2017/11/11 のログ
■咲月 美弥 > 「ぁ、ぁ、ぁ、今、……だけ、ぁぁぁっ」
……貴方の物にしていて。
抱きしめられ逃げ場を無くした抽送の感覚に
猛り狂う獣性をそそる様な声が貴方の耳元で漏れる。
「すき……すきぃ……」
譫言のように囁きながらその首元へと唇を埋める。
少女から別の物へと蛹が殻を脱ぎ捨てていくかのように
確かに変質していきながら作り変えられていく胎内は
まるで別の生き物のように蠢き搾り上げ
……本来少しずつ現れる筈の疲労感を全く感じさせない。
「ひぅ、ぁん、だ、め、もぅ、――ぃ……」
突かれるたびに達していた体の最奥に注がれる感覚。
それに一層強く体を震わせぎゅうと抱きしめる。
体を波打たせながらひときわ強く締め付けた。
一瞬その赤い瞳から光が消え、吐息が吐き出される。
首元に回していた手から力が抜け、ベッドに滑りおち音軽い音を立てて
「……ぁ」
どの音に意識を取り戻したかのように瞳に色が戻る。
それは今までの激感に流されていたものとは別の光。
それと同時に吐き出したあとの醒めるような感覚が
一向に訪れない事に貴方は気が付くかもしれない。
■暁 名無 > ──これが、夢魔を抱くという事。
射精後の独特の浮遊感の中で、腕の中の身体を強く抱き締める。
一瞬だけ生気を失ったように見えたが、大丈夫だろうか。
声を掛けようにも、快感の名残が言葉を発する事さえ許さない。
ただ、ぎゅっと抱き締めるだけだ。
「……? トリルキルティス?」
ようやく声が発せられるようになったのと、違和感を覚えたのはほぼ同時。
あれだけ激しく求めたというのに、疲れる事も醒める事も感じない。
むしろ繋がったままの俺自身が、萎えるどころか再度いきり立ち出す始末で。
もしかすると、思い違いをしてたかもしれない。
夢魔を抱くという事は、むしろこれからなんじゃないだろうか、と。
■咲月 美弥 >
「……ふ、ぁ」
視界が明滅するような感覚と一瞬途切れた意識。そして体に残る疲労感。
けれどそれに不快感はない。むしろこれ以上をまだ求めてしまっている。
明らかに効果が逆転しているけれど……それは状況的な物だろう。
蕩けた意識の片隅でこれが夢魔の寵愛なのだと身をもって思い知る。
そしてそれはまだ序の口。
「……駄目、なの……体、疼いて
……まだ、熱くて……!」
繋がったまま抱き寄せ、奪うように口づける。
彼女の元々いた世界においては
夢魔に抱かれる事は安楽死を意味していた。
どれだけ達しても醒める事は無く、快楽はより深くなっていく。
底なし沼のような快感は意識も理性も削ぎ落とし、
獲物はただ獣性に支配され目前の果実へとむしゃぶりつく。
……その命すら散らすまで嬉々として。
絶える事のない夢と快楽を相手に与え続ける。
――それこそが本当の夢魔の酔夢。
「……もっと、気持ちヨく、なって?」
その言葉を合図とするように貴方自身を含んだ秘所は再び
その体をもって慰めるかのように蠢きだした。
■暁 名無 > 「今ので……まだ……」
嘘だろ、と続ける間もなく唇が塞がれる。
舌を絡ませながら、これからについて考えずには居られなかった。
もし、このまま彼女が夢魔として本性のままに求め続ければ……
果たして俺の身体は耐えられるだろうか。……いや、考えなくても“保つ”のだけど。
「くっ……ぅ、あぁっ……!」
射精直後で感度の上がった男根をまるで生き物の様に膣壁が擦り上げる。
それだけで達しそうになるのを懸命にこらえれば、口の端から自分でも聴いた事の無い嬌声が漏れた。
なるほど、人間相手ではこうは行かないことは間違いない。
問題は肉体はともかく、どこまで俺の理性が耐えられるかだけども。
「お、おい……トリルキルティス?
