2017/12/04 のログ
ご案内:「暗い路地裏」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「……いつ以来かしら、本当に止めまでさしてしまったの。
何年も昔のような気がするわ。二度と御免ね、こんな気持ち」
暗い路地裏。弾薬を購入するためにこんな場所まで赴いたわけだが、
取引相手はまともな人間ではなかったらしい。
いや、初めはまともだったのかも知れないが、
こちらが若い女だと分かった途端に態度を変えてきた。
今では足元に転がってほとんど動かない。
たまに動くのだが、それは生命活動によるものではなかった。
男は腰から上が千切れ、分離した上下は脊髄に加わる刺激に反射反応で痙攣するばかり。
人間として、生き物としての活動はとっくの昔に終わって、今のそれは無機質な反応だ。
「本当、みんな寄ってたかって。黙っていればいいように使うくせに」>
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「貴方に私はどう映ったのかしら。殺してしまう前に聞いておけば良かったわ」
殺しや戦闘は好きではなかったが、仕方のない状況に置かれれば話は別だ。
これが初めてではなかったというのもある。
最近こそそんなことはなかったが、やはりこういった場所に足を踏み入れれば避けられなかった。
最も、いざ相手の息の根を止めると決めてしまえば一切の抵抗はない。
冷たいコンクリートの上にぶち撒かれた臓物や体液は、
その温度差のせいで暗闇でもわかるほどの白い湯気を上げている。
―――ベチャリ
ブーツが真っ赤な水溜りを踏めば、水とは違った独特の粘りを含む音を立てて纏わりつく。
上半身のすぐ近くまで行けば、いまだに熱を失っていない身体を足元にして無言で見つめ>
ご案内:「暗い路地裏」にスラッシュ!!さんが現れました。
■スラッシュ!! > 「いっひっひ...みーちゃったみーちゃった!せーんせーにいっちゃーおー♪」
血の匂いを嗅ぎつけて、やじ馬が1匹、路地裏へと迷い込んできたようだ。
大きなトランクを引いた学生だが、このような場所を歩いているということはモチロンまともな学生ではない。
その死体の仲間か、敵か。
まず同類であることは間違いない。
少女は数mほど離れて立ち止まると、貴方の方へとバカでかい拳銃を向けている。
…が、殺気や恐ろしさといったものは感じられないだろう。
子供が玩具を向けている、そんな風にすら感じられる。
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「……あら、見られちゃったかしら…
別段悪いことをしたってわけでもないのだから、"先生"にいうのはやめてほしい…かな」
死人に口なし。今更彼だったそれに問いかけたって返事は帰ってこない。
ならば銃をしまって弾薬を受け取って帰ろうではないか。無論、代金は置いていくつもりだった。
でもそのタイミングで誰かの声が聞こえた。
視線を移せば大きなトランクを持った学生風。
でも彼女がこちらに向けているのは女性が扱うには、いや正確には人間が扱うには大きすぎる拳銃。
私もM2を振り回している点で大概だと思うが、彼女はまた違った雰囲気。
「その銃を下ろしてくれない?私は商品を受け取って、お金をここに置いていく。
それ以上の用事はここにはないの。もし私に用事があるなら、日を改めてほしい」
動じる様子はないが、気を抜いているというわけでもない。話の通じる相手ならいいな。
それくらいの考えだ>
■スラッシュ!! > (わざわざ死体にカネを払うなんて...イイコちゃんは大変だなァ)
そんなことを思いつつも銃を下げることはない。
ゆっくりと近づいていく。
転がった死体に一瞥をくれてやる。
あまり綺麗なコロシとは言えないだろう。
こんなものを見て平然としている...ということは慣れている、ということだろう。
やはり油断のならない相手だ、と下げかけた銃を再び構える。
「こんなとこで殺人をするヤツはぁ、
頭がおかしーラリパッパか、
殺しに関するお仕事してるか、
ワル~い同業者に騙されたか...
ま、つまり全部ウチのお客様ってコトにゃ☆」
と、とびっきりの営業スマイルを向ける。
未だに拳銃は貴方の方を向いているが、ここから逃がさないという意思表示であって、やはり殺意は感じられないだろう。
「この辺には怖ーい“先生”もいないし...もうちょっとお話していかないかニャ?」
■ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「そもそも変な気なんて起こさずに弾を寄こして、
お金を受け取っていればこんなことにはならなかったのよ。
そもそも50口径弾をベルト弾倉で注文する女が普通なわけないじゃない」
見た目で襲ってきたのは向こう。伸ばした手を払いのけられて激情したのは向こう。
殺すつもりはなかったが、彼が望んでこうなったといっても差し支えないだろう。
「殺しは好きじゃないけど、慣れてないわけじゃないわね。仕事ではないけど。
それに同業でもないわ。私は商品を買いに来ただけ。
これは殺人ではなくて正当防衛の結果よ。善処はしたわ」
相も変わらず銃は下ろしてくれないようだ。それどころか距離を詰めてくる始末。
それ以上近づかれると銃で対応できなくなる。
「それに私はあなたのお客じゃないの。できることなら早く帰りたい」
だから通して?そう続けて彼女の脇を抜けようとするが、許してくれるだろうか>
■スラッシュ!! > 「ちぇーつれないでやんのー」
貴方の言葉を聞いて立ち止まる。
脅しの効かなそうだとは思ったがここまでとは。
あざとくぷぅと頬を膨らます。
「でも次はないよ」
徐々に銃は下がっていく。
「ココで土地勘のない女が、商人を殺した。事実はそれだけ。
正当だろうが不当だろうが殺しは殺し。
んで、ボク達商人にとって情報は血液、信用は命...」
もちろん情報があるならば、そこの商人が死んでもいいようなロクデナシであること、ヤツが同業者たちから仲間などにみられていないことは知っているが。
「だからぁ仲良くしようよおねーさん。銃関連の消耗品なんてそんじょそこらじゃあ手に入らないものでしょ?次欲しくなったときに、“カオミシリ”がいたほうがいろいろと楽でしょ?」
銃はもはや貴方の方へと向いていない。代わりに向いているのは、張り付いたような先ほどの笑顔と、怪しい左目。
押しとおろうと思えば、今なら通ることができるだろう。
しかし、貴方の心が揺らいだのならば、スラッシュの異能によって、いつもよりほんの少し動揺が激しくなるかもしれない。