2020/07/07 のログ
ご案内:「第一教室棟 屋上」に暁 名無さんが現れました。
■暁 名無 > 「ぁ、さーさーのーはー うーにゃうにゃーっと。」
ジャ○ラックが怖いので適当にぼやかしながらの鼻歌と共に屋上にやってきた俺こと暁 名無。
携えるは複数の笹竹と短冊と、あと大きめの虫かご。
先日の流血配信が見事にバレてて謹慎処分の代わりに言い渡されたのが、本日七夕の屋上飾りつけの手伝いで。
断わると言う選択肢が無かった俺は、ばっちり快復した四肢をフル稼働させて作業に当たっている。
「と言っても、まあ、屋上はささやか程度に笹と短冊飾っとけって話だったよな……」
まったく、人使いの荒い学校ですこと。
■暁 名無 > 「ええと、ここと。ここと……」
ベンチ脇に1本、フェンス前に1本、またベンチ脇に1本。
そんでベンチ脇に1本と……ベンチ脇に1本……それと便…ベンチ脇にIPPON
「ベンチ多いな!!!!!」
誰だ屋上のベンチ配置決めた奴!先生怒んないから正直に出て来い!!笹食わせてやる!!
と愚痴をこぼそうにもこの屋上には未だ俺一人。そろそろ日も沈んで星を見るには良い頃合いになりそうなもんだが。
「ついでに天体望遠鏡でも持ってくりゃ良かったかねえ。
けど病み上がりにバズーカみたいなもんまで運ぶの嫌だしな……」
笹竹運ばされたけども。
■暁 名無 > 「よーし、笹竹セッティング完了。
ちょっとくらい風吹いたところで倒れない様ぎっちりと麻紐で縛り付けたし。
あとは……ええと、短冊を書くための長机と……」
馬鹿なの?この指示書かいたやつ馬鹿なの?
元怪我人に笹竹のみならず長机運ばせる?良かったわホント望遠鏡持ってこーっととか考えなくて!
「長机……催事用のが出入り口んとこの物置に会った気がする。」
屋上で長机使う催し物ってそれこそ七夕しか思いつかないのは置いといて。
まあ毎年の恒例行事なら用意くらいはしてるか、そうだよな。
でも一人で運ばせようって腹は先生承服しかねるぞぉ。後で絶対文句言ったろ。
■暁 名無 > 「……ぉ、思ったよりデカいあーんど重い……。」
物置から持って来た長机は予想以上のサイズだった。
会議室でもこんなん使ってねえしって大きさで、およそ10人くらいなら並んで短冊書けそう。
それをひとりで、懸命に運ぶ俺である。ホント人使い荒いなこの学校!!
「なんでこんな罰ゲームしてんだ俺……あ、普通に罰だったわ。」
そうでした謹慎代わりの労働でした。
まったく、ワイバーンに引っ掛かれたくらいで大袈裟な。
■暁 名無 > とりあえず長机も設置完了。
その上に持って来た短冊を乱雑に配置して、ペンを転がしておいて。
後はもう来た人が勝手に短冊書いて勝手に吊るして勝手に金銀砂子してくれればいいって寸法よ。
「はぁー、そして撤去は勿論俺の仕事なんすよねー はーぁ。」
とりあえず一仕事終えたし、一服しよう。
幸い雨は降らないみたいだし、無事に終わってくれりゃ万々歳だ。
煙草に火を着けながら、ベンチに腰掛けて。
ぼんやりと空を眺めてみる。
ご案内:「第一教室棟 屋上」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 「――やっと見つけました、先生。
こんな所に居たんですか。」
大体いつもいるはずの研究室に居なかったから、探すのに苦労した。
煙草を吹かして空を眺めている相手へと近づく。
「お怪我は大丈夫なのですか。」
ほんの少し、眉を顰める。
あの配信授業を見てから、正直気が気じゃなかったから。
■暁 名無 > 「ぉん?……ああ、お前さんか。」
ぼへーっとしてたら声を掛けられ、其方へと目を向ければ随分と顔なじみになった女生徒の姿。
ようやく突発七夕イベントの参加者かと思いきや、話の中身はどうやら俺を探していた様で。
「怪我?……ああ、アレね。
幸い腕のいい保険医が居てさ。痕も残さず綺麗に直してくれたよ。」
無麻酔で。クッソ痛かった。
まあそんな事は置いといて、へらりと笑って配信の時にワイバーンの爪が刺さってた辺りをぺしぺしと叩いて見せる。
■セレネ > もう平気だと言うよう、爪が刺さっていた箇所を軽く叩いてみせる様。
顔色を見るに嘘はついていなさそうだが。
「一つお聞きしたい事があります。
腕に刺さっていた爪を自ら引き抜いたのは何故ですか?