何処まで搾り取るつもりなのかだけ、聞いても良いか……?」
身体が自然と抽送を始める中、俺はキスの合間に彼女の耳元で訊ねる。
■咲月 美弥 > 「ふ、……んぅ」
言葉を奪うかのように口づけを交わす。
元々近くにいるだけで吸い取るような彼女の事。
こうして触れ合い、意識に空白を作るようなことがあれば
本来であればかなりの量を奪いつくしているはずだ。
……そう、本来であれば。
「もっと……もっと、奪って?
私を……」
滅茶苦茶にしてと吐息で囁く。
その合間に催眠のように艶声が混じり始めている。
……正直夢魔としての彼女は今限りなく暴走状態に近い。
魅了の魔力を内に留める事で吸精自体も逆になってしまっている。
即ち彼女を抱けば抱くほど、快感と生命力に満たされる事となる。
それをよく知る彼女の事。
ともすれば死の恐怖に近い物があるはずだけれど…
「……嬉しい」
その瞳は期待と色欲に濡れて潤んでいる。
天敵に襲われた獲物は恍惚の中で息絶えるという。
天性の気質も相まって今現在彼女はかなり被虐的に偏ってしまっていた。
もっと乱暴でも良い。何もわからなくなるほど貪られたい。
そんな欲求がふつふつと零れだす。
「だか、ら……ぁっ、もっと、もっとスキ、に……
ふぁ、シて?」
蕩け切った声で身を寄せて
力の入らない体で首筋を甘噛みして。
■暁 名無 > 何かがおかしい。
そう思いながらも彼女の誘惑は艶を増し、一度快感を受け入れた身には抗い難く。
彼女の身体を突き上げるたびに高揚してくるのは、吸精の為かと思っていたが。
「……まさか。」
情動のままに体を動かせば動かすほどに、力が滾る感覚。
それは事前に調べていた夢魔の齎す特徴とは一致しない。むしろ真逆とも言える。
とすれば、彼女は今性質が反転している……?
「……っ! 駄目だ!!」
途端、背中に悪寒が走った。
もしもこのまま、互いに求め合えばどうなるか。
精も根も尽き果てるのは、どちらが先か。
答えを出す前に、俺は弾かれたように彼女の胎内から抜け出そうと動いていた。
「駄目だ、トリルキルティス!
お前を、まだ──!」
失いたくは無い。ただその一心で快感を得ようとする本能を抑えつける。
しかし、人の懸念を他所に、俺を求める彼女の姿はどこまでも蠱惑的だった。
■咲月 美弥 > 紡がれる言葉に少しだけ目を見開く。
一瞬抗いがたい別の欲が鎌首をもたげた。
全て打ち明けてしまおうか……
――どちらにせよ自分の存在はもう数か月も持たないと。
そうすればこの人は私の全てを奪ってくれるだろうか。
「……だめ」
小さく、そして優しく囁き唇を唇で塞いだ。
失いたくないという言葉を吐く前に。
そうして意識の隙間を縫うように繋がったまま体を入れ替え、
体を起こし緋色の髪の合間から貴方を見下ろした。
窓から零れる月影の下、絹糸のような質感で零れる髪と
しっとりとした質感の裸身が浮かび上がり
先ほどまで違う穏やかで静謐な時間が一瞬流れる。
「……言わない、で」
その一瞬の沈黙の後
人差し指を貴方の唇にそっと当て、酷く優し気な笑みを浮かべた。
もしも全てを告げれば優しい貴方はきっと……悲しんでしまうだろう。
必死に他の結末を探すだろう。
「それだけ、で、十分」
だからそれを伝える事は無い。それを想うだけで十分だから。
それだけで十分幸せだから。
「私、頑張ります、から」
いくつもの意味を込めて、けれど短い一言だけ。
幸いにも吸精だけなら彼女自身にかなりの耐性がある。
あれだけ意識に空白が出来たにもかかわらず
僅かな疲労感と虚脱感で済んでいるのがその証拠。
少なくとも此処では存在そのものを失うより先に体力が尽きるほうが早いだろう。
どのみち異常なほど膨れ上がった熱量を持て余したまま止める事などできない。
そちらの方が彼女にとっては辛い選択。
「だから、ちゃんと最後まで……シて?
