2021/11/03 のログ
ご案内:「第一教室棟 屋上」に霧島 孝介さんが現れました。
■霧島 孝介 > 「ふぅ~…やっぱりここは落ち着く」
お昼時、午前中の授業も終わり昼休みとなったわけだが
同じクラスに友達がいない陰キャが1人。
ボッチ飯をするために意気揚々と屋上に参上したのだった。
「さーって、では日課のSNS散歩でもしますかねぇ~うひょひょ」
出入り口から少し歩いて、地べたに座ってお弁当を展開。
それと同時にスマートフォンでSNSのアプリを開いて情報収集へと洒落込む。
屋上は不良生徒がサボりに良く使ったりするため、あまり利用しないのだが
今日は見た感じ、誰もいないと上機嫌で弁当を口にして。
■霧島 孝介 > 「七色の紅葉…??」
SNSのトレンドを調べ、その文章を読み上げる
どうやら、島内の鮮やかな紅葉、その中に在るという噂の七色の紅葉。
もし見つけることが出来たら、願い事が叶う、らしい。
「ってか虹色なら『紅』葉ではなく『虹』葉とかになるんじゃね?」
どうやら、もう一個不吉な白色の紅葉もあるらしい。
んだそれ…と思いながら、次のトレンドを調べる。
「…あー…常世祭かぁ…」
11月は常世祭の季節である。
所謂学園祭なのだが…去年の分の記憶がない。
家でゲームしてたかな?
今年は誰かと回ることが出来るといいんだけども
ご案内:「第一教室棟 屋上」に大鋸 奏さんが現れました。
■大鋸 奏 > お昼休みといえば得物の簡単な整備、トレーニング、授業内容の確認と沢山やることがある。
そのためにも、一人で落ち着ける場所は大事なのである。
背中に得物の入ったケース、両手にお昼ごはんの入った袋をぶら下げ、
屋上につながる扉をえいやと開けた。
今日も屋上からは快晴が望める。非常によろしい。
満足げにしていたところで先客がいることに気づき、手を振って挨拶する。
「あ、こんちは! 邪魔はしないからさ、ちょっと一緒に屋上使わせてよ!
他の屋上は全部使われててさ…お願い!」
先客も、一人でのんびりとお昼を食べるところだったのだろう。
割り込んでしまったことに両手を合わせてお詫びしつつ、相手に提案することにした。
■霧島 孝介 > 学園祭は何のゲームしようかなぁなどとぼんやり考えていたら
屋上の重い扉が『ガンッ』と勢いよく開いて体をビクつかせる。
(え、だれぇ……?)
入ってきたのは小柄な少女。
一瞬、(迷子か?)とも考えたが、多分この学園の生徒だろう。
人を見た目で判断してはいけないね。うん
「あ、は、はい。どうぞどうぞ
っていうか、公共の場所だから…その、俺の許可とか要らないと思います、はい」
急に元気いっぱいで話しかけれてめっちゃ動揺する陰キャ。
『どうぞ』と手でジェスチャーをする。
ってか屋上って、そんなに大人気なのか…と内心でビックリとして
■大鋸 奏 > 「ありがとう、助かるよ! いやー、お店を広げるからさ、食堂じゃやりにくいし、
教室は使われてるしで困っちゃうんだよねー。」
OKを出してくれた相手に笑いかけながら、少しだけ顔を上げて風向きを確認。
風下の方に歩いてから、背中のケースを下ろしてぺたんと座り込んだ。
「よいしょ、っと…。」
ケースをゆっくり倒して開く。 中から取り出されたのは、大きな3枚の刃を持つ、
大型のチェインソーだった。 目の前にそれを置くだけに飽き足らず、
ケースから様々な工具を取り出して広げると、手袋をはめてからちろりと唇を舐めた。
「よし…20分でやるぞ」
工具を手に取り小さく呟くと、慣れた手付きで工具を操る。
始まったのはチェインソーの分解だった。 取り外したパーツを並べながら手を動かす。
「そういえば、さっき常世祭の話してなかった?
