2020/08/29 のログ
真乃 真 > 「まあ、後悔だけはしないように!!」

これ以上は言ってもかわらないし、きっと言わなくても変わらない。
大事なのはそれだけだ。
全力を出しても、自らを律してもどちらにしても後悔せずに最後までいければいい。

「いや、そうでもないさ!会社である程度の基準は決められてるからね!
 相手に損はさせない!後は取り扱わせてくれるかどうか!つまり信頼さ!
 面倒と言えば面倒だけども…それは人と関わってたら全てだからね!!」

そう、真は会社に所属している。
その為、利益は確かに少なくなるが基準は明確でトラブルも起きにくい!
転移魔術を利用した輸送で本土に送り中間を通さずそのまま売るので比較的安価で売れるのだ!!

角鹿建悟 > 「――ああ、後悔はしないさ」

――本当に?いいや、疑問を挟む余地すらない。
馬鹿で不器用で無駄死にも同然の生き方であっても。
緩やかに、彼に悟られないように静かに息を吐き出す。
どのみち、今の自分はそう”長くは無い”のは分かりきっているけれど。

「――個人ではなく会社に所属しているのか?信頼は確かに商売の上では大事かもしれないが。
――人と関わる仕事の先輩が言うと、中々に説得力がありそうだな」

人と関わることには面倒ごとは必ず付き纏うもの。社会人で人と接する事も多い先輩が言うと説得力がある。
しかし、あまり直す事以外に興味は無いし――それはこの時点でも変わらないが。

(ああ――そうか)

当たり前のことだけど。多分、この人も何か信念や思いがあって仕事をしているのだ。

真乃 真 > 「それならいいんだよ。…ああ、それならいいんだ。」

どんなに無茶しても、どんなに歪でも、人がどう思っていても。

後悔がないのなら いい それならいい

「そう!流石に個人でそこまでの事をやるのは難しいしね!!
 良く分からない部分は人に頼った方が絶対に上手くいくしね!」

経営、営業、仕入れ、etc…働くうえで必要となるものは多い。
だが、会社ならばそれらの過程を取り除き得意な部分だけで戦える!!

「な!説得力あるような気がするだろう?
 それが信頼の力さ!
 僕の今までの話した内容とか肩書、話し方とかだけでも何となく説得力が出るのでやっぱり信頼は強い!」

そう、つまりそういう事だ。
人とのちょっとした関わりだけでも小さな…ほんの小さな信頼は生まれる。

それが人と人とをつなぐ初めの一歩となる!

角鹿建悟 > 「――…真乃先輩は――いや、何でもない」

何かを尋ねようとしたが…止めておく。
彼にも”色々”あったのは何となくだが鈍感なこの男にも分かる。
いいや、人はそれぞれ色々とあるものだ。彼も、そして自分もそこは同じなんだろう。

――そう、この生き方に後悔は無い。――無い、筈だ。

「…真乃先輩は主に仕入れ担当、という感じでいいのか?
会社なら経営、営業、事務仕事とか色々あると思うが」

ともあれ、彼は社交性が高そうなので、事務や経営あれこれより仕入れや営業方面に向いている気がする。

「――人と人を”繋ぐ力”…みたいなものか」

信頼。自分にはそういう信頼みたいな絆を誰かと築けただろうか?悪友、白い少女、そして―■■■…頭痛がした。微かにこめかみを押さえつつ。

「――真乃先輩。先輩は――今の自分に後悔はしていないか?」

唐突な質問。だが、尋ねた意図や意味はある。それを彼に語るかどうかは別として。

真乃 真 > 「ああ!僕は主に仕入れや交渉の他にもどんな商品が売れるか見たり…!
 まあ、仕入れ系だね!」

店舗との交渉や学生の反応や売れ筋の調査!
仕入れの全般…結構ウエイトが大きい部分である。

「そうだなあ!そういうものでもある!!」

人間との関係を円滑にする為には間違いなくそれは大事となる。
信頼する事、或いは信頼しない事。それが普通の人間関係には必要だ。

「……確かにもっとうまくできたかもって事とか、やれなかったこととは確かにあるよ!でも、後悔するような事をしたことはない!!
 