駄目、なの。どうしようもなく苦しい、の」
全てを奪ってとは言えない。
けれど、せめてこの乾きが癒えるまで。
「……助けて」
酷く淫靡で、けれど儚げな笑みを浮かべながらゆっくりと腰を動かす。
体はその願いを叫ぶかのように
貴方自身を包み込み、撫で上げ、蠢いていく。
■暁 名無 > 「お前、分かってて──」
柔らかな唇が、俺の唇に触れる。
蕩けそうに甘い口付けに気を取られている間に、気付けば俺が横たわらせられていた。
見上げた彼女の肢体は、どこまでも儚く見えた。
「トリル──」
名前を呼ぼうとするも、指先がそれを静止する。
言い知れぬ不安と、もどかしさの中、笑みを浮かべる彼女は淫靡で、儚げで、
──どこまでも愛おしかった。
「───分かった」
そんな顔をされては、止める事なんて出来る訳も無く。
そんな事を言われては、離れる事もしたくない。
俺は彼女の中で再び熱を帯び始めようとする自分自身をもう抑える事を諦めた。
途端に喚起する様に彼女の中で膨れ、満たそうとしていく。
「今夜は、君の望むままに。
俺の望むままに、愛し合おうか。
今この時だけ俺は君の物で、君は俺の物。
──なあ、愛しいトリルキルティス。」
その頬に手を伸ばしながら、俺はそっと囁く。
優しい笑みに、少しでも報いるために。
今宵の事を、彼女が確かに幸せだったと思えるように。
「最高の夜にしよう。」
■咲月 美弥 > 何かを悟ったかのような表情を見つめ小さく首を振った。
哀しい世界も難しい言葉も今は必要ない。
瞳を閉じ熱い吐息を吐きながらゆっくりと身を沈めていく。
「ぁぁぁ……」
改めて感じる大きな灼熱が体の芯を抉る感覚に思わず溶ける様な声が漏れる。
快感に震え、力の抜けていく体はそれを貪欲に飲み込み
「ちゃん、と……入り……ん、ました、ね」
それに抉られる感覚は未だに慣れない。
思わず体の力が抜け、胸元に頽れそうになる。
けれどその快感を更に感じる様に片手を下腹部に当て、
ゆっくりと全身を預ける。
「忘れられない様、してください、ね?」
その姿勢のまま縋る様に囁いて。
■暁 名無 > 「もちろん。
体の芯までしっかり刻み付けてやるよ。」
全てが彼女の中に消えるまで静かにその肢体を見つめる。
鮮やかに煌めく髪、恍惚に蕩ける顔。
瑞々しさを湛えた果実のような胸と、陶磁器のような腰。
それらを見る度に、それら全てを欲して体の血が滾る。
滾った血は一点に集まり、彼女の中で熱を強めていく。
「じゃあ、動く……ぞっ」
散々酷使したはずなのに、未だ疲れを感じない腰を更に振る。
体勢が変わった事でそれほど激しい動きは出来ずとも、真下から垂直に打ち上げるように。
先程よりもさらに深くへと届かんと求める心のままに、俺は腰を振り続けた。
■咲月 美弥 >
「ん、ふ……」
片手をベッドにつきゆっくりと腰だけを動かす。
声を抑える様に口元を抑え、快感に腰が砕けてしまわないように
逸る体を制御しようとし……
「あっ、は、ぁ……ぃ、ゃぁ……
これ、奥、イい、のぉ……!」
突き上げる動きにあっけなくすとんと口を押えていた片手が落ちる。
再び何処か虚空を見つめる様な焦点のぼやけた
快感に蕩けた表情を浮かべ、口の端から銀糸が垂れる。
先ほどまではわずかにあった痛みも今はもう消えて
全身が恐ろしい程の感度のまま、ただ揺られるまま嬌声を上げる。
自分のペースで動けるはずの体位にも拘らず面白い位翻弄されていた。
ただただできるのは甘い声をあげながら辛うじて自分の体重を支える程度で。
■暁 名無 > 「ほらっ……もっと、感じろっ!」
ベッドのスプリングの力も加わって自分でも思う以上に腰が跳ねる。
突き上げる際の快感と、ワンテンポ遅れて彼女の体が下りて来る時の快感に次第に腰の動きが早まっていく。
俺に跨ったまま淫らに乱れていく姿を、もっと長く見ていたくて、
既に訪れかけている絶頂を、どうにか押し留めていた。
「どう、だっ?……良いのか?良いんだなっ?
