2015/07/20 のログ
ご案内:「夜の浜辺、岩場」に霜月 零さんが現れました。
ご案内:「夜の浜辺、岩場」に雪城 氷架さんが現れました。
■霜月 零 > そっと氷架を運んできて、岩場に静かに降ろす。
そしてそのままじっと見て……ちょっと見惚れつつ
「えっと、その、あの……よろしく、な」
変な挨拶をしてしまった。自分でもあまり意味が分からない。
■雪城 氷架 > 「いや、なんだそれ」
笑ってしまう
なんだこの男の子は
「もう我慢できないぜ氷架ー!とか言って押し倒して服を脱がしはじめるとかじゃないのか、そこは」
冗談めかしてそう笑うと、胸元のボタンを1つ外して
「………でも、なんか変な肩の力抜けたかも。
どの道、その…いずれは通る道だしな」
不安かと言われればYESだし、怖いかと言われればそれもYESだ
男に身を任せるなんてことは生まれて初めての経験、仕方のないことだ
でも、きっとそれは相手も同じはず
じっ、とその目を見つめてみて
「……わ、私も心の準備っていうのがあるんだから、その……。
あ、後戻りとか、できないんだからな……?」
■霜月 零 > 「仕方ねぇだろ、俺だって緊張してんだよ!」
顔を真っ赤にして反論。くそう、やっぱりこういう事に関してはイニシアティブなんてとれやしない。
若干情けない事を口にしつつ、でも真剣にその姿に向き合う。
……外れたボタンの所から見える胸に、ドキンと胸が跳ねる。
「だ、大丈夫だ、うん……なんだ、その」
ちょっと俯いて、すぐ顔を上げてしっかりと見つめる。
「や、優しくする。痛いとか怖いとか思ったら言ってくれ。無理はさせねぇから。
後、その……責任も、取るから」
顔が真っ赤になる。凄い事を言っている自覚はあるが、言わなきゃいけない気がしたのだ。
■雪城 氷架 > 「…外だし、寝てするのは少し難しいかもな」
一度緊張が解れれば、こういう時は逆に女子のほうが肝が座っているものだろうか
幸い、氷架には知識だけはしっかりある
「痛いのが無理だったらできないよ」
苦笑する
最初がそうなのは当然知っているし、覚悟も…怖いけどまぁできてる
「そんなに気負わなくていいよ、恋人ができたら、高校生ならきっとみんな通過するんだ。
早い奴は中学、いや小学生かもな。……大事だと思うけど、零ほど気負わなくていいと思うよ」
すっと近づいて、顔を突き合わせる
今度は、零のほうからしてもらおう
■霜月 零 > 「そ、そう言うもんか……?」
小学生は流石に早すぎる気もするが。でも、世の中にはそう言うのもあるのかもしれない。ちょっと別世界だが。
「じゃ、じゃあえっと……」
ええい、こんなところで男の方が狼狽えてどうする霜月零。気合いを入れろ、心に芯を持て。
「ん……」
突き合わされた顔。優しい、と思う。しっかりとリードしつつ、でもこちらを立ててくれている。
恥ずかしく情けない気持ちもあるが……ありがたく、受け取ろう。
そう思って、唇を重ねる。大胆に舌を入れて、先程のように。
■雪城 氷架 > 男を立てる、というのも母親や括流に仕込まれた女性らしくという教育の一つだ
外見や立ち振舞だけでなく、こういうものも、やはり必要な場面というのは出てくるものだ──
「───っ、ぅん…」
キスを受け入れる、先程のように
ただ、先程と違うのは零も迷いがなくなっている
平均よりも高い体温を持つ氷架の舌先が、それを迎え入れるように絡み、お互いの唾液が交換されていく
気持ち良い、ではない
これはきっと、心地良いのだ
相手の全てを受け入れているようなこの感覚が
■霜月 零 > しばしの接吻。お互いの唾液を交換し、まさしく一つになっていくような感覚。
たまらなく心地よい。この暖かい感覚にずっと浸っていたいくらいに。
だが……それでは止まれない。ここから先があるのだ。
「――――っは」
名残惜しそうに唇を離し……そして、そっと氷架の上着に手をかける。
■雪城 氷架 > 「はぷ……」
ついっとお互いをつなぐ透明な糸が切れる
「………」
上着に手が伸びてくれば赤い顔のまま、少しだけ照れくさそうに視線を落とす
抵抗はせず、そのままボタンを外されて白い肌が露わになっていく
意匠の凝らされた、年齢にしてはすこしばかり大人びた、そんな下着に包まれた、慎ましい膨らみが姿を現す
■霜月 零 > 「…………」
しばし見惚れる。
綺麗だ……本当に綺麗だ。
だが、それを意志で振り払う。そこで止まってる場合じゃないのだから。
そのままブラジャーを外そうとし……手が止まる。
「あ、えっと……後ろ、か?」
間抜けな声。女性下着の構造など、知る筈もなかった。
■雪城 氷架 > 「……ぷ、ほんっとなんか零って、締まらないよな」
くすりと笑って、自分で背中に手をまわして自分でホックを外した
ふわりとブラジャーが浮きあがり、はらりと落ちた
雪のように白い肌に、僅かに色づいた色素の薄い先端が覗く
さすがに恥ずかしさが湧いてきたのか、視線を落とす
「……あ、あんまりじろじろは見るなよ、ほんとは恥ずかしいからな…?」
■霜月 零 > 「悪かったな……」
ぽひゅう。顔中真っ赤になって俯いてしまう。恥ずかしい、とても恥ずかしい。
「あ、ああ……」
あまり見るな、と言われて目を逸らそうとするが、どうしても見てしまう。
股間の一物は完全に屹立し、自分でも若干混乱しているくらいだ。
そのまま、そっと胸に向かって手を伸ばそうとする。
考えてではなく、半ば欲求のままに手が動いてしまった。
■雪城 氷架 > 「……あぁ、とか言ってばっちり見てるしー……」
恥ずかしいのです、ちょっと非難するような小さな声
勿論本心で見るなというわけでもない、女心は複雑なのだ
ゆっくりと手を伸ばされて、やがてそれが触れる
大きくはない膨らみ、決めの細かい吸い付くような肌が少し柔らかな感触を返す
きっと顔を伺えば、真っ赤になっていることだろう
■霜月 零 > 「悪い、目が離せん……」
率直に。顔が真っ赤なまま、そっと乳房に触れる。
決して大きいわけじゃないが、綺麗な膨らみ。
触れて返ってくる感触に興奮し、そしてドキドキしてしまう。
少し顔を上げれば、氷架の顔も真っ赤だ。そりゃあそうだろう。
でも……ちょっと我慢出来ないくらいに、この膨らみの感触は心地よかった。
触れたまま……左手で、下着に手を伸ばす。
スカートは確か、横だったか……?
