2015/09/13 のログ
ご案内:「ラボ」に洲崎さんが現れました。
■洲崎 > 「やっぱここは静かでいいよね~♪」
自分の持ちうる技術、財、時間を使い作り上げたここはまさに自分の城
自分だけの王国だなぁと似合いもしないセリフを呟く
「君もそう思わない?と言うか思うよね?思ってくれないと僕悲しいんだけど?」
滅菌処理のされた美しい銀色の針、それを柔らかな肉に押し当てる
叫び化悲鳴かよく分からない声を上げるのはワーウルフの青年
胸と腰回りに軽いベルトで拘束され手術台に転がっている
■洲崎 > 「いやぁホントごめんねぇ?でも君暴れるからさぁ…あぁでもしないと危ないじゃん?」
ちらりと視線を移せば大型の冷蔵庫に見える箱
そして視線を戻せば部分麻酔で意識が残る状態で開頭され白い頭蓋を外され
更に手足は肩と腿から無くなっている
「なんかダルマみたいだね♪」
アハハ♪と思い出したように笑う男と
怒りを恐怖で塗りつぶされた表情の青年
「でも不思議だよねぇ、ここで人間を攫おうとしたら手間取るのに君達異邦人は全然バレないんだから♪
可哀想に…知らない世界でダルマになっちゃうなんて…カワイソウ!」
目元を抑えてごしごしと拭う
だが異邦人のガードが緩くなるのは仕方がないとも言える
■洲崎 > 実際に居世界からの来訪者を全て把握できるのかと言われればそれは現在では不可能
突発的に表れる事もあるような輩をどう調べろと言うのか?
それに加え人間に、人間の組織に反発する者も多い
人間など非力な猿、下等と言い張る者も多い…ダルマ状態の彼もそんな中の一人だった
「さて…そろそろ話し戻すよー?」
クチクチと繊細な手つきで肉をかき分け進む
余計な傷をつければ一発アウト、だが失敗すればそれはその時
「人間って脳味噌の3割ぐらいしか普段使ってないって知ってる?
実際病気で脳が半分ぐらい消えた人も普通に暮らしててなんと公務員だったんだって♪」
返事は妙な異音、だが構わず話を続ける
「それで思ったんだけど君達もそうなのかな?
異邦人…つまり人と同じで真面に脳味噌使ってないんじゃないかって思うんだよね♪」
ツン、と深部の一つを突く
何度も何度も何度も何度も何度も何度も
失敗し学んだ答え、データの結果を
「でもそれなら、もっと使えるようになればもっといいと思わない?」
ニッコリと笑顔を浮かべ青年の顔を見つめる
無表情なその瞳が赤く、黒く、濁るように色に変化が起こる
■洲崎 > 「兵士じゃなくて狂戦士…その方が僕には使いやすいんだよね♪」
ガクガクと震え血を吐きだす青年を見て満足気に頷く
人間と違って時間がかかったがやっとこれで先に進める
「うん、やっぱ僕って天才に近いよね♪……まぁ、天才だったら一発で終わらすんだけど。」
自嘲を混ぜた呟きを漏らし動かなくなった青年を置いて部屋を出る
とりあえずシャワーと着替え、それに頭を使ったので甘い物が欲しい
楽し気に鼻歌を歌いながら男はオペ室を後にした
ご案内:「ラボ」から洲崎さんが去りました。
ご案内:「スラム」にギルゲイオスさんが現れました。
ご案内:「スラム」に白椿さんが現れました。
■ギルゲイオス > 残念ながら、金に換えられる様なモノを持たず、此方に落ちてきたのでな。
日々アルバイト生活、魔王もかたなしであるな。
(はっはっは、と自嘲気味な乾いた笑い声。
これもまた、予想外の一つだが)
期待される予想外、というのも何か矛盾を感じるがな。
(面白げな言葉に、またと肩が小さくと揺れた)
むぅ……
(何となく、猫か何かにじゃれつかれているような感覚と、遊ばれているような感覚と、色々と不思議な感覚。
心地が悪い、なんて事は、勿論とないのではあるが)
その気に、であるか……まぁ、そうであるな。
こういう時の女性の扱いについては、我も一応は習っては、おるしな。
(咳払いを一つ、気持ちを入れ替える)
手遅れ、だと言うのであれば。
このまま女性を放って、恥をかかせるのも失礼であろうよ。
(ゆっくりと息を吐き出せば、膨らみに触れる手に僅かと力を込めて。
丸みを帯びたその形を、歪ませて)
此方を向くがよい……
(一声と告げれば、相手の唇へと触れるように顔を近づける)
■白椿 > 事情は知らぬが、他の方法もあるにもかかわらずそれを良しとしておるのであろ?
望んでやっておることに我が言えることは無いの。
(はぁはぁと熱い吐息を漏らしつつ、徐々に力が抜けてさらにしなだれかかってくるのがわかるだろうか
狐は明らかに上気していて、艶っぽい潤んだ瞳を向けているし、声にも色が混ざってくる。
さらに、相手をその気にさせるような……それほど重いものではなく雰囲気を作る程度ではあるが……
そういった成分の音波や香りなどが互いの感覚を鼓舞していく)
……あは。
何ぞ。其方、その気になれば相応の振る舞いがなせるのではないか。
ふふ、初心でありながら流石は王というところかの?
