2019/02/08 のログ
モルガーナ >   
「そうじゃな。
 紛う事なき大虚けじゃ」

馬鹿だという言葉にさらりと同意。
非は彼方に多くあるが……
対応を不味った感は否めない。
火筒を持ち出すのは構わない。
傷つくのも当然の事。
けれど……いや、それを言うのは酷だろうと
喉元まで出かかった言葉を飲み込む。

「……はぁ、大人になど成らずとも良いのじゃがな。
 まぁそういう解釈になるか。
 言葉とはかくも不完全なものよの」

陰口もまた然りじゃなと呟きつつ
先程よりも随分明るく言葉を交わす様子を見て
小さく一つ息を吐き小言モードは終わり。

「ふむ、雰囲気の良い場所でならよいのじゃな?
 ……殆ど解答のような物じゃが妾は大人じゃ。
 目を瞑ろうかの」

青年がさり気なく付け足した最後の言葉に
彼の将来を心配しつつ笑み、肩をすくめる。

アリス >  
女同士ってありなのか……!!
私の子供っぽさがまた一つ露呈した気がした。
私の知らない世界。

「えええ……じゃあ、お友達からお願いします?」

モルガナに首を傾けながら言って。
それにしても。
さっきまで人を殺そうと思っていたのに。
今はこうして会話ができている。不思議。

「そう?」

秋は私が笑ってるほうがいいらしい。

「じゃあ、笑っておこうかな」

そこまで言ってから、笑顔を見せた。
自分の中には整理しなきゃいけないものが散らばっていて。
でも、笑顔だけは大事にしようと思った。

「そこは、違うって言って欲しかったかな?」

でも、確かに自分は間違えた。
間違えたことを忘れたら、本物のバカで。
このことだけは、心に刻まないといけない。

「あはは……言葉はムズかしいからね…特に、日本語」

私はまだ笑える。だから、私の可能性を私が悪用しないように。
笑顔を捨てないように。しなきゃいけないんだ。

白鈴秋 > 「さて、何のことだろうな」

 ほとんど解答のようなものと言われるもサラりと流す。相手がつっこんでこないのであればこのまま確実に流すつもりだろう。
 さて、動揺して友達からと言い出したアリスを見てから目線をモルガーナへ。


「だ、そうだ。まだ可能性は消えていないみたいだぞ」

 お友達からお願いしますというアリスの言葉を聞いてモルガーナへ話を振る。
 笑っていようかなと言うのであれば”そうしておけ”と言うだろう。まぁずっと笑っているのは難しいかもしれないが、少しでも長い方が良いに決まっている。
 さて、空気も軽くなったならばとしっかりと視線をモルガーナへと向ける。

「色々と遅れに遅れたが……白鈴秋だ。アリス経由で名前は聞こえてるがちゃんと言わないのも変な話だからな」

 そう自己紹介である。まだお互いにしっかりとはしていないので挨拶をする。

モルガーナ >   
「既に友人としてはお付き合いしておると思っておったが
 道は険しいな」
 
この娘、思った以上に世間知らずである。
いや、確かに自分は見た目以上に年を食ってはいるが
それでも大丈夫かと少し心配になる。
……そこは周りが何とかしてくれると信じたい。

「ふむ、回答への言及ついでに
 なぜ妾が振られた流れになっておるのか問い詰めた方が良いかの?
 妾としては小一時間程度なら全く構わんが。
 先に言うたように暇を持て余しておるでな」

咎める様な口調だがケラケラと笑いが混じっている。
青年も口説いているに近い発言をしているが
結果として良い方向に影響しているようなので良しとしようと思う。

「ふむ、主が白鈴秋か」

……しかし、なるほど。
先程の会話を思い出し少し眉間を揉む。
これは少し頭の痛い事になりそうだ。
まぁ、過ぎた事を言っても仕方がないか。

「見た目通り真面目じゃの。
 妾は……こちらの言葉ではモルガナ、であったか。
 まぁ細かい事は良い。好きに呼ぶが良い」

目元から手を放しひらひらと手を振って軽く名前を返す。
真面目な話滅多に自分では名乗らない為クラスメイトすら名前を知っているか怪しい。
まぁどうでも良い事ではあるが。

「全くじゃ。半分程度は伝わって欲しいのじゃがな」

若干ジト目で少し無理して笑顔を作っているように見える少女を眺め
溜息を一つ零して。

アリス >  
「笑顔でいるのって、結構難しいから」
「二人とも、私が笑ったらちゃんと見ててね」

そう言って、顔をくにくにと両手で掴んで。

「よし、いつも通り!」
「あ、私も名乗ったほうがいい?」

そんな冗談を口にして。
二人の会話の機微はわからないけど。
みんなで仲良くできたらいいな。

「あ、もうこんな時間。パパとママが心配するといけないから、帰るわ」
「それじゃ、二人ともありがとう。またね!」

手を振って鞄を持ち直し、教室を去っていった。

ご案内:「廊下」からアリスさんが去りました。
白鈴秋 > 「ああ、そういう意味じゃなかったのか。まぁアリスの場合気がつかなかったって可能性もある以上なんともいえねぇが」

