2016/07/15 のログ
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)2」に鎖ヶ原アストラさんが現れました。
■鎖ヶ原アストラ > 「やったああああああ!!見ろ!見たか!また黒が来たぞ!」
見事に賭けに勝って歓声をあげるアストラ。
そう、ここは世界の欲と富が集まる洋上の楼閣。
超豪華カジノ客船「ル・レーブ・ド・パピヨン」号、その無数にある船内カジノのうち、甲板上に設えた巨大ルーレット。
併設のプールでは日差しと水遊びを楽しむおかねもちの姿もたくさん見受けられます。
そんな場所に、日時計のような長身と日陰者そのものな雰囲気を引っさげてなぜ居るか。
答えは簡単。
TG部に押しかけてきたおかねもちのおかげです。
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)2」に鬼灯 怜奈さんが現れました。
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)2」にインフラブラックさんが現れました。
■鬼灯 怜奈 > 「お、おいっ! コレでいくらの儲けだっ! オムライス何杯ぐらい食えるっ!?」
見たこともないジャラジャラとしたコインの山を前にモンキーめいてテンションをあげる。
庶民よりも遥かに格の落ちる生活しか知らない彼女には、あまりに刺激が強すぎた。
部員の御曹司から贈呈され(まきあげ)た衣装は美目麗しいだけに、周りの視線を様々な意味で釘づけにしている。
ご案内:「◆特殊Free(過激描写注意)2」に楊 烈龍さんが現れました。
■インフラブラック > 「フッ………全てはコインの裏と表…」
低く作った声で黒繻子の仮装着(ドミノ)と天鵞絨(ビロード)の仮面をつけた少年が言う。
「だがこれも一興、ならば興じよう……」
インフラブラック、本名金田洋平は一般的な家庭で生まれ育った。
そんな彼はいつもの詰襟のまま超豪華カジノ客船に乗ろうとした。
当然、止められた。ドレスコードというものである。
そしておかねもちに頼み込んでツテをアレして衣装を貸してもらったのだ。
なんでこんな格好を? 趣味です。
「だが心せよ、黒はいつか全てを喰らう……ククク」
■鎖ヶ原アストラ > 「わからん…!資産運用?いまちょっといそがしいからあとにしてくれ!」証券マンの名刺をあしらいながら、露出だらけの水着にじっとりと汗が浮かぶ。
その賭け方は二倍賭け。負けたら倍賭ける。
無限の財力を前提にすれば絶対勝てると評判です。
■楊 烈龍 > 「フハハハ――どうやら皆さん楽しまれているようで何より。この僕もご招待した甲斐があろうというもの」
烈日を浴びて降臨したるは白い長袍を纏った青年である。
大陸を中心に成長した巨大企業「楊神華電脳公司(楊コーポレーション、通称YC)」の御曹司である楊烈龍である。
左手に扇子を持って仰ぎつつ、バニーガール的な女性たちに大きな扇で仰がれつつ、賭けに楽しむ皆の前に現れる。
「今日はようこそ、部長に、鬼灯君。それにえー……インフラブラック」
男性部員には極端に態度が変わるのであった。
「いくらでも遊んでいただきたい。何、僕の財力があれば造作も無いこと。
なにせ、本番はこれからですから」
今日皆を誘ったのはこの烈龍である。いいように乗せられて資金は全て烈龍持ちである。
そして今回行われるのは無論、タイタニックギアの特別大会だ。
■鬼灯 怜奈 > 「いやー、持つべきものは素敵な後輩ですな! ヘヘ……ヘハハハ!」
楊の肩をバシバシ叩く。
「なんか大会とかもう……いいんじゃないか……ほら、アタシらもういいだろ!」