それとも、真面目故に行きずりの関係を断れぬのか?
いずれにせよ、こんなにされては我はもう止まらぬぞ
んぅ……先程より体が熱ぅてしかたのない……身を預けても良いのかの?
(言うと、近づけられた唇に自らも唇を寄せ、重ねる。
そんな女の肢体は驚くほど従順で、柔らかく、その艶が王を誘っているかのようでもある)
■ギルゲイオス > はは、見透かされておるな。
城の生活では、知ることが出来なかった多くを、経験出来ておるのでな。
中々と、心地もいいのであるよ。
(顔を横に振ったのち、上げるのは口の端)
(呼気に熱のこもり始めた相手を見やれば、双眸を細め。
掛かる体重をその体躯でしっかりと受け止めれば、此方からも軽くと身を擦り寄せて。
どうにも……何か、不思議な感覚を覚えるの、だが。
そもそもの状況と、これと言って害がないならばと、置いておくことにする)
まぁ、此方に落ちてくる少しと前に、妃云々の話もあったのでな。
文字と話に知る程度、ではあるが、な。
(重ねた唇の柔らかさを味わうと、一旦と、話し。
相手の声に合わせるように、小さく、笑って)
さて、両方であるかもしれぬな。
それに加えるとすれば、だ。
魅力的な女性にこうも迫られて、我慢できる男も、そうはおるまいよ。
(抱きこまれていた腕をするりと抜けさせると、豊かな胸の膨らみへと掌を被せ。
布地の上から力を込め、緩くと、揉み始め)
ここまでしてしまえば、同様、我も止まりそうがないな。
初めて故、満足させられるかは、分からぬが。
任せるがよい……
(再びと、唇重ね。
伸ばした舌先、相手の咥内にへと潜り込ませてゆく)
■白椿 > そうであろ
其方、その気であれば相応に物事を思い通りにできるのであろ?
それがそうしないのは理由があるに決まっておる。
(安心しきった瞳で、嬉しそうに微笑む。
先程までと同様、妖艶でいながら時々少女らしい顔をするところがある。)
んっ……ふ、先程まであんなに可愛らしく慌てていたとは……思えない、の?
それとも我を誘うための撒き餌かえ?
ん、ぅ……いずれにせよ……何でも良い。
其方の瞳に射抜かれると胸の内が疼いて弾けそうなのでな。
……見た目よりずっと深いの? 吸い込まれそうぞ。
(唇を重ね舌を絡め合えば、感じていると分かるほどに指に力が入り、そして体から力が抜けていく
身を預けるように凭れ掛かりながら、必死に自力で立とうと震えている様子もいじらしくも可愛らしい
どう見ても、力が入らずに立てそうもないのは明白なのに)
■ギルゲイオス > この身一つでも、魔王、と名乗る程度の力は、あるのでな。
まぁ確かに、どうとでも出来ると言うののは、その通りかもしれぬ。
(ちょいちょいと竦める肩に、それに反して口元には緩くと笑みが。
実際、今のアルバイト生活を楽しんでいる、訳だ)
誘う?はは……流石にそこまでは考えておらんかったな、素であるよ。
一度肝が据わってしまえば、という奴であるかな。
(指で布地の端を引っ掛ければ、着衣を肌蹴けさせ。
大気に晒し出した、胸の膨らみ。
その先端に指を添えれば、転がすように刺激を加え)
この紅い瞳は、それなりにと自慢であってな。
中々と、悪くないであろう?
もっとも、余りと見つめられるのも、少々と気恥ずかしいがな。
(崩れ落ちそうな体を支えながら、背後にまわして手、着物の合わせ目から中へと忍びこませ)
ベッドがあれば、押し倒していたのであるがな。
ここでは、そうともいくまい。
それとも、いっそ押し倒して欲しかったり、するのであるかな?
(何とか耐えるその様相に、口元は弧を描いて。
舌同士を絡ませあい、唾液の音を響かせて。
服の内側へと潜り込んだ指先が、秘所にへと、そっと触れる)
■白椿 > (その胸は形、感度共に申し分ない、というより見た目以上である。
理論的に至上のデザインを施され調整をされている肢体は、触れたほうが何倍もその実感があった)
なんでも良い……其方の……其方にされることなら何でもしてもらいたい故の。
……っ、ふ……ぅ……見つめられただけで蕩けてしまいそうぞ……
であるのに……このようなことまでされては……っあ……!
