2016/05/23 のログ
ご案内:「寝室」に烏丸秀さんが現れました。
■烏丸秀 > 烏丸のマンションの寝室。
彼は今、ベッドで半身を起こしている。
その身にけだるさをかんじながら、傍らの少女の髪を梳く
ご案内:「寝室」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 > そんな烏丸に背を向ける形で体を横たえ、
どこかぼんやりと遠くを見るような、そんな視線を壁に投げる少女
その心は、不思議と満たされていた
■烏丸秀 > まったく、変われば変わるものだ。
まさか、あの優等生がこうも乱れるとは。
妖しげな香を焚いた部屋の中。
男は少女に尋ねる。
「それで、悠薇ちゃんとは元通りになれたの?」
ピロートークで他の女性の名前を出すなど無粋の極みだが、烏丸は気にしない。
■伊都波 凛霞 > きっと、見る人が見ればあの伊都波が…口を並べるんだろうな、と思う
でもそれは、彼らが勝手に持ち上げ想像した神童・伊都波凛霞
鎧を脱がされた本当の姿は、普通の人間と何も変わらない
だからそれでも構わないとすら、思えた
「…ん……」
少女もまた、気怠げに口を開く
「…わかんない。あの子、遠慮もするし…演技もするから。
………気になるの?妹の、はるかのこと」
■烏丸秀 > さらさらの髪を梳く。
彼は女の子の髪を触るのを愛する。
髪は性欲の証であり、女の命だという。
ならば、それを愛するのも当然だろう。
「そりゃ気になるよ。なにせ、ボクの恋する女の子だからね」
今さっきまで獣のようにまぐわっていた相手に対し、この言い草である。
だが、これが二人の関係である。
男は打算の為に女を求め
女は自己肯定の為に男を求める
そんな、利己的であり打算的な関係。
それを烏丸は好み、そして凜霞に言う。
『愛して欲しければ、きちんと口に出して言うんだよ』
と。
もっとも、口に出していえば、先ほどのように前後不覚になるまで快楽で染め上げられるわけだが。
■伊都波 凛霞 > 「どこまで本気なのかわかんない」
少しだけ口をとがらせるような、そんな物言い
妹に手を出させてはいけない、という思いは今もある
けれどそれは守るとか、そういうのじゃなくて
…妹がちゃんと、自分で選択すること
「…ほんとのほんとに本気なら、
烏丸くんがどういう人間かはちゃんと忠告するから。
…それでもはるかが、烏丸くんを受け入れるっていうなら」
いうなら?
それは、妹の自由であり、決定だ
「…好きにしたら、いいと思う」
■烏丸秀 > 彼女は変わった。
つい先日までなら、己の命に代えても、妹を守ろうとしただろう。
それこそ、烏丸を殺してでも。
だが、今は――
「――凜霞」
彼女を抱きしめ、こちらを向かせる。
透き通った瞳。それを覗き込む為に。
妹のように情念に濁り、全ての感情を内包したものではなく。
かつては純粋に前だけを見て、今は空虚となった、瞳の光。
悠薇とは違う。だが、烏丸は彼女の瞳が好きだ。
「もしボクが悠薇ちゃんを手に入れたら、半分こしようか?」
からかうように、少女に告げる。
■伊都波 凛霞 > 「───ん」
抵抗なく、向きを替えられ…目が合えば、なんだか罰が悪そうに視線を逸らす
身体の芯にはまだ熱が残っている
お香のせいか、それとも…
ただ、からかわれるように告げられた言葉には小さく息を吐いて
「…烏丸くんが全部欲しがらないわけないと思うけど。
でも、あの子は…多分無理じゃないかな……私よりも、きっと大変だよ」
口元には小さな笑み
妹が、この男には絶対に奪われないという確信じみたもの
今までとは立場がかわり、姉という視点以外から妹を見ることもできるようになった
あの子は、きっと私よりも───
■烏丸秀 > 「――へぇ」
それはこの男には逆効果の言葉だ。
なにせ、この男は――
「それは、楽しみだなぁ」
手に入らないモノばかり欲しがる。
それがこの男の、救いがたい業だからだ。
