2021/10/07 のログ
ご案内:「第二教室棟 教室」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
「こんにちはです」

初めてのお友達、その頭をしゃがんでなでなで。
ふわもこで気持ちいいけれど、どこまでも沈み込むような柔らかさ。
きゃんっ、とひと啼きして見上げる真っ黒お目め。
サモエドの子犬の小太郎ちゃん。

お昼前、今日はお弁当をクラスメイトと一緒にしまして。
キンクロの新たな展開を、判らないまでもふんふんと聞いていたのです。
こう、五芒星のような感じになっているようです。
複雑な人間模様ですが、ネコが多いですのね・・。
と、食べ終わって委員会のお仕事に行こうとしましたら。
先生に御呼ばれ、その準備室に顔を出しましたら、顔合わせしたのです。

幣美奈穂 >  
先生の飼っているサモエドの子供だそうです。
母犬が少し具合が悪いので、ちょっとだけ預かってほしいとのこと。
可愛い子ですね・・。
――すくっと後ろ足で立ち上がり、しゃがんだ美奈穂の方をぽんっ。
まるで縫い包みさんみたいですけど。
わたくしのほうがお姉様ですよ?

抱き上げるのにはちょっと大きな子。
お弁当も食べて軽くなった鞄に入っていただき、背負って委員会にです。
両肩に乗せられたもふっとした前足。
ひしひしと感じる主導権争いを感じながら。
えっさえっさ、ちょこちょこ歩いて委員会に向かう美奈穂なのです。

ご案内:「第二教室棟 教室」から幣美奈穂さんが去りました。
ご案内:「第二教室棟 廊下」に萌良 さだめさんが現れました。
萌良 さだめ > 『幽霊が出る』――。 そんな”予告”が届いたのは少し前のことだ。
公安委員会が下部組織たる戒魔局に調査・警戒を依頼したのは当然の成り行きではある。

「……それどころじゃないんだけどな。」
人の少ない黄昏時…西日射す真っ赤な廊下で一人呟く。
この時期は幽霊が出るだけではない。”こちら”と”どこか”の境界が緩む時期でもあるのだ。
いわゆるハロウィン…この世ならざる存在がこの世を闊歩するとされる現象は、これが原因である。
そして時間帯…夕暮れはあちらとこちらの境目が揺らぐ時間帯だ。
そんなタイミングだからこそ、戒魔局としては調査を続ける絶好のチャンスというわけである。

「ここは問題ない……いや、いたな。」
廊下を少し進んでは、魔力や時空のゆがみを確認。
目を凝らすと、目の前に人型の煙のような存在がいることが見える。
手を上げて挨拶すると、煙は反応するかのように何事かを呟き、
満足したかのようにふっと消えた。

この時間帯にうろつく『なにか』に、人間とバレてはいけない。
大きな猫の耳、そして2本の尻尾。 首には赤い革の首輪と金の鈴。
歩くたびに小さく鳴ってちょっぴり恥ずかしいが、大事な”装備”だ。

「ここはオッケー、次…。」
手に持った地図に記載をして、廊下を少し進む。
また魔力と歪みを確認。 地道な作業で時間もかかる。

萌良 さだめ > 調査を進めてしばらくすると、壁際に置いてあった消火器の影がぬらりと立ち上がり、大きな獣の姿を取った。
影の獣は、まるで確かめるかのように鼻先をこちらに近づけてくる。
ふんふんという鼻を鳴らす音、そして生暖かい吐息が体に吹きかかる。

「にゃあ。」
鳴き返されて困惑する影の獣に、そっと手を伸ばす。
影の獣は抵抗せず、おとなしく自分の手にすり寄ってくる。
その様子を見て小さくため息をついた。

「ほら、お前のご主人さまのところに帰りな。」
手に魔力を込めて優しく叩くと、影の獣は現れた時のようにぬらりと蠢き姿を消した。
おそらく、生徒の使い魔だったのだろう。 待機命令を出されたまま、
飼い主がここに忘れて帰ってしまったにちがいない。

「召喚物はちゃんと管理しないとダメだって、また委員会名義で告知してもらうか…」
『影の使い魔。 ちゃんと飼育・管理するよう生徒に通達すること』。
地図にメモを記入してから、また少し進む。そしてまた調査。 地道である。

萌良 さだめ > 「まあこんなもんだろうな、今日の分。」

一生懸命調査をした結果、地図は手書きのメモで真っ黒になった。
外を見ると夕暮れは終わり、夜が始まっている。
こうなると、先程のような調査はしづらい。

いそいそと荷物をまとめて、今日の調査を終えるのでした。

ご案内:「第二教室棟 廊下」から萌良 さだめさんが去りました。