2021/09/12 のログ
ご案内:「第二教室棟 屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > ついこの間、年が明けたと思いきやすぐさま夏が来て、その夏も終わりかけている。
一年が残り1/3近くになったという実感はほとんど無いのは、一年のほとんどをこうして職務に追われているからだろうか。
そんな事を考えながら、いつも通り、学校の屋上でタバコをふかしている俺である。

「時間の流れが早いなんて、学生の頃にゃこれっぽっちも思わなかったがなあ……」

あーあ、歳なんて取りたくねえもんだ。
溜息と共に吐き出した煙を手で払いながら、黄昏モードを続けていくことにする。

暁 名無 > 昼間は夏場を彷彿させる暑さが戻ってくる日もあるが、こうして日が沈んでしまえば時折吹く風は確かに秋を感じさせる。
何処からか金木犀の香りも虫の声と共に運ばれてくる。

「秋かあ……もう秋なんだなあ……。」

屋上に来てから何度呟いたか分からない言葉をまた口にする。
去年の今頃も同じように黄昏ていたような気がするが、よくよく思い返してみれば一昨年もその前の年もずっとだな?
まあ教員として仕事をしている以上、真新しい出来事なんてそうそうあるわけでもないし、何なら教師じゃなくてもそれはそう。

「……来年もこんな感じで気付いたら秋になってるんだろうか。」

吸殻を携帯灰皿に放り込んでから、俺は大きく体を伸ばす。
背骨が盛大に鳴った。うーん、運動不足を感じる。

暁 名無 > 「さあて、そろそろ戻るか。」

すっかり空も暗くなり、肌寒さすら感じ始めている。
まだ帰るには仕事が残り過ぎているので、溜息一つ溢して俺は屋上を後にするのだった。

ご案内:「第二教室棟 屋上」から暁 名無さんが去りました。