「退学しても一生遊んで暮せるって! な、部長!」
暮せません。
■インフラブラック >
自分の前だと態度が変わるが一応、金田洋平じゃなくインフラブラックと呼んでくれる楊のことを複雑な気分で見ていた。仮面の下から。
「緋の名を刻みし羅刹(鬼灯怜奈)よ……戦いの地平線はいつでも開けている…」
「生きては戦場を駆け、死しては芥になるが定命の者……」
「ククク、臆したか……?」
TG部なんだから真面目にTGやりましょうよという意味のインフラ言語を喋った。
■鎖ヶ原アストラ > 「遊んで暮らすのはやぶさかではないが、どうもこの金?コイン?そのまま持ち出せるわけではないらしいぞ」
後にした証券マンさんから詳しい説明を聞く、約束は守る部長。
曰く、この船上での経済活動はこの船のオーナーを通さずに外へは持ち出せない。
すなわち、乗船して現金をコインに交換。
賭けはコインによって行われ、そして買い物も可能。
だが、それを外に持ち出せるのは―
「この客船のメイン興行でもあるアルティメットTGグランプリパピヨン杯の上位入賞。だってさ」
「イン君、ヤン君、しかもこれ供託金が必要っぽいぞ!増やしといてよかった…」
■鬼灯 怜奈 > 「よくわかんねーけど、ようは勝ち残ればいいってことか?」
「何だ、じゃあ簡単じゃん。うちにはランク50のエース様がいらっしゃるんだぜ、負けねえ。負けねえ。」
からからと高笑いをしながら、フルーツの刺さった高そうなトロピカルなカクテルを飲む。メロンとかパインとか盛られてるタイプの。
「あとそのチャイニーズブラザーズみたいな呼び名ひでーな。おい。」
■楊 烈龍 > ソウルネームについては楊も思うところがある。それ故に一応インフラブラックで通しているのだ。
「退学したら部員ではなくなってしまうだろう。君が僕に買い上げられるというのなら、それでも構わないが……」
肩をバシバシ叩かれて痛いのだが金持ちなのでやり返しはしない。
基本的にここに来てからは持ち上げられているので機嫌がいい。
「今日ここに来たのは我々の活動を更に推し進める計画の為――
ぜひとも戦って貰わねばこまるというもの。
しかし、お二人共可愛らしい。さすがは僕が見込んだだけのことはある」
そんなこんなでぺらぺらと女子二人を褒めていたところで、部長の話を聞く。
「ああ、そういえばそうだった。僕は別にここでの儲けがどうなろうと変わらないからいいが……。
君たち庶民には大きな問題か。何、金が足りなければ出しましょう。
それに、要は勝てばいいだけのこと……僕の呂洞賓が敵を殲滅し、喝采を浴びる光景が目に浮かぶ」
■インフラブラック > ランク50のエース様という言葉に胃がキリリと痛んだ。
そう、もう負けてはいられない立場なのだ。
それを思うとトロピカルなジュースなど飲む気になれない。
「摂理の天秤に賭けるは己が矜持……祈りは魔が飲み干そう」
「あと私はインフラブラックだ……イン君と略すのはやめてもらおうか……」
胃痛気味の腹を押さえながら頷いた。
勝てばいい。勝てばいいけれど。
負けたら格好つかない。それだけはダメだ。
「壮烈たる龍の輩(楊 烈龍)よ、四天の剣たる我らでいかなる敵と相対するか…」
「ククク……今からこの双眸に映し、真眼にて見定めるも吝かではない…」
もう始まっているなら敵情視察にいかないか、とインフラ言語で言った。
■鎖ヶ原アストラ > 「へへ…もっと褒めてもいいですょ…」褒められ慣れてない。
もう時刻は夕方を超えて夜。
スタジアムのそれよりも大きな電光掲示板に、参加締め切りの文字。
いよいよもって始まる―
「紳士淑女のーーーーーーーーッ!紳士淑女の淑女の皆様!」
総合司会H・G・ウェリントン3世の絶叫!
