2016/06/11 のログ
ご案内:「落第街、海底地下施設最奥」に”マネキン”さんが現れました。
”マネキン” > 【時刻的には青垣山伊都波悠薇-ルギウス戦闘直後。
歪に絡みねじれた配線に繋がった水槽はまだ稼動している。
酸素供給装置が不調なのか泡の音がたまに聞こえる。】

……補充の必要を確認。
<異能:ノーフェイス・サムバディ 起動>

【静かな室内に電子的な響きもある合成音が室内に響いた。
3箇所のモニターがブラックアウトし、黒い何かが寄り集まるように立体を形成していく。】

”マネキン” > 【まるで真っ黒なモニターが角度を間違えた水面のようにさざめく。
その漆黒の水面から革靴が、そして学生服のズボンが突き出される。】

【男子学生服ごと、平凡な、平均化された男性の肉体が吐き出される。
3体の”マネキン”はその首元まで形成されると、モニターから頭を引き抜くようにその淵に手をかけた。】

【頭部はいつもののっぺりとした、不気味なマネキンの頭でできている。
その部分だけが通信状況の悪い映像のようにノイズがかっていた。
中央にある”何か”を確認できるものがいたら、その理由もわかっただろう。】

”マネキン” > 【3体の”マネキン”はそれぞれそこにあったフードを被り、顔が隠せているか確かめる動作を行う。】

確認する。通常のルートは現在も遮蔽されている。
そのため手順22-48をもって実験施設を経由し屋外へ出る。

ポイントαへ向かう個体は増援として実験施設より”ふぇいる”一体を輸送する。

【3体の声が同時に響く。
確認を済ませた。同時に頷く。】

【厳重なロックのかかった対水圧扉が開放されて、閉鎖、ロックされた。
静かな室内に再び泡の弾ける音が響く。】

”マネキン” > 【視点が変更される。
青垣山山中に魔物と交戦する学生服姿の人影が在る。】

周辺の脅威は排除した。

変更後の予定通り、追加の到達まで対象の監視を継続する。

【軋むような駆動音を響かせていた、錆びた歯車でできた何かをコンテナケースに仕舞う。
入れ替えてスコープを取り出し、移動を開始した。】

”マネキン” > 【再び視点が変更される。
”マネキン”の視界のなかに床にうつぶせに倒れた高峰司の姿がある。】

”ふぇいる”及びtnDr-05追加の連絡を把握した。
予定変更につきこちらでも装備の再確認を行う。

【制服の上着の下に用意された装備を確認していた。
レバーのついた円柱状の物体が上着の下に3つ装着してある。
腰部ホルスターのデザートイーグル拳銃の作動と弾数の確認も行った。】

【腕部は衣類の上からだけの確認を行う。
布地を圧迫するとその場所には何か細長いものが装着されていた。
作動確認までは行わない。】

”マネキン” > 【装備の確認を終える。眠る高峰司に近づく。
点滴の抑制剤のアンプルを確認する。
まだ1/4ほどしか内容量は減少していない。”マネキン”自身の胸ポケットにある残りの二本を確かめた。】

釣り餌が今だ目を覚まさない。
例の資料の評価見直しの必要がある。

先ほど採取した赤血球実験の結果でも彼女に適正はないはずだが。

【手元にある資料をめくる。】

「資料・高峰司とディアブロ・ウィルス適合性の予測

【彼女の身体的なデータが並んでいる。】
以上の当人の身体能力、及び魔術師という特性を考慮し、22%と推定される。」

【資料の二枚目をめくる。】

”マネキン” > 【資料の後半には結論が記述されている。
その記述を確認すると、資料を抜き出して火をつけた。】

予定が変わった。
事情説明はもう少し後にすべきだろう。

【もう片方の資料は懐にしまう。
高峰司の顎に指をかけ、目覚める様子がないことを確認した。】

【”マネキン”は立ち上がり、奥の扉の前へ移動する。
………再び視点が切り替わった。モニターの明かりが視界を焼く。】

ご案内:「落第街、海底地下施設最奥」から”マネキン”さんが去りました。