2016/08/16 のログ
ご案内:「常世神社」に五代 基一郎さんが現れました。
ご案内:「常世神社」に綾瀬音音さんが現れました。
■五代 基一郎 > 八月の中頃。ちょうど盆と呼ばれる時期の常世神社で待ち合わせる。
この時期といえば、所謂お盆と呼ばれるものであり
そのための盆休みというものがまだ生きており夏期休講期間であっても
大体のところは休みで、この島に根付いていない人はそのために休暇を取って本土に行く場合も多い。
かといって先に済ませていたり、そもそも帰らないような人間は休みを定例の通りだったり
その前にまず休みがなかったり……と言う中、やはりそういう時期が重なると
月の中頃にある祭は年中の行事を含み二重にと活気がつく。
今日もまたそれに類も漏れず、というもので有志の出店が多く出ている。
要はお盆の祭りなわけで、そうした催しものに誘い神社の前で待ち合わせるわけだが
まぁ待ち合わせる人間も多いためそれなりにここらは混雑してしまっていた。
どうせなら一緒に来るべきだったかな、と思いつつ待ち人がやってくるのを
パウチ容器型のアイスを吸いつつ待っていた。
待っていたが、待ち人が来たら来たで見つけたら見つけたで黙って上から下に目をやって
また下から上に目をやっており……
■綾瀬音音 > (少女は早めに帰省したこともあり、その際に墓参りやら何やらはは済ませてきたわけで。
ついでに宿題に関しては既に終らせているという所謂“優等生”である。
なので、この夏は後は遊びなり何なりに割くだけ、と言う勝ち組でもある。
赤い提灯などを見上げつつ、思った以上に混んでいる常世神社までたどり着けば
自然と視線は待ち合わせの人を探し――見つければ大きく手を振った。
足早に、男の所へと向かい――とは言っても浴衣なので余り早くも歩けないのだが――こんばんは、お待たせしました、と笑った所で向けられた視線。
それに目を瞬かせて、自分の姿を見下ろした。
着付けは自分でしたのだが、おかしいところはないように思えたので)
似合いますか?
(普段は下ろしている結い上げた髪の毛から、爪の先まで確りと手入れされた――普段手を抜いている訳ではないが――姿でそう、悪戯っぽく笑いかけた)
■五代 基一郎 > 「うん。似合っている。」
夜の中にぼんやりと提灯の明かりや、電飾の明かりがある中で
黒地に椿の模様が浮かび、帯の色で暖かく反射しているのがいいとか……
それこそその言葉には様々な意味が含まれていたわけだが
その主を占める意味合いとしては、やはり男が女に向けるものだろう。
海以降、特に女から男へというものを受けてというより夜の海辺が切っ掛けか
それとなく崩れて、かける言葉ややり取りの中にあるニュアンスも
何がしか理由がある後輩とのある種線引きが一応あった関係ではなく
男と女、というものに変って……変わればまた、今までに閉じられていたような年相応以下のが
綾瀬音音に向けられていた。
「御団子好きなの?」
髪のまとめ方について伺いながら、さぁ行こうというように
手を差出し、言葉はなく手を繋いで一緒に行こうと伝えた。
それまで持っていたアイスはそれこそゴミ箱へ捨てられて、持つべきものを持つ手として差し出された。
■綾瀬音音 > 良かった。
大丈夫だとは思っていたんですけれど、やっぱりちょっとは不安だったので
(普段――と言うよりは今までか――より幾らか幼さを感じるような、そんな男の声音に少しばかりの安堵を滲ませつつ。
それこそ昨日の夜からネイルの色を真剣に選び、今日もお団子の後れ毛の度合いまでを真剣に悩み、
浴衣の着こなしも問題ないか入念に鏡の前でチェックしていたのだ。