■雪城 氷架 > 「うぐ……」
はっきり言われてしまえばどうしようもなく、もじもじと太腿を擦り合わせてしまう
くすぐったいような、むずがゆいような不思議な感覚を与えてくる零の手にそわそわとして
「(はっ、し、下も…?)」
しまった、そっちの覚悟はまだできてないぞ
「ちょ、ちょっとたいむ…そ、外だし全部脱ぐのはマズい…気がする」
慌てたようにそう言葉をかけてしまった
■霜月 零 > 「あ、ああ……」
ぴた、と左手が止まる。右手は乳房に添えられたままなのでいかにも格好がつかないが。
だが、その……先に行くためには、やはり下も脱がねばならない。どうすべきか。
「あ、えっと、どうする……?結界でも張るか……?」
そんな提案をしてみる。なんだかズレてる気もするが。
■雪城 氷架 > 違うそうじゃない
違うそうじゅないんだ
こういうところズレてるのがほんと面白いというか、面白いんだけど
「逆に不審だろそれ……はぁ、まったく……」
ため息をついて立ち上がり、スカートははいたまま自分で下着を脱いでいく
「………」
……あれ
これってもしかしてものすごくエロオーラを放つ姿なのでは…?
疑問に思いつつ脱いでいく、そう考えるととたんに恥ずかしさがアップしてきた
■霜月 零 > 「あ、す、すまん……」
半分くらい口癖になってる謝罪をして、下着だけを脱ぐ姿を見守る。
……凄く、エロい。
「ひょ、氷架、それはそれで……」
凄い。と曖昧な表現をしつつ、目が釘付けになってしまうのは男の性か。
■雪城 氷架 > 「……し、仕方ないだろっ……」
顔が真っ赤である
やがて膝あたりまで降りてきた下着を、片足だけあげて、脱いてしまう
スカートはそのままだが、下にはなにもはいていない状態になってしまった
「……れ、零のほうこそ、なんか、凄い、というか…」
ズボンの上からも主張しているソレを思わず見てしまって、目線をそらす
■霜月 零 > 「う、こ、これはだな、生理現象でだな……」
ヤバい、凄く恥ずかしい。思わず狼狽えてしまう。
が……自分も、これを見せる形にならないと、先に行けない。
何より、氷架に脱がせておいて、自分は恥ずかしいです、とか通らない。
自分も、脱いでしまうのはマズいが……
「え、えっと、いい、か?」
自分の股間のチャックに手をかけて。流石にこれは先に確認した方がいいだろう。
出てくるのは……アレ、なのだし。
■雪城 氷架 > 「…いい、けど」
屈みこんで
「多分、それって私がやることだよ、多分」
多分を繰り返すあたり自分も冷静でないのがわかる
そっとその白い手を零のズボンへと伸ばして───
■霜月 零 > 「あ、ああ……」
そうなのだろうか。こういう作法には本当に疎い……しっかりと勉強しておかねば。
そんな決心をしつつ、そのまま取り出せば……平均より少し大きいかな、くらいのサイズのソレが、いきり立った状態で顔を出すだろう。
■雪城 氷架 > 「───!」
目の前にそそり出てきたそれを思わず注視
モザイクがかかっていない、いや当たり前だろと脳内でごちゃごちゃ考えてしまった
「……お、おう…」
変な声も出るというものだ
そっと、その白く細い指でソレに触れてみる、アツい、カタい
そうか、本物ってこんななんだ。
エロゲ知識を最大限引き出すけどさすがに感触まではないっていうか
なんか頭のなかが真っ白になってきた
■霜月 零 > 「うっ……」
触れられて、少しぴくりとする。
いきり立ったソレは非常に敏感、少し触られただけでも反応してしまう。
「ひょ、氷架。その……」
それに、マジマジと見られると恥ずかしい。どうしたものか。
■雪城 氷架 > 「………」
あれ、これからどうするんだっけ?
