2017/11/29 のログ
ご案内:「常世祭会場」に美澄 蘭さんが現れました。
ご案内:「常世祭会場」に八百万 頼さんが現れました。
■美澄 蘭 > 常世祭の終わりの足音も近づきつつあるが、まだまだ会場は盛況だ。
「私の趣味に付き合ってくれて、ありがとう」
少女は隣を歩く「恋人」に、嬉しそうに話しかける。
先ほどまで、彼女は彼とジャズ系同好会が主催するジャズ喫茶でお茶を楽しんでいたのだ。
一人で噛み締めるのもいいが、好きな人と、心弾む気持ちで聞くジャズも楽しいものだった。
■八百万 頼 >
ええよー。
ジャズは嫌いやないし。
(飄々ととらえどころのない顔で歩く「恋人」
自分ひとりでは決して行かないであろうジャズ喫茶を体験させてくれたのは、やはり恋人のおかげだろう。
そういう意味でもむしろこちらがありがとうだ。)
■美澄 蘭 > 「ああいう場だから、親しみやすい感じのアレンジが多かったのも良かったわ」
にこにことそんな風に語る。
同好会の発表会ではジャズ・ポップス系の伴奏も引き受けていただけあり、それなりの教養はあるようだ。
「…1人だと「どこか行かなきゃ」「楽しまなきゃ」みたいな気持ちになるけど、こうしてると、のんびり歩いて、空気を感じてるだけでも幸せね」
周囲の賑やかな気配に伏し目がちに気を巡らせた後、頼の顔を見た。
■八百万 頼 >
ジャズのあのテンポええ感じ言うか、楽しいやんな。
(あまり音楽は聴かないのだが、あの独特のリズムを取りたくなる曲調は嫌いではない。
と言うよりむしろ好きな方だと言える。)
蘭ちゃん真面目やなぁ。
一人ん時ものんびりすればええのに。
(彼女らしい言葉にやや苦笑。
ふと彼女がこちらを見ているのに気が付いて、に、と笑顔を向けた。)
――蘭ちゃん、お腹空いてへん?
■美澄 蘭 > 「ええ…自分でやるのはあんまり得意じゃないんだけど」
伴奏しといてそんなことを、苦笑い混じりに。自己認識はそんなものなのかもしれないが。
「うーん………真面目っていうか、こう…「非日常」でしょ?
それで、これだけ色んなことやってるわけだから…好奇心で目移りしちゃって、気持ちだけ走っちゃうみたいな…」
「最終的には体力とかお財布との相談なんだけど」と、くすぐったそうに笑う。
…が、笑顔で投げかけられた問いには、「え」と一旦真顔になってから…
「…そういえば、あんまりしっかり食べれてない、かも…」
喫茶の軽食、出店でもそんなにしっかりしたものは食べていない。
下の方を見て、お腹を軽くおさえた。
■八百万 頼 >
蘭ちゃんはどっちかっていうとクラシックの方が得意そうやねんな。
(完全なイメージの話でしかないが。
彼女の真面目な感じからはやはりそちらの方があっているような気がした。)
お祭りやから気持ちはわかるけどな。
(確かに普段無い物が街中にあふれているこの時期にテンションが上がると言うのはわかる。
良い意味で子供っぽいところが可愛いなぁとニコニコ顔。)
ほな、ちょっと食べてこか。
ボクこっちの方に食べ物屋さんだしとんねん。
(そう言って彼女の手を取り歩き出す。
やがて見えてくるのはいくつかの出店が並んだ区画。)
■美澄 蘭 > 「クラシックは、ほら、きっちり楽譜読めば何とでもなるし」
割と単純な発想だった。「きっちり」というところに真面目さが表れているのかもしれないが。
「魔術系の展示なんかも面白いのよ。美術もそうだけど、工芸に近いようなのも面白くて…島の外だと、夢のようなものばっかりで」
根っからの文化系人間なのだろう。学園祭ならではの展示について、目を輝かせて語る。
「良い意味で子供っぽい」と思われて、しみじみ「可愛い」と思われているとか、あんまり意識していないようだ。
「…食べ物屋さん?そんなことまでやってるの…。
………っていうか、お店は良いの?」
案内されながら、不思議そうな顔。
「オーナー」側にいてとか、誰が働いててとか、あんまり考えていないらしい。
■八百万 頼 >
いやぁ、ボク音楽はさっぱりやから。
(だから楽譜を読んでその通りに弾ける、と言うだけで充分凄い。)
蘭ちゃんは自分の好きなもん、ホンマ楽しそうに喋るなぁ。