要するに、年頃の女の子が好きな男性とデートするための重要な準備を丁寧にこなしていたのである。
まして夜の海辺から、初めて会うのである。
ある意味では初デート。
気合も入るというものだ。
だから、褒められれば嬉しいし、気分も上々だ。
何時もと違う先輩の一面も見れたことだし)
お団子は好きですよ、でも髪の毛長いので纏めるのはそれなりに大変なんです。
海はポニテと迷ったんですけどね
(等と髪の毛には笑って答えながら、
差し出された手には迷うこと無く自分の手指を絡めるように合わせて、繋いで。
そんなささやかな一つ一つに心がときめくのだ。
歩き出せば何食べましょうか、とやっぱり笑い)
■五代 基一郎 > 「不安になることなんてないじゃない」
そもそも何を不安になることがあるというのだろうか。
こうした場所で、それにあった姿で……それも十分以上としか形容できないものだ。
大体そんなことを言えば自分の姿なんていつもの通りであるのだから、こちらの方が申し訳ないぐらいだ。
と、手を繋いで置きながら爪大丈夫なのか、と伺うあたりやはりその女性のみの煩いなのか
気を揉んでいるのか何か技術やら……要するに”おしゃれ”というものに対して理解が薄い。
特にこうした男女の場であれば尚更。
「大変そうだけど髪の毛長いと色々出来そうだよね。えーじゃぁ今度はポニテにしてきてよ。
見てみたいよポニテ」
もはや純粋な好奇心しかないような言葉で返して答える、
要するに好きな子の髪形とか姿は色々見てみたい、というような無邪気さであり……
先程から笑顔で、ただそんな顔を崩すほどではないが微笑むような
少し度が崩れればにやついていそうな顔で手を受け入れ、指を絡めて
「食べやすいのがいいよね。色々あるけど浴衣汚したら嫌だしさ」
とか、色々レパートリーのようなものを羅列しながら連れ立って歩きはじめる。
ベビーカステラやらたこやきやら、かき氷やらリンゴ飴やら大体のものは並んでいる。
そういったものを、文化を保存する研究会的なものでもあるのだろうか……?
「屋台と言えば色々あるけど、ここだと御面も凝ってるのがあるんだよね。猿とか狐とか動物のがさ。
昔からある紙で下地を打ってあるやつとか。」
■綾瀬音音 > 女の子には色々都合があるんですよー
(好きな人には当然可愛いと思って欲しいし、
ただそれが次第点になるかどうかは自分の腕以上に相手の主観だ。
浅い付き合いではないが、男の好みを把握しているとは言い難い現状、
やっぱり反応を見ないと不安はある。
爪は普段から料理をするので長くはないし、剥がれない様にトップコートも確り塗ってきていたので心配はしていない。
そもそも、男性と手を繋ぐのにそんな事を気にするのは野暮ってものだろう。
取り敢えずは気に入ってもらえたので嬉しそうに笑いつつ)
一応ボブぐらいに見えるようには髪の毛結えますけどね。
じゃあ今度はポニテにしてきます。
楽しみにしてて下さい
(無邪気な様子にクスクスと笑いながら答える。
そういう風に言われればお洒落だって普段以上に楽しい。
先輩の笑顔がくすぐったくて、仕方がない)
汚しちゃうのはちょっとアレですね。
じゃあフランクフルト食べましょう、フランクフルト!
(せっかくなので片手で食べれるものをチョイスして。
出来るだけ長くこの手を繋いでいたくて。
折角繋いだ手なのだから、そうしていたい気分。
引っ張るようにフランクフルトの屋台へと向かいつつ)
お面って言ったらプラスチックのアニメのしか出てこないんですよね。
狐って言うとお狐さま、みたいに見えるようなのとかですよね。
それも見に行きましょう!
