2020/09/02 のログ
角鹿建悟 > 「アニメは…俺はあまり詳しくないが、まぁ架空の物語みたいなものだからな」

そういう若者らしいあれこれには詳しくは無いが、一般常識程度は何とか分かる。
あと、何か彼女がこちらの手に銀貨を握らせてきた。いや、これは仕事ではなくオフなのだが。

「――待てフィアドラ。この銀貨の価値は俺にはよく分からないが、別に金銭目当てでやった訳じゃない。
今は仕事でもないから、プライベートというやつだし…」

と、そういいつつも素直にお礼を言われると――不承不承頷くしかなかった。
別に感謝されたい訳ではない。ただ、そうしなければならないから。それは顔には出さず。

と、そこで鳴り響いたチャイム。そちらに意識を僅かに取られた間に彼女は立ち去ろうとしていた。

「――おい、フィアドラ。だからこの銀貨は――…」

と、彼女を呼び止めようとするが、少女は元気に手を振って行ってしまっただろう。
こちらも思わず片手を振り返して見送るが…手の中の銀貨に視線を一度落して。

「――どうしたものか…。」

困った、使い道がないし返そうにもまた何処で会えるかは分からない。
仕方ない、お守りみたいなものと思っておこう。懐に銀貨を仕舞い込みつつ男も校舎へと入ろう。

当然、自動ドアはスムーズに潜り抜けましたとさ。

ご案内:「校舎玄関」からフィアドラさんが去りました。
ご案内:「校舎玄関」から角鹿建悟さんが去りました。