少女の仕草から、もう少し欲しがっている事を見抜く。
丁度、男も火がついた所だ。
「凜霞。足を開いて」
有無を言わさぬ口調で命じる。
ベッドの上では、暴君の一面も見せる男だった。
■伊都波 凛霞 > 楽しみだと語る男を、どうしても好きにはなれないし、好きになれるわけがない
この男は自信の欲望の為に周りの犠牲を厭わない、悪人とはまた別のベクトルの危険人物だと把握している
ただ、それでも
満たされる、赦される
妹が生まれてから今までずっと、行き先を塞ぐようなエゴの障壁となってきた自分を
自分でも許せないような自分を受け入れ、満たしてくれたのはこの人だけだった
それが歪な形であるとわかっていても───
「……明かり消すとかの配慮、ぜんぜんしないよね…」
それなりに慣れたとはいえ、少しだけ文句も言ってやろうと思う
言いながらも、言われたとおりにするのだが───
ゆっくりとその白い太腿が開かれれば、整った繁みとその奥の花弁が顕になる
慣れたといえど恥ずかしいのか、再び視線を外した
■烏丸秀 > 男は凜霞を愛している。この上なく。
ただ、それが情念の愛でなく、モノを愛でる愛だという事も自覚してしまっていた。
彼女は、整いすぎているのだ。本来欠けるべきでなかった器。それが、彼の本当の愛が妹に向く理由でもあった。
「凜霞の綺麗な身体が見えないの、もったいないだろう?」
本気でいいながら、その肢体に覆いかぶさる。
整った乳房に口をつけ、舌を這わせ、吸い上げ痕をつける。
体育の時に困るからやめてと言われても、一向にあらためるつもりはない。彼女の肉体のそこかしこに痕をつける。これは自分のモノだと主張せんばかりに。
繁みをかきわけ、奥の花弁にゆるりと指を這わせる。
痛みと男のエゴばかり押し付けられた彼女に快感を与え、緩やかに花開かせるのは、男のエゴを存分に満たす。
そうして水音が鳴るまで愛撫を続け。
■伊都波 凛霞 > こちらの要求を聞き入れないことはもう大体わかってきた
彼は自分をそういう風に見ているのだと
全てを頂戴、というのはそういう意味なのだとはっきり理解る
「───っ、は……」
愛撫に反応するように熱の篭った吐息を漏らす
これまで"普通に"抱かれた経験の浅い肢体は文字通り、烏丸の指先で操られるように、震え、跳ねる
やがてとろりと熱から解け出した雫が垂れる頃には、その凛とした瞳も同じように蕩けて
■烏丸秀 > 「ん――」
ゆっくりと、さりとて容赦なく。
凜霞の肢体を貪るように指で愛撫し、顔に、肉体に、キスの雨を降らせる。
やがて存分に快楽を与え肢体をほぐした後。
ゆっくりと彼自身を挿入する。
もちろん、避妊など考えない。それは少女の考えるべき事だというエゴを公言しており。
「凜霞、動いて」
■伊都波 凛霞 > 「(まだプールの授業とかないからなんだけど…また着替える時にひと目気にしなきゃ…)」
いくらも落とされる専有の証に、ほんのすこしだけ心のなかで溜息
「っあ───!」
ぬるりとした感覚の後、やっぱりという思いが沸き立つ
「ちょっ…もう、なんでちゃんとつけてくれないの…っ」
何度も言っているのに応じてもらえない
…とはいえ言わないわけにもいかないのだが、
こればっかりは、動いてと言われてもそんな話は後だという風情である
■烏丸秀 > 「ん、凜霞を直に感じたいから」
言ってる事はホストや水商売のアレな言い訳である。
本当は彼の征服欲を満たす為でしかない。
動いてくれないので仕方なく腰をゆるゆると振りながら。
「ボクはいいよ。凜霞との子供なら、同じように愛してあげる」
くくっと薄く笑い。
この男のどこまでも傲慢な所。
この世には己の愛するものとどうでも良いモノしかない。
倫理、価値観、人の評価、社会性。そんなモノはこの男にとって「鼻紙以下の価値しかないモノ」でしかないのだ。
なら、この時の快楽の為にそれを捨てるのに、何の遠慮があろうか。
「まぁ――薬なら、ちゃんと用意してあるけど」
