2017/09/12 のログ
ご案内:「歓楽街」に柊 真白さんが現れました。
柊 真白 >  
(夜は歓楽街と言えど、目立たぬ通りは存在する。
 人は居るが数はまばら。
 ――とは言えここは夜の歓楽街。
 人の数こそ少ないが、十分「賑わって」いる。
 通りのあちこちに立っているのは誰も女性だ。
 さまざまな格好をしているが、目的はみな同じ。
 たまに通る男が彼女たちに声を掛け、二言三言交わしたあと、二人でどこかへと消えていく。
 そこに明らかに不釣合いな少女――柊真白は立っている。
 いつもの真っ白な格好で、スマホをぽちぽちいじっている。)

柊 真白 >  
(歓楽街に詳しいもの――特に女性は――この通りで絶対にスマホやケータイなどは見ない。
 娼婦通りと呼ばれるこの通りでは、それが「合図」になってしまうからだ。)

――。

(一度スマホから目を離し、辺りを見回してもう一度スマホに視線を落とす。
 電柱に寄りかかり、左手に持った長刀をゆらゆらさせながらスマホをいじっている。
 かれこれ数日、夜の歓楽街でこんなことを続けている。
 勿論仕事――本業の一環なのだが、どうにも標的が姿を現さない。
 お陰で思わぬ臨時収入がそれなりに手に入ってしまった。
 幸い期限はまだまだ先ではあるが、早いところ済ませたいものだ、なんて考えながらネットの海をさまよう。)

柊 真白 >  
(スマホを胸の前に持ったまま、あたりを見回す。
 いかにも学生な感じの娘から妖艶な大人の女性まで、「客待ち」の女性はさまざまだ。
 が、それでも自分のような年頃の少女は居ない。)

――。

(それでも先日のように客が付くあたり、全く居ないと言うわけでもないのだろう。
 恐らく日を改めれば居るのかもしれない。
 とは言え目的は客をとることではない。
 標的に気を引いてもらわないといけないのだ。
 幸い、標的は自分のような少女でも興奮すると言うことはわかっている。
 あとは待つだけ、なのだが……。)

――長くなりそう。

(ため息をひとつ。)