 ……反省はする!!だけど、後ろを向いて悔いるなんて、そんな暇はないね!
 
 ああ!後悔なんてしてないさ!そしてこれからもしないだろうね!そんな事は僕らしくもない!!」

無駄にかっこいいポーズで宣言する!

一度、後悔してしまえばそこで止まってしまいそうで
一度、止まってしまったら動けなくなってしまいそうで

だから、真は後悔しない。
後悔するようなことはしない。

角鹿建悟 > 「異邦人街は修繕の依頼とかで偶に出向いたりはするが――…色々ありそうだな、何か」

しかし、仕入れとなるとまず確かに売れそうなあれこれとか、色々とリサーチもしなければいけないだろう。
そう考えると、彼の社交性や前向きそうな所は大いにプラスなのかもしれない。

「――俺には正直よく分からないが、きっといいものなのだろうな」

僅かに一度目を閉じてから、ゆっくりと視線をまた彼へと戻しつつ。
繋ぐ力――そんな力があれば…と、思うのは高望みだろう。緩く自分を戒めながら。


「―――真乃先輩は――…あぁ、凄いな」

そんな、素直な感想が思わずぽろりと漏れた。ああ、これが大人というものか。
いや、そうじゃない。真乃真という男のそれが信念であり根幹みたいなものか。

――自分にはとても真似できない。真似とかそういうものでもないのだが。
――あと、それはそれとして何でわざわざポーズを取っているのかは気になる。

「――…そうか。ありがとう先輩。”参考になった”」

緩く、会釈をしつつゆっくりとソファーから立ち上がろう。鼻血は幸いにもう止まっている。
今の不調だと血も中々止まらないものだと覚悟もしていたのだけれど。

「――俺はそろそろ戻る。ティッシュありがとうな真乃先輩。今度会ったら飲み物くらいは奢らせてくれ」

真乃 真 > 「ああ!良いものだ!
 いいものであることは間違いない!!」

…真乃真からの信頼はとても得やすい。
そして、損ないにくい。強いタイプの信頼だ!!

「……凄いとはよく言われるよ!!」

色々な意味で凄い。
このポーズも含めても凄い…という言葉が彼を表すのに丁度いい、

「参考になったなら何よりだ!
 じゃあな!角鹿君!無理は…仕方ないこともあるけど…
 
  後悔はしないようにな!!」

……最後まで無駄にかっこいいポーズで相手を見送る。

角鹿建悟 > 何と言うか、最初からそうであった訳ではないとしても、心身共に強い先輩なんだろうと漠然と思う。
…いや、体が強いかどうかは分からないが、無駄にキレのあるかっこいいポーズしている辺り、運動神経とかも実はいいのではないだろうか?

(そうなると、かっこいいポーズ込みでやっぱり凄い人なんだろうな)

と、何故か評価が男の中で上がっていくかっこいいポーズ。意味があるかは知らない。

「―――ああ、分かってるさ先輩。――”後悔はしない”よ」

ああ、してたまるものか。後悔なんてしてしまったら、俺は今まで何を――…。
止めよう。体が不調だと気分も滅入ってくるらしい。それでも、先輩との会話で気は紛れたのは確かだから有り難い。

「じゃあ、お先に先輩。」

軽く会釈を無表情でしてから、ゆっくりと一足先に歩き出してロビーを後にしよう。

ご案内:「第二教室棟 ロビー」から角鹿建悟さんが去りました。
真乃 真 > ……彼はきっとかなり無理を重ねていたのだろう。

……止めたほうがもしかしたら良かったのかもしれない。

いや、止まらない。ここで止まれるくらいに器用なら無理なんてしない。

ならば、止まらないのなら……前に進みたいのなら……。
せめて、後悔がないように進んでもらうしかない。


「―――さて!僕も仕事の続きをしよう!!」


そうして、真も歩き出す。

前に。前に。

ご案内:「第二教室棟 ロビー」から真乃 真さんが去りました。