2020/06/28 のログ
アルフリート > 「なるほど……不快というよりも驚いた、という感じですかね?」
そう言われると大変救われる。今まで自分に物凄い形相で威嚇してきた皆は自分を不快に思ったのではなく驚いてしまっただけなのだと。
心に深く食い込んでいた棘が抜け落ちたような気分だ。

「触れるどころかこうして抱きしめられるだなんて……一体いつぶりだろうか
 精霊の加護を得る前だからもう幼い少年時代のおぼろげな記憶にしか」
あまり手を押し付けてはまたぴりっとさせてしまうだろうとふわふわと毛並みを柔らかく流すだけで。
腕の中から抜け出られてしまえば、あっと未練がましい声をこぼしてしまうがお腹を見せられれば柔らかなお腹の毛を、体温の伝わってくるぬくもりを存分に堪能する。
それは女の子のお腹を撫で回しているなどという認識は微塵もない程に。

「エキノ?良く判らないけど安心しておくよ……。ああ、そうだフルーツパーラーというところはどうだろう。なんでも果物食べ放題だとか……」
お腹を撫で、前足の付け根をわしわしして顎下の柔毛を指の背でくしくしと撫で。
それは彼女がいい加減にしろと止めない限りはもうしばらく続く事だろう。

ご案内:「第二教室棟 屋上」からアルフリートさんが去りました。
緋嗣紅映 > 「ソンナニ、マエ、ナノカ……。コレカラハ、ササゲモノニ、オウジテ、モフモフ、サセタゲル!」

今日は出血もふもふ大サービスだと主張しつつ、多分次回以降も褒め殺されたりおだてられたらあっさり身を許すだろうが、神様の懐の深さを見せておこう。
あとお腹でもあるし胸でもあるのだが、言わないでおこう。体温は高め。

「エキノコックス!キツネ、トカ、イヌカニ、アル、キセイチュウ!ケド、クレハハチャント、ヨボウセッシュ、イッテル!コッチキタ、トキニ、ヤラレタ!」

学園入学時に狐の獣人である事を伝えたら、即刻予防接種をさせられた苦い思い出に多少耳がへたれるも、そのお蔭で思う存分彼がもふれるのだから今では有難いと思える。

「パーラー?ソレハ、メイアン!ゼヒ、ササゲテ、ネ!」

この場合捧げるというか連れてってもらう立場なのだが、神様なのでお願いはしないのである。
彼の思う存分もふもふさせようと暫くヘソテンのままでいたが、流石にちょっともう止めろちょっと落ち着けってなって、ようやく止めたとか。
その後鞄に服を詰め込んで、狐状態で帰るのだった。

ご案内:「第二教室棟 屋上」から緋嗣紅映さんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 屋上」にレナードさんが現れました。
レナード > それは、まるで陽だまりで丸まる野良猫の様に。
屋上という絶好のスペースであり、人気がなさそうだと思い込んだ制服の彼は、
人目もはばからず、日差しの降り注ぐ屋上にて横になり昼寝と洒落込んでいた。

「……………―――」

無防備な寝顔といい、規則正しく刻まれる脈といい、なんと心地よさげなことだろうか。
呼吸を繰り返すための僅かな動き以外に、身体を動かすものはないのだろう。

「………んぅ、…………」

傍から見れば、気絶したまま倒れているように見えるのかもしれないが。
既に意識は夢の中な彼は、そこまで周りに気を遣うつもりもないようだ。

ご案内:「第二教室棟 屋上」に劉 月玲さんが現れました。
劉 月玲 > それは羽音とともに、降り立つ音。

「………」

空から降りてきたシャオリンが、屋上で寝ている彼をジーっと見る。
熟睡だろうか。
あるいは目を瞑っているだけか。

「……起きてるー?」

一応、声をかけてみよう。

レナード > 寝ているとき、無防備なときだからこそ、自ずと身体は辺りを警戒するもの。
ただ、今回それは階下からでもなければ、空からやってきた。
ドアの開く音、あるいは足音でもあれば、気配を察知できたのだろうけど。