なにかすることがあるはずじゃないか
ほら、知識はたっぷりあるじゃないか
引き出せ、引き出すんだ
……ダメだ、真っ白
全然出てこない
「あ、う……えっと、その…」
どうすればいいんだっけ
とは流石に言えない気がする
ただただ、零のソレに手を添えたまま、顔を赤くして視線をおろおろと揺らして
■霜月 零 > 「…………」
この状況からどうすればいいか、なんてまるで分らない。
氷架もフリーズしてるみたいだし、どうすれば。どうすれば。
頭の中で瞬間にごちゃごちゃと考えた結果……
「…………」
何故か氷架の頭を撫でていた。自分でも意味が分からない。
ただこう、氷架の混乱を止めるには頭を撫でる、と、頭の中でなんとなく印象付けられていたのかもしれない。
■雪城 氷架 > 「……あ」
頭を撫でられているのに気付く
「あ、ははは、ごめんな。なんかちょっと固まってた…。
………準備、しないといけないんだよな、知ってる」
後ろ手に化粧ポーチを漁る
出てきたのは…静佳からもらった避妊具だ
「零」
真面目な顔になる
「これってどう使うんだ?」
コンドームを差し出す
■霜月 零 > 「いや、俺もよくわからんで、すまん……」
頭を撫でながら。そして、避妊具を持ち出されれば……
「あ、えっとだな、それは……」
調べた事がある。
いつかはする事になるのでは、としておいた予習。その中にあった。得っと確か……
「お、俺のに、その、被せるんだ」
出ちゃわないように。と続ける。ヤバイ凄く恥ずかしいどうしようでも言わないと駄目だしこれしっかり被せないとうっかりがあるし。
■雪城 氷架 > 「被せる…?」
そういう形状をしているのだろうか
とりあえず一つ切り取って、開けてみる
なんかぬるっとした円形の何かが出てきた
「(被せる…???)」
これを、どうやって?
零の顔を見る、困っているらしい
■霜月 零 > 「ああ、えっと、だな……」
どうしよう、具体的に説明するのが恥ずかしい。
「まず、中のわっかを端に寄せてだな……」
説明していく。と言うか、自分も持っておくべきだった。こういう展開になるとは思っていなかったので、こっそり用意していたのを持ってきていなかったのだ。猛省すべきだろう。
「取り敢えず、端に寄せてから、空いてる方のギザギザから切って開けるんだ」
とても恥ずかしい。
■雪城 氷架 > 「………わ、わかるなら自分でつけてくれ」
真っ赤な顔をしてコンドームを突き出す氷架
エロゲとかだとコレを口に含んだり舐めたりしていたはずなのだが
まさかこんなに勇気のいる行動だったとは……
甘く見ていた、あんなの簡単にできるさと思っていたのに
現実はとても情けないことになってしまった
次だ、最初から無理してはいけない
次こそ頑張るのだ、次こそ
そう自分に言い聞かせる
「………」
雲間から月明かりが覗き、自分たちを照らす
少し恥ずかしげに、手で前だけはだけた上着を抑えつつ
■霜月 零 > 「あ、ああ……分かった」
若干手が震える、緊張しすぎだろう。
えっと、やり方は暗記した。少し深呼吸して手の震えを抑え込み、ぴりり、とコンドームを取り出す。
そこから、手順通りに包皮を下にズラして、毛を巻き込まないように被せて行って、包皮ごと摘まんで上にあげて、また降ろす。これでOK。
……なんだか凄くアレな姿を見られている気がして、余計恥ずかしくなってきた。
「で、出来たぞ……」
その後に困って取り敢えず報告してしまう。
■雪城 氷架 > 「み、見ればわかる…」
なるほどそうやってつけるのか、と納得する
エロゲでは避妊具の装着の仕方をCGつきで説明とかしてくれないしそもそもつけないことのほうが多いから仕方ない
「………」
こんななんだな、と顔を赤くしつつ再び手を伸ばす
触れれば熱と硬さを感じて、顔が赤くなる
「い、いいよ…覚悟はできてる、し……」
うん、と自分で自分の言葉に頷いてみせて屈んだ姿を直立に戻して
スカートを自身の手で摘んで、たくしあげる
死ぬほど恥ずかしい気がする心音が加速するのを感じる
露わになる恥丘は、うっすらと産毛が生えている程度のもの
お世辞にも大人の女性のものには、遠く見える
■霜月 零 > 「う……」
触れられれば、やはりぴくっと反応。
そしてそのまま、自分の前にさらされた恥丘に目を向ける。
まだ幼さの残るそれは、自分のモノを受け入れられるか不安なくらいで……
「え、えっと、濡らしたりした方がいい、よな?」
確か、そんなことを書いてあった気がする。
そのためにすることも……書いてあった、うん。
■雪城 氷架 > 「……でないと絶対泣き叫ぶと思う、ソレ」
想像よりも大きかった、ホントに入るのかコレ、と不意に冷静な考えが浮かぶ
普通より小柄なのですから、ですから
「じゃ、じゃあ……して……」
ほんの少し潤む目を向けて、そう答える
もしかしたら避妊具を付ける前にこちらが準備しなければいけなかったのでは、気づいた
童貞と処女のまぐわいなどこんなものである
■霜月 零 > 「ああ……」
恐る恐る、と言った風情で頷く。
こういう時の方法は二種類記載があった。
一つは手で愛撫する方法。もう一つは、自分の舌で直接舐める方法。
無難なのは前者だが、後者の方が確実に秘部を湿らせることが出来る。
少し迷って……
「じゃ、じゃあ、触るぞ……」
取り敢えず前者を選択した。いきなり舐めるとかやるとほら、嫌がるかもしれないし。
日和ったわけじゃない。決して。
■雪城 氷架 > 「い、一々言わなくていいよ、恥ずかしいだろばか……」
宣言されると意識してしまうではないか
と思っている間に、秘部へと零の指が触れる
ぞくんっ、とした今まで感じたことのないような感覚に襲われる
まるで刺激を受けたことがないわけではないはずなのに、不思議だ
それが自分の指でないだけでなぜか感覚が違う
「ふぁ……っ」
切なそうな、声が漏れてしまう
■霜月 零 > 「す、すまん……」
謝りながら愛撫を続けていく。
痛くならないように、そっと撫でる様に。
……女性の秘部など、触るのはおろか、見るのも初めてだ。
予習した通りに、と意識しながら、しかしその感触に興奮してしまう。
漏れた声が聞こえれば、ちらっと顔を伺ってみる。
感じて、くれているのだろうか?
