2020/07/20 のログ
ご案内:「第二教室棟 教室」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 期末試験が一通り終わり。
ある教室に、風菜と友人が居た。

「──ちゃん、大丈夫ですか?」

女生徒 > 机に突っ伏してる友人が応える。

「大丈夫そうに見えるってんなら眼科行きなさいよビッチ。
 言ってるあんたはなんで平然としてんのよ、遊び回ってたくせにー」

言っていることが少々剣呑ながら友人同士のじゃれ合いの声色だ。

雨見風菜 > 「まあ、そこは色々と。
 異能や魔術の制御なんて暴走するようなものは持ってないですし」

バナナオレを飲みながら答える。

女生徒 > 「色々聞いたわよ、いつもどおり勝手に海で泳いでいたりとか。
 後は神代先輩の車に乗ってたとか……神代先輩の車?」

自分で言ったことに疑問符を浮かべ。

「そうよ神代先輩ってあの人風紀の中でもおっかない人でしょ。
 鉄火の……なんだったか異名持ちの、なんでそんな人の車に乗ってたのよ補導でもされたの?」

雨見風菜 > 「特に何も。
 やましいことがなければおっかないわけでもないですし。
 単に夜道は危ないからって送ってもらっただけです」

女生徒 > 「風菜あんた心臓に剛毛でも生えてんの?
 風紀に追い回される痴女がよく言うわよ本当。
 こないだだってバレて追い回されたんでしょうに」

呆れた顔をして風菜を見上げる。

雨見風菜 > 「そんなこともありましたね」

まるで他人事かのように言い放つ風菜。

「まあ、バレなきゃ問題ないでしょう」

女生徒 > 「絶対アンタ心臓毛だらけでしょ」

ため息一つ。

「まあいいや、最近バイトもしてて金あるんでしょ?
 カラオケ行こうカラオケ」

雨見風菜 > 「そうですね、期末試験も終わったし気晴らししないと」

勉強と無縁だったくせによくもまあいうものであるこの痴女。

「フリータイムが取れるといいですね」

そう言って、二人は教室を後にしたのだった。

ご案内:「第二教室棟 教室」から雨見風菜さんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 屋上」にセレネさんが現れました。
セレネ > 時刻は夕方。オレンジ色の日差しを避けるように日陰のベンチに座り、
スマホでリモート配信されている講義を見ながらノートに内容を纏めていく。
日本語は読めるし書けるのだけど、ひらがなカタカナ漢字の三種を使い分けないといけないのがちょっと面倒だから
基本自身しか見ないものは母国語のロシア語か英語で書いている。
ノート類は英語で纏めているが、ちょっと走り書き気味。

それでも几帳面さが伺える様な字で、どうせ自分で読めれば良いから大丈夫だ。
…それにしても、夕方とはいえ蒸し暑い。

セレネ > 「…んー。」

小さく唸っては一旦手を止め片目を覆う。
保健室で急拵えの魔力供給は受けたが、それでも未だ完全には視力が戻っていない。
一応見える程度まで回復したから安堵だが。
処方された飴、舐めた方が良いのかなぁ。

少しずつ身体の不調も回復してきているし、
動けているから問題はないのだけど。
暑さで別の不調を来さないかだけ気を付けていれば平気だし…多分。

セレネ > 慢性的な身体の痛みは軽減してきている。頭痛も和らいでいる。
聴力はほぼ問題ない。視力はやや難が残る程度。
昨日もゆっくり養生していたが、遅れている分は取り戻さなくてはなるまい。
普通の学生達とは違い、己はこれからが本番なのだし。

今現在試験がない分、ズレ込む試験の為に夏季休暇中も通わねばならない。
とはいえ、勉学は好きな部類に入るので苦ではない。
それだけは幸いか。

ご案内:「第二教室棟 屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「なーにしてんだ、こんなとこで。」

無事に前期期末試験期間が終わり、俺もようやく一息つけるといったところ。
一服がてら外の風でも浴びるかと屋上に来てみれば、見慣れた姿を見つけて声を掛ける。

そういや最後に会ったのはラピス先生のところに連れて行かれた時か。
あれっきり研究室に来ることも無かったが、試験期間中という事で俺に気でも使ってくれてたんだろうか。

