2020/09/01 のログ
ご案内:「校舎玄関」にフィアドラさんが現れました。
■フィアドラ > 目の前に建っている大っきな建物、ここが私が今日から通う常世学園の『コウシャ』です。
「……大きいですねー。」
人間さんは体は大きくないのに凄い大きな家を建てます。
この『コウシャ』は私のお爺様でも入れちゃうくらいに大きいのです。
どうやって建ててるのでしょう?
泥とか木とかも使ってなさそうだしとても不思議です。
……このままここでずっと『コウシャ』を見ていたい気持ちにもなりますがそれは駄目。
勉強するために私はここにやってきたのです!
■フィアドラ > ……恐らくここがこの『コウシャ』の入口です。
でも、これは私が苦手な『ジドウドア』…。
一回尻尾を挟まれてしまってからどうしても好きになれないのです。
「でも、入らないと……。」
近づくと『ウィーン』って音を立てて扉が開きます。
でもこれは私を歓迎してるのではありません……こうして獲物がかかるのを待っているのです……。
「……。」
……私と『ジドウドア』のにらみ合いは続きます。
ご案内:「校舎玄関」に角鹿建悟さんが現れました。
■フィアドラ > 「よし!いきます!……いきますからね!」
口では言うけど足は動きません…。
でも、完全に開いてる今がチャンスなのです。
「あと…3つ数えたら行くことにしましょう…。1、2、『ウィーン』やああ!!!」
勝手に閉まりました!!
これは完全に私を狙ってました!!!
やっぱり『ジドウドア』は敵です!!
■角鹿建悟 > ジャージ姿に何時もの仏頂面にて男が訪れたのは校舎。少々野暮用があって訪れたのだが…。
「………。」
自動ドアの前で、何やら足を止めて睨めっこをしている小柄な少女が一人。
――角と尻尾を一瞥する…異邦人なのだろう。まぁそれはそれとして。
「――どうした、入らないのか…?」
そう、後ろから何時も通りの淡々とした声色で彼女へと声を掛けてみようか。
流石に気になったのか、横を素通りしてさっさと中に入れたのにそうする気にもなれず。
「……もしかして、自動ドアが苦手なのか?」
そして、少女と自動ドアを交互に眺めながらもそう問い掛けてみるのである。
いや、初対面の異邦人らしき少女にいきなり話しかけるのもアレだが、場所が後者で入り口ど真ん中で真正面だ。
嫌でも視界に入るし、そりゃ自然と気になってしまうだろう。他に人気があまり今は無いとは言え。
■角鹿建悟 > 「自動ドアだからそりゃ自動的に閉まるだろう…」
■フィアドラ > 「もう…もう倒すしか……。」
遠くから魔法で攻撃すれば多分倒せると思います…。
でも、効かなかったら……。
「あ…あの……。」
ひとりの人間さんが話しかけて来ました。
人間さんは『ジドウドア』と仲がいいのであまり挟まれません。
「はい……苦手です…。この『ジドウドア』が私を挟もうとしてくるんです!!」
もしかしたら人間さんならこの『ジドウドア』を上手く倒す方法も知っているかもしれません。
小さく何か言ってました!きっと詳しいのです!
■角鹿建悟 > 「…止めておけ。普通に風紀の世話になる羽目になるし、俺の仕事が増える…。」
倒すしか、という少女の呟きには流石に待った、を掛けておこうか。
流石に校舎正面の自動ドアを力づくで破壊した、とか器物損壊もそうだが色々と悪目立ちしそうだ。
ともあれ、少女がこちらに意識と顔を向ければ軽く挨拶代わりに会釈を小さくしつつ。
「……入るタイミングの問題だと思うが……後は…そうだな…”ソレ”じゃないか?」
と、失礼を承知で少女の尻尾を指差す。明らかにそれが挟まれそうな気がする。
多分、自動ドアが開いて再び閉まる間に、尻尾が間に合わず挟まれてしまうのだろうな、と推測。
(ともあれ、倒すという考えは払拭させないとな…今後が不安だし、俺の仕事が増える…)
まぁ、仕事が増えてもこなすだけだが、流石にしょーもない理由で増えるのは勘弁だ。
■フィアドラ > 「なんで『ジドウドア』を倒したら人間さんの仕事が増えるんですか?
もしかして色んなところに『ジドウドア』を置いてるのがあなたなんですね!
普通のドアにしてください!!」
何という事でしょう……敵です。
…敵の親玉が目の前にいます。
「……じゃあ、この尻尾どうすればいいんですか?