(以前から思っていたことだが、彼女は自分の得意分野になると目が輝く。
そこもまたかわいいところである。
愛でるような笑顔。)
いろいろやっとるよー。
普段から色んなことに手ぇ出してるからな。
――あぁ、ボクはオーナーやから。
■美澄 蘭 > 「聴いて楽しめるなら十分、とは思うけどね…上を見るときりもないし」
「だから、私のは「趣味」」と、あっけらかんと言い切った。
去年のこの時期は、進路について思い悩んでいたのだが。
「好きなものなんだから、話してて楽しいのはどうしようもないわよね。
………頼さんだから、安心して盛り上がっちゃうのはあるけど」
そう言って、少し恥ずかしそうな、はにかんだ笑み。
普通の人なら盛り上がったところで詫びるところだが…彼相手にそれは、ちょっと水臭い気がして。
「………本当に、「いろいろ」なのね………。
っていうか、オーナーって…」
「いろいろ」。その言葉に、彼の「影」の部分が頭をよぎらなかったと言えば嘘になるだろう。
…また、学生の身分で「オーナー」であるということにも、複雑な思いが去来して…瞳が瞬間翳る。が、
「…例えば、どんなお店やってるの?」
少し視線を落として瞬きを数回、瞳の翳りを意識して拭うと、頼の顔を見上げて人なつっこい感じの笑みを口元に作った。
ご案内:「常世祭会場」から八百万 頼さんが去りました。
ご案内:「常世祭会場」に八百万 頼さんが現れました。
■八百万 頼 >
やろうと思えば出来ると思うんやけど。
(それこそ力を使えばいくらでも。
だからこそやらないと決めている。)
いやいや、そういう蘭ちゃんかわええから。
――ん、と言うことはボクのことをトモダチに話すときの蘭ちゃんは……?
(などとわざとらしく考え込むようなポーズをとって見せる。
彼女が自身のことを友人たちに話しているのかどうかは知らないけれど。)
まぁ、色々な。
オーナー言うても責任者ってぐらいのもんやし。
――んー、焼きそばとかチャーハンとか。
タコ焼きたい焼きお好み焼き、クレープなんかの店もあるで。
(てこてこ歩いていれば「兄さんおつぁーっす!」「お疲れさまーっす!」などと元気のいい声が飛んでくる。
それらに手を挙げて挨拶をし、端から順番に指さしつつ扱っているものを挙げていく。
「彼女っすか兄さん!」の声には「せや、かわいいやろ」なんて言いながら彼女の肩を抱こうと。)
■美澄 蘭 > 「まあ、その辺は人それぞれよね」
相手の「力」でどの程度の事が分かり、どこまで出来るようになるのかは分からない。音楽表現にだって、「解釈」はつきまとうし。
ただ、相手の気が進まないのならば強要することも無いだろうと、軽く受け流した。
…何かを共に出来たら楽しいだろうという、気持ちはないではないのだが。
「………まだ、恋人が出来たことを、同好会の友達に話したくらいで…
どんな人かは、あんまり喋ってない、っていうか…喋るの難しい、っていうか………」
わざとらしく言われつつも、顔を赤くして、声のボリュームを落としながらもごもごと。
これまでの講義の履修の仕方もあって、そういうことを踏み込んで話すような友人は多くないのだ。
…そもそも、頼は自分と違って「これが好き!」みたいなのをあまり押し出さないタイプなので、どうしてももやもやと、抽象的になってしまうし。
「…随分多いのね…それだけの出店の責任者、っていうのも大変じゃない?リスクのことだってあるし…!」
そんな風に語っていると、周囲からかかる威勢のいい声と、それに応える恋人。
肩を抱かれれば拒まないけれど、顔を真っ赤にして固まった。
冷静であれば、その威勢の良さに「舎弟」という「非日常の」言葉を思い浮かべて感慨に浸るところかもしれないが、そんな余裕は無い。
■八百万 頼 >
ボクの力使えば大抵出来てしまうから。
こういう言い方すると嫌味やけどな。
(技術的なことはもちろん、やろうと思えば多分、表現的なことも。
その道で悩んでいる人からすれば贅沢な悩みだろうが、誰とも共有出来ないからこそ悩むこともあったりする。)
お、話したんや。
何言われた?
どう言われた?