セレネ > 自己診断終わり。
一通り纏め終わったら研究室にでも行こうかなぁなんて思いつつ。
止めていた配信動画を再生しようとした所で。

聞き慣れた声に手を止めた。
イヤホンを耳から外してスマホの画面から目を離し、掛けられた声の主へと蒼を向けて。

「何って…ノートに講義の内容を纏めていた所ですけど。
それはともかく、お疲れ様でした。」

色々と忙しい時に連れてってしまったものだから、流石に気が咎めて暫く会う事も連絡も控えていたのだけど。
鉢合わせになるとは思っていなかった。

暁 名無 > 「暑いのダメなのにこんな所でか?」

まあ嘘ではなさそうだけども。
それでももうちょっと他に場所があったろ、空き教室とか保健室とか。
何でよりによって屋上。

「はいはい、ありがとさん。
 お前さんは前期試験は無かったんだから、夏休みは何度か補習受けるんだろ?」

うちはどうすっかなあ、と毎年のように考える。
いや、一年生は座学で良いんだけど。二、三年生がなあ……。
あ、四年生は黙って野に放つ。

セレネ > 「景色も良いですし、屋内より捗るかと思って。
…暑いのは確かに苦手ですが。」

保健室は昨日まで居たし。
空き教室は逆に”寄られる”から駄目だ。
だから暑くても比較的やりやすい此処を選んだという理由。

「後で先生の所に寄ろうと思ってたんですがその手間が省けて良かったです。
えぇ、勿論。寮に居ても暇ですしね。」

相手の言葉には頷く。
夏祭りとか海開きとかあるみたいだけど、己には正直あまり縁のない事柄だから。
横にズレると、座ります?と相手を手招き。

暁 名無 > 「そんで、捗ったのか?」

ん?……や、まあ気のせいか。
眺めなら上階の教室ならそこそこ此処と変わらんと思うけどなあ。
まあ、セレネ本人が言うんだから別に俺が気にする事じゃないんだろうが。

「後で来られてもこっから向こう三日くらい怒涛の採点期間だぞ。
 いや、幻生は良いんだけど、普通の生物の方の採点の手伝いとかもあるしな。」

幻想生物に明るいと言う事はそのまま一般の生物にも明るいと言う事でもある。
ていうか、一般の生物に詳しくないと生態の比較とか出来ないしな。

「寮に居ても暇、なあ……
 お前さんあの時はああ言ってたけど、やっぱり友達作れてないのか?」

折角手招かれたのでベンチに腰を下ろしつつ。

セレネ > 「ぼちぼちって所です。要点さえ纏めてしまえばそこまで長いものでもありませんし。」

シャーペンで書かれた英文はノートの見開き一頁と半分程埋められている。
そこまで気にするのは何故だろうかと、疑問に思うも問う事はなく。

「生物の採点…手伝いましょうか…って、駄目か。
私生徒ですし。」

生物や生化学は医学を学ぶにあたっての前提となるものの一部でもあるから、知識はあるけれど。
しかし、己は教師ではないから流石に無理かと途中で気付いた。

「…友達は作れてますよ?
でも、彼らは彼らでやる事ややりたい事もあるでしょうし、
私は私でやりたい事があるので。」

隣に座ってくれた相手に内心安堵しながら、
問われた事に答えを返し。

暁 名無 > 「ふぅん……まあ、勉強出来てんなら良いけどさ。」

これで捗りませんでしたってんなら即刻校舎の中に放り込むんだが。
まあ地の頭が言い分そうそう苦戦もしなかったのだろう。
日陰だし、ここ。

「ダメに決まってんだろ。少なくとも俺からどうこう言えるもんじゃねえの。
 俺の受け持ちじゃないしな、あくまで他の先生の手伝いだし。」

申し出るなら俺じゃなくて生物の先生に申し出てくれ。
ちなみに幻生のテストは一年生分のペーパーテストしかないので割とすぐ片付く。

「そんな変に気を使う相手を友達と呼んで良いものか……
 多少なりと相手のやりたいことに付き合うってのも友達付き合いだと思うぞ?」

絶対友達って単語の後に、自分はそう思ってる、って付いてるやつじゃん……
ていうかどっちかと言えば友達(相手はそう言っている)ってやつじゃん。
高校生の交友関係にしてはあまりにもドライ過ぎやしないか。