ははっ、すっげーやらしい顔……可愛い……なっ!」
ぞわぞわと背筋から腰を這い回る快感に目の奥がチカチカし始める。
これ以上は流石に堪え切れそうにない。
「っく……に、二回目……出す、ぞっ……!」
辛うじて絞り出す様に告げ、返答を待つ事も無く。
一際大きく突き上げて、俺はそのまま果てた。
■咲月 美弥 >
「いわな、い、でぇ……」
いやらしいという言葉に弱弱しく首を振る
しかしその言葉とは裏腹に煽られれば煽られるほど
気持ちよくなっていくのがはた目にもわかるほど目が潤んでいた。
穿つような動きに瞬く間に呼吸が荒くなっていく。
まさに波間に揺れる落ち葉のように揺られ、弄ばれ……
「あ……あぁぁ……」
再び訪れた絶頂に背と喉を逸らし掠れるような声を上げ、
吐き出される熱に体を震わせる。
数秒間そのままびくびくと震えた後
糸が切れたように前のめりに崩れかけ、
辛うじて手で上体を支えた。
背筋を走る寒気と共に
一滴の汗がゆっくりと伝っていく。
「……イってる、顔……可愛い」
肩で荒い呼吸をする合間
少しだけ顔を上げ、上目遣いに微笑む。
そのまま僅かに震える指先を貴方の頬に伸ばしゆっくりと撫でた。
■暁 名無 > 「おっと、大丈夫か?
夢魔がなんてザマだよ。」
どうにかギリギリで自分の身体を支えてる様子を見て、心配すると同時に意地の悪い言葉を掛けてしまう。
少しばかり責め立て過ぎたろうか、と密かに反省しつつ、肩を支えてやろうかと手を伸ばそうとした刹那、
向こうの手が伸びて来て俺の頬を撫ぜる。
「……ほう、その状態でまだ余裕ぶるか。」
言葉と裏腹に頬を伝う指は震えていた。
ならば此方にも考えがある。
うっすらと汗の浮いた胸に視線を落とすと、徐にその先端を指で摘まんだ。
「さっきからゆっさゆっさと揺れて気が散りそうだったんだぞ?
弄って欲しくて誘ってたんじゃないのか?ん?」
■咲月 美弥 >
「大丈夫……です。全然、問題ありま、せんよ?」
一瞬瞳を閉じると挑発的な笑みを取り繕う。
なんだかんだ言って箱入りのお嬢様として育ったため
表面的には変な所で強情だった。
……実際の所は王女に近いが。
「ん……平気、ですもの。
限度、は、分かりま…ひゃぅ!?」
胸元に延びる手とその先に湧く感覚に身を震わせた。
まだ繋がったままだというだけでも体が揺れそうだというのに
新たに胸に湧く感触に、許容量を超えそうなギリギリのところで息を詰まらせ踏みとどまる。
けれどそれと裏腹に妖しげな笑みを浮かべて
「今日、は、ぁ……貴方、の物……なのでしょ、ぅ?