「―――……っ!」

びくっ。と、分かりやすいくらいに身体が跳ねた。
脈が一気に高鳴る。まさか、自分がここまで近づかれるなんて、思ってもいなかったから。
普段なら、それでも多少の気配なんか感じたところで起きたりしないのに、想定外が起きれば話は別である。
瞳がばちっと開いた。

「……起きてるし。
 なに、どこから来たわけ…? 僕、そんなに寝入ってたかな……」

目の前の、見た目若い少女に言葉を返す。
厳密にいえば、その言葉で起きたのだけれども。
その間も、欠伸をかみ殺して、相手を見やる。
…そしてその背に翼があることを目視して、色々と納得した。

「……へえ。
 空飛んで、ここにきたわけ?」

劉 月玲 > (なんかすごい驚いてる)

そんなに寝入っていたのだろうか。
悪いタイミングで声をかけてしまったかもしれない。
勿論、そんな様子は見せないしすぐに自分も忘れてしまうのだが。

「うん、空飛んで。
かわいー羽でしょ?」

背中を見せ、ぱたぱたと羽を動かしてみる。

レナード > 「……今度から、そーいうやつもいるって覚えとくし。」

流石に知ったところでどうしようもないわけだが。
しかし、知っておくことと知らないままとでは訳が違うのだ。
こうして声がかかる可能性もある、と、彼はまた一つ学習した。

「……ぁふ。…便利そうな翼だし、それがあれば空を飛べるわけ?
 自分の力だけで空を飛ぶなんて、それこそ経験ないからどんな気分かわかんねーもんだし。」

背中を向けて、ぱたぱたと羽を動かしてくれる彼女。
流石に寝入ったままの恰好では、目のやり場に困るので、ようやく欠伸を一つしながらゆっくりと立ち上がる。
彼女の羽は確かにその背に生えているのだと、珍しいものを前にしているようにまじまじと見ている。

劉 月玲 > 「んー、私も最近翼が生えたからよくわかんないけど。
なんか飛べるみたいだよ?
こう、背中にぐっと力を入れるとふわって浮くから、あとは風に乗るとふわーって飛べるの」

そう言ってくるりと回ってから、その場に、30cmほど浮いて見せる。
ぱたぱたと翼が羽ばたいているが、明らかに物理的な浮き方ではない。

「ほら、こんな感じ。
面白いでしょ?」

レナード > 「うわっマジだし。ほんとに飛んでるし……」

飛ぶ、というよりは、浮く。そんな印象を持った。
それは自分の想像を超えて、羽搏く力とは別の何かで浮いているとしか思えない。
とはいえ、目の前で起きていることを、否定する気には到底なれなくて、驚きを隠せないような、そんな声を上げた。

「……へぇー………確かに面白いし。」

気になる。そんな翼が、とても。
興味深々といった様子が、両の手つきにありありと現れている。
わきわき、だか、わさわさ、だか、そんな感じに。

「………ね。
 ちょっと、触ってみても、いーわけ?」

まだ、お互いの名前すら知らない相手に、そんな頼みを投げかけたのだった。

劉 月玲 > 「んー?
うん、別にいいよ。
あ、でも引っ張ったりしたら怒るからね!」

ふわり、と地面に降り立ってから許可をするが。
当然ダメなことは先に言っておこう。
引っ張ったりされたらたぶん痛い。

そう言ってから、背中をむけ、髪をかきあげる。

レナード > 「そ、そんなことしねーしっ!
 こう……感触とか、確かめるだけだし?
 ともかく、ありがとう。見た時から気になってたんだし。」

こちらも、彼女を傷つける意図はない。それは伝えておく。
もとより引っ張ったり、強く握ったりするつもりはないのだから。
ともかく、思いのほかあっさり承諾してくれて、ちょっと興奮した様子が抑えられなくて。

「……ん。」

背を向けた彼女に手を伸ばし、人差し指が、その翼の関節辺りに触れる。
まるでなぞる様に、つい……と指先を滑らせて、まずは感触を確かめてみた。

劉 月玲 > 特別、痛いことや変なことをされなければよいと考えていた。
更にこんな特別なモノが生えているなら気になるのも仕方ない。
ふふん、と少し得意げになりながら羽を触られるのを待っていたが。