(胸を優しく嬲られ、その和服の下に指がたどれば、そこはすでに滴るほどに湿っており
だいぶ前から我慢していたのが知れるようである。
甘えるようなそうは思われたくないような、でも耐え切れない様な、なんとも言えない表情をしつつ
舌をせがみ、甘い唾液を欲しがる。
嬲られるままに身を任せつつも、嬲るほどに色を増す肢体は、その艶かしさを増していく。
熱を帯びるほどに切なさを増しているようで、先程までの主導権はどこへやら行ったかのように
望むままをされたいとせがみ、そしてその体と表情は受け身でいながら主導権を握っていた)
■ギルゲイオス > (たっぷりとした質感を持つ、大きな膨らみ。
先端を弄び、楽しんだ後には両手を大きくと広げて鷲掴み。
ややと乱暴に扱うと、遠慮もなくともみしだいてゆき)
先の悪戯な姿と、今の従順な姿。
さて、本物はどちら、なのであるかな。
(様相の変りを愉しむが如く、言葉をささやきかけるように続け。
触れる割れ目と、伝う程に溢れる蜜。
指に絡めると、柔らかな肉を掻き分け、上下に動かせばその入り口をほぐしてゆき)
少々と行儀が悪いかも、知れぬが――
(少しとばかり考えた後に、弄ぶ手の動きと一端と止め。
片目緩くと閉じると、身の位置を僅かに変えるために揺らし。
余り互いが離れぬようとしながらも、器用に、ジャケットを脱ぎ捨てて。
地面へと)
それでは、我のしたように、させていただこうか。
(腰に腕を添えると、此方から体重をかけて。
行き先を示すようにしながら、先に落としたジャケットの上にへと、押し倒していって)
もうこんなに濡れて、まるで欲しくてたまらぬ、といった感じであるな。
(蜜に濡れた指を、相手に見せつけるかのように揺らせば舌で舐めとり。
柔らかな太股、その両方に手を添えれば、足を広げさせてゆく)
■白椿 > んん……我は、その…………っふ……あ…………ぅ!?
っく、ぅん…………このようなつもりではなかったのだ……なのに、なのに……
其方の瞳が悪いのだぞ。
(悪戯か従順かを問われれば、真っ赤になりながら、口ごもるように拗ねる。
白椿はそもそも寂しがり屋を設定され人恋しく思う狐である。
故に発情を設定されただけでは足らず、白椿自身が多少その気にならねば
相手が強力な異能使いであっても発情はしない。
それが魔王ともあろう者に抱きつき絡んだ状態で、さらに抱き寄せられ嬲られてしまえば
落ちてしまうのは当然というものだった。
もちろんどうしてそうなったか、白椿は知る由もない。
分かるのは、魔王に見初められ、体が火照って止まらなくなり身を任せたくて仕方なくなった
それだけであるし、それで十分と言えた)
っ、んん…………!!
ぁ……ふ……、や……ぁ…………その指が我に触れるかと思うただけで……
我はもうおかしくなりそうなのだ……はしたない狐と思うかえ?
(少し困ったように視線を軽くそらし、こんなに溢れさせているというのに
足を開くのを少し躊躇いつつ、その一方で為すがままに晒したい欲求を抑えきれず戸惑う狐。
いずれにせよ、されたい、と思いつつ、はしたないと思われたくなくて
真っ赤になりながら顔を少し隠すように手を当てる。
この期に及んで無駄などころか、むしろ自身はもっとされたいにもかかわらず素直になりきれない。
それは明らかにわかるし、見ていて弄り甲斐がある。
焦らしても良いし、嬲っても、おもむくままに抱いても良い。
そういう嗜虐心や征服心を満たすような態度で、魔王を直視できない狐はどうにも火照りが止まらず
蜜はさらにあふれるばかりである
どう見てもはしたない狐だ)
……欲しくて堪らぬのだが、其方にふさわしい女でいたいのでな。
なれど抱かれたくて仕方ない。
されど貞節がないとも思われたくないのでの。
そう思うと、顔が火照るのだ……。
(嬉しくてしかたがないくせに素直になれない。
そんな心の中を晒しつつ、おずおずと上目遣いで見上げる)
■ギルゲイオス > 我の瞳が、か?
魅了の魔眼、などは持っておらんのだがな。
はは、なるほど、それこそ予想外、といった所であるな。
ならば、それを存分に愉しめば、良いのではないかな?
遠慮をする必要はあるまい。
(押し倒した彼女の首筋にへと、唇を重ねれば軽くと吸い上げて。
まるで所有物に印をつけるかのように、朱く痕を残してやる)
しかし、欲しいの指だけ、には見えぬがな。
そうであるな、最初は少しとばかり驚いたのも事実であるが。
はしたない、か……いいや、我にとって、とても魅力的に見えるぞ。
恥じらう姿も、快楽を感じもだえる姿も、素直になりきれぬ姿も、な。
(耳元へと囁きかけるような、声。
彼女のその言葉一つ一つを楽しみながら、自身へと身を任せてしまえ、とでも言わんばかりに、低く響かせるような声を)
(両足を広げさせると、着物の裾を捲り上げ。
蜜に濡れた秘所、己の目の前へと晒して出し。
既にはちきれんばかりと大きくなった、下腹部。
ズボンの金具とジッパーを降ろし、取り出すのは力強くとそそり立つ、怒張。
彼女の理性を奪い取るように、一度と、見せつけて)
お主にそうと求められるのは、我としても心地が良い。
なれば、恥じる必要なぞどこにとあるのか。
(身を寄せれば体格相応の大きさを備えたソレを、割れ目へと押し当てれば、擦りつけ。
蜜を塗りつけながら、焦らすように刺激を与え)
そしてその貞節、全て魔王である我に、捧げてしまうがよい。
(先端を膣の入り口へと添えれば、体重を掛け。
媚肉を強引に押し広げながら、ゆっくりと中へ沈みこませ。
上目と向けられる視線、追いかけながら。
またと唇、強くと重ねあわせる)
■白椿 > ……ん、なるほどの。
なんにせよ、我は其方に抱かれたい。
そう囁かれるだけで……我はもう心が浮わついておる。
それを見せられるだけで心が逸りおる。
……何もかも其方のせいであるぞ?