(楽しそうに、心底楽しそうに笑いながら。
知らないものを知るのは嫌いじゃない)
■五代 基一郎 > 「大変だなぁ女の子は」
そんな大変なことをしている、というねぎらいとか
苦労もしらないとかではなく。大変なことをして、来てくれていることが
純粋に嬉しいのか、そんな声色で答えて。それがいい、というように手を握る。
「へーじゃぁその次は結ってみてよ。色々見せて欲しいな。
楽しみにしているからさ」
繋ぐ手も優しく、しかし離さないように……ではあるが
気にしないでよいのならば確かめるように指を動かす。
それこそ男と女ではあるが、男のほうは子供のように甘えているというのが相応しい所作だろうか。
「いいね。それじゃ……」
と、手を引かれていけば屋台。二つと言おうとしたけれども
それこそお互いの両手がふさがる形になるのだから
じゃぁとりあえず一本でいいかな、と頼みつつ。
「プラスチックのあれもあれでいいけどね。こう、古風なのもいいんだよね。
そうそうあの白地に赤い隈取があるやつ。
なんていうか昔ながらじゃないけど良い感じがするじゃない。浴衣にも似合うよ」
フランクフルトの屋台からそう離れていない……神社の境内の階段前ぐらいだろうか。
そこらへんに出すらしいとかなんとか、ここらへんはまだ食べ物が多いんだよとか話しつつ
歩いていく。それこそ食べ物を買えば、次の場所へというような……巡っていくように
止まらず、買う時に止まるぐらいで、歩いて巡っていく。
■綾瀬音音 > そうですよー。
でもこの位は全然平気です
(喜んでもらえるのであれば、これくらいは大したことはない。
それどころかもうちょっと頑張ってもいいかな、と思うくらいである。
もともとお洒落は趣味であったのだし。
緩やかに手を握り返して)
良いですよー。
ちょっと気合い入れないとダメですね
(ちゃんとここにいますよ、とでも言うように、その指に応えて。
甘えられれば基本そう言うのは嫌いではないので、笑いながら。
人混みの中でも離れないように、確かに手を繋ぐ)
あ、一口ください、一口!
(一本だけ頼まれたフランクフルト(塩コショウにしてもらった)をせがむように身体を近づけつつ。
貰えれば遠慮なく大きく口を開けて頬張る心持ち。
そういう所で気取ったところはない)
小さい頃は買ってもらったんですよね。
でも、そう言う伝統工芸っぽいのは実物見たこと無いんですよね。
こう、日本的なものはやっぱり良いですよね、じゃあ何が良いか選んで下さい。
(店を冷やかしたり、何かしらを買って食べたりしながら、歩みを進めて。
その間手は矢張り繋いだまま。
それが離し難いものだと言外に言うように。
その、お面の店が見えればわぁ、と目を瞬かせた。
自然と足取りが早くなる)
■五代 基一郎 > 「俺も何か頑張りたいけど何をすればいいやら」
何か御返しというわけではないがそれに報いることはできるだろうか。
出来ているだろうか……出来るのであろうか、ともつい思ってしまうが
それこそ、こうしたことの積み重ねではないかと思う。
だから握り握り返された手を離さない程度に握り続けて
「やった。楽しみにしている。」
それこそ子供が望むようなものを買ってもらえた時のような
言葉が出てきて、そのように喜び返す。
年齢にそぐわない無邪気さのようなものが出てくる。
「全部取らないよ、取らないから」
火傷しない?とか大丈夫?とか体を近づけられれば
ぶれないように、体で受け止めるように合わせて食べさせる。
餌付けじゃないんだから、とも思いながら。
他のものは持ち帰って食べようか、とも誘い……
店を冷やかし、買って食べる間にもまた買っていくつもりで
「中々御高めだけどね。その分。やっぱりさ、動物がいいよ動物
かわいいしさ。隈取もいい感じなんだよね」
そんなことを話しながら、やれ射的をやったりなにかソース味の粉ものを包んでもらったり
綿あめがあればこんなところでしか買わないよね、とか言っては買って
どんどん手荷物は増えていく。若干片手では辛くなってきたものだから
そろそろ買終わりかなと思いながら……面の屋台が見えれば、足取りはつられて行き
「結構あるな。」
狐や、それこそ動物のモチーフが見えたがよくよく見ると干支もある。
装飾は華美というほどではないが、白地に赤の隈取がどこか神性さが見えた。
「あー兎いいな。兎。どう?」