あっ!後ろ向きで入るとか!?」
そうすれば尻尾が挟まる事は無いかもしれません
■角鹿建悟 > 「――いや、俺に言われても困るんだが。むしろ、そういうのは施工主とかに言ってくれ。
…俺は別にそういうのじゃない。ただの学生で直す仕事をしてるだけだぞ」
おかしいな、普通に注意した筈なんだが何故だか敵認定されている気がする。
ついでに、親玉扱いされている気もするが…その、なんだ…そんな目で見られても困る…相手はそもそも目隠れだけど。
「……まず入り方じゃないか?近づくと自動ドアが開くだろう?そうしたらさっさと早めに入ってしまえばいい。
…勿論、尻尾が挟まる可能性があるから素早くする必要があるかもしれないが。
…あと、後ろ向きは止めておけ。―――変人に見られるぞ」
何時も通りの無表情だがそう忠告しておいた。そういえばあの悪友はアフロが挟まれたらどうなるのだろう。
――珍しく変な想像をしそうになったので、そこは頭を振って気を取り直す。
「…そうだな、尻尾を上向きにするとか体に一時的に巻きつける、とかは難しい、か?」
角度を変えるか体に巻きつければ、尻尾が挟まる危険性も多少は減るとは思うのだが。
■フィアドラ > 「『セコウヌシ』覚えました…その人が私の敵ですね。」
この世界の『ジドウドア』をとりつけたのは全てそいつの仕業なのです。
…許せません『セコウヌシ』。
「早めなら入れます?」
試しに走って入ってみます。
私は人間さんとかと比べると足が速いので多分大丈夫です。
「本当!全然追いつけてない!
勝ちました!勝ちましたよ人間さん!!」
走って『ジドウドア』を入ったり出たりを繰り返します。
でも、もう『ジドウドア』は私を捕まえることは出来ません!
■角鹿建悟 > (……いかんな。何か巡り巡って俺にとばっちりが来そうな気がしてきた)
嫌な予感がしたので、取り敢えずその辺りを訂正してみようと思ったが素直に聞いてくれるだろうか?
と、試しにと走って入っていく少女。小走りだが動きは割と素早い気がする。
「…良かったな。毎回走るのはアレかもしれないが、まぁ尻尾が挟まるよりはマシだろう」
彼女の尻尾にどの程度の触覚や痛覚があるのかは分からないが、挟まれたらかなり痛いだろう。
嬉しさのあまり、出たり入ったりを繰り返している少女を眺めていたが…
「…嬉しい気持ちは分かるがそこら辺にしておけ。兎に角、尻尾が挟まらないコツは二つだ。
――一つは、今みたいに自動ドアが開いてから閉まるまでに素早く通り抜けて中に入る。
もう一つは、さっきも言ったが、尻尾を上向きにしたり体に巻きつけたりする。
こうすれば、尻尾をそのままにしておくよりも挟まれ難い筈だ。多分、普通に歩いて出入りしても平気だと思う」
と、真顔で少女にそうアドバイス。校舎の玄関口で自分は何で尻尾のあれこれについて真剣に語っているのか。
■フィアドラ > 「尻尾が挟まると凄いびっくりします。
こっちの方が絶対いいですよ!」
尻尾を気にせずにいけるのでこっちの方が私は嬉しいです。
「はい?」
そこら辺にしておけと声を掛けられてスピードを落とします…でも『ジドウドア』の最後の抵抗でしょうか…急に目の前で閉じたのです。
私はそのスピードのままで『ジドウドア』にぶつかって…。
『ガッシャーン』
……ぶつかってやっつけてしまっていました。
粉々になっ『ジドウドア』の破片が床に散らばっています。
「えっと……。
あの、本当は倒すつもりはなかったんですよ……?」
粉々になった『ジドウドア』はドアもないのにウィーンて音だけ立てて動いています。
「に、人間さん……私……どうしたら…どうしたら良いんですか?
