2020/09/01 のログ
ご案内:「第一教室棟 食堂」に雨見風菜さんが現れました。
■雨見風菜 > 生徒有志による始業式を終えた風菜は食堂にやってきていた。
迷った末の注文は、カルボナーラスパゲッティ。
「あれだけ厳かにやっているのに生徒有志開催なんですよねぇ。
ある意味でびっくりですよ」
なお、今日の予定はそれだけ。
明日からまた授業が始まるが、始業式に参加しない生徒は今日から授業を受けているのだろう。
「この学園が他の学校と違うのは分かっていたつもりですが。
重ね重ね考えが甘いものですね、私も」
■雨見風菜 > カルボナーラスパゲッティを啜る。
跳ねるソースは『液体収納』し、フォークに絡まるスパゲッティに絡め直していく。
「美味しい」
机にも制服にも汚れ一つ無い。
本性を知らねば、まさに汚れ一つ無い清楚な少女そのものと思えるかも知れない。
ご案内:「第一教室棟 食堂」に紅月 純さんが現れました。
■紅月 純 > 素行が大分悪いので、始業式には出なかった。
いや、クソ博士に溜まってる依頼の報酬貰ったら忘れてただけである。
他に学園の用事は無く、怪異狩りの準備をするだけなので、なんとなく食堂に寄ってみた。
「しかし、外食が多くなっちまったな」
料理の参考に、なんか頼んでみるか。
……なんか視界に知ってる顔がいる気がするが、知り合った経緯が経緯だし待ってる間に声をかけるか迷うな。
■雨見風菜 > そんな知った顔は。
「やっぱり、医療系を考えるべきでしょうか。
私の異能も、外科手術にはうってつけですし」
自分の進路を考えて。
未だ彼には気付いていない様子。
■紅月 純 > 定番のハンバーグセットを受け取りどこに座ろうかと見渡せば、
まだ席に彼女が座っているようで。
「ふむ……」
まぁ、一人で食うよりは複数人で食う飯の方が美味い。
学園で会うとは思ってなかったし、気分転換に声をかけてみるか。
「よう」
とりあえず声をかけて隣に座ろうと。
■雨見風菜 > 「あら、お久しぶりですね。
お元気そうで何よりです」
どう見てもチンピラな相手を歓迎する清楚な少女。
周囲がどよめくが風菜は気にしない。
「そういえば、お互い名乗っていませんでしたよね。
雨見風菜、一年生です」
実に今更の自己紹介はしておく。
■紅月 純 > 「それなりにな」
何度かボロクソになってることは置いておく。
その顔の横に強面が座ればそら周囲はビビるだろうな。
なんか反応の仕方は複数ありそうだが。
で、自己紹介されてようやく相手の名前すら知らんことに気づく。
「あ……あー、紅月 純。一年だ。まさかここで会うとは思ってなかったが、折角だし飯食うときの喋り相手になってくれや」
■雨見風菜 > 「もしかして、お怪我なされたりとか?
あまりにひどい怪我なら、頼っていただければ治療はできますよ」
彼が何をやっているかは風菜は露知らず。
序でに言えば、以前に風紀に追い回されたときにも助けてもらっているのだがそれも知らない。
とはいえ茶を濁されたからにはそういう事になっているのかも知れないと思っての一言。
「純さん、ですね。
ええ、いいですよ」
■紅月 純 > 「怪我はもう治ってるから別に問題ないぞ。
というか、お前そういう異能だったっけ」
糸で空飛んだりしてるのは逃走劇で傍観してたが。
あれ治療に使えるんだとしたら相当便利だな。
■雨見風菜 > 「あら、何故異能だとお思いに?
そういった魔術を覚えている、では無く」
逃走劇を見られていたことは知らず。
その前も彼に明かしていない以上、風菜は当然疑問に思う。
とはいえ、異能による治療であることに間違いはないのだが。
■紅月 純 > 「ん?あぁ……魔術の可能性もあるのか。
いつぞやに風紀と追いかけっこをしているのを見かけてな。
コストを気にせず使いまくってたからそういうもんかと」
でもこいつ、アイテムボックス系のを使ってたしな。
そっちが魔術のイメージ強かったし。
「どうも、異能特化か魔術特化で考えてしまうな……」
そうやって考えると、両方を使いこなすヤツを知らない。
……ハンバーグうめぇ。
■雨見風菜 > 「あら、見られてしまっていたのですか。
ええ、『糸』の異能……もともと、自己治癒能力の一助になる、と最近『気付いた』ものですので」
確かに、あの逃走劇は夏休み前。
夏休みになってから『気付いた』異能の特性が、あのときに使えたかどうか。
「異能特化か、魔術特化で……」
考えてみれば。
『物体収納』と『糸』と、それぞれ単独でしか使っていないんじゃないか。
組み合わせられないか、試して見る価値はあるかも知れない。
■紅月 純 > 「気づいた、ねぇ。何か変化でもあったか」
そりゃあ夏休みを挟めば何かしら成長するものはあるか。……視線は下げない。
俺は同じことの繰り返しで足踏みしてる感があったがボロボロにされたのはいい機会だったし。
「そう。片方の特化。なんつーか、特に異邦人はそういうスタンスのが多い気がする。
俺の場合も、異能はなく、魔法だけの世界から来たようなもんだしある程度確立されちまってるんだろうな」
俺やクソ博士のやってる能ことが魔術と異能の混合と呼べるのかも不明だし。
こいつは何か引っ掛かったのだろうか。
■雨見風菜 > 「ええ、とある夢を見まして」
夢の内容は問われるならば答えるだろう。
なお、以前に遭遇したときから胸も尻も大きくなっている。
新たな異能の影響ではあるのだが、分かるわけもない。
そもそも、新たに異能が発現したとも言っていないわけで。
「そうですね、私も片方だけ単独で使ってますし」
収納魔術を『糸』で射程延長、はできなかったのは確認しているが、それだけだった。
後で一度やってみようと思っているが、そんなことも他人が知る由もない。
■紅月 純 > 「夢か」
そういや俺も夢の出来事だと思っていたら実際に異世界でした、が異能とかの始まりだったな。
ちょっとしみじみ。
「うまく組み合わせたらできることが広がるならもっと基礎的なものも覚えときゃよかったと思うわ」
ただ火を出すだけの魔術とかも料理に使えそうだしな。
でも、今更すぎて図書館へ向かうのがめんどい。
……と、飯を食い終わってしまった。
■雨見風菜 > 純が食べ終わるのと同じくらいに、風菜も食べ終えていた。
ソースの飛び散りやすいパスタにおいて、机も服も汚していない。
先にも言ったように『液体収納』を使っているからだが。
「ええ、夢で」
実際には夢ではないが、風菜の知る由もない。
「そうですね。
ただ、私は一般的な魔術がどうにも向いて無いようで」
発火や冷却、送風だけのような初歩的な魔術すら使えない風菜。
そんな風菜が魔術の才能の余地を残しているとは本人すら思わない。