■雪城 氷架 > 「ぅく…っ」
撫でられるとその指に何処よりも柔らかな感触を伝え、僅かな湿りを感じさせる
少しずつ、少しずつ、息が荒くなる
指先に感じる水気も増してくるだろう
顔をあげた零と熱っぽい目が合ってしまって思わず照れくさそうに目を逸らした
スカートをたくしあげたままふるふると太腿を震わせる様子は、大人らしい体型と言えないまでも妙な色気を醸しだして───
■霜月 零 > しっとりと濡れてきて、指先に秘肉の感触だけでなく、水気も感じるようになってきた。
「うっ……」
目を逸らされた。それはいいのだが、今の氷架の様子はとても、とてもエロティックだ。
そっと。そーっと、左手を乳房に伸ばそうとする。
こういう時、複合的に愛撫するとよりよいと、書いてあった。
……邪念がないわけではないのだが。
■雪城 氷架 > 「っん……ぅぅ……」
胸に触れられて、口の端から更に声が漏れる
変な声が出てしまうのが恥ずかしいのか、目を瞑って我慢しているようにも見える
すっかり息もあがり、秘部からはとろりとした愛液が零の指へと伝う
■霜月 零 > 上下を共に愛撫し、自分もすっかり興奮しきってしまう。
氷架の様子を見れば……もう、大丈夫そうだ。
「氷架。そろそろ……」
いけるか?と目を見て問い掛ける。
■雪城 氷架 > 「……わ、わかった…」
とはいえ、どうすれば?
此処は外だ、綺麗な岩場だけれど、寝転がってするには……
思いだせ、エロゲではどういう感じだったか思いだせ、氷架
知識を総動員して見つけた答え
岩場に両方の手をついて、零へとお尻を突き出すようにして向ける
やばい恥ずかしい、この姿勢がこんなにも恥ずかしいとは思っていなかった
「…これで、いいか……?」
無論狙ってやったわけでもないが
この姿勢は男も挿入しやすく、同時に無理がかからないために負荷も少ない
初物のプレイにおいては実は最善の選択であった、偶然だけど
■霜月 零 > 「……! あ、ああ……」
ドキン、とする。この格好は、あまりにも、エロい。
お尻が突き出され、スカートを捲れば秘所も肛門も丸見えである。
頭がチリチリと焼けるような感覚。興奮しすぎで意識がどこかへ行ってしまいそうだ。
だがここで意識を飛ばすわけにはいかない。優しく、丁寧に繋がらねば。
そっと氷架の腰に手を添え、そして自分の一物の先端を氷架の秘所に宛がう。
「じゃあ……行くぞ」
恥ずかしいが、口にして。ハッキリとしないと覚悟を決められないだろう、と。
■雪城 氷架 > 「──!」
腰に手を据えられて、そわりと体を震わせる
今、自分は誰にも見せたことがない場所を零へと見せている
羞恥とは違う、別の不思議の感覚
「………う、ん。大丈夫…」
息が荒いのは、体が女として反応しているせいだ
鼓動が早いのも、生物として、性交に対して興奮しているせいだ
だから、体は受け入れる準備はできている
だから大丈夫だ
■霜月 零 > 「……無理はすんなよ」
それだけ言って、ゆっくり、ゆっくりと挿入していく。
なんでも、最初から成功する事は稀らしい。
無理に処女膜を破ろうと突き込むのではなく……ゆっくり、ゆっくりと慣らしながら、時間をかけて挿入すべきだそうだ。
……全部インターネットで調べた知識なのだが。
故に焦らない。初めてで気持ちよくなるのは難しいと聞くが、それでも欲を言えば、氷架に気持ちよくなってほしい。
ならばじっくりと、だ。
■雪城 氷架 > 「……わ、わかってるよ」
なんだっけ、出産は鼻からスイカを出す痛みに例えられた気がする
処女喪失の痛みは、確か…鼻に大根をいれる痛みだったっけ
ちょっとまってそれはやばい、なし、なしだ
いまのはなし
「っあ…」
秘部に熱いモノが触れる感覚を感じる
そして、高まる圧も
───よく濡れてはいるものの
氷架の腟口は小さく狭い、おそらく男性なら指1本といったところ
そこまでほぐれているわけではないので
「───痛ッ、たっ…」
思わず声が漏れてしまった
■霜月 零 > 「ッ……!」
痛い、と言う反応に思わず腰を止める。
そのまま少し腰を引いて、気遣うように声をかける。
「だ、大丈夫か……?」
無理に突き込んだら痛いだけ、と言う文章を改めて思い出す。
収まりはちょっとしんどいが、中断だってありうる。一回じゃ難しいのだから。
■雪城 氷架 > 「だ、だいじょうぶ…たぶん……」
ちょっと涙目、振り返って零の顔を見ると、不安げなのがよくわかる
ううん、こういうところがやっぱり情けないな、そこが、いいんだけどなんて思いつつ
「ほら、続き……大丈夫だから」
ふぅ、と息を大きく吐いて
大丈夫今ので少しはそのサイズへとほぐれたはず
初回はこんなものだと聞いたことはある
ゲームのようにはいかないということもわかっていた
■霜月 零 > 「……わかった」
ここで無理にやめても氷架に恥をかかせるだけだ。
ゆっくり、ゆっくりとほぐすように挿入していく。
出来る限り負担のかからないように、慎重に。
■雪城 氷架 > 「──ぅ、っぅ───!」
痛い、すごく痛い
体がバラバラになりそうなぐらいに痛い
こんなに痛いとか聞いてない
必死で声を殺す、背面の体位で良かった、泣き顔を見られずに済む
やがて、ぷち、ぷつん、というエビが跳ねた程度の衝撃を感じる
「──っ…はぁっ…」
つぅ、と破瓜の血が伝った
それは障害がなくなった感覚を零のモノへと伝え、