だから、誘うのも、願う事、も」
今は全部貴方の物。
不規則な呼吸の合間、微笑んだまま臆面もなくそんな言葉を口にする。
■暁 名無 > 「何処までも見栄っ張りなんだからなあ。」
ただ、そんな姿もいじらしく可愛らしい。
指先で彼女の胸を弄りつつ、ゆっくりと呼吸を整えていく。
何だかんだでこちらも相当体力を使って……要る筈なの、だけど。
やっぱり疲労感は無く、代わりに自分が吐き出したばかりの熱に塗れた俺自身が、
むくりと鎌首をもたげる様に脈動した。
「そうかそうか、じゃあ遠慮なく。」
乳房全体を掴む様に手を這わせる。
勿論柔らかく重さを伝えながらも、手には納まらない大きさのそれを、撫でる様に揉みしだく。
■咲月 美弥 >
「守ってあげる……子に、は、困らない……でしょう?」
荒い呼吸の合間そんな憎まれ口を叩く。
これはもう強情というよりプライドの一種。
自分から弱みを見せるのがどこまでも苦手というべきか……
なんだかんだ不器用なのかもしれない。
「ぁ……また、おおき、く、なって……
ふ、んぅ……」
声を抑えるのは長い間染みついた癖。
咄嗟に口元を抑え、喘ぎ声を抑えてもその合間から声が漏れていく。
元々の資質に加えて諸々の影響で感度が跳ね上がっていて……
ふれられているだけでも否応なしに昂っていく。
そのせいか揉みしだかれ形を変えるそれを
無意識に手に押し付ける様に突き出してしまう。
どれだけ体力を失ってもその体は実に素直な反応のまま。
「好き、で、しょぅ?
ん……こう、いうの」
口調に反して快感に震える体を抑える様に
ベッドのシーツをキュッと握りしめた。
■暁 名無 > 「よくもまあそんなになりながら言えるわ。」
もう、一周回って可愛らしく見えるほど。
素直じゃないんだから、と俺は思わず苦笑を浮かべていた。
まあ、気持は分からなくもないから、案外似た者同士なのかもしれないけれど。
「ん、嫌いじゃない……というか、好き、だな。確かに。
でも、俺よりもよっぽどお前さんの方が好きそうな反応を見せてるわけだが?」
まったく、本当に、何処までも可愛らしい。
胸を揉んでいるうちに俺の方も昂ぶって来て、気が付けばゆっくりと腰が動き始めていた。
そうして何度も、何度でも体力の果てるまで欲望をぶつけていくのだった。
■咲月 美弥 >
「……性格……です」
自分でも少々説得力に欠けるとはおもう。
なにしろ受肉してからこの経験は初めて。
加えて自分自身の特性をもろに自分で被る羽目になって今でも熱が収まらない。
胸の奥何処かでもっと沢山、もっと荒々しく貪られる事すら望む声がする。
壊れる程責められればどれだけ幸せだろう?
他の全てを天秤にかけても抗いがたい魅力がそこにはあった。
……ああ、夢魔に魅入られた人間はこうなるのね。
そして今、私にとってこの人こそが私の夢魔。
そんな事は口が裂けても言わないけれど。
「んん……あっ……」
そんな強がりも胎内で蠕動し始める感覚にたちまち蕩けていく。
……消耗自体はかなり激しい。
自分で動く事すらそろそろままならなくなっている。
それでもその後意識が飛び、譫言のような声を力なく吐き出すようになるまで
縋るように、手繰り寄せる様に何度も何度も貴方を求め続けた。
■暁 名無 > 「性格、ねえ……
ほんっと、可愛い奴だなお前さんは。」
くつくつと笑いながらそっと彼女の額の汗を指で拭い、前髪を指先で弄ぶ。
その表情からは俄かに“物足りなさ”が見受けられて、改めて夢魔の底の無さを思い知る。
まあ、乗りかけた船というか完全に乗ってしまったわけなので、彼女か俺のどちらかの体力が尽きるまでは続けるつもりではあるけれど。
「じゃ、ある程度回復してきたところで次だな……」
特上の肢体を前に、女日照りの続いていた身体は収まりを知らず。
回を重ねるごとに獣のように求め、陽が昇るよりずっと早くお互いの体力が空になっていたのだった。
ご案内:「◆保健室」から咲月 美弥さんが去りました。
ご案内:「◆保健室」から暁 名無さんが去りました。