「――ひ、みゃぁっ!?」

もっとガッと触られるものだと思っていたために、微妙な加減の触り方に声をあげる。

レナード > 「………へぇー……こうなってるわけ……」

彼女の声は、届いていない。
目の前のワクワクにすべてを注いでいる。周りが見えなくなるのは、彼の悪い癖だ。
だが、自分のしたいままにすることは認められない。華奢そうなその翼は、力を入れれば折れてしまうくらいにか弱い見た目なのだから。

だから、彼女の翼は指先だけで味わう。
まるで鳥の羽箒でこそこそと擽るような、それくらい微妙な力加減で。

「思ったよりも儚いもんだし、やっぱり飛べるのは異能かなにかなわけ……?」

飛べることとその翼の相関はなんだろうかと、そんな感想を言う口とよそに、指先はしっかり彼女の翼を弄んでいる。
握る代わりに人差し指と親指を使って、柔らかく揉むように挟み込んでみたりして、さわさわさわ…と。
もどかしいくらいの刺激が走るだろうか。

劉 月玲 > 「ひっ……、みゃっ……!」

くすぐったいような、ゾワゾワするような。
何とも言えない感覚に、口をふさぎながらバサバサと翼を動かして抵抗する。
ただくすぐったいだけなら笑って終わりなのだが、変な感覚も襲ってくるためにそれができず、翼をバサバサしていた。

「い、異能じゃない、かなーっ。
私も、よくわかんないけどっ……」

レナード > 「……ん、むっ………!」

抵抗される。でも、まだ彼女の口から直接拒否の言葉を貰ったわけでもない。
単なる反応によるものだろうと断じて、おさわりは続行する。
しかし、場所は少し変えた方がいいだろうか。そんなことを思案して。

「……やっぱりそーなわけ?
 その辺の鳥とかと比べると、羽搏く力で飛んでるようにはとても思えなかったし。」

彼女と言葉のやりとりを交わす一方で、次の狙いは決まった。
両手の人差し指を、それぞれ一本ずつ立てる。
それを、彼女の背中の翼の付け根に…つぅ……、と這わせようと。

劉 月玲 > 「――ひみゅっ!!」

流石に付け根は耐えられない。
びくっ、と反応を示してから悲鳴をあげて距離を取る。

「~~っ、い、今素肌触った!
素肌はジョーヤク違反!
約束違反だし!」

フシャーっ、と鋭い牙を見せながら威嚇。
そんな約束をしていないが。

レナード > 「なっ……!!」

大きく反応したかと思ったら、あっという間に距離を取られる。
もちょっと弄り回していたかった両の手が、虚空を掻いてしなだれて。

「……素肌じゃねーし!!付け根だし!
 そんな条約聞いた覚えねーしーっ!!」

下手に頼んでいたさっきのしおらしさはどこへやら。
牙も生えてない口でフシャーと、威嚇には威嚇を。

「むむ。とはいえ、まだ気になるのも確かだし。
 もーちょい触らせてほしいし………?」

だのに、どうやらまだ満足していないようだ。
自分の非を認めない口で、おさわり時間の延長を申し出た。

劉 月玲 > 「言ってないとしても女の子の素肌触るのは変態だしー!」

相手の口癖が移ったような言葉。
相変わらずフシャーっと牙をむき出しにして威嚇はしつつ。

「……これ以上触るなら、ちょっと私の言う事を一つ聞いてもらうけど?」

どうだ、交換条件だ。

レナード > 「……むぐ。一理あるし………っ……」

流石にその言葉は素直に認めてしまう、そりゃそうだと。
ちょっと悔しそうな表情をするが、ここは堪えるほかない。
そんなわけで威嚇し続けている彼女に対して、ちょっと劣勢になった。
野生動物同士の争いなら決着がついてる。

「……へえ?
 一体何なわけ?僕にできることなら、聞いてやってもいいし。」

口調はとてもものを頼む態度のそれには思えないが、
あっさりと要件を提示しろと言葉を返した辺り、聞くつもりのようだ。

劉 月玲 > お、ノッテきた。
これはエサにありつくチャンスかもしれない。

「ふーんだ、何かは言わないもん。
ただ、私の羽を触りたいなら言う事を一つ聞くこと。
ただそれだけ。
まぁお兄ちゃんが~?
『条件聞かないと怖くて承諾できないよぉ』なんて?
なさけな~いこと言うのなら??
教えてあげてもいいけど~~?」