狭く、熱い、包み込むような快感だけが残る───
■霜月 零 > 「ひょ、氷架……」
破れた。
一回ではそこまで行くのすら難しい、と書かれていた処女膜が、今確かに破れた。
破瓜の血が流れており、一物には包み込むような心地よい感触が伝えられる。
が、それ以上に氷架が心配だ。
このままガツガツと突き込む方が、所謂『男らしい』行動なのかもしれないが……そんな事、出来なかった。
■雪城 氷架 > 「………」
くるり、と顔だけ振り返る
目にすごいいっぱい涙を貯めた顔
「……死ぬッッ…ほど痛かった」
恨み事一言
まぁ、事前準備がまるで足りなかったのと
氷架が小柄すぎたのと
零のモノが平均より大きかったのと
いろいろと要因はあったのだけど
しかし過去形だ
今はキツいなりに、しっかり零のモノは氷架のそこへと収まっている
ジンジンとした痛みも引いていき、普通の女性よりも熱いその膣が零自身へと快感を与え始める
■霜月 零 > 「あ、う。そ、その……」
すまん、と謝りそうになるが、そうすると「謝るな」と言われそうだ。
少し考えて、じっとその顔を見つめ……
「……ん」
繋がったまま覆いかぶさるようにし、唇に唇を重ねようとする。
正常位で繋がる場合は、キスをしながら挿入すると少しは気が紛れてよい、と書いてあった。
今更ではあるのだが……少しでも気持ちよくなって貰いたいと思い、残っているかも知れぬ痛みを誤魔化すためにも、腰を動かす前にまず接吻をしようと。
■雪城 氷架 > 「──ん」
キスを受け入れる
ふるふると体を震わせる反応は、普通のキスだけでは出ないもの
ぞくぞくとその反応が背中へ、そして下半身へと伝わっていく
セックス中のキスは意味合いが変わるんだ
そんなことを、自身の体で知る
■霜月 零 > 「――――」
そのまま片方の手は乳房を愛撫しようと伸ばされる。
キスと、胸の愛撫。これで気を紛らわせるのが良いと書いてあったからだ。
……邪念がないわけではないが。それでも、気持ちよくなれるのならばよいだろうと。
もし苦痛が和らいだのが見て取れたならば、少しだけ腰を動かしてみる。
なんせ破瓜したばかりの状態である。動かすだけで痛いかもしれない。
まずは様子見、じっくりとだ。
■雪城 氷架 > 「はふっ…」
氷架の声の感じが変わる
零の指先が触れる小さな乳房、その先端はそれに反応するように硬くなり
「ぁひあ───ッ」
腰を動かされればちゅくっと水音が響き、その小さな膣内がきゅうっとモノをしめるように反応する───
未熟ながらも、女性としての反応を返していることが伝わるだろう
何より、声が違う
唇が離されれば熱っぽい潤んだ眼へと変わった氷架が目に入る
■霜月 零 > 「うおっ……」
締まる。一物がきゅっと締め付けられる。
声で、目で、反応で、氷架が感じてくれているのが分かる。
その実感に胸が熱くなり、唇を離した後も、硬くなった乳首を軽く摘まみ、腰はゆっくりと動かしと、快感を与えるために動きを止める事はない。
その中で自分にもじわじわと快感が伝わってくる。暖かい膣の中に納まった一物が締め付けられ、そのたびに脳髄に電流が走る。
「氷架……」
理由も意味もない。
ただ愛おしくて、その名前を口にする。
■雪城 氷架 > 「きゃ、う…っ」
乳首を摘まれて小さな悲鳴のような声をあげる。しかし、そこに痛ましさは感じられない
「っは、ぁ…っ…れ、零……っ…」
じっとり肌が汗ばむ、体が火照っているのが理解る
何かが立ち昇ってくるような感覚を感じて
「も、もう…っ……」
初めての感覚
これが達する、という感覚なのだろうか
性格には、それに向けて昇りつめていっているのがわかる
すっかり熱に侵された顔を零に向ける
■霜月 零 > 「……!」
こちらに向けられる顔、そして声。
所謂絶頂に氷架が登り詰めようとしているのが分かる。
それで……抑えが緩んだ。
「氷架っ……!」
少しずつ腰の動きを速くする。
まだ不慣れな一物は、愛しい人の締め付けに長くは耐えられない。
寧ろ氷架の絶頂に間に合え、と言わんばかりに自信も登り詰めていく。
「お、俺も……!」
熱に侵された恋人の顔、暖かく締め付けてくる恋人の膣、快感に喘ぐ恋人の声。
それら全てが零を絶頂へと押し上げていく。
■雪城 氷架 > 「はっ、あッ、う────」
加速する律動に、合わせるように声が漏れてしまう
昇りつめる
自分の中で高まる、初めて感じる、快感とも言える感覚が膨らんでいく
「ひ、ぁ───っ」
背中を反らせて、大きく下半身を震わせて
例のモノを包む柔らかな氷架のナカは吸い付くように蠢き、きゅうっと締めあげてゆく───
■霜月 零 > 「う、あっ――!」
びくっと震える氷架の体。急激に柔らかく、しかし強く締め付ける膣。
それで、もう限界だった。
「ひょう、かっ……!」
腰を打ち付ける。そしてその瞬間、決壊。
痺れるような快感と共に絶頂し、コンドームの中に射精する。
――止まらない。
自分でも驚く位の量が、一気に射精されていく。
■雪城 氷架 > 「───っ」
自身の中で跳ねるような感覚が更に快楽を押し上げていく
こんなものを感じるのは、生まれて初めてで
声にならない、快感に突き上げられて一瞬頭が真っ白にな───
その瞬間爆音が鳴り響く
丁度、背を反らせた氷架の顔の向きの延長線上
星の瞬く夜空に巨大な爆炎が舞い散っていた
「…………」
え?