(囁かれ、みせつけられれば、堪らぬといったように気を逸らせる狐。
言葉でどう言おうと、狐はどうしようもなく従順なまでに魔王を欲していた
熱く火照った体はどうしようもなく興奮に震えていた)
っあ……んんっ、く……ふぁ……!
……其方、すっかり逆転してしまったの……?
であるが、我は嬉しいのだ。
……こうして其方に触れられ、愛され、抱かれていることが。
どうしようもなく嬉し……っんぅ……!!
ああ……っ、く、ふ…………もっと……我に其方の全てが欲しいのだ……!
(切なげに乱れあえぐ狐。
まるで初めてのようでもあり、熟練の手管のようでもあり
唇を重ね初々しくその背中に腕を回したかと思えば、その一方で何処までも吸い付くように絞り上げる。
狐はその技術の粋を尽くされた人形であり、そうしたことに関して言えば、
人智を超えるほどに優秀であった。
故に……魔王の槍をしとどに包み込むその人工の蜜壺は、人のそれを超えた快楽をもたらしていた)
■ギルゲイオス > くくっ、そうであるな。
全てを我のせいにしてしまえばよい。
我はお主を抱いてしまいたいし、お主は我に抱かれてしまいたい。
ならば、気にすることも、あるまいっ!
(中を押し広げ、時間をかけて挿入すれば己の形を覚え込ませ。
やがて奥へまでたどり着けば、グッと強く、突き上げて)
っ……んっ、男女の交わり、というのも……凄まじい、モノ、であるな……。
気を抜けば、直ぐにと、果ててしまいそう、だ……。
(ぬめり、絡み付く内側の感触、声を荒くとすれば、呼吸に合わせて大きくと肩が揺れ。
瞬きの間と搾り取られそうになるのを、身を固くとして堪え
魔王にとっては初めての経験でもあるため、比べてどう、とういのは分からないが。
注ぎ込まれる快楽に、喉が唸る)
こうもなるとは、我でもおどろき…では、あるが、な。
まだ、互いに名も知らぬ、というのに…な。
我はギルゲイオス……ギル、とでも呼ぶが良い。
さて、それでは。
我に抱かれている女の名前を、教えては、貰えぬだろうかな?
全てを注ぎ込むの、ならば……名は、知っておきたいので、な。
(女の背中に両腕をまわせば、ややと強めに抱き寄せて。
絶え絶えとなる言葉でと共に、腰をゆっくりとひいて。
そそり立ったカリの部分が、膣壁を擦り上げ。
抜けるその寸前、勢いを込めて穿ちこむと、奥を力強くノックし。
女の体を貪るように律動を続けながら、良くと声を鳴らす箇所を、探っていく)
■白椿 > ……ぁんっ、んん……、ふぁう……っ、あぁ……
狐の中は……心地良いであろ?
ぁふ……ん、此れだけでは済まぬ故、覚悟するが良いぞ?
我をその気にさせた罰を……んぅ……与えねばならぬでの?
っ……んん、良いぞ……もっとくりゃれ……!!
(どう見ても為すがままに溺れさせられている狐は強がりのように言葉を紡ぐが
徐々に、瞳が快楽に落ちていく様子がわかるだろうか。
なされるがままに都合よく、相手に対して完璧なまでに合わせ乱れ溺れる狐は
その一方で感覚、空間操作系の能力を持つ。
つまり、こうしたことに対しても優位性を持ち、様々な匂い、味、温度
動き、視線誘導……すべて無意識下で王を操り、その感覚を嫌が応にも増す。
ただでさえそういった用途として恐ろしいまでの優秀さを持ち合わせているというのに
それに加えてしまえば、狐を抱いているだけで夢心地になり、何処か飛んでしまいそうになるだろう。
だが、いかせてはもらえず否応なしに快楽だけが加速する。
場所が何処だかもだんだん曖昧になり、2人だけの空間だと誤認するような甘さで
絞り上げるように快楽に落とし狂わせていく。
だというのに、妖艶な狐はまるで少女のようなあどけなさで王を抱き寄せるのだ。)
はう……っん、我は…………し……ろ……っ
白椿の……狐ぞ…………っ、あ……ふぁああっ……あ、良い……
そんなに責められては……っ! くふ……んんっ……! ぁ、ふぅ……んっ!?
ギル……其方の精が欲しくて……っ……仕様の無……っあああ……!
王の……槍が我の中で……っ…………こすれ……ふぅうっ……!!
(ギルゲイオスに与えられる快楽と同じくらい感じているのだろうか。
その機能をフル活用して王の城を落とさんと攻め立てる狐は、その一方でどうしようもなく乱れ
あられもないさまを晒している。
殲滅戦を挑んだ狐は砦を落とされ、甘い声をあげながら落城も時間の問題である。
だが一方で王の方もどうであろうか。)
■ギルゲイオス > 信じられぬ……程に、なっ。
ははっ……罰、であるか、それは恐ろしいが。
我も、一度で満足する……などと、言ったつもりは、ない、のでな。
逆に覚悟するのは、そちらかも、しれぬぞ?