怪我の応急処置で刺さっているものを無理に引き抜いてはならないと
貴方もご存知の筈ですが。」
表情は一切変わらず。
そして声色にも感情は一切乗せず。
淡々と問いを投げかける。
■暁 名無 > ──あ、なんかこわい。
淡々と訊ねてくるセレネに、知らず知らずの内に冷や汗が頬を伝う。
そういや女医さんをしてたこともあったって言ってたっけ。
「えーと、理由は二つ。
一つは勿論ここの保険医の腕なら多少応急処置がトチってても難なく治せるのを知ってたのと、
もう一つはあのまま刺しっぱなしだと、今度は腐敗が始まるのよ。
ただのナイフなら刺しっぱでも良いんだろうけど、生き物の身体の一部だからね。」
なにせ飛竜の爪だ。
毒と呼べるほどの物ではなくとも、狩りに使う爪、様々な細菌が付着してるものだし。
■セレネ > 相手の理由を聞いて思考を回す。
二つ目の理由は納得したが、一つ目の理由があまりに雑だと感じた。
…でも、この人の性格を思うに本当なんだろうなぁ。
「……本当に貴方という人は…。
あのままだと失血性ショックか、最悪失血死の可能性も充分あった筈です。
引き抜くのだとしても、もう少しやり方はなかったのですか。」
深い溜息が洩れた。
この人、己の父と同じようなタイプだきっと。
■暁 名無 > ──うぅ、やっぱ怒ってないかこの子……。
自分より一回りも下の子に怒られるというのは中々どうして心に堪える。
「あー、うん。そうね。保健委員の子にも言われた、それ。」
今年入ったばかりだと言う一年生の保健委員の子は俺に自殺願望でもあるのかとまで問うて来ていた。
勿論そんなつもりは一切無かったから、正直に答えると何か得体の知れない生き物を見る目で見られたっけな。
「まあでも、失血に関しては感覚でわかるから……」
昔取った杵柄ってやつ。
どういう経緯で失血ギリギリラインを身体で理解したかは秘密だ。
■セレネ > 「感覚で分かる分からないの問題ではないのです。
分かるから無茶をして良い訳でもない。
貴方のような方を治療する此方の身にもなって下さい。
死ぬつもりなら私は止めはしませんが。」
そりゃあ同じ事言うでしょうね。
普通に考えたら頭おかしいのではないかと思う事をしているのだから。
胸の下で腕を組み、そう言う。
■暁 名無 > ──めっちゃ怒ってるじゃんこの子……。
そうは言うけどさあ、分かると分からないじゃ雲泥の差なんだけどなあ。
それが分かってれば無茶は無茶じゃないんだけどなあ……
言ったら余計に怒られそうだから言わないけど。
「直接施術した保険医は『そーなのこいつ馬鹿なんだよアハハ』って笑いながら執刀したけど……」
いや、あいつを他と比べるのが間違ってるんだな、うん。
セレネの感覚の方が正しいんだ。そうに違いない。
■セレネ > 「――はぁ…。
分かりました。
まぁ、感染症や後遺症等なく無事に此処に居られているだけで良しとしましょう。
貴方の言う保健医は本当に腕の良い方のようで、一度お話してみたいところですね。」
相手は周りに恵まれていると言っても良いかもしれない。
五体満足で居られるのは有難い事なのだぞと、溜息交じりに。
「……それで、貴方は此処に何故居たのです?
一服する為ですか。」
話題を切り替え、首を傾げて問い。
■暁 名無 > 「分かって頂けたようで何よりだわ……
え、アイツと?止めた方が良いと思うぞー?俺が真面目に授業をやるくらいの頻度でしか保健室に居ないし。」
つまり殆ど保健室に居ない。
俺が負傷すると大体居るけど。というか連絡入れるんだけども。
『お前が怪我すると大体面白い症例引っ提げてくるから診るんだぞ』って言うくらいアレなソレだけど……
「んぁ、俺?
そりゃあ七夕の飾り付けに。まあ、見ての通り誰も来ないんだけどね。」
そこらに点在させてる笹竹を指し示してみる。
ていうか目に入んなかったのか?割とそこら中に立ててるのに。
■セレネ > 「レア中のレアじゃないですか。」
そっか…と肩を落として落胆。
是非とも一度話をして見たかったと思うのは己も医者の端くれだから。
「…まさか、これ全部貴方が?」
てっきり相手が居る前に飾り付けられているものだと思っていた。
だから意外な答えに蒼を丸くする。
「七夕の飾りは、学生通りとかいろんな場所にありますもの。
多分皆そっちの方に行ってるんじゃないですかね。」
■暁 名無 > 「失敬な、『意外と居るんですね』って言うとこだぞ。」
でも実際居ないし、授業は真面目にやってない。
しかしこうもあからさまに落胆されるとどうにも納得いかないものがある。
「うん?そーだけど。
流石に病み上がりでやるには骨が折れたけどね。
……そっかー、わざわざ屋上に来る物好きは居ないか……そっかー……」
あいつらそれを理解してて俺にここの飾りつけやらせたんだろうか。
だとしたら鬼畜にも程がある。いや、悪いの俺だけどさー!
