2020/06/29 のログ
レナード > 「……シャオリン。
 ふーん? あんまり聞かねー呼び名だし。」

でも、覚えるつもりはありそう。復唱してみせる。
吸われていた首筋がどうにも気になるのか、掌をそこにあてながら。

「……授業……―――あっ!!
 おめーっ!!ちょっと待てし!? 僕とのじょーやくはどうなるわけー!?
 こらーっ!!待ちやがれし!!!」

少女は待ってはくれなかった。
こちらはというと、ただその場で手を伸ばして吼えるだけ。
下手に動けば首から血が滴ってえらいこっちゃなので。スプラッタ沙汰のまま次の授業にはいけまい。
あまり血の気が上がらないように気を遣うものの、すっかりしてやられた彼は、その後機嫌わるそーに授業を受けたとか。

ご案内:「第二教室棟 屋上」からレナードさんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 保健室」にセレネさんが現れました。
セレネ > 保健室の扉を開け、中に入るは一人の少女。
軽く室内を見回しては嗅ぎ慣れた消毒液や薬品の匂いがする。

――今は放課後。
だからか怪我をしたり体調が悪かったり、はたまた仮病で授業をサボったり…なんていう生徒も居ないように思えた。

扉を閉め、まず向かうは薬品や治療道具が保管されている棚。
勝手に棚を開け陳列されている薬品のラベルを眺める。

「……ふぅん。」

薬品も通常のもの。
消毒液だったり、鎮痛、解熱、その他諸々が一通り揃っている。
器具もそうだ。
不衛生でないよう清潔を保たれて仕舞い込まれている。

此処に来たのは、ただの興味本位。

セレネ > 暫く眺めてから静かに棚を閉め、ベッドの方を見に行く。
真っ白で清潔そうな色が夕日を反射して己の色素の薄い目を灼く。

…眩しい。
思わず眉を顰めて視線を逸らした。

己が今後何かしらの理由で此処を使用するかは今の所分からないが。
物や場所の把握をするくらいは許されよう。
今の所は保健医もいなさそうだし。

「…そっちを選んでも良かったな…。」

今更ながら。

セレネ > まぁ似たような能力を持つ人物などごまんといるだろうから別にいいのだけども。

ベッドに座ろうかと思ったが、陽が照っていて暑そうだ。
大体の場所は把握したし利用者も居ないのならさっさと此処から出るべきか。

バイトに先輩への魔道具探しにと、やらなければいけない事はまだ沢山あるのだし。

セレネ > 「…よーし、かーえろ。」

呟く言葉は異国の言葉。
ぐっと身体を伸ばしては出口へと向かい、来た時と同じように扉を開けて静かに出て行って。

ご案内:「第二教室棟 保健室」からセレネさんが去りました。