(荒い吐息を交えながら、少しとばかり、張り合うような言葉口にして。
言外に、この後も何度も犯してやる、とばかりに)
ぐっ……っつぅ
(脳髄にしみこんでゆくような不思議な感覚に、顔をと横に振る。
その立場と性質上、何者かに操られたり、情報を奪われるのを防ぐ為、生来より精神的な障壁を備えてはいる。
の、だが。
今の状況、それが防御を、緩めさせる。
周囲の状況認識は曖昧化し、ただひたすらに女を啼かせるために腰を打ち付け。
快楽を、貪り)
白椿、である、か……花の名、であったかな。
なるほど……美しい名、であるな……
(首筋をチロリと舐めれば、此方の熱い吐息も、肌伝いに感じ取られるだろうか)
まだまだと、味わい…足りぬ、がっ
……限界、かも、知れぬ、な。
我のが、欲しい、か……ならば、このまま、白椿の中に……出す、ぞっ。
受け取るが、よいっ。
(初めてと得た感触が、想像を凌駕していたらしい。
白椿が落ちかける寸前、であるのと同様に、此方もすでに瀬戸際。
まずは一度目と、限界を告げて。
それは女を孕ませる為の、本能的な行為、なのだろうか。
一層と強く突き入れると、最奥へと怒張の先端を密着させて。
互いの体が離れぬようにと、両の腕で抱きしめて)
っ、んっ!!
(くぐもるような声を喉で鳴らせば、弾ける快感に、脳髄が痺れ。
快楽の波に果てると、勢いよく放たれる、白濁。
白椿の中を満たし、穢すように、濃厚な精が遠慮となく注ぎ込まれてゆく)
■白椿 > ……ぁっ、あぅ……ふ……! んん……っう、ぁ……!!
うむ、よい、よいぞ……愛い…………!
ギル、其方が愛い……!!
わ……我の、っ……我に全て……あああああっ!
(涙を浮かべるほどに感じつつ、普通だったら幾度と無く果てていそうな快楽を与え続ける狐。
自身も溺れ、明らかに言葉がうまく回らないほど感じているのが分かる。
狐は力……その機能が漏れ出て止まらないのは自覚しており、それに追随してくる魔王がまた愛おしい。
通常のものであれば快楽に溺れ狂い果て、みっともない様を晒すような奔流にまでしても応じてくれるギルゲイオスが愛おしい。
なれば、狐はもう気を許し、制限など何もなく箍が外れたように乱れ感じさせながら自身も感じることに徹する
……いや、正確に言うなら、狐は落ちたのだ。
王と争うことをやめ、王に従う獣に成り下がったのだ。
故に、その力を赴くままに惜しげも無く振るい、気遣う必要もなくただただひたすらに快楽を貪るのみである
受け止められるまぐわいは、それほど嬉しいことはない。
一人寂しく思うよう設定された狐なればこそ、余計に乱れ溺れていた。)
っ……あ、……んぅ……ふ、や……ぁ、もう、考えられな……っふあああああっ!
あ、っ……あああっ……ギル……我の王……
もっと征服してくりゃれ……我に……っふ、ぁあああ……っ、んく……ぅ
我の……中に何度も……なんどでも……ふああああああああああっ!!!
(制限なく乱れて良いと知った狐は、その力を容赦なく使い
ギルゲイオスに台風のような快楽の奔流を与えながら溺れるしか無いような、
一度知ったら他では物足りなくなるというレベルではない、比類ない極上の快楽を与え続け
果てると同時にその白い精を奪い尽くすべく、その一滴まで絞り上げるように苛み
締め上げるように吸い上げ、躍動し蠕動する。
最初にこんなのを感じてしまえば、二度と出会えないような快楽で吸い尽くしていく)
■ギルゲイオス > っ、ぅ……はっ、く…んっ
(性行による快感――とだけでは言い表せない、不自然なほどに巨大な快楽。
それを叩きつけられては、歯を食いしばり。
濁流に飲み込まれながらも、焼け焦がされる寸前で留める。
常人であれば気が狂うモノに、耐えながらも快感を更にとえて、また与えるのは魔王だからこそ、とでもいうべきか。
卑しくも蠢き求める獣の膣に、己の種を勢いよくと流し込み。
正気と狂気のその境目で、荒くと、呼吸を繰り返していく)
随分と、素直になったでは……ないか。
なるほど、そのように無心と求められるのも、心地がよい……
では、遠慮は、せぬぞ……その胎内で、存分にと、受け止めるがよいっ
(王とは支配し、そして慈しむ存在である。
ならば降伏した獣に、応えを向けるというのも、また当然の事であろう。
絶え間なく押し寄せる快楽の渦の中で、再びと杭を力強く打ちつけて。
白濁と愛液の混ざりあった壺の中を掻き回し、泡立て、攻めたてて。
(望まれるままに、望むままに。
その後も抜かぬままに数度と白椿を犯し、精液を注ぎ込んでゆき)
(とある瞬間――具体的に言えば、先に失神したゴロツキ共が、うめき声をあげた辺り。
我に返ったタイミングで、ひとまずは、狐を抱きかかえてその場を後にして)
……続きは、場所を変えて、であるな。
(――後、何処かの宿に入れば、日が明けるまで、彼女の体を貪り尽くしたのは、言うまでもない)
■白椿 > んはぁ……はぁ…………っあ、……んぅッ……!!