今年はなんか不穏な噂も流れててさ、困っちゃうよねー。
キミはどこかの部活とか委員会に所属してるの?」
気楽に相手に話しかけながらも、視線はチェーンソーへ。そして工具を動かす手は全く鈍ることがない。
それだけこの作業を繰り返してきたということが、ひと目で伝わるスムーズさだった。
■霧島 孝介 > 「お店…?」
彼女の言葉に困惑したように復唱をする。
何かを売るんだったら、それこそ教室とか食堂の方がいいのではないか?
弁当をモグモグと食べながら、そんなことを考えていると
「おぉ~……!!」
目の前に現れた大型のチェインソーに感嘆の声を上げる。
てっきり、吹奏楽の楽器か何かかと思ってたがチェインソーだとは。
男の子として、武器好きとして、それが持つロマンを目を輝かせながら見守る。
彼女がやっている分解作業を眺めながら考える。
やっぱり自分も武器をメインに戦う身。
いくらでも武器を作れるとはいえ、分解とかの知識と技術を習得すべきか?
「え、あぁ…えっと、あ、自分はどこにも所属してないっすね…はい…」
彼女が来てから常世祭の話をしたか?と疑問に思いつつ
質問に対して回答をする。
回答をした直後、(あ、もうちょっと話広げろよ俺!)と思っていたが
初対面相手にすらすら話をする彼女なら大丈夫だろうか。
■大鋸 奏 > 「そう、お店。 こうやってパーツをずらずら並べるからさ、
人気がなくてスペースが広い場所じゃないとできないんだよ。
機械油がついちゃうかもしれないし、油の匂いがだめな人もいるだろうしね。
お、その反応いいねー! もしかしてこういうの好きなタイプー?
まあ今ばらしてから組み上げるからさ、ご飯ついでに見ててよ!」
相手の反応に気をよくして、ますます手の動きは素早くなる。
きっちりとパーツを分解し終えてから、次は清掃。
パーツ一つひとつを丁寧に拭い、澱や汚れを取り除きながら口を開いた。
「部活、オススメだよー? 部活じゃなくても、なんか…委員会でもグループとかでもいい。
一人じゃ解決できないこととか、相談したいことができたときに、絶対役に立つからさ。
活動なんてしなくてもいいんだし、なんならちょっと騒ぎ起こしても始末書で済むから大丈夫大丈夫!
わたしも、こうやって一人で活動できるようになるまでに色んな人と話をしたり、相談したりしたしね。」
風紀委員会が聞いたら卒倒しそうな発言をしながら、熱意のこもった瞳で相手を見る。
ピカピカに磨き上げたパーツを置いて、また別のパーツを拭う。
片目をつぶってパーツをまじまじと見ながら、小さくうなずいた。
きっちり磨けている。
■霧島 孝介 > 「確かに…お店みたいですね…」
彼女の言葉に納得する。
まるでフリーマーケットの商品のように並べられているパーツ
それら一つ一つを丁寧に磨き上げる手際の良さに関心を抱く。
「え?あぁ、異能的にこういうのには関心があるんですよ
好き、ですね。はい」
素直に自分の趣味嗜好を晒していく。
整備用の油の匂いでご飯を美味しく頂ける人物は限られているが
この男はその匂いでもご飯が行ける人。
というか、この景色が一種のおかずとなっていて、白米をモグモグと食べる。
「部活はちょっと…自分の時間が欲しいですし、雰囲気のハードルが高くて…
あっ、でも風紀委員とかは興味あります。自分の異能が役に立つかもしれないんで…はい…」
それは大丈夫なんですか?と付け加えるようにツッコミを入れつつ
彼女の作業を見守る。
一応、風紀委員で悪者を異能でやっつける…なんて考えていた時期があったが
模擬戦や異能を使うたびに自分の未熟さを痛感することが多く、『入っても活躍できない』などと考えていた。
■大鋸 奏 > 「そうでしょー、こうやって広げるから、迷惑にならない場所でやらないといけなくてね…。
あ、異能は武器に関係してるやつなんだ。 それなら興味あるのもわかっちゃうな~。
まあ、わたしの場合は武器そのものに関わる異能じゃないから、
こうやって自分で整備するぐらいしかできないんだけどね!」
平然と?というかむしろ満足げにご飯を食べている様子が
ちょっとおもしろくて、くすりと笑った。
