2020/06/07 のログ
ご案内:「廊下」に織機セラフィナさんが現れました。
織機セラフィナ > 「ええと次は――」

備品の管理のために廊下を歩く事務員さん。
手にはチェックシートがセットされたバインダーとボールペンを持っている。
チェックするものは残り半分と言ったところ。
次に向かうところを確かめつつ、廊下を歩く。

ご案内:「廊下」に金剛 経太郎さんが現れました。
金剛 経太郎 > 補講に次ぐ補講、そして迫る試験。
学校に通う様になってからというもの、経太郎の一日は倍の速さで進む様な気がしている。
そしてそれは、日々加速している様な気がするのだった。

「このまま一気に老け込んだり……しないと良いが。」

将来への不安を深刻な顔でしながら、急ぎ足で廊下の角を曲がれば。
不注意から事務員さんとぶつかってしまう──だろうか。

織機セラフィナ >  
曲がり角から突然誰かが飛び出してきた。
辛うじて急停止は出来たが、避けるまでには至らず。
そのままドシンーーいや、バイン、かもしれない――とぶつかってしまう。

「わ、っとぉ」

こちらは直前で気付けたので倒れ込んだり怪我をしたりと言うことは無かったが、彼はどうだろうか。
もし倒れそうなら腕を伸ばして支えようと試みるだろう。

金剛 経太郎 > 「ふわぁっ!?」

何やらやたらと弾力の強いものにぶつかり、弾かれる様によろめく。
小柄で華奢な見た目通りのもやしっ子である経太郎は、自分からぶつかり行っておいてなお、弾かれる様によろめき、そのまま尻餅を──つかなかった。

「くっ!……ん?……あれ?」

受け身を取れる自信は無かったから、せめて痛みくらいは覚悟しておこうと身を強張らせたが、
ぶつかった相手がどうやら支えてくれたらしい。固く瞑った目を恐る恐る開く。

織機セラフィナ >  
「大丈夫、怪我ない?」

彼が目を開ければにっこり笑って尋ね、そっと手を離す。
かわりにバインダーとペンを落としてしまったので、それを拾って。

「痛いところとかないかな?」

脚を捻ったりとか、ぶつけて痛みがあるところはないだろうか。
首を傾げながら、彼の身体を眺めてみる。

金剛 経太郎 > 「だ、大丈夫……です!ご、ごめんなさい!」

身を案じられれば慌てて頷いて、そのまま頭を下げる。
そのまま落した物を拾う彼女を見れば、先程のぶつかった際の感触の謎が解ける。
一時目を奪われてから、慌てて目を逸らして

「は、はい!だ、大丈夫……でっ……痛っ」

ぶつかってよろめいた拍子に足首を捻ったのだろうか。
反射的に“きをつけ”の姿勢を取った直後、右足首の鈍痛に顔を顰めた。

織機セラフィナ >  
「あら」

痛そうな表情と声。
反応を見るに、脚を捻ったのだろうか。

「ちょっと、ごめんなさいね」

彼の足元にしゃがみ込み、ズボンの裾を捲って足首に触れる。
痛くないようにあまり力は入れず、擦るように腫れていないかを確認。

金剛 経太郎 > 「大丈夫じゃなかった……」

いてて、と右足首を庇う様に浮かせる。
全くなんと言う体たらく腑抜けているにも程がある、と自責していたが。

「え?……えっと、は、はい。」

触れられた足首はじんわりと熱を帯び始めている。それなりに痛そうだ。
が、そんな痛みが飛ぶほどの光景が経太郎の前に広がっている。

(……でっっっっっか……。)

何が、なんてもう語るまでも無いだろう。

織機セラフィナ >  
割と胸元が大きく空く服を着ているので、上から見れば当然――これ以上は言うまでもないだろう。

「んー、ちょっと腫れてる、のかな……?」

あんまりよくわからないが、熱を持っている確かか。
とりあえず冷やした方が良い。

「うん、冷やした方が良いかも。歩けそう?」

保健室までは少し遠い。
怪我をしているのが足と言うこともあり、近場の水道で冷やした方がいいか。
幸いすぐそこにあったはずなのでそこまで歩けるかどうか尋ねて。

金剛 経太郎 > 青少年には影響が大変宜しく良くなさそうな肌色に目を奪われつつ。
これが怪我の功名か、などと独り変な納得をしている経太郎であった。

「え?……あ、えっと、歩け……ます!はい!」

見つめるように見下ろしていたら目が合った。
慌てて取り繕う様に何度も何度も肯いて、一歩距離と取ろうと後退し、

「あ、いてててて!」

ここでようやく足首の痛みを思い出す始末。
歩くのはどうやら無理そうだ。

織機セラフィナ >  
「あらら、無理しちゃ駄目よ?」

歩くのは無理そうだ。
彼の右側に回り、身体を寄せる。

「ほら、肩貸してあげるから」

そのまま腰に手を回そうと。
彼の事は見た目通りの年だと思っている。
嫌がられなければそのまま肩に掴まるように促すし、恥ずかしいなら腕に掴まってもらって支える程度にとどめるだろう。