何だ、今の
もしかして無意識に、異能が?
ばくはつしちゃいそーだよぉ!とかいうセリフはエロゲで見たことあるけど
いやそういう問題じゃない
「……あ、え、えっと……」
余韻に体を震わせながら、そーっと零のほうに振り返る
■霜月 零 > 「……………」
気持ちよかったけど。最高に気持ちよくて、最高に幸せな時間だったけど。
最後のアレを見逃すことは出来なかった。
「……え、えっとー」
なんていえばいいんだ、こんな時。
■雪城 氷架 > 「……き、気持ちよすぎた…かな?…あはは」
頬を指でかきつつ、言い訳する
あの方向に夜間巡視のヘリとか飛んでなくて良かった
氷架の異能は精神状態が大きく左右する、故にオーガズムの破壊力はとんでもないようだ
これで我を忘れるほど、というのがヤバいということがわかった
というかこんなの経験しないとわからないものである
「…あ…ほ、本当に気持ちは良かったからな…?」
肩で息をしつつまだ自分のなかで僅かに脈打つモノを感じて、顔を赤くする
■霜月 零 > 「そ、それは嬉しいんだけど、な……」
今後もしまたすることがあって、そのたびに暴発があってはたまらない。
ちょっと色々考えないといけないだろう。
「でもまあ……うん。気持ちよくなってくれてよかった」
ふう、と息を吐いて一物を引き抜く。
……コンドームの中に、割と凄い量の精液が溜まっていた。
■雪城 氷架 > 「い、いや大丈夫だよそれはっ、き、気をつけるし… ひっう」
ただ、初めてが屋外でよかったというのはあった、間違いなく
まさか自分もこんな現象が起こるとは思っていなかったのだ
言いつつ、引き抜かれて声をあげてしまう、恥ずかしい
「………」
はふー、と大きく息をついて、じっとり汗ばんだ額を拭う
そしてじーっと膨らんだコンドームを見る
「………もしかしてソレ飲んだほうがいいのか」
エロゲ知識
■霜月 零 > 「うお、我ながらすげぇなこりゃ……」
コンドームを取り外し、その中の精液を見る。
自分ってこんなに出るのか……と思いつつ、氷架だから出たんだろうな、とも思いつつ。
「まあ、次は暴発しないようにな……ってオイ。これ飲めるのか?と言うか飲むモンなのか?」
他意はなく、単に気を付けようという事なのだが、無意識に『次』を予告するような地雷発言をしつつ、その後のエロゲ知識による発言に若干の困惑。
え、精液って飲んでいいものなの?あ、でもどうせ体内に入る物だしいいのか?でも普通飲むのか?実はそう言うプレイとやらがメジャーなのか?俺性知識ないしなあ、氷架こういうの詳しいみたいだし実際そうするのが正解なのか?と混乱している。
■雪城 氷架 > 「き、気をつける…こんなことで自分の力が発動するとか知らなかったからびっくりした…」
本当にびっくりしたのは零のほうだろうけど
「えっ…わからないけど」
エロゲでは飲むのが普通だったけどあれは現実世界とは違う
もしかしたら完全にうのみにしては行けない気がする
「じゃあそれどうするんだ……棄てるものなのかな…」
よくわからない疑問をぶつけつつ、脱いだぱんつを拾い上げて
■霜月 零 > 「異能故の、だろうな。外付けで会得する魔術と違って、異能ってのは体質みたいなもんだし」
取り敢えず自分のモノをしまい、チャックを閉じてから声をかける。
異能と魔術を区別する際のよくある区分だが、異能は体質であり、魔術は学問であるとされることが多い。
外付け、後付けの学問と違い、異能は基本的に体質のようなもの。体が直接持っている機能である。
だからこそ、魔術に比べて突拍子のないことで暴発しやすい、と言う特性もあるのだ。魔術の暴発も、視点を変えれば『魔力を持っているという体質の暴走により魔力が変な形で発揮されて暴発する』と言うパターンが多い。
……性交の絶頂で暴発するとは思わなかったが。いや、考えてみれば、そして体験してみればあの衝撃、十分トリガーになりうるものだろう。
「わかんねーのかよ……しかしなあ、これ棄てるのもなあ……」
気にすんな、と頭を撫でてやりつつ、持っているコンドームを見て首を傾げる。
なんかこう、棄てていくべきなのかもしれないけど、下手にポイ捨てするのもよくないだろうし、何かの拍子に見つかったら死ぬほど恥ずかしいし。
でも飲むかって言うと多分違うし。万が一それで体調を崩されたら嫌すぎる。
「…………燃やすか?」
判断に窮して、頭の悪い提案が口から出た。
■雪城 氷架 > ハンカチで太腿や周辺を拭き終わり、よいしょっとぱんつを履く
脱ぐときには照れくさく抵抗もあったものだが、一度体を交えてしまうとさすがにそれくらいは普通にである
ブラジャーは…脱いでつけなおすのもなんだしポーチにいれて、
胸元のボタンを止めなおしていく
どうせブラをしようがするまいが対して変化はないのだ、悲しいことに
「……それゴムでできてんだろ、燃やそうとしたら中身はじけ飛ぶじゃないか」