 振られたことになっているのかというのに少し笑みを浮かべる。
 こちらも少し弄るような発言が出るがまぁ大丈夫だろう。

「モルガナだな。わかった……どうかしたか?」

 名前を聞いてから眉間を揉みだしたモルガナを見て首を傾げる。
 自身は途中からの為彼女達の会話の中に自分が出ていたということは知らない、接点などもまったくないし。
 アリスが私も名乗った方が良いと言えば少しジト目を向ける。

「お前の名前は二人とも知ってるっての……後、別に無理して笑う必要もねぇからな」

 難しいとかちゃんと見ていてとか言っているが。別にそういう意味でもない。だからそう釘だけは刺しておいて彼女が出て行くのを見送った。

「まぁ、なんだ……俺が言うのも変な話だが。もし余裕があればアリスをまた今日みたいになんとかしてやってくれ。男の俺じゃお前みたいにはしてやれねぇこと多いからよ」

 抱きしめるだとか、そういうことは男の自分では色々とやり辛い所がある。だが彼女ならして上げられるだろう。
 それを押し付けるのは忍びないが、だからと言って自分が引き受けられる仕事でもなかった。

モルガーナ > 「……堅物よなぁ」

きっとこの思い詰める性格が
今まで色々な悲しみを興してきただろうにと思うものの
それを止める事は今はするべきではないのだろうと思う。
知っている事と理解している事は違うのだ。特にこの年頃は。

「うむ、帰りに悪い大人に拐されないように気を付けるのじゃぞ?
 ついでに足元にも」

今夜は冷える。
もしかすると雪が降るかもしれない。
そうともなれば転ぶ様が目に浮かぶようだ。



「……秋。主も中々厄介な星の巡りの持ち主のようじゃの」

その後ろ姿を笑顔で見送るとはぁ、と一つため息を零す。
”顔が良いの”にカウントされていた一人がまさにどんぴしゃりだったわけで
その本人に諭されたともなれば……これは長引くかもしれない。

「妾は誰も救わぬよ。今日も、これまでも、の。
 故にその言葉に肯定を返すことはないが……
 まぁ気に掛けるぐらいは害にはなるまい」

とはいえ、と初めて正眼でじっと瞳を見つめる。
意志が強い者は往々にして変われないものだ。
それは意思が弱い者とよく似ていて、僅かに違うだけ。

「まぁ、それが本当に”してやれない事”なのかは主次第じゃがの?
 かえって主の方が良い結果に落ち着くかもしれん。
 妾としてはぜひ観客の多い場でお願いしたいところじゃな」

別に抱きしめてやるくらいは別に問題になるまいと
薄く笑みを浮かべながら腰かけていた机から飛び降りる。
それぐらいはスキンシップの範疇だと思っているし
それ以上でもこちらとしては気にならない。
教室のもう一つの扉へと向かい歩いていきながら後ろ手に手を振る。

「まぁ、妾の事はともかく今後ともよろしく騎士殿」

途中でふと立ち止まり、僅かに笑みを青年に向け、
そのまま振り返る事無く廊下を去って行って。

白鈴秋 > 「あ?」

 厄介な星と言われさらに首を捻る。
 まぁたしかに偶然友人の悪口に立会いそれを注意するというのは不思議な話だが。

「それでかまわねぇよ、気にかけてやってくれ」

 そう言って視線を窓の方……へ向けようとしてジッと見られたことに気がついて見返す。
 別にそんな事で恥ずかしいとか言い出すような性格ではない。
 そしてその後の発言を聞いてハッと笑う。

「ありえねぇよ、俺がそんなことやる事はできねぇ」

 そう言うがしっかりと見ていたのであればその発言の後チラと奥に別の意図が垣間見えた……かもしれない。
 男としてやれば余計に面倒になる。そんな理由もあるが……所詮は自分も”人殺しの悪役”だ。抱きしめて助けてやるなど出来るはずがない。
 
「ああ、よろしく頼むよ。だか騎士じゃねぇとだけは言っておくからな」

 去っていく相手を見送る。それから自分も荷物を持ち上げ。
 
「俺もそろそろもどらねぇと……そろそろ仕事もあるしな」

 明日は冷える。だからこそか仕事が入っている。なんでもストーブを改造して欲しいとかなんとか。
 溜息をつき自身も外へと向かって歩いていった。

ご案内:「廊下」からモルガーナさんが去りました。
ご案内:「廊下」から白鈴秋さんが去りました。