(にっこにっこと笑顔を絶やさず、顔を近づける。
近すぎるが、わざとだ。)
まぁ毎年やってるから。
去年からちょっと規模増やしたけど、現場の纏め役はちゃんとおるし。
ボクらのボスなんやけど――今はおらんみたいやな。
(この手のことの責任者はそれなりに経験がある。
常世祭に限っては、後ろめたいことは一切ナシ。
せっかくのお祭りなのだ、そんなことで台無しにしたくない。
彼女の肩を抱きながら付き合いの古い友人の姿を探すが、見当たらない。)
■美澄 蘭 > 「………私がそうだったら、進路どうしたかしらね」
嫌味ととったのか、あるいはそうでないのか。
いまいち判別のつかない口調で、ぽつりと言葉を零す。
技術的な部分を簡単にクリア出来ることになって、知識を情報として仕入れることが出来て、表現に全てを注ぎ込める能力があったら、堂々と押し通ってプロを志しただろうか。
それとも、そうして関門を通ることの罪悪感に、立ちすくんでしまっただろうか。
すぐに、答えを出せそうな問いではなかった。
「………そ、それは…「おめでとう」とか…「物好きだね」とか………」
「ち、近いから…!」と、顔を相手からそらしながら。逃れようと、彼の腕の中で身体をじりじりとねじっている。
「あー…「ボス」の人って、こういう場に出てくるの」
「意外」と呟いて、改めて周囲の店の様子を伺う。
■八百万 頼 >
ああごめん、そういうことやないんや。
(やはり傷つけてしまったか。
とはいえどうしてもそれをそういう方向に使うのは気が引けてしまうのだ。
人の血と汗と努力の結晶を、そう簡単に得ていいとは思わないから。)
物好きとは失礼な。
蘭ちゃんこんなにかわいいのに。
(逃げようとすればなおさら近付く。
と言うかむしろ正面からぎうーと往来で抱き着く始末。
逃げられなければ、だが。)
あー、結構現場主義と言うか、積極的やで。
去年なんかは祭りの間ずっと焼きそばとチャーハン作っとったし。
(なぁ、と近くの屋台の男性に問えば、へい、と威勢のいい声が返ってきた。
屋台はどれも活気にあふれていて、客の姿も多い。
まさに祭りといった感じの光景だろうか。)
■美澄 蘭 > 「………ううん、そうじゃないの。
やっぱり「重い」なって思って…それだけだから。
…私の方こそ、気を遣わせちゃってごめんなさい」
視線を落として、ゆるりと首を横に振る。
「………待って、離して、何て返していいか分かんなくなってくるし食べられるものも食べられなくなっちゃうから…!」
周囲が実際にどう見ているか分からないし分かる余裕も無いけれど、周囲に人がいる状況でこれはしんどい。
肘を使って抵抗し始める、「見た目よりは大分我の強い」この少女。
「………割と、庶民的ね………?」
嘗て、「あの場面」で彼が口にした「ボス」と同一人物ならば、随分イメージが変わる。
ぱちくりと、目を瞬かせた。
ご案内:「常世祭会場」から美澄 蘭さんが去りました。
■八百万 頼 >
あぁいやこっちこそ変なこと言ってしもて。
(こちらも首を振って頭を下げよう。)
あいたたた、入ってる入ってる。
(押された肘が脇腹に刺さって痛い。
思わず手を放してしまった。)
庶民的……言うか、活動的?