次は組み立てである。組み立てる部品は組み立てて、注油。
さっきと同じように、そして素早く組み立て始める。
「部活だってさ、別に活動ほとんどしない部活だっていいんだよ。
ちょっと集まって帰る、みたいなさ。
風紀は訓練がちょっと厳しいけど、それよりも誘惑に耐えるのが大変だよ。
『違反生徒の方が、異能を自由に使えるのに』ってわかっちゃうとさ、
やっぱり…羨ましくなることってあると思うんだ。それに抗わないといけない。」
柔和だった表情が、一瞬だけ真剣なものになるけれど、
始末書の話をされると、気の抜けた笑顔で誤魔化した。
「始末書はね、大丈夫大丈夫。あとできちんと出してくれる人がいるし、
わたしの出番のときは…始末書で済めばいいレベルの騒ぎのときだから!」
話している間にも、分解されていたパーツが組み上げていく。
■霧島 孝介 > 「確かに、多変そうですね。
でもでも、こう、自分専用の武器?とかロマンですよねぇ…!」
顎に手を添えて、武器をまじまじと見る。
手際よく組み立てている様子に素直に興味を示して。
「別に活動殆どしない部活ですか…うーん…
そんな部活あるんですか…?
訓練とかあるんですか!?初めて知りました…
んん…確かに。異能って便利ですからね…」
彼女の顔が真剣なものになると顎に手を添える
特に自分のような異能は、使い方によってはとんでもない悪事に使えてしまう。
自分がそうしないように、誰かに利用されないように気を付けようと心に刻んで。
「それ実は大丈夫じゃない奴では!?
ん、まぁ、はい。なんか、俺は始末書とか書かないように行動します、はい」
ツッコミを入れつつ、そのことも心に刻んでおこう。
■大鋸 奏 > 「だよねー! わたしも、風紀に入って自分の異能でなにかできないかなって考えて…。
それで作ってもらったのがコレなんだ。 もちろん使いこなすためにキツい訓練もやったけど、
今じゃ唯一無二の相棒っていってもいいぐらいだよ!」
組み上げたチェインソーを持ち上げてみせる。
一般の業務で使わない三枚刃のそれは、自分の身体と接続はしていないから
火も入らないし、切断するためのチェーンも接続していない状態だ。
「あるよ、帰宅研究部とかさ、安息研究部とか。
実質ただの集まりと化してる部もあると思うから、探してみて!
そう、便利だし…。 やっぱり使いたくなるんだよね。
そして、時々だけど…理k状選手が全力で走るみたいに、
フルパワーで異能を使ってみたくなる。
で、そう言うときってだいたい…社会のルールに反しちゃうんだよ。
違反生徒ならさ、それを気にしなくていいってわけだけど…。」
それはよくないよ、とひとこと続けてから、チェインソーをケースに格納する。
「実際のところは、ちょっと大丈夫じゃない。 でも、始末書書くような案件はわたしのやることだからさ、
もしキミが風紀に入ってくれるとしても、そのあたりは心配しなくて大丈夫!」
手袋を取り外し、もってきていたお昼…サンドイッチをあっという間に食べきると、
はっと我に返ったように相手を見つめた。
「わたし、大鋸 奏(おおが かなで)。 よろしくね!」
挨拶しながらあたりを確認。 ゴミなし、汚れなし。
彼のいうように、屋上はみんなのものだ。綺麗に使うのがよい。
■霧島 孝介 > 「なるほど…異能とのシナジーで動く武器って所か…
ちなみにマナー違反になるかもですけど…どんな異能なんですか?」
持ち上げられたチェインソーを見る。
彼女の体が小さいからか、余計に大きく見えてしまって。
小さな声で「おぉ」っと感嘆の声を上げる。
「帰宅研究…?安息研究…??研究する必要があるのかそれは…
あ、はい。ちょっと探してみます。
…フルパワーで異能を…
……確かに、そうですね。気を付けます」
出されたワードに疑問符を浮かべ続けながら、まぁ、とりあえずは探しますと告げて
その後の少し重い単語に考え込むように俯く。
以前、ある怪異と戦った時に少しレベルの高い武器を作り出した。
その時の威力を思い出し、身体を少し震わせる。
自分の異能は、全力疾走するべきものじゃない。
「大丈夫じゃないんですか!?ならちょっと、その、気を付けないといけないのでは!?