私このままじゃ捕まっちゃって……『カツドン』食べながら怒られちゃうんじゃ……。」
■角鹿建悟 > 「まぁ、そちらがそれでいいなら…。」
毎度走ると何かの拍子に躓いたら、転んだ拍子に尻尾が挟まれるという二重の攻撃を食らいそうな気が。
ともあれ、尻尾を気にせず行けるのならば小走りにさっさと通り抜けるのが彼女のベストなのかもしれない。
「…………あー…。」
声を掛けたタイミングが悪過ぎたか。急に閉じた自動ドアに彼女がそのままのスピードで衝突して。
ガシャーン!!と、思い切り良い音を立てて自動ドアのガラス部分が砕け散る。破片が散らばる様を見て何とも言えない間。
(――言わんこっちゃない……やれやれ)
目の前に”直す”物が出来た以上、仕事でなくても直さなければならない。
「…分かっている。俺が”必ず直す”から心配するな。…取り敢えず、カツ丼が出るのはアレ、嘘だからな…。」
むしろ自腹で頼む事になるぞ、と言いつつ一息。そのまま自動ドアに右手を触れさせる。
「――10秒あれば十分だな。……そういえば自己紹介していなかったな。俺は1年の角鹿建悟。…そっちは?」
そう、尋ねながら自動ドアに触れた男の右手に何やら時計盤のような幾何学模様が浮かび上がり。
その『針』が時計回りとは逆方向にゆっくりと回り始めれば、砕けた破片が浮かび上がり、元の自動ドアの状態へと復元―ー”巻き戻されて”行く。
■フィアドラ > 「えっ!嘘なんですか!?」
『カツドン』が存在しない事にびっくりしたのも束の間もっとびっくりすることが起きました。
もっとびっくりすることが起きました。
今こわれた『ジドウドア』が直っていきます。
私に刺さっていた破片も抜けてパズルみたいに合わさって……。
「凄い!!魔法ですか!?人間さんなのに私が見たことない魔法使えるなんて…!すごいです!」
すごい魔法です!何かを直す魔法はかなり難しくて才能がないと覚えられないのに……。
それを人間さんでありながら使えるのは本当に凄いと思います。
「自己紹介……あっ私はフィアドラです。今日からここに通うことになりました。
よろしくおねがいしますね!角鹿建悟!!」
お辞儀をして自己紹介と礼儀はばっちりです。
■角鹿建悟 > 「いや、カツ丼という食べ物はちゃんとあるぞ…風紀に捕縛されて取調べをされている時には多分出てこないというだけだ」
と、そこは微妙に行き違いがあるかもしれないので、訂正というか補足をしておこう。
そういえば、思い切り少女にも破片が刺さっていたが平気だろうか?生憎と”生物は治せない”のだ。
「…いや、魔法じゃなくて異能だが。…異能くらいは聞いた事は少しはある…か?」
少女がかなり世間知らず?な気がしてきたので、異能について多少なりとも知っているか探りを入れておこう。
もし、そういう知識がなければ…いや、盛大に魔術と勘違いされているから知らない可能性も高い。
「フィアドラか…あと、俺の方は建悟でいい。ともあれ編入生か…こちらこそよろしく頼む」
そう、軽くこちらも会釈をしておく。その間に完全に自動ドアを復活して。
そちらから手を離せば一息…僅かに立ち眩みがしたが、素知らぬ顔でそれは誤魔化す。
■フィアドラ > 「そうなんですね…『テレビ』でみたのに…。」
ちなみにガラスが抜けた後で傷はすぐに治っちゃいました。これくらいなら一瞬です。
テレビは全部ただしいわけではないというのは知ってたのに騙されました…。
テレビは嘘つきです…。
「『イノウ』?です?
あの、最近来たばっかりなのでこの世界の事はあんまり……。」
分からないことがいっぱいなのです。
この世界の一般常識についての授業っていうのがあるのでそこで勉強できるかもしれません!
「はい建悟!フィアドラですよ!
建悟は色々直せて凄いです!また私が何か壊しちゃったら健梧が直してくださいね!」
倒したはずの『ジドウドア』完全に復活しました…。
この『イノウ』の力があれば毎回『ジドウドア』を倒して入れるんじゃないでしょうか?
凄く便利です!!
■角鹿建悟 > 「テレビか――まぁ。テレビのそれが全て真実という訳ではないからな…。」
異邦人、というのもあるのだろうがこの少女は純粋なんだろうな、と思う――いや、世間知らずなだけか?
ともあれ、異能についてはぴんと来ていない様子。最近来たばかり、という言葉に成程、と相変わらず無表情のまま頷いて。
(――この世界の事をまだあまり知らない、と。テレビやら自動ドアやらある程度の知識くらいは一応ある、という感じか
そう推測しつつ、フィアドラの様子を見る――ガラス片が思い切り刺さったはずだが、既に傷は治っているようだ。
自己治癒能力でも備えているのか、魔術か何かの類だろうか?
「――ともあれ、フィアドラ…次からは気をつけろ。俺も仕事で直したりはするが、今回みたいに必ず近くに居る訳じゃないんでな」
■フィアドラ > 「『アニメ』っていうのは嘘だって教えてもらったんですけど……。」
人間さんが普通にでてるやつでも嘘をつかれたら何を信じていいのかわかりません。
テレビは信じないほうがいいです……。
「お仕事で直してるんですね…じゃあお金払わないと…。」
ポケットから銀貨を一枚取り出します。
もとの世界から持ってきたやつです……それを健梧の手にギュって握らせます。
「直してくれてありがとうございました。凄い不安だったけど健梧が直してくれたので安心しました。
これからは気を付けますね!」
そんな風に話していると授業のチャイムが鳴りました。
結構な時間話してたみたいです!!
「あっ!!遅刻しちゃう!遅刻したらバケツもって廊下に立たされちゃう!!
バイバイ健梧!!」
一度、健梧に手を振って。
急いで授業に向かって何とか……廊下には立たされずにすみました。