本人はあんま人の上に立つタイプやない思てるみたいやな。
(どちらかと言えば一匹オオカミタイプと言うか。
人を使ったり組織の運営だったりは自分がやっていたりする。)
ご案内:「常世祭会場」に美澄 蘭さんが現れました。
■美澄 蘭 > 「…頼さんが持ってる力って、便利な分背負うものも大きいんでしょうね」
「気にしないで」と、今度は頼の方を見て、優しい声で。
こんな場所で堂々と言う気にはなれないけれど、そういう「重さ」を、一緒にいる間だけでも、少しでも分かち合えたらと思っているから。
「…ごめんなさい、つい夢中で…」
それでも、開放されればやっと息が吐ける、と言わんばかりに胸に手を当て深呼吸。
まだ顔は赤い。
「………「ボス」、なのよね?」
本人に上に立つ気があんまりない「ボス」ってどうなんだろう。不思議そうに首を傾げる。
■八百万 頼 >
考えて使わなあかん力ではあるなぁ。
――ここだけの話、CTFRAのレベル7やし。
(後半の言葉は声を潜めて。
一応公式的にはレベル5と言うことになっているから、これ内緒な、と人差し指を彼女の口元へ。)
いやぁ、ボクの恋人はホンマにかわいいなぁ。
(一方こちらは悪びれもせずニコニコ笑っている。
ニコニコと言うかデレデレと言うか。)
一応あの子担ぎ上げて出来た組織やしなぁ。
本人はお飾り言うてるけど、みんなから慕われてる良えリーダーやで。
(裏組織ではあるが、一応落ちこぼれの受け皿的役割を持っていると自負していたりする。)
■美澄 蘭 > 「………!?」
思わず自らの口を塞いで声を殺す。
CTFRA。蘭は受けていないが、話には聞いた事がある。
7というのは最高レベルではなかったか。
公式的には低いことにはなってるとか…そういえば、他の知り合いでも性別を偽ってる件を黙ってることにしたっけ。
(………何か、都合のいい秘密の蓋みたいになってない私?別に破る気はないけど…)
口を塞いだ手を離して無言で頷きつつも、自分が蓋で良いのか、ちょっと心配になってしまう蘭だった。
「………このタイミングでそう言われると、何か複雑…」
単なるニコニコより更に緩んだ感のある表情は、「かわいい」に妙な重みを与えてくれて、侮られているという感じは薄いのだけれど。
顔の赤みは幾分落ち着いて、ちょっと疲れたような溜息。
「…ああ、そういうタイプの「ボス」なのね」
「慕われている」という言葉で、その「お飾り」性というか、シンボル性が腑に落ちる。
納得したように頷いてから…
「………たこ焼き食べたいなぁ」
と、ぽつりと。携帯性とかを重んじた判断らしい。
■八百万 頼 >
(複雑な笑顔。
驚いてくれて少し嬉しいのと、また気を遣わせたかと少し寂しい。
便利な能力ではあるものの、同時に普通で良かったとも思う。)
蘭ちゃんはかわいいより美人さん言われた方がうれしいタイプ?
(こてん、と首をかしげて問う。
もちろん彼女が言わんとしてることはわかっている上で。)
そ。
つってもウラでは札付きの悪やけど。
――へーいたこ焼きいっちょー入りましたー!
(「あーらしゃーす!!」と野郎共の威勢のいい掛け声。
手際よく焼けたタコ焼きをパックに詰め、ソースとネギと鰹節、それに青のりで仕上げていく。
最後に隅にマヨネーズを絞って出来上がり。
「おまちどう!」と勢いよく彼女の方へパックの入った袋を差し出してくる男性。)
■美澄 蘭 > 頼の複雑な笑顔を見て、ちょっと固まる。
が、その後力を抜いて…
「………秘密に、する必要が無ければいいのにね」
そう、ぽつりと零す。「公式に」低いことになっているということは、性別を偽っていた「彼」のような、色々と「厄介な」事柄が付随しているはずで。
そういうものから、自由であれればいいのにという、少女の素朴な感慨だった。
「………まあ、そりゃあね。
男の人が言う「かわいい」って、ちょっと下に見てるようなニュアンス感じるところがあって。…全部が全部そうじゃない…とは思うんだけど」
相手が頼だからこそ、こんなことを正直に吐露する。
「積極的に弱いものいじめしてるわけじゃないんでしょう?」
頼のしていたこと、頼の感じている「悪気」から、そんな風に推測して真顔で。
「恋人」を信じているから、彼の「ボス」も信じられる。
ただ、野郎どもの威勢の良さにはちょっと「うぅ」なんて小さく呻いて萎縮する。このノリには慣れていないのだ。
「………あ、ありがとうございます」
それでも、そう礼を言って受け取ると、財布から代金を取り出し、差し出す。
■八百万 頼 >
色々、あるんよ。
(それ以上のことは彼女にも言えない。
いずれは伝えるだろうとは思うけれど、まだその時ではない。)
でも女の子もようかわいい言うやん。
猫見たときとか、変なキーホルダー見つけたときとか。
(今まで相手にしてきた女の子はものすごくかわいいを連呼していた。
なんならこのタコ焼きにすら。)
あーむしろ逆逆。
弱いもんいじめ大嫌いやからあの子。
(弱いもんも嫌いやけどな、なんて笑いながら。
そんなことを言いながら自身はたい焼きとお好み焼きを注文。
ちゃんと代金を支払ってたい焼きを咥えて。)
――ほな、次どこいこか。
(そうして常世祭デートを楽しもう。
島の最新技術を駆使したVR協力アスレチックゲームとか、魔術を利用した発表会とか。
もしかしたら島の外から売り込みに来た企業が集まる企業ブースなんかも見に行ったかもしれない――)