ピルとアフターピルは準備済みである。
そういう所はぬかりない。
■伊都波 凛霞 > 「…また、そういう」
どうしてこう歯の浮くようなセリフを平気で言えるのか
歪な関係だとはっきり理解できているのに、こちらが照らさせられてしまう、不公平だ
「烏丸くんがよくても私はよくなっ──っう、あっ」
自分の体内に侵入した熱が擦りあげるたびにぞわぞわとした感覚が昇ってくる
"彼ら"の時は、こんなことは全然なかったというのに
ますます、囚われてゆく
深い不秋、溝川の底よりも暗いところへ
「……ちゃんと、くれ、るって、約束、して、よ…?」
皆楽にその身を揺らしながら、ようやくその視線を会わせる
■烏丸秀 > 多くのモノを愛した。
同時に、多くのモノを失った。
彼の本当に愛するモノは、手に入らない。
よしんば手に入ったとしても、すぐにその指を零れ落ちてしまう。
何度も失い、何度も愛している事を理解してもらえなく。
そうして彼は、愛を公言するようになった。
嗤いたければ嗤え。愛を受け入れてもらえない、理解してもらえない苦痛に比べれば、どれ程の事だろうか。
「大丈夫。ボクは凛霞の嫌がる事はしないよ」
その手練手管で篭絡はしても、彼女の嫌がる事、本能で拒否する事は踏み込まない。
もっとも、段々とその理性を溶かし、騙しているだけかもしれないが。
「だから、ね、動いて。凛霞の好きなように、乱れ、ふしだらに、欲望のままに貪って――ボクの前でだけ、ね」
そう、この男の本質は、独占欲の塊。
要は――子供なのだ。
■伊都波 凛霞 > 「………」
その言葉を信じてはいけない、と思っている
でも思っているだけだ、だからどうするという、先がない
少なくとも、自分には先が見つけられていなかった
「は…ぅっ……」
短く、呼吸が少しずつ断続的に、荒くなる
"ボクの前でだけ"
自分を神童。優等生と色眼鏡で見る人間も、
憧れの、完璧の存在として眺める妹も、今この場にはいない
そのどちらの色眼鏡も持ち得ない、正しい自分自身だけを見据える、この男しか、ここにはいない
こんなに歪んでいるのに、何故か、安心する───
「う、ん───」
とろん、と溶けた顔は、女の顔
肢体が求めるままに揺れ動き、見っともないような格好でも、快楽を求めて──
■烏丸秀 > 「ん――」
荒い息と水音。
淫らな顔をした女が腰を振り、男がそれを眺める。
壊れた男と女。その歪んだ二人が、獣のように貪りあう。
「――凛霞」
名前を呼び、猛る情欲をぶつける。
ここにいるのは、神童でもアイドルでもお姉ちゃんでもない。
快楽を貪る、一匹の雌だ。
そしてその雌を赦し、貪る、一匹の雄。
■伊都波 凛霞 > 「ぁ、ぅ───」
一瞬だけ頭が真っ白になる感覚
ゆすり、ゆらされた肢体を、爪先までぴんと張って、それを受け入れる
ふるふると余韻に震え、後に残るのは快感が通り過ぎた後の気怠さ
じっとりと汗ばみ、額からは粒になった汗が溢れる
体力にはかなり自信がある方なのに、
ベッドの上では一般人の男にすらもまるで敵わない妙
そんなところすらも両者の立場を、明確にわけていた
怨恨を抱いてもいいはずの相手なのに
名前を呼ばれて、嫌な気がしない
体を自由にされて嫌な気がしない
「(……どうしちゃったんだろうね、私)」
おかしくなってしまったのか、それとも最初からおかしかったのか、
整った肢体をベッドの上に投げだして、ただただ、余韻に体を震わせた
■烏丸秀 > 彼女の何かが狂っているのか。
それとも何もかもが狂っているのか。
それに応える人間は居ない。
「ふふ――」
彼女の奥にこれでもかと欲望を叩きつけ。
その気高い心ごと、白濁に染め上げ。
彼女の髪を梳く。
優しく、愛でるように。
――終わらない、輪廻のような交ぐわい。
日が昇るまでそれは続くだろうか。
ご案内:「寝室」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「寝室」から烏丸秀さんが去りました。