使用済みコンドームについて真剣に話し合う男女である
■霜月 零 > 「ああ、そうか……うーん、凍らせる?いや、何一つ解決になってねーな……」
五行で何とかできないかと思ったが、出来そうなのは土行の『地面に還す』くらいだった。なんだこの会話。
「ゴミ箱に捨てるのもなあ……」
真剣に処理に困っている。何とも色気のないピロートークである。
■雪城 氷架 > 「なー…夏はこういう風にするヤツも、た、多分多いだろうに、そいつらはどう始末してるんだろう…」
うーんと頭を悩ませた結果
「……ゴミ箱でいいんじゃないかな…」
なんだか恥ずかしいキハするけど持って帰るわけにもいかないだろう
■霜月 零 > 「謎だな……いや、俺らがノープラン過ぎたのか……?」
首を傾げる。
ノープランなのは間違いないだろうが、何より多分論点はそこじゃない。
「……ゴミ箱、かなあ」
……実は一つ処理手段を思いつきはしたのだが。
思い付きはしたのだが、流石に『氷架の異能で分解する』を口にすることは出来なかった。
■雪城 氷架 > 「今度詳しそうなヤツに聞いてみる…」
ルームメイトのことであるが
しっかりと服を着直して、ぽむ、と自身の胸に手を触れる
まだ少しどきどきしていた
「……し、しちゃったな……えっち…」
目先の問題も解決して、
先程までのことを思い出してしまうと、かぁっと少し顔が赤くなる
■霜月 零 > 取り敢えず巫術で氷の塊に閉じ込める。捨てる時に氷は外そう。
そして、今までそれによって発生したブツの処理にさんざん悩んできたというのに意識から抜け落ちていたことを改めて再認識する。
……シて、しまった。
「……しちまったな……」
思い出すと顔が赤くなる。と言うか、割と強引に誘った自分の挙動が悶絶物だ。
■雪城 氷架 > 「こ、このことは一応二人の秘密な!まだ早いだとかなんとか、言うに決まってるし…」
特に自分の保護者二人は、過保護である
実際に進展としては早いのかもしれないけど
当人たちが一番わかっていることもある
過ごした時間の長さは、好き合う度合いとは関係ない
「……ま、いっか。零となら、なんだっていいや」
にひっと笑みを浮かべて、その手をとるように繋ぐ
「帰ろ、遅くなっちゃった」
■霜月 零 > 「あ、ああ、そうだな!と言うか流石に、あの二人が怖えぇ……」
何を言われるか分かったものではない。と言うか括流先生には、今度こそ殺されかねない。
焦った話なのは分かっている。自分がもっと自制すべきだというのもわかっている。
だが、その上でも……シてよかったとも、思っている。
「ま、そうだな。氷架となら、なんだっていいか」
くす、と笑う。手を取り、体を寄せる。
「そうだ、氷架。二つほど言う事があるんだが……」
そのまま、ふと思い出したように。片方は本当に忘れかけていた。いけないいけない。
■雪城 氷架 > 「ん?」
きょとん、とした顔を上げて、零の顔を見る
なんだろう、改まって
■霜月 零 > 「一つは、括流先生だ。
鈴成っているだろ?氷架のルームメイトの。釣りしてる時に少し話してさ……俺と氷架と、括流先生の事、すげぇ心配してた。
で……何かあったんなら、キッチリ話して和解して欲しい、ってさ。
実際俺も、釣りしながら『なんであんなことしたんだろうな』って考えてたんだけど、いまいちハッキリとしねぇ。
これは氷架もわかっとくべきだと思うから……一度三人で、腹割って話した方がいいと思うんだ」
取り敢えず忘れかけていた方を口にする。
これは忘れない内に、思い出した内に話しておくべきことだ。
流石にここでシた事については話さないにしても、あの時の括流先生の心理状態、思考、そしてこれからに関するスタンス。
それに関しては話し合って、理解を深める必要があるだろう。
■雪城 氷架 > 「ん…そうだな。
でも、括流は今話せないぞ。しばらくはただの蛇に戻ってるって言葉通りにさ。
学校のほうに言ってるから、人の姿には慣れるんだろうけど」
三者面談、となれば問題はないのだろうか
一応そういう状況であるということを伝えて
「……にしても静佳はほんっと良いヤツだな、心配性なのかもしれないけど、うちのルームメイト全員ほんと友人として出来過ぎてるよ」
苦笑する
■霜月 零 > 「マジか……でも、人間モードなって貰ってでも話してもらわなきゃな。
俺達のこれからにもかかわる」
この点に関しては本当に大事だ。言われて初めて気づいておいてなんだ、と言われそうだが、重要度は理解できる。
「本当にな……芙蓉も、ルームメイトが素敵で毎日が楽しいって言ってた。ありがとな、氷架」
これは感謝しておかねば。芙蓉はなんだかんだで心に傷を持っている状態だ。その芙蓉にとって、心から安らいで、楽しめる場所があるというのは本当に重要だろう。
言ってみれば、霜月芙蓉は氷架を始めとするルームメイトたちに守られているのだ。