んっ……其方は……我のすべてを受け入れてくれるので……あろ……?
ふあ…………あ……ひぅ……!
我は孤独でおったからの……気兼ねなく果てるまで……ッ…………
身を寄せられ……んんぅ……、っ……!
や……あふうぅっ……あ、ああああっ!!
よい、よいのだ……そのようにされたら……もう……我はもう……ああああッ!!
(何度も絶頂を迎え、溺れるままに望むままに頂点まで登らされる。
無論、狐が与える快楽もまた狂ったようなものであり、不思議な事に何度したところで
その魔槍が力を失うことがない。
まるでなにか狂ったかのように2人は、快楽に燃料を注ぎ、それを吸い上げる行為を続けた。
狐の肌に白い飛沫が弾けるたび、また一層、その気になっていく。
明らかにおかしいというのにその輪廻の輪から抜け出すことが出来なかった。)
……っ、ふ……ぁ………………ぁ……
(白濁に溺れた狐は抱かれたまま蕩けた愛おしそうな瞳を向け、ただ頷くことしか出来ず、
甘えるようにその首に腕を回し、その身を預けた
相変わらず妖艶でいながら、少女のような狐だった)
ご案内:「スラム」からギルゲイオスさんが去りました。
ご案内:「スラム」から白椿さんが去りました。
ご案内:「女子寮内・サヤと畝傍の自室」に石蒜さんが現れました。
■石蒜 > 「ん~ふ~♪」鼻歌を歌いながら、楽しそうに画用紙の上に色鉛筆を走らせる。
描いているのはオレンジ色の人物、傍らに長くて黒いものを携えている。
幼児が描いたような拙い絵、誰が描かれているのか顔では判別出来ない。
「ふふ~~ん♪」グリグリと色鉛筆を押し付けるようにして色を塗る。
描きながら、ちらちらと時計と、携帯端末を交互に見る。そろそろ帰ってくるはずだ、まだだろうか。まだだろうか。
ご案内:「女子寮内・サヤと畝傍の自室」に畝傍さんが現れました。
■畝傍 > しばらくして、鍵の開く音。
「ただいまー」
橙色に身を包んだ少女が、その声と共に靴を脱ぎ、室内に足を踏み入れる。
この日、畝傍は転移荒野における『狩り』へと赴いていた。
橙色のボディスーツは多少汚れているものの、幸いにも致命的な負傷はなく狩りを終え、こうして戻ってくることができたのである。
■石蒜 > 扉の前で止まる足音に振り向き、鍵の開く音がする頃にはすでに扉の前で待ち構えていた。
そして扉が開き、待ちかねていた愛しい相手が姿を現せば。
「おかえり!」元気と喜びに満ち溢れた声で応え。
だっこをせがむ子供のように両手を伸ばして、抱擁を求める。
■畝傍 > 自らに向け、両手を伸ばしている石蒜。
その声と仕草に応えるように、彼女を優しく抱きしめて。
「……ただいま、シーシュアン。かえってきたよ」
大切な親友にもう一度、無事帰ってきたことを示す挨拶。
しばしの間そのままの姿勢で抱擁を続けた後、
その視線はかすかに、橙色と黒が塗られた画用紙へと向けられる。
■石蒜 > 「うん。お帰り、畝傍。」胸に顔を埋めながら、スンスンと鼻を鳴らす。土埃と汗、硝煙が混ざった匂いと、大好きな畝傍の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。
苦痛から受けるものとは違う、優しく甘い快楽が全身を駆け抜ける。
そして見上げれば、テーブルの方に視線が向いているのに気付いて、一旦腕を離した。視線の先を一緒に辿ると、描きかけの画用紙。
小走りでテーブルまで戻ると、画用紙を持ちあげて、見せる。
「えへへー、もうちょっとで出来るとこだよ。誰描いたかわかる?」
描かれているのは顔と胸の下半分以外をオレンジに身を包んだ人物と、長く黒い棒状のもの。
きっと正解してくれるだろう、わかってくれるだろうと、期待に満ちた顔。
■畝傍 > 石蒜から見せられたその絵を、じっと見つめる。
客観的に見れば拙いもので、描かれている人物も一目では断定しがたいだろう。
しかし、畝傍にはそれに描かれている人物をはっきりと認識することができた。
「これ……ボクのこと、かいてくれたの?」
描かれた人物のほとんど全身を包む橙色と、黒く長い物体。
そこから、石蒜が描いていたのは――畝傍自身であろうと、そう判断していた。
その答えに辿り着けば、畝傍の表情は柔らかく暖かな笑顔になる。
■石蒜 > その答えに、満面の笑みを浮かべる。「正解!畝傍だよ!これからとなりに石蒜とサヤも描くんだ。」手をぶんぶんと振って喜びを表現する。
持っている絵とあいまって、本当に小さな子供のように見えることだろう。
画用紙をテーブルに置いて、畝傍に歩み寄る。
「でも畝傍が来たから絵はもういいや。明日にする。」
また抱きつこうと、腕を伸ばした。
主人の匂いを求める犬のように、また畝傍の匂いをもとめて鼻から息を吸い込んだ。
