2015/09/14 のログ
石蒜 > 「そっか、良かった。」
過去の畝傍にとって苦痛と屈辱でしかなかったであろう性行為が、自分とすることで幸せに感じられたということに、喜びを覚える。

「畝傍の気持ち、伝わってきたよ。私の気持ちも伝わったかな。愛してるよ畝傍。ずっと一緒だよ。」布団の中で、畝傍の裸体に擦り寄る。

「それと、ええと…何を話せばいいかのかな……頭のなかが、幸せで一杯で…考えられなくて…ああ、そうだ、畝傍が何か困ってたら、一人で悩まないでね、絶対相談して。私、畝傍のためならなんでもするから。」先日のことを思い出す。珍しくお互いの役割を交代した、あの夜のことを。

畝傍 > 「つたわったよ。ボクも、シーシュアンのこと、だれよりもあいしてる。これからもずっと、いっしょにいる。やくそくしたから」

石蒜がその小さな体で、一連の行為を通して伝えんとした、溢れんばかりの畝傍への思い。
それが当の畝傍に伝わらぬはずはなかった。
なればこそ、畝傍もその幼く純粋な心が思い浮かべられる限りの愛の言葉を、精一杯に紡ぐ。
擦り寄ってくる石蒜の裸体、その感触と温もりを肌で感じ取る。

「うん、そうだんする。それに、シーシュアンにも、てつだってほしいことがあったら、おねがいするよ。でも……むりはしちゃ、だめだよ。シーシュアンのできること、してくれればいいから」

一番の親友が側にいて、こうして自身を愛してくれている。
ならば、もう一人で悩むことはしない。困っている事は相談する。時に協力を仰ぐこともあるだろう。
しかし、そのために石蒜が無理な行動に出ることまでは、畝傍の望むところではない。その旨も伝える。

石蒜 > 「私も、畝傍を誰よりも愛してるよ。約束。」念を押す用に約束を確認する。これまでなんどもしてきたし、これからも問いかけることだろう。同じ答えが返ってくることを期待して。

肌から伝わる温もりと、布団の中に保存された熱に、心地よさそうに目を閉じる。嗅覚と触覚でわかる、2人が今一緒であることが。
そして目を開ければ、すぐ近くに顔がある。一緒に居ることの何よりの証拠。

「わかった。無理はしない。私も何かあったら相談するし、助けて欲しかったらそう言うね。約束だよ。」また1つ、約束を増やす。石蒜は約束が好きらしい、そうすれば決して破られることはないと考えているのかもしれない。

「愛してる、愛してる、愛してる。もうそれしか考えられないや。大好き。」何度も繰り返し、少ない語彙で愛の言葉を呟く。

畝傍 > 「うん……やくそく」

かくして二人の間に、また新たな約束が増えることとなった。
しかし、恐らく今後も、畝傍がそれを負担として感じることはないだろう。
二人が初めて出会った時に交わした『約束』を守り、果たすために行動し続けたからこそ、今の二人がある。
そのことを誰よりも知っているのは、他ならぬ畝傍自身であったからだ。

「ボクも、だよ。……だいすき。シーシュアン……だいすき……」

石蒜が何度も愛の言葉を囁けば、畝傍もまた、それに応えた。

石蒜 > 「ふわぁ…あぁ。」大きくあくびをする。

「眠くなってきちゃった、随分…心地良いから…。」まぶたがゆっくりと下りていく。声も眠たげだ。

「起きたとき、一緒に居てね……一人で起きるの、ちょっとだけ、寂しいから…。」わがままなお願いを言いながら、まぶたが下り切る。
そして、規則正しい寝息をたてはじめた。

畝傍 > 眠りに落ちる石蒜の様子を、我が子を見守る母親のように微笑んでしばしの間見つめた後。
畝傍もまた、幸せに包まれながら眠りへといざなわれるのであった。

ご案内:「女子寮内・サヤと畝傍の自室」から石蒜さんが去りました。
ご案内:「女子寮内・サヤと畝傍の自室」から畝傍さんが去りました。