2019/03/04 のログ
ご案内:「屋上」に伊従のどかさんが現れました。
伊従のどか > 夜の校舎。
風は冷たく、強く、季節を考えてもまだ寒い。
そんな時間に1人で屋上から街を見ている。

「んー、やっぱ時計塔の方が見渡すならよかったかな。
ここだとちょーっと高さが……」

屋上のフェンスに身を乗り出して、んー、と唸りながら街を見ている。
そこから見える光景は変哲もない、文明の光が灯っているだけ。
が、彼女の眼にはまた別のものが見えている。

伊従のどか > 虚空に浮かぶシークバーを操り、記録された時間を眺める。
その幻影は彼女の目にしか映っておらず、はたからみればただフェンスに身を乗り出している女子生徒でしかない。

「あとやっぱ、現地にいった方が見やすいなぁ。
こうもおおざっぱだと……。
双眼鏡あっても見えないだろうし」

どうしたもんか、と諦めて近くのベンチに座り込む。

伊従のどか > (常世財団。
異能と魔術を保護し、異世界と現世界を融和させることを目的としてる。
未来の世界の在り方を模索し、モデルケースを作る組織……。
一見、いいこと謳ってるんだけどなぁ)

置いておいたペットボトルに口を付け、くぴくぴとお茶を飲む。
冷たい風にさらされたお茶はいつしか熱を無くしており、彼女の体を温めることはない。

「うへ、ぬる~。
やっぱり魔法瓶にすればよかった」

ご案内:「屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「こんな時間に屋上に何の用だ?
 月が替わって3月になったとはいえ、まだまだ夜は冷えるんだぞ。」

