2021/12/04 のログ
ご案内:「第一教室棟 保健室」に角鹿建悟さんが現れました。
■角鹿建悟 > ――ふと、目が覚めたら真っ暗だった。…自分は何時、部屋に戻って寝たのだろうか?
(――…いや、確か何時も通り仕事をしていて、確か帰りに―…)
ぼんやりとだが思い出してきた。確か、学園に野暮用があり立ち寄った際に倒れたのだった。
そこからの記憶はぷっつり途絶えているが、どうやら誰かが運んでくれたらしい…。
…と、なるとここは保健室か。むっくりと上半身だけ起こしてカーテンを開ける。
養護教諭も流石に席を外しているのか、部屋は矢張り真っ暗で他に人の気配は無い。
「…確か、仕事を終えて学園に立ち寄ったのが夕方前だから…結構寝ていたのか。」
軽く、欠伸を噛み殺しながらベッドから降りて。
取り敢えず一度電気を点けに行く。明るくなる部屋にやや眩しげに目を細めつつ。
「……ん?」
そのまま辺りを見渡した所で、養護教諭が使うデスクの上にある書き置きが目に留まる。
寝起き特有の倦怠感をやや引き摺りつつ、デスクに歩み寄れば書置きを見る。
「……『次に倒れたら生活委員会からお説教なので覚悟するように!』……。」
シンプルな内容に何とも言えない沈黙。幸い、今回は入院沙汰ではないが。
…また無茶をしている、と判断されたら今度はどんな制限が設けられるか分からない。
(…仕事に差し支えるから、流石にそれは困るな…)
かといって、のんびり休んでいるのはどうにも落ち着かないのは相変わらず。
正直言えば、男は余暇の過ごし方というのが物凄く下手なのである。
■角鹿建悟 > 「……気を付けるしかないか。」
だが、前回の入院からこっち、数人に諭されて自分なりに多少改善したつもりでこのザマだ。
根本的に精神に問題でもあるのだろうか、と変に深読みもしたくなるが。
「……コーヒーでも飲むか。」
保健室にインスタントコーヒーの袋と電気ケトルがあるのは知っている。
直ぐに探し当てれば、コップも一つ拝借してお湯を沸かし始めつつ少し待つ。
「…明日の仕事は――……っと。」
ついつい仕事の事を優先して考える癖が付いてしまっている事に気付き口を噤んだ。
もしかしなくても、ワーカーホリック的なものなのだろうか…あまり意識した事は無いが。
…ともあれ、お湯が沸いたので手早くインスタントコーヒーを作ってベッドの方へと戻る。
腰を下ろしつつ、中身を一口――うん、ブラックの苦味が寝起きに丁度いい。