遅れて荘厳なオーケストラサウンド。生演奏だ。当然。
スポットライトの乱舞。夜空をビームが貫いて、プロジェクタ光が大会の開幕を告げる。
「いよいよいよいよっ始まりましたね世界のセレブ大集合、総賞金総資産そして奥様方の美しさたるや計り知れないこの大会!」
総合司会の舌が滑らかに回る間にスクリーンが展開。
そしてプールが2つに割れ底部から回転しつつ現れるTG筐体。
客席にはオペラグラスを片手に談笑する世界のおかねもち。
「おお、どうやらもう始まるみたいだぞフー君」努力した部長。
■鬼灯 怜奈 > 「いやはや、第一試合はうちの若いものが出るんですよ。」
「ははあ、それは楽しみですなあ。」
耳に聞こえた笑声の方を見やれば、カラフルなスーツに身を包んだ紳士が寄り集まっている。
臙脂や深草、まるで縁日のひよこの群れだ。白黒ツートンの、自我がないようなシンプルスーツな者は一人もいない。
これが社交界。笑顔の裏で何を考えているのかなんて、彼女のような小市民にはわからない。
「おっ。第一試合始まった……ってハアッ!?」
「うわあ気持ち悪ッ! 全員金ぴかかよッ!!」
夜空をスクリーンにして東映された試合の模様には、四人全員がまるで彫像のように黄金に輝く機体を駆っていた。
あとランス。博物館にあるようなデザインの。
■楊 烈龍 > 大げさな機構で回転したりして出現していく筐体を眺める。
「フフ、始まったな。いずれ我がYCに吸収されるであろうことも知らぬ馬の骨どもの顔でも拝むとしよう。
安心するといい、みなさん。僕たちはシードだ。なにせ僕の社が主催だからね」
要するにねじ込んだのだが、今回はランカーも参加している大会である。
シードとはいえ、必ず勝てるとも限らない。
「ほう、いい趣味だ」
スクリーンに映る黄金の機体を見て言う。金持ちは感性が違った。
「現れたか……ロンドン聖騎士団の連中が。彼奴らは僕の会社の乗っ取りを狙ってきた連中だ」
■インフラブラック > 「……もう好きに呼んでください………」
はぁ、と溜息をつくと金ピカな機体を見て思わず仮面を外した。
うええ、という顔をした。
すぐに仮面をつけた。
「黄金の虚ろ纏いし………ええと…」
発言に困った。なんと形容すればいいのだろう。
今すぐ全員の機体を黒にすればいいのに。
■鎖ヶ原アストラ > 「でたーッロンドンブリッジ落としーっサンボウェルダン軍、オーナーの本業カーボンブラックフーズの株価のようにぽろっぽろ落ちる落ちる落ちるッ食中毒を起こした時より落ちてるぞッ」
遠慮ないセレブジョークに眉をひそめるようではここではやっていけない。
当然怒られるのは不甲斐ないギアドライバーであり総合司会ではないのだ。
「クロムメッキでビカビカのほうが負けたなーっ あっここでも賭けをやっている…」
ラー君、ブラックなどまだまだあったのにという顔で指をくわえる。
部長は人との距離感の測り方が下手です。
「次は鉱山経営で財を成したというガリンペイロ足尾組と…」
巌のような男たちが次々筐体に群がっていく。
■鬼灯 怜奈 > 「『相対する藤堂弁護士事務所』は効率を突き詰めた無駄のない機体構成が魅力。』」
「『機動力と火力と防御力を高い次元で纏めたハイクラスの』ー……って書いてあるけど。なんか地味だな。」
バニーガールに貰ったパンフを読みながら。
サングラス越しに流れる試合映像からは、一機また一機と、足尾組に蹂躙される姿が映る。
「ああああ! 殺人ツルハシが胴体を貫通ー!! これはもう止まらない! 残るはあと一機!」
「逆転の目はないのかあー!?」
「殺人ツルハシて。」