ふふん、と見下すような発言。

レナード > 「なっ………」

これは、罠だ。
分かっている。これでは彼女の提案が後出しになっても、回避できなくなることに。
それに対して、得られるリターンは彼女の翼を触れる"程度"のことでしかない。
だが、レナードは退けなかった。

「…はっ!?
 この僕に、僕に向かって!先に条件聞かなきゃ怖いだろうって!?」

ぶら下げられた挑発に、瞬間湯沸かし器もびっくりの速度で彼の感情が沸騰した。

「そんなわけねーし!!僕をなめんなし!!!
 おめーの言うまでもなくちんけな交換条件なんて、聞かなくったってヨユーで受けられるし!!!」

こうして、かくも無残に釣れてしまったのだ。

劉 月玲 > (ごはんゲット!)

今日のごはんをゲット。
それはもう、にっこりとした笑みを浮かべるだろう。
ただし、それはもしかしたら相手を煽るかのように見せる笑顔かもしれないけど。

「ふふーん。
言ったね、言ったわね。
なら触ってもいいけど~」

美味しいごはんならいいな、と内心喜びながら

「それじゃ、ほらお兄ちゃんこっちに座って」

ベンチを叩いて、そこに座るように言う。

レナード > 「ふんっっ。
 何するつもりかまったくわかんねーけど、どーせ大したことじゃねーしっ!」

その言葉は、まるで自らに言い聞かせるかのよう。
内心やってしまったとちょっと後悔する自分がいるのだろう。
しかし今更引くことはできない。もうなるようになることを期待するしかないのだ。
ひとまず、彼女に言われるままにベンチに座る。

「……で、こんなとこに座らせて、僕をどーしようってわけ?」

今の状況に不服そうな、しかしどこか不安を隠せないような眼差しが、彼女に向けられた。

劉 月玲 > 「えー、なにお兄ちゃん。
そんな怖がらなくても大丈夫だよー。

っとと、そうだ聞いておかないといけないことがあったんだ」

ベンチに座った彼を見下ろしながら、しかし笑顔を向けつつ。

「お兄ちゃんの血液型は何型かな?」

レナード > 「だっ!誰も怖がってなんかねーしっ!!
 ……んぁ?」

血液型。
突然降ってわいてきた、予想していない話題。
そういえば自分の血液型はなんだったっけ、ちょっと思い出そうとしてか瞳を閉じて。

「……確か、O型だし。」

こっちに来てから測ったっけかな、なんて、頷きながらそう告げた。

劉 月玲 > 「おーがた」

メイン食。
O型すなわち白米。
輸血パックで買うなら味が安定するO型を買うべし。
それくらい安定したごはんだ。

「そっかそっかぁ、お兄ちゃんO型かぁ。
それじゃ、ちょっと目を閉じてくれる?
私が良いって言うまで開けちゃダメだよ?」

レナード > 「………ん、んん?
 いーけど……何するつもりなわけ?」

不安だ。それが表情にありありと表れている。
だが、ああタンカを切った手前、従わないわけにはいかない。
彼女の言葉通りに、目を瞑った。

「……ほ、ほんと何するつもりなわけ?
 目は瞑っててやるから、はやく済ませろし?」

劉 月玲 > 大人――自分よりも年上っぽい人――が、うろたえている姿みて、耳元でクスクス笑う。
さっきまで強い口調だったのが、今ではすっかり不安そうに。
こういう人が多いから、面白くてたまらないのだが。

さて、いつまでも遊んでいるわけにはいかない。
食事の時間だ。

「大丈夫だよぉお兄ちゃん。
ちょ~っと、ちくっとするからね♪」

耳元でそう囁いてから。
首にぷすっと牙を刺して血を吸い始めるだろう。

レナード > 「な、ん……んっ……!?」

首に何か押しあたり、まるでつぷりと沈み込むような感触が走る。
反射的に放電しそうになるが、ぐっと堪えた。
相手が誰なのか、分かっているから。

「お、……おまっ…、まさか………」

抵抗できない。下手に動けば自分も怪我をする。
首は急所、それを抑えられた現状は、彼女の絶対有利に変わりなかった。
…何かぼんやりとしてくるような、そんな気さえしてようやく何をされているか理解するも、もう遅い。