今日も一仕事終えた名無が、いつもの様に一服するべく屋上へと来てみれば。
珍しくそこには先客が居て、その先客は見知った顔だった。

「それとも天体観測する趣味でもあったとか?
 なら映画よりプラネタリウムとかの方が良かったんじゃねえか。」

後ろ手に扉を閉めながら、伊従へと軽く手を振って其方へ歩み寄っていく。

伊従のどか > 「はにゃ?」

暢気な声をだし、声の主へと視線をやる。
軽く手を振られれば、こちらも笑顔で手を振ってやり

「あ、センセーじゃん。
はろはろ~、センセーこそこんな時間にどったの?
まだ残業?」

ベンチの真ん中を陣取っていたが、端っこによって彼が座るスペースを設ける。

暁 名無 > 「はにゃ。」

思わず復唱してしまうほどの間の抜けた声に、失笑しつつ。

「いや、今仕事片付けて仕事明けの一服をしにな。
 いつもの事だよ、仕事終わりは大体此処来て一服してんの。」

悪いな、と伊従が空けたスペースに腰を下ろす。
とりあえずタバコはお預け。だって女子高生の前でそうすっぱすっぱ出来ないから。

伊従のどか > はにゃ、と返したおじさまにこちらも笑い、猫の手で手招きする。
はにゃはにゃ。

「ありゃ、そうだったん。
こんな遅くまでお疲れ様、センセー。
たばこ吸ってもいいよ?
私、気にしないし」

なんなら火つけてあげよっか?と笑いながら言いつつ。

暁 名無 > 「あんがとさん。
 ま、大人になりゃこれがデフォよ。
 世知辛い世の中だねえ全く。」

おじさん臭いセリフを飛ばしてはいるが、パッと見学生でも通じそうな外見なので性質が悪い。
本物のおじさまたちに石を投げられそうなレベル。

「そうは言うけど、お前さんにタバコの臭いがついたら面倒だろ。
 まだ月曜だぜ?制服からタバコの臭いしたらどんな噂が立つか分かったもんじゃない。」

やめとけやめとけ、とひらひら手を振って。

「けどまあ、大昔みたいにバニーさんで谷間でライター焚いてくれるんなら考えなくもないけど。」

伊従のどか > 「そだねぇ、もっとのんびり生きられればいいのにね~
大人になったが運の尽きよー」

永遠に子供でいるつもりか。
ネバ―なランドへ移住を検討しているのかもしれない。

「ん~?別に気にしないってそのくらい。
周りの大人はみんな吸ってたから今更だし。
てか一本や二本くらい平気だって~」

センセーは心配性だね~と笑う。
どうせ帰ったら毎週クリーニングに出しているから平気なのだ。

「バニーで……谷間?ライター?」

疑問符を浮かべる。
バニーはわかる。
谷間もわかる。
谷間でライターってどんなだ?と首をかしげてジェネレーションギャップ。

暁 名無 > 「お前も大人になるんだよ!
 まああと何年か先の話だけどな。まったく羨ましい限りだ。」

とは言うもののさほど不満そうではない。
きっとしんどいことよりも楽しい事の方がまだ多いのだろう。まだ。今は。

「割とつくんだぞ、油断してると。
 せめて週末ならやり様もあるけどな、まだ週頭だからダメだ。
 タバコを吸う不良か、それともタバコを吸う様な人間とつるんでると思われるぞ。
 ただでさえ少ない友達減らしたくないだろ?減るほどいないなら、まあ、がんばれ。」

ふぁいとっ、と両手をぐっと握ってガッツポーズを作ってみる。

「ああ、ジッポライターてのがあって、一度火を起こせば長持ちしてな。
 それをこう、胸の谷間に挟んで、それでタバコに火を点ける文化があったらしい。」

昔の雑誌で見た、と思いっきり伝聞調で答える。
だって見たこと無いもん。

伊従のどか > 「や~だ~、大人になりたくな~い!
私は一生のんびり暮らすんだ~!」

ばたばたとベンチの上でだだをこね。
お金を貯めたらきっと片田舎でのんびりするのが野望。

「だ、だだだ誰がボッチか!
も~……まぁいいけど。
お気遣いありがと、センセー」

ガッツポーズをしている彼の手をぺちっと叩きつつも、一応お礼をいいつつ。

「へー、そんな文化があったんだ。
……それ、されて嬉しいの?」

純粋な疑問をぶつける。

暁 名無 > 「いやでもなるんだよ!
 まあ、ある程度までは学生やりつつバイトしつつ~も出来るけど。」

あんまりバタバタするとパンツ見えるぞ、とたしなめつつ。
俺も出来ればのんびり暮らしたいよなあ、としみじみ呟いて。

「今日もこうして屋上に1人で居る時点で否定に説得力無いんだよなあ。
 おう、どういたしまして。あ、研究室では普通に誰が居ようと吸ってるから覚悟して来いよ。」

何度か来る来る言ってた気がするが、今んとこ果たされた試しが無いな、と思い出しつつ。

「……いや、どうなんだろ。
 まあ、目の前にこう、胸があれば男としては嬉しいのではないだろうか。」

わからん、と純粋な疑問に純粋に答える。
だって見たことねーもんわかんねーよ!と逆ギレまである。

伊従のどか > 「うぇ~……。
私、将来は何になるのかな~……」
なんていいつつ。
なにやらセクハラ発言をされれば少し考えてから、太もものベルトを外してから、ちらり、とスカートを捲る。
勿論、下着は見えないように調整しつつ。

「あ、そうなんだ。
……それって結局私たばこ臭くなるんじゃ?」
むしろ今の、外のほうがましなのではと思いつつ。

「ふーん、こんなの脂肪のかたまりだけど。
男性っておバカさんだよね~」
けらけら。

暁 名無 > 「最悪嫁に行けば良いんでねえの。貰い手があればダケドネー。」

知ったこっちゃねえ、と完全に他人事である。
スカートを捲られれば、横目で一瞥し。

「別にパンツ見えなくても太ももでも充分色っぽいぞ。
 ほら、分かったらしまえしまえ。もうちょい長めにしろスカート。な。

 だから研究室来るなら週末とかにしとけ。
 ていうか本当に来る気あんのか……?」

純粋な疑問。
まあいつ来られても困らない様にお茶とお茶菓子なら常備してあるけれど。

「その脂肪の塊が胸につくのも、男性を誘い子孫を残しやすくするため、っていう説もあるからな。
 遺伝子レベルでそういう風に出来てるのかもしれん。一概に馬鹿には出来ないさ。俺も好きだし。」