…まぁ、はい、ってか風紀委員の人なんですね…」
こんな適当な風紀委員もいるのか。
以前であった人とは正反対だと少し呆れたように頬を引きつらせて
「あ、霧島 孝介(きりしま こうすけ)です。2年生です。
よろしくお願いします」
彼女の挨拶に合わせて自分も自己紹介。
あっという間に分解、整備が終わったみたいで
彼女の周りに汚れなし、ゴミ無しといった様子を見て、また『おお』と声を上げる。
■大鋸 奏 > 「お、気になっちゃうー? さすがだね!
隠すようなもんでもないから教えてあげるね。 これ、見てみて。」
問いかけに頷いて、自分の手首に巻かれた、小さな蓋がついたリストバンドを示した。
「このバンドのこのコネクタと、チェインソーをチューブでつなぐ。
で、わたしの血液でチェインソーが動く。 そんな感じ。
血液がすごい燃料になるんだ。フルパワーだと魔術障壁も切断できるよ!」
軽い調子で相手に告げてから、ウインクしてみせる。
自分の武器に自身がある、そう言わんばかりの態度だった。
「気をつけるっていう心がけはものすごくいいと思う。
でも、異能だって道具と同じで、いい方向に使う分なら全力で使っていいわけだしさ。
そこでセーブしちゃったらもったいないよ!」
神妙な顔になる相手に明るく答えながら、問いかけにはううむと唸った。
「わたしの始末書で済むなら、その案件は安いものってこと! あっ、うん、風紀委員だよ。
霧島くん…栗島孝介くんね。 いい名前してる、覚えたよ!」
力強くうなずいてから、チェインソーをしまったケースをひょいと背負いなおした。
「おひる、邪魔しちゃってごめんね! じゃあ、午後の授業があるから!またね!」
来た時と同じく、元気よく挨拶をしてからあっという間に屋上から姿を消すのでした。
ご案内:「第一教室棟 屋上」から大鋸 奏さんが去りました。
■霧島 孝介 > 「は、はい、ありがとうございます…、?」
彼女の言葉を通りに蓋のついたリストバンドを見て
「なるほど…ということは血液がガソリンのようなエネルギー源ってことですか?
すごい…そんな異能も存在するのか…!」
説明を聞けば、全く自分の頭には無かった異能に驚愕する。
まさか血液がガソリンのような燃料になるなんて。
それと同時に、使いすぎると貧血になるのか?輸血などはどうすんだ?などと、異能の考察を始める。
「は、はい…いい方向…
そう、ですね。いい方向に使えるよう、頑張ります!」
自分より身長の小さい女性だが、含蓄のある言葉に納得して
意気込むように拳を握る。
「そ、そういうもんなんですかね…?
あ、はい、えっと…大鋸さんも良い名前だと思います、はい…」
こんな風紀委員もいるのかと困惑しつつ、名前を褒められて更に困惑
真っすぐに名前を褒められたことがなかったので、びっくりした様子で冷や汗をかいて
「え、あ、いえいえ!こちらこそありがとうございました!
また!」
彼女の言葉に、自分も元気を出して挨拶をして。
嵐のように去っていった彼女に少し唖然としつつも、いい話ができたと気分が良くなり
弁当を食べ終えれば、自分も授業のために屋上を後にするのであった―――
ご案内:「第一教室棟 屋上」から霧島 孝介さんが去りました。