セレネ > 「静かな場所の方が捗りますので私。」

色々な意味で静かな方が。
暑さは少しの間集中して我慢すれば良いだけだし、日陰のお陰で焼けずに済むし。

「ですよねー。
じゃあ、頑張る先生にマッサージでもしてあげましょうか。」

苦笑を浮かべるも、相手の顔を覗き込むようにして提案一つ。

「私勉強やらなきゃなので…。
今の所は交友関係より、他の学生と同じレベルまで追いつかないといけませんから。」

他者と交友を持つのはその後でも良い気がする。
今まで勉学一辺倒だったからか、性根が真面目すぎるからか。
どうにも他者との繋がりを後回しにしがちだ。

暁 名無 > 「静か……ああ、うん。静か、かなあ。」

めっちゃセミの声がしょわしょわしてる気もするが。
そこまでして校舎内に居たくない理由でもあるのだろうか。

「はいはい、それは採点諸々が全部済んでからにして貰うわ。」

此方を覗きこんでくるセレネの顔を見る。
……んー?

「別に他にも境遇が近い奴らだって居るだろ。
 テストの採点申し出る様な奴が追い着かないといけないとか、言ってる事がちぐはぐじゃねえか。」

まったくもう、と思わず苦笑してしまう。
そもそも一年生の2~3ヵ月の差なんて大した差じゃないし、異世界でとはいえ医師として生計を立てられてたんだから学力は十分だろ。
……と言ったところで聞きそうにないしなあ、こいつ。

セレネ > 人の声と浮遊霊の声が聞こえるからそれと比べれば。
…あぁでも、外は虫がいるんだ…。

「言いましたね?
全部終わったらお疲れ様のマッサージします。」

ペンを置いて両手わきわき。
片方の目は、少し焦点が合っていないかも。

「……。
ほ、ほら、私にだって苦手な科目ありますし。」

理数系+英語は全くもって問題ない。
魔術も問題はない。
…不味い、本調子ではないから頭が上手く回っていないか?
それとも暑さでやられてしまっているのか。
相手から視線を外して黙り込む。
考える際の癖。

暁 名無 > 「はいはい、言いましたよー。
 まあそんな事するよか、教師としては夏休みを満喫して貰いたいんだが……」

そんな事を言っても無駄だと言うのはよく分かってる。
というか、これまでの話を統合すれば無駄だとしか思えない。
変なとこで頑固だからなあ、こいつ……

「そういう時こそ友達同士で勉強会とかすりゃ良いんじゃねえか。
 先生からばかりじゃなく、生徒同士で授業の進捗を共有するのも大事だと思うぞ?」

なんだなんだ、やっぱり校舎内に放り込んだ方が良いのか?
それとも本調子ではないのか、か。
まったく、難儀な奴だよなあ……。

セレネ > 「長期休暇の満喫方法は個人で違いますし、
私は私なりの方法で満喫しますので大丈夫です。」

時折遊びはするけれど、やはり勉強していた方が楽しいと思える。
読みたい専門書もあるし。
相手の心配をよそに、大丈夫だからと念押し。

「専門の先生に聞いた方が早いじゃないですか。
いや確かにコミュニケーションの一つとしては大事なのでしょうけど。
休暇の時に勉強の話をして喜ぶ人なんて極僅かでしょうし、
それに対して時間を割いてもらうのも…ねぇ。」

必死に答える。
ちょっと冷や汗をかいた。

暁 名無 > 「まあ、そこまで言うならもう何も言わんけども……。」

そんなんでこの先、ちゃんと学園生活を送れるのだろうか……。
俺が心配するような事じゃないし、心配しても詮無いことなんだけども。

「先生だって休暇欲しいんだからな……?
 それに、生徒同士で教え合うのも中々効果的だと思うぞ?」

まあ、これ以上言っても仕方ない。
そろそろ日も沈む頃合いだし、俺は静かにベンチを立つ。

「ま、言ってても埒が明かねえや。
 とりあえず中に戻るぞ、暗くなったら危ないしな。目、あんま見えてないだろ?」