■セレネ > 「さっき貴方自分と同列だと言ったではないですか。」
それが事実なのであればそう言われても仕方ないと思う。
星達と共に輝く月に目を向ければほんのりと髪が淡い蒼の光を帯びて。
「…それは、何というか。
お疲れ様です。あとご愁傷様です。
でも病み上がりで喫煙は見過ごせませんね。」
暫く禁煙にでもしてやろうか。
なんて少しばかり考えてしまった。
■暁 名無 > 「言ったけどな?」
真顔で返すんだもんなあ、この子は。
月明かりの下、ほんのりと輝くセレネの様子を見る。
ほほう、本来こうやって魔力を得ているのか。
「病み上がりったって腕と足の怪我だもの喫煙はあまり影響出ないよねー!?
……いや、全く無いとは言い切れないかもしれないけど、ほら、まあ、病み上がりでしんどいってのも碌に体動かしてなかったからってだけで……。」
まあ安静期間も喫ってたけど。
それを知られたらタバコ没収されかねないので黙ってる事にした。
■セレネ > 言ったけどなんなんだ。
よく分からない。
真顔だった表情に少ししょんぼりな感情が浮かんだ。
「ニコチンは怪我に影響を及ぼすに決まってるじゃないですか。
怪我の治りが遅くなるって言いませんでしたっけ私。
…まぁ、もう傷口はないようですけれど。
この際少し禁煙して運動でもすれば良いのでは?
走って逃げる際も息切れ凄かったりしません?」
片手を差し出して煙草を出すよう示す。
「少し…少しの間だけでもやってみませんか。
それとも何か理由があるなら話して下さい。
理由によっては諦めますし、他の方法を探ってみますので。」
■暁 名無 > ──あ、ちょっとしょげた。
変な所で真面目なのが時々裏目に出るよな、この子。
「うー、聞いた気がする。
別に大丈夫だって、運動機能も落ちてないし。
息よりも先に気力が切れるから。」
それでも全盛期よりはだいぶ体力落ちたけども。
きっとあの頃が異常だっただけで今が普通なんだ多分。
……何か理由があるなら、か。いや、あるけど。あるけどー……。まあ、いいか。
「ほら、俺の魔力の出力が悪いのは知ってるだろ?
それも、こいつを喫ってるから、まだ回路が開いてくれるお陰なんだ。」
指先に挟んだままの吸殻をひらひらと手ごと振ってみる。
あんまり知られたくないんだけどなー、こういうのって。
■セレネ > しょんしょん。
しょんぼり。
生真面目故か、冗談とかそういうのはよく分からない。
「本当ですか?
…ま、あんな事してるのなら息切れしてたら死んでますしね。」
今頃獰猛な生き物達の餌になっているに違いない。
それに相手は案外筋肉もあるし、一応の理由にはなるか。
「……。
普通の煙草ではない、という事でしょうか。
…それもし良ければ一本頂いても?
今度ラピス先生に同じような効能のある薬草があるか聞いてみたいので。」
それが駄目なら仕方ない。
…けど、一つ疑問が浮かんだ。
「仮に、魔力が出力出来ず。
体内に蓄積していったらどうなるのです?」
これは純粋な疑問。
■暁 名無 > いつ見ても自分とは正反対の性根をしていると思う。
まあ、教員やってればそんな生徒の一人や二人や3ダースくらい見るのだけども。
「そういうこと。
あ、ちなみに泳ぎの方もそこそこ出来るぞ。
肺活量には問題無しだ。」
着衣水泳だってできる。やりたくはないってだけで。
そう考えると昔と比べて出来なくなった事はそんなに無いな。
やらなくなったことはいっぱいあるけど。主に気力の問題で。
「まあ、そういうこと。
一本?……ははあん、そういうことか。
別に構いやしないけど、そんな事知って何をしようってんだ?」
思わず訝しげに眉をひそめてしまう。
まあ、それでも煙草を箱から一本取出し、セレネに差し出しつつ、
「ん?魔力が貯まり切ったら?
……んー、まず熱が出る。思考能力も落ちる。
いちばん近いのは風邪引いた時の症状だな。割と重めのやつ。」
まあ動けない程じゃないんだが。
過去何度か経験してるし、小規模な魔術の一発や二発撃てば納まるんだけど。