けらけら笑う伊従に小さく肩を竦めて。
しかしまあ、脂肪の塊と揶揄する割にだいぶ蓄えてるよな、と視線を落とす。

伊従のどか > 「うっわぁ……センセー、そこは『貰い手がいなかったら俺がもらってやる』ぐらいいうところじゃない?」
声真似をしつつ。
とはいえ、言われてもそれはそれで困るだろうが。

「ざんねーん、華の女学生はスカートが短いのがウリなんですー。
長いスカートなんて絶対履きません~
あと研究室は行きたいけどちょっと忙しくて行けないんです~」
今日だってこんなところにいるのは私用のためで。
なかなかお時間が取れなかった。

「うーん……それだったら男性はもうちょっとマッチョな人が多くてもいいと思うんだけどなぁ。
後、背が高めとか」
センセーは細い系?といいつつ腕や脇腹を触ろうとする。

暁 名無 > 「どうしても居なかったらな~」

ひらひらと手を振って受け流す。
途方もないおざなりさだが、どうせ気にされる事も無いだろうと余裕の構えだ。

「まあ、別に無理して来いとも言わねえけどさ。
 お茶請けの賞味期限が切れる前には来いよ。
 買い出し行くの面倒だから一度切れたら次はだいぶ先だぞ。」

伊従には伊従なりの事情があるのだろう、と理解はしている。
ただ、やっぱり自腹切って買ったお茶請けが日の目を見ないのは……すごく……もったいない。

「マッチョな雄が必ずしも生き残れる雄じゃないって事なのかもな。
 ……って、うわっ。ちょ、何すんだくすぐってえだろ!こら、やーめー」

いきなり腕や脇腹を触られれば反射的にベンチから少し飛び上がる。
ちなみに見た目細っこく見えるだけで、それなりに鍛えられた跡が窺えるだろう。

伊従のどか > 「う~わ、すっごいてきと~。
いいですよいいですよ、もっと美人になってセンセーを後悔させますから」
ぷいっとちょっと怒った様子を魅せる。
相手にされない、それはそれで悔しいのだ。

「むむ、それは由々しき問題ですね。
ん~……じゃあ今度の週末、行き……。
……時間があったら行きます」
行く、と答えたかったが残念ながらおいそれと言えないらしく。
ちょっと残念そうな感じで答える。

「おー……。
センセー見かけによらず筋肉あるんですね。
……もうちょっとだけ触ってもいいですか?」
答えは聞いていない。
そんな感じに、体をもうちょっと触りに行こうとする。
筋肉フェチなのかもしれない。

暁 名無 > 「ああ、是非とも後悔させてくれ。期待してるよ。」

くつくつ笑いながら拗ねた横顔を見遣る。
してやったりと言った顔だ。

「はは、まあそっちは期待してないで待ってるさ。
 そもそも仕事するために居る部屋だ、居るときゃ仕事してるしな。」

だから来られても構ってやれるかは分からんぞ、と笑う。
まあ最近は余裕も出来てるし、多少雑談くらいは付き合えるだろうか、と。

「そりゃまあ、昔とった杵柄というか、だな。
 休みもちょいちょいフィールドワークに出てるから、運動不足って訳でもねえし。
 ……ってこら、くすぐったいっての。さ、触り返すぞ!」

耳を赤くさせながら少しばかり後ずさる。
まあベンチに限りがあるので少しのけ反るくらいにしかならないが。

伊従のどか > 「あ、そっか。
そりゃお仕事してるよね。
う~……うん、近いうちにいくけど、邪魔はしないようにするからお茶お願いします」
果たして本当に邪魔しないのか。
あやしいところはある。

「えー、いいじゃんちょっとぐらい。
ねっ、もうちょっとだけもうちょっとだけ」
えへへへ、と嬉しそうにやっぱりぺたぺた触ろうとする。

暁 名無 > 「はいよ、お茶だけはいつでもある。あとビール。
 ああ、そうだ。春休みになったら新入生歓迎レクリエーションで行く温泉の下見に行くから居ない日があると思うぞ。」

