感情を更に分かりやすくしてくれるし。
その分コテコテといえばコテコテだけど…私は好き。曲が良ければ尚更ね」

そう言って、柔らかく微笑むが…次の頼の言葉に、その楽しげな表情は一気に消え失せた。

「………これから………。
………、………そう、ね………。」

「これから」という言葉に、「それは自分ではない」という意味を感じ取って、軽く唇を噛む。
けれど、お互いの進路を考えれば、よほどのことがない限り、2年以内に物理的に遠くなることが決まっていて、その状態で、そういう気持ちでいて欲しいなんて言うのは、お互いにとって酷なことだとも思った。
支配したいわけでは、ないのだから。

だから、蘭は悲痛に眉を寄せつつも、苦い声で頷くことしかできなかった。

八百万 頼 >  
ボクは映画と言えばストーリーみたいなとこあったけど、ミュージカルみたいなんもええなぁ。

(少しミュージカルというものへの印象が変わった。
 食わず嫌いはやはりもったいないものだ。)

――そんな顔せんでも。
ボクも美澄ちゃんの事ちゃんと好きやで?

(人差し指を伸ばす。
 そんな顔をしているとシワになる、と言わんばかりに彼女の額へ近付けて、嫌がられなければその眉間をうりうりと揉み解すように。)

美澄 蘭 > 「ストーリーが破綻してたらちょっと、ってのはあるけど…映画館なら音も良いわけだし、画面も大事だしね。
意外と相性は悪くないと思うの。映画っていう形と、ミュージカル、っていうシステム」

映画の音響で重厚なコーラスなんか聞けたら、それはもう気持ち良いことだと蘭のような音楽オタは思うのである。

「………ちゃんと、って?」

ちょっと涙目入りつつある目で、頼の方を見る。
眉間を揉み解されること自体は拒んでいないが、「ぅー」とか小さくうめいたり、解せない、という感じであんまり眉間の状態は改善しなかったり。

八百万 頼 >  
そういや美澄ちゃん、派手な映画とかはどうなん?
バリバリのガンアクションとか。

(イメージからすると、むしろ苦手そうな気はするけれど。
 彼女の好みを知っておきたくて、聞いてみた。)

そら、まぁ。
お嫁さんにするなら文句なしや、思うぐらいにはええ子や思とるよ。

(涙目で見られてちょっと怯む。
 指を引っ込めて考えながら、そんな答え。
 どうにも彼女の真っ直ぐ来るところに弱い。)

美澄 蘭 > 「う〜ん………特に嫌いじゃないけど、積極的に見たりはしないかなぁ…登場人物のキャラづけとかによるかも。
絵とか音、でいうならその辺りも映画館で見る醍醐味は強いと思うんだけどね………割と音楽中心で娯楽を考えるとこあるから、私」

娯楽は活字と音楽が中心らしい。苦手だとは明言しない点は頼の予想と少しずれるかも知れないが、概ねイメージ通りの人物像だろう。

「………う〜ん………」

涙目は一旦落ち着きを見せているが、眉間のシワはそのまま、何か考え込むモードに移行している、この少女。

「お嫁さんにするなら文句なし、と思うくらいには良い子」という評価。
「お嫁さん」という言葉の持つ歴史的文脈を抜きにしても、「何か違う」のだ。
…でも、「何」が「違う」のか。それを語る言葉を、引き出せないでいる。

八百万 頼 >  
見るだけやったら、銃声のバンバンなるようなやつは結構好きなんよ。
ゾンビ映画とか。

(好みだけなら結構派手めの映画が好きだ。
 ストーリーが並以上であれば、映画自体の出来はあまり問わない。)

言いたい事あるなら、ちゃんと口に出さな伝わらんで。

(流石にそれに気付かない程無神経ではない。
 確信、と言う程のものではないけれど、なんとなく。)

美澄 蘭 > 「…ゾンビ映画かぁ…確かに見ないわね…。
そういうスプラッタ?みたいなの、お母さんがあんまり得意じゃなかったし、私も興味なかったから…」

触れてこなかったので興味がない、というレベルだろう。偏見はそこまでなさそうに見えるが…。

「………上手く、出せるなら、出したいんだけど………。
ごめんなさい…どう表現したら良いのか、よく分からなくて。

…ただ…「お嫁さんにするなら文句なし」って評価は、その…私にとっては、そこまで嬉しいものじゃなかったな、って…」

そう言って、しょんぼりとしおれる。

「………勝手なこと言ってごめんなさい。人の気持ちなんて、どうにか出来るものじゃないのに………」

そう言って、軽く唇を噛んだ。

八百万 頼 >  
ほな今度見にいこか――っつっても。

(一緒に映画館に行った彼女であれば分かっているだろう。
 そう言う映画はしばらく公開予定がないと言う事を。)

んー。
ボクからの評価はそんなに嬉しいものじゃなくて、出来ればもっと嬉しい評価にして欲しい、と。

(彼女自身どう言えば良いか分からないのだろう。
 言葉を聞いて考えながら言葉に出して、)

――お嫁さんにするなら、やなくて、お嫁さんにしたいとかならよかった?