「後、もう一つだが……」
こっちの重要度は、高いけど低い。
伝えたい言葉としては最高レベルの重要度なのだが、毎度毎度言うまでもないという意味で低い。
が……一つになったのだから、今後への決意も込めてもう一回言っておこう、と。
「好きだぜ、氷架。愛してる」
こういう時、直球でしか口に出来ないのが霜月零なのだった。
■雪城 氷架 > 「だな…ヘンにヘソまげなきゃいいけど」
括流のことに関しては心配もまだあると言える
「芙蓉が?ははっ、こっちこそ、勉強手伝ってもらったりいろいろ助かってるよ」
浜辺でのBBQも楽しかった
友達同士で遊ぶのなんてほんとうに、あれが久しぶりくらいで
「……私もだよ、零のことが大好きだ」
普段の鋭い目つきもなりをひそめた、ふんわりとした穏やかな笑みを向けて、そう返す
■霜月 零 > 「まあ、なんだかんだ氷架がしっかり聞けば正直に話してくれるんじゃねぇかな?」
俺だとへそ曲げそうだ、と溜息。
「芙蓉はさ、心に傷を負ってる。今は克服したみたいだが、それでも完全にはなくなってないだろ。
だからまあ、氷架達と居る時間ってのは本当に大事なんだ。だからホント、ありがとな」
兄として。妹を守れなかった、不甲斐ない兄として。
自身の恋人としてではなく、芙蓉の友人としての氷架に感謝を告げる。
……復讐に狂いかけた愚かな兄と違って、真っ直ぐに妹を包み込んでくれるその友人達は、間違いなく芙蓉にとって掛け替えのない存在だから。
「ははっ、わかっちゃいたが相思相愛だな」
朗らかに笑う。単なる確認作業なのかもしれない。だがそれでも、お互いの気持ちが通じ合っていると実感できるこの瞬間が、零は大好きだった。
■雪城 氷架 > 「どうかなー、信頼してないわけじゃないけど」
大事な家族故に、厳しくなることもある括流だ
前回の事件も含めて、理解が及んでいない部分もまだある気はしている
「……落第街で怪我したってやつかな。
大丈夫、芙蓉だって強いんだ。折れそうになったら私達が支えになるさ」
深夜の浜辺を歩きながら、言葉を交わしてゆく
今までのこと、これからのこと、そして
「でなかったらえっちなんてさせないっての」
今この瞬間のことを、悪戯っぽい笑顔を浮かべて言葉に乗せる
■霜月 零 > 「二人掛かりで聞いてアウトなら、もうどーしようもないともいえるしな……涼子さんあたりに頼むしかねぇ」
また溜息。そこら辺は本当に読めない。話し合って、その上で判断するしかないだろう。
「……そうだな。アイツはその時……」
言いそうになってやめた。
言うにしても芙蓉が自分で言うべきだし、今のタイミングで口にするのは最悪だ。
……芙蓉の抱えた絶望が、より際立ってしまう。
「……まあ、アイツは強い。だから大丈夫だし……氷架やルームメイトがいるんなら安心だな」
笑って見せる。これはちょっと無理をした笑顔だが……その後の言葉でちょっと赤くなりつつも、心からの笑顔になったからいいだろう。
「そうだよな、ははっ。
俺だって、そうじゃなかったらシたいなんて言わねーし」
お互い、自分の『初めて』を、愛する相手に捧げることが出来た。
これは幸福な事なのだろう。その機会を……暴力的に奪われる人だって、いるのだから。
■雪城 氷架 > 「………」
無理をした笑顔、それはひと目でわかる
きっと芙蓉は自分たちに言っていない秘密があるのだ
それも、きっと重いもの
「零だって強いよ」
どすん、とその胸を拳で叩いて
「浮気とかしたら承知しないからな」
無論、あろうはずもないことはわかる
生真面目な零の性格も、そんな不誠実な人間じゃないこともわかっている
ちょっと意地っ張りで、勢いに乗ってしまったりする人間臭いところも全部含めて、信頼に値する人間だと心から思っているのだ
「わっと…時間やばいぞ零!女子寮閉まっちゃう!」
慌てて、その手を引くように駆け出す
■霜月 零 > 「あでっ」
ちょっと痛かった。
……霜月零の自己評価は、決して高くない。
彼は自分を『才能がない』と思い込んで生きてきたし、芙蓉の件についても『応報羅刹と化す』と言う方向に邁進してしまったことを悔いている。
だから、強いと言われてもピンと来ない。
が……その信頼は、心地よいものだった。
「考えてみろ、お前よりいい女がいるか?」
笑って見せる。少なくとも零は思いつかない。
闊達で、ちょっと素直じゃなくて、でも実は真面目で優しくて。
意地っ張りなところもあって、強がるけど恥じらいもあって。
こんなに愛らしい女性が他にいるだろうか。
浮気なんて、考えすら出来ない程だ。
「っと、やべ。急がねーと!」
そんな思いを秘めて、二人一緒に走り出す。
……門限に遅れると色々マズい。急がないと。
ご案内:「夜の浜辺、岩場」から雪城 氷架さんが去りました。
ご案内:「夜の浜辺、岩場」から霜月 零さんが去りました。