次々と突き立つツルハシに為すすべなく爆散。
司法は決起した民草に打ち倒される運命なのか。
「アイツらとやんの、なんかすげー嫌だな……。」
そんなこんなで第三試合。
なお、ガリンペイロ足尾組は次の試合で負けた。
厳密には棄権。決起した民草も、資本の前には無力であった。
■楊 烈龍 > 『貴方達のような下賤な輩にわたくし達が負けるとお思いですか。一砲の下に吹き飛ばしてさし上げましょう!』
『我等、御剱重工の名の下に! 行きますわよ、ごめん遊ばせ!』
「女性だけで構成された御剱重工の令嬢たちだァーッ!!」
舞台上に現れたのは華やかなドレスに身をまとった金髪縦ロールやロングなどの令嬢たちだ。
大変容以後、世界に出現した怪異に対抗するための兵器を開発する御剱重工のTG部である。
基本的に役員は皆女性であるという。
自信に満ち溢れた表情で彼女たちが筐体に乗り込んでいく。
TGは金持ち層にも人気だ。楊が良い例である。
彼女たちの機体はその御剱重工の製品のCMも兼ねて、その下半身が戦車型になっているのだ。
大砲やドリルがうなりをあげて、第四回戦が幕を開ける――!
「さて、対する相手は――!」
■インフラブラック > 「さ、殺人ツルハシ………?」
殺人て。ツルハシは人を殺すものだっただろうか。
ちょっと情報が過多すぎて非常にくるしい。
ガリンペイロ足尾組もこの豪華客船に乗れるくらいの金は持っているのだろうけれど。
それでも資本に屈するのだから世の中は世知辛い。
父さん、母さん、ごめん。
二人が共働きで僕を食わせてくれている間に、僕は客船でゲームを観戦しています。
心の中で両親に謝りながら仮面のウラガワから欲望に満ちた戦いを見ていた。
勝ち残ったロンドン聖騎士団が御剱重工と対峙する。
どっちが勝っても気持ちよいバトルにはならなさそうだけど。
どっちかというとご令嬢様とバトルしたいなぁ。
洋平くんはそう思った。
重火砲が唸りをあげ、お嬢様方の重装甲が履帯の痕跡を深くする。
しかし、ロンドン聖騎士団は堅実に相手を各個撃破していく。
全員タンクでここまで勝ち残ってきたのはすごい。
すごいけどここまでだ。
グッバイお嬢様。ありがとう御剱重工の皆さん。
「これが世界の選択か……紅掛けの花色を映し、戦いの地平線は幾重にも歪んでいく…」
■鎖ヶ原アストラ > 「ラブ君目線がいやらしくない?いやらしくない?」ずいっと寄る。
部長は距離感がわからぬ。
「経歴一切不明ーーーーーッだが稼いだ金額星の数、ローニンウォーリアーズが辛気臭い顔を今見せる!御覧くださいこのチェックシャツ!見た目はともかく腕は本物、ランクは先程奪った24!ナガレ・バークレーを筆頭に勝ち進んできています!」
全身を叩き折った高級機のエンブレムで飾った機体・デッドリーテンパランスが一機駆け。鬼気迫る戦いぶり。
全く手段を選ばない残虐ファイト。
これに負けたら死ぬ。その覚悟が見える。
■鬼灯 怜奈 > 「いやいやいやいやいやいや。ちょっと待てよ。今解説が『ランク24』つってたぞ。」
「24て。アタシら50台倒すのにあんだけ苦労したんだぜ!?」
「しかもアレマジやべーって! 人殺し三年目ぐらいの顔してるって!!」
常世島におけるアクティブユーザー数は人口比からしてもかなりのもの。
往年の花札屋クラスの知名度を誇る、その中で1から100まで割り振られた選ばれたランカーの中での24。
TGに親しむ者ならば、その数字はあまりにも大きく、重い。
「おいエース、あれイケちゃったりする……?」
恐る恐る現状部内最高ランカーである、インフラブラックに聞く。