■畝傍 > 「そっか……ありがと。絵ができたら、がくぶちに入れてかざろっか」
石蒜の笑顔を見れば、感謝の言葉を述べた後、そう付け加える。
今回の狩りは依頼によるものではなく、畝傍が自身に課している信仰上の義務だ。
従って報酬は出ていないが、石蒜が描いている絵が収まる程度の額縁を買える程度の資金は、まだ残っている。
その後、石蒜が再び畝傍の体へ抱きつかんとすれば喜んでそれを受け入れるも、
匂いを嗅がれるのが少し恥ずかしいのか、ほんのりと頬を赤らめていた。
■石蒜 > 「えぇー、ちょっと恥ずかしいな。」少し困ったような顔。拙い絵だというのは自覚しているため、それを飾られるのは少し抵抗があった、額縁というのも少し大仰だ。
「でも畝傍がそうしたいなら、いいよ。壁に飾ろうね。頑張って仕上げるから。」にいっと笑う。畝傍がしたいことなら、何でも賛成だ。
抱き合いながら匂いを堪能するうちに、石蒜の持つ、女性にはないはずの器官が熱く隆起してズボンを押し上げ始めた。
「あ……。」太ももに擦り付けるように腰が動く。
恥ずかしいが、その動きを止められない。
「あの…畝傍…」海に行った時に聞いている、したくなったら求めてもいいと。
でも今まで、なんとなく言い出すのが恥ずかしくて、我慢してきた。
それももう、限界に近かった。潤んだ目で、顔を見上げる。
「疲れてるところ、ごめんね。でも……いいかな、シたく、なっちゃって…」熱い息を吐きながら。求める。
■畝傍 > 抱き合ったままの状態で太腿に擦りつけられる、熱を帯びた「それ」の感触。
畝傍にはその感触の正体を、それとなく察することができた。
そして、石蒜自身から言葉で求められれば、
「……いいよ。でもね」
畝傍は彼女の欲求を受け入れんとするが、後に付け加えるべき言葉もあった。
まずはヘッドギアを操作し、頭上に開いた収納ポータルの中から小さなケースを取り出すと、
それを開き、小さな包みを手に取る。その中身は、以前学生街の薬局で購入した避妊具。
「シーシュアンには、これ……つけてほしいんだ。わかんなかったら、ボクがつけてあげるから」
畝傍には、保健体育の授業で習う程度の性知識はある。
望まない妊娠といった事態が起きれば、自身のみならず、大切な親友までも不幸にしてしまいかねない。
そのような事態を防ぐためにも、石蒜にはこれを使ってもらう必要があると考えていたのだ。
■石蒜 > 「うん…。」でもね、の言葉に餌を前に待てと言われた犬のように、そわそわと落ち着かなく様子を見せる。両足をもじもじとすりあわせて、我慢。
「それ、何?わかんないけど、わかった…。」何をするように求められたのかはわからないが、承諾する。きっと悪いものではないだろうと信じて。
石蒜には自分が求めているのが子供を作る行為であるという知識はあったが、実際に出来てしまったらどうなるか、までは考えていない。
性欲と愛情の交じり合った衝動に突き動かされているだけなのだ。
■畝傍 > 「ええと……まず、服の下のほうをぬいで。はずかしかったら、ボクがさきにぬぐから」
避妊具を装着するには、石蒜の男性器が勃起した状態でなくてはいけない。
かといって石蒜を先に脱がせてしまうわけにもいかないなと、まずこちらが服を脱いでみることにする。
畝傍はヘッドギアを操作し、普段から着用する橙色のボディスーツから、瞬時にスーツとほぼ同じ橙色の下着姿になった。
ヘッドギアを外して傍らの机に置いた後、畝傍の豊満な乳房を包み込むフロントホック式ブラジャーのホックを外すと、解放された乳肉は大きく揺れ動く。
そして最後に下着を脱ぎ捨てれば、陰毛が丁寧に剃られた盛り上がりと、ある程度使用された形跡のみられる秘裂が姿を見せた。
■石蒜 > 「う、うん……。」畝傍が脱ぐのに続いて、自分もズボンを下ろす。
石蒜はよく一緒にお風呂に入っているため、見慣れた畝傍の裸だが、今から交わるのだと考えるだけで、それがどうしようもなく扇情的に思える。
続いて下着も下ろせば、血流が集まりきったそれは固く勃起していた。
その根本には淡い茂みと、ぴっちりと閉じられた秘所が見て取れる。
「脱いだけど、どうするの?」何をするのかわからない不安もあって、妙に気恥ずかしく、手を股間にやって、隠すように広げた。成人男性のものほどの大きさがあるそれを隠すには、面積は全く足りていないが。
■畝傍 > 「じっとしてて」
そう言って、包みの中の避妊具をその端に寄せ、包みの反対側を丁寧に破いてそれを取り出せば、
固く勃起した石蒜の男性器、その亀頭の先端にそれをぴったりと密着させんとする。
石蒜がまずそれを受け入れれば、爪などで破れないようゆっくりと、両手の指で避妊具を巻きおろし、