だから春休み前に来るなら来いな、と。

「ちょ、ちょっとだけなら……
 って許可取る気無いよなさっきから。制止も聞いてねえもんな!?
 んふっ……だからくすぐったいし、さっきから……」

何か当たってるんですけど、と手とは違う柔らかな感触に頬が緩む。

伊従のどか > 「へぇー、温泉……いいなぁ、私も行きたいなぁ?」
おや?と面白そうな単語を聞いてにやりと笑う。
すりすりとすり寄って媚びうりうり。

「えっへっへ、センセー、なかなかの体じゃない。
これは女がよろこぶ体ですよセンセー」
へっへっへ、と怪しい笑いをしつつ。

「……っとと。
そろそろ帰る時間じゃん。
センセーごめん、私そろそろ帰るけど、センセーは?」

暁 名無 > 「んー、行くか?泊まりになると思うけど、親御さんの許可が下りるんなら。
 つっても山ン中のド自然の温泉だぞ、ちゃんとついて来れるかねえ……?」

レクリエーション温泉。それは幻想生物学のクラスで毎年行っているフィールドワーク実習もかねた、まあぶっちゃけ地獄である。
地獄だけだと死人が出かねないので、温泉をおまけに添えて生徒を釣るのだ。鬼である。

「ばっ、変な事言うな……っ!
 やっ……やめぇ……!」

身体をまさぐられながら囁かれれば終いには頬まで赤く染まって。
羞恥に耐える様に目を瞑れば、ぱた、と伊従の動きが停まった。

「え?……あ、そ、そうか。
 俺はまあ、お前さんが帰るなら一服してから帰るけど、帰るけどー……!!」

何かどうも納得がいかない。
ぐぬぬ、と複雑そうな表情で歯噛みして。

伊従のどか > 「行く行く!
やったー!タダ温泉一泊付きだー!」
ひゃっほーと喜んでいる。
なお、都合の悪い部分(山の中などなど)については聞いていないふりをする。
多分死ぬ。

「えへへっ、センセー顔真っ赤じゃん。
お返しお返し」
ケラケラウケウケ。
ひとしきり笑った後、ベンチから立ち上がり背伸びをする。
「それじゃ、センセー悪いけどお先に帰るね。
また今度、ね~」
ウィンクし、ご機嫌な様子でその場を去る。

ご案内:「屋上」から伊従のどかさんが去りました。
暁 名無 > 「おい、伊従。聞け。
 目先の欲望に囚われてると死ぬぞ、聞ーいーてーるー?」

あ、ダメだこりゃ。と確信めいた予感が脳裏をかすめる。
しかしまあ、本人は行く気のようだし、一度この学校の厳しさを体感してもらうのもアリかもしれない。
死んだらまあ、骨は拾ってやろう。そう考えて、そっと目を伏せた。

「け、けだものぉ……。
 何のお返しだよ、俺はお前の身体に触れ回った事なんかねーぞ!」

涙目で反論するがぞわぞわとした悪寒にまだ覆われていて力が篭らない。
ベンチから立ち、背伸びをする伊従を見て、はあ、と溜息をついて。
こちらへとウィンクを飛ばし、機嫌良さそうに去っていく後ろ姿を見送る。

「はいはい、それじゃーな。
 気を付けて帰れよ、腹ぁ冷やすんじゃねーぞ。まったく。」

暁 名無 > そして宣言通り、タバコを取り出すと咥えて火を点ける。
ようやく一息つけた心地がして、何時もより深めの溜息を零してから。

「………。」

ぺたぺた、と片手で自分の身体に触れてみる。
最盛期と呼べそうな、学生時代には劣る気はするが、それなりに筋肉はついている方。
というか我武者羅に鍛えてもどうしてもゴリマッチョにはなれなかったが、脱げばすごい方。

「……一緒に温泉行くのやめとこうかな。」

万一服を脱いだ姿を見られてしまったら。
今以上の、なんか、まさぐられがあるのではないだろうか。
そう考え、ぶるりと身を震わせながら、暁名無の仕事後の一服の時は過ぎていくのだった。

ご案内:「屋上」から暁 名無さんが去りました。