「…っ、く……んんぅ……っ………」

彼のそれは、新鮮なのに、どこかかなりの年月を重ねたように奥深い、保存状態のとてもよいオールドヴィンテージワインのように芳醇なもの。
…そして人のそれとは違った、蛇の様な爬虫類のそれを思わせる、別のテイストをほんの僅かに感じるかもしれない。
年齢相応のただの人間を期待していたならば、その味わいはきっと複雑怪奇に映ることだろう。

劉 月玲 > 「~~♪
――?」

最初の一口はなかなか美味しいもので。
満足げにちぅちぅと血を吸っていたが。
二口三口、と続けていけば違和感。
美味しい、には違いない。
が、どうにもおかしい。
人の血にしては、まざりっけを感じ。

「あなた、不思議な血ね。
人間じゃなくて化け物の類い?」

ぷは、と口を離してからきょとん、と首をかしげる。
これは人の血ではない、となんとなく思いつつ。

レナード > 「お……おめー…っ、僕の血を……っ……」

はふはふ、息を荒げつつも抗議をしたそうな眼差しで彼女をにらむ。
なんでもやっていいと言った手前、その勢いはかなり弱弱しいものだが。
ちょっとぐらい文句を言ってやろうと思っていたが、不思議な血と言われて閉口した。

「…………。
 まあ、なんというか……蛇の血が混じってるかもしれねーし。」

化け物であることは否定せず、そう述べるのが精いっぱいだった。
証拠の提示とばかりにここで自分の能力を使えば、
鼻血が噴き出す別の事故につながりかねないことを分かっていたから。
ただただ、ばつが悪そうに、そっぽを向く。

劉 月玲 > 怖い顔でにらまれれば、微笑みながらぴょんぴょん、と後ろにステップしながら少しだけ距離を取る。

「ヘビの血?
ふぅん……ヘビ……。
ずいぶん変な血が混ざってるのね?
不味いわけじゃないけど、ちょっと特殊な味だったかも」

口の端についた血を舌で舐めとりつつ、思い出すような顔。
不味くはない。
むしろ美味しい――が、少々癖が強い。
生まれて初めて炭酸を味わったような、お酒を味わったような、そんな感じだろうか。

「まっ、いいわ。
ごはんとしては上々だったし。
お兄ちゃん、名前はなんて言うの?」

レナード > 「…ちょっとした、呪いみてーなもんだし。
 先祖がやらかしたおかげで、僕は歳が取れねー体のまんまだし。
 まさか、そんなのまで分かるとは、思ってなかったけど。」

ここで、自分の歳は見た目相応ではないことにも触れておく。
血液の味を見ているのだとしたら、恐らくそこにも影響していることだろうから。

「ひっ、人を食料呼ばわりしてんじゃあねえし!
 まったく……えーっと、僕はレナード。それだけで、十分だし?」

ごはんとしては上々。
褒められていることを喜ぶべきか、人間扱いされてないことを憂うべきか、反応に困った。
とはいえ、ようやくここで自らの名を明かす。
後は彼女も名乗ってくれることを期待して。

劉 月玲 > なるほど、歳をとれない。
おそらくは少しは見た目通りの年齢ではないのだろう。
ヴィンテージ感はそれのせいか、ヘビのせいか。

「レナードお兄ちゃん?
私は劉 月玲。シャオリンって呼んでいいからね♪」

怒られても何のその。
決して食料呼ばわりを謝らず笑いながら階段の方へ歩き出し。

「それじゃ、そろそろ次の授業が始まるから私はいくね。
レナードお兄ちゃんも、早く絆創膏とか用意して授業にいった方がいいんじゃない?」

じゃねー♪、と手を振りながら屋上を去るだろう。

ご案内:「第二教室棟 屋上」から劉 月玲さんが去りました。