茂みを巻きこまないよう注意しながら、下まで降ろしてゆくだろう。
■石蒜 > 「……んっ。」じっと畝傍の手元を見ながら、敏感な部分を触られる感触に、声を漏らす。
「ふわ、あぁぁ。」それが段々と根本まで登ってくるのに合わせて、声が上ずる。
「んふ…包まれちゃったけど、これ、何…?」ぴったりと陰茎全体を包まれるのがもどかしく、腰を引きながら目的を聞く。
■畝傍 > 「えと……これ、コンドーム。避妊具、だよ。なんていったらいいかな。えっちなことしたら、こどもができるかもしれないでしょ。これは……えっちなことはしたいけど、こどもがほしいわけじゃないときにつかうの」
避妊具――コンドームを使用する目的について、
畝傍の語彙で石蒜にも理解できるように説明するのは難しい。
しかし彼女には理解してもらわねばならない事柄ではあるので、どうにか説明を試みる。
■石蒜 > 「"こんどおむ"……。子供…そっか、そうだね。」ようやく、自分のしたいことが本来どういう目的で行われているのかを思い出す。
自分も畝傍もまだ学生だし、自分はまだほとんど文字を書けない。そんな状況で子供を育てるのはほとんど無理だろう。
「出来ちゃったら、大変だもんね。赤ちゃん産むのって、すごい痛いらしいし。」自分と畝傍の子供、その言葉にとても惹かれるものはあるが、畝傍に無理な負担をかけたくはないので、諦める。
「でも、いつか…欲しいね。いつか、大人になったら…。」はにかむように、両手の指先を合わせる。
■畝傍 > 「そうだね。オトナになったら、ボクとシーシュアンのこども、ほしいな」
そう言って、石蒜に微笑みを返す。
いつか自分と石蒜の間に子供が産まれ、幸せな家庭を築くような、
そんな未来が訪れることを、心のどこかで願いながらも。
「だから、いまはまだ、コレつかっててね」
今はまだ子供を作るには早すぎる時期なので、改めてそうお願いした後。
いつも二人が一緒に寝ている一段ベッドへと向かい、先に布団の中へと入れば、その布団をぽん、ぽん、と叩き。
「……おいで、シーシュアン」
石蒜も布団に入るよう、促してみる。
■石蒜 > 「うん、畝傍と石蒜で一緒に暮らして、子供育てて……そうなったらいいなぁ。」理想の生活を思い浮かべて、無邪気に笑う。そんな時が来るのを微塵も疑う様子はない。
お願いにはコクコクとうなずいて、了解の意志を示す。
そして、布団に誘われれば、ゴクリと生唾を飲み込んでから。
何となく周囲を見渡して、誰にも見られていないことを確認しようとして。
部屋の片隅に置かれた刀に気付く。
今はサヤとの感覚共有を切っているが、刀に宿っている方は刀の周囲を知覚出来るのだ。つまり今まで全部覗かれていたらしい。
右手で剣印を作り、軽く振ると、刀が浮かんで、適当な収納の中に放り込まれた。
「今行くよ。」Tシャツを脱いでスポーツブラも外す。全裸になってから、いつも一緒に寝るように、布団の中に潜り込んだ。
至近距離で、石蒜の薄紫の瞳が、畝傍の赤い瞳を見つめる。
そして、どちらともなく口付けを交わし……。
■畝傍 > そうして二人がくちづけを交わし、行為に及んだしばし後。
布団の中の畝傍は裸のまま頬を紅潮させ、微笑みながら石蒜の顔を見つめている。
「……えへへ」
囁くような声で、笑いかけた。
石蒜との初めての行為に、不安や緊張が全くなかったといえば嘘になる。
しかし、一番大切な親友とこうして夜を過ごすことの嬉しさ、幸福は、
畝傍の心からそういった負の感情を払拭していた。
■石蒜 > 「えへへへ。」釣られてこちらも笑う。
正直、触手も男性器も持っていない相手と交わるのは初めてだったし、互いを貪るような荒々しさもない行為もあまり経験がなかったため、最初は勝手がわからなかった。
だが、試行錯誤を続けるうちに、段々とどうするべきかわかってきて、きっと満足させられたと思う。
「すごく、幸せ。」心地よい疲労感に溶けるような感覚を覚えながら、小さくつぶやいた。
「だから、恋人同士ってするんだね。」性欲を発散するためだけではない、愛を確認する行為というものを理解して、納得したように言った。
■畝傍 > 「ボクも……いま、すごくしあわせだよ」
『幸せ』。石蒜の口からその言葉が出れば、畝傍も心から、その言葉を彼女へ返す。
畝傍の純潔は、忘れもしないあの日、既に奪われている。
それまで無理矢理に犯された経験しかなかった畝傍は、
この夜初めて、幸福な交わりというものを知ったのであった。
「うん……そうなんだとおもう。おたがいに、好きだってきもちをたしかめるために、するんだよ。きっと」
愛の確認のための行為。今の畝傍の中にもまた、その理解と納得が生じている。