2019/02/17 のログ
暁 名無 > 「ふはははは、大人をからかうからだぞ……っと、待って待って。」

流石に何らかの抵抗とか、そういうのがあると思ったからそれ様に身構えていたのだけれど。
思った以上にすんなりと伊従が倒れ込んで来て、仕掛けておいて慌てるという醜態を披露する始末。

片手にはチョコ、片手には伊従の手。
その状態で飛び込んできた少女を受け止めきるのは、過労気味の身体ではどう頑張っても至難の業で。

「むぐっ!」

結果、押し潰されるように地面に倒れるのだった。

伊従のどか > 体重は非公開だとしても、それなりのスタイルをした女性が重力を味方につけて勢いよく倒れこむのだ。
まぁそれなりに重たくはあるだろう。

「あたた……暁先生、何するんですか……。
今のはちょっとひどくないです?」

押し倒した暁の上で、体を密着させながらも、もぞもぞと動きながら文句を言う。

暁 名無 > 「大変ひどかったと俺も今反省中ー……ほんとごめん。」

色々と見切り発車が過ぎてた、と素直に謝罪を口にする名無。
案外重たいもんだなあ、と思った直後、自分に押し付けられたモノに、そりゃあ重心が前に来るかと納得もする。
チョコレートを持ったままの手を、チョコを服に就けてしまわない様に気を付けながら伊従の背に軽く乗せて

「怪我とかしてないか?
 お詫びといっちゃあなんだけど、後で何か奢ってやるよ。」

悪ふざけは良くない、という勉強代も込みで、ケーキくらいなら奢っても良いかな、と。

伊従のどか > 「人に見られてないのが救いですねー。見られたらセンセー、問題では?」

うけうけ。
相手の不幸を笑うかのように、にやにやしており。

「おっ、いいですね!
じゃあケーキ食べに行きましょうケーキ!
ついでに映画も見に行きませんか?ちょっと見たいものがあるんですよ」

そんな風にお願いをしてみる。
勿論、彼持ちで。

暁 名無 > 「屋上で女生徒に押し倒されてるのは確かに男としてのメンツがな……」

そういう事ではないのだろうけれど、むしろ一周回ってこれくらいは割と日常茶飯事な暁先生である。
まーたやってるよ、で片付かされる可能性が微レ存だ。

「ああ、ケーキな。
 って、映画も?流石に映画は……
 
 ……んまあ、いいか。たまには。」

金銭的な賠償は飲むが、流石に拘束時間が生じるのは御免被りたい。
そんな主張をしようと顔を上げた名無だが、思ったより期待してそうな伊従の顔と、
ずっしりと押し当てられたままの重厚な胸に思わず了承してしまう。
内心緩みそうな頬を懸命に留めながら、OKの意味も込めて伊従の背をぽんぽんと叩いた。

伊従のどか > 「やたっ!
言質とりましたからねセンセー」

嬉しそうにしながらきゃいきゃいしている。
これは当日までに美味しいケーキバイキングを探さなければならない。

「それじゃ、今度の休みでいいですよね!
流石に本土までいくと遠いですから島内で。
美味しいケーキバイキング探しておきますから!」

約束破らないでくださいね、と満面の笑み。

暁 名無 > 「おっけーおっけー、ケーキと映画ね。
 あんまり遅くまでは、ダメだからな?」

そんなに喜ぶものかねえ、と名無は首を傾げる。
ケーキも映画も、一緒に行く友達の一人や二人や一グループ居そうなものだが。
……もしかして案外友達が作れないタイプなのだろうか、と要らん心配までし始める。

「今度の休みねえ……今度の休み。
 今度の休みっていつだ……俺に休みはあるのか……?」

雛コカトリスも未だ見つかっていない。採点の仕事もある。
もしかするとだいぶ先になるのではないか、と訝しんで眉根を寄せる。
が、しかし、完全に楽しみにしている(ように見える)伊従の手前、名無は頷くしかない。

「それにしても伊従、お前さんスマホいくつ持ってるんだ……?」

さっきから柔らかな中に妙に角ばった硬さも感じる。
実際はホルスターだったりするそれらを、名無はそれをスマホだと思ったようだ。

伊従のどか > 「だいじょーぶだいじょーぶ、私も遅くまでは突き合わせる気ないしー。
あ、でも……お持ち帰りしたいなら……考えてあげるけど?」

最後の部分だけは、少し頬を赤らめ誘惑するような視線を送る。
勿論、冗談でしかないが。

「ん?スマホ……あ、あー。
乙女は相手によって使い分けなきゃいけないから仕方ないのー。
センセーだって、仕事用とプライベート用ぐらいわけてない?」

ばれるのもまずいか、と判断。
背中に置かれた手から離れるように、もぞもぞと動いてゆっくり立ち上がる。

暁 名無 > 「ほう……なら、朝帰りを経験してみるか?
 俺は高校生でもちゃぁんと大人のオンナとして扱ってやるぜ?」

冗談で誘われればこちらも冗談で返す。
近頃の生徒は本当にませてるなぁ、などと場違いにほんわか考えつつ。

「……え?あ、ああ。うん、スマホいちだいしかない……。
 そ、それはそれとして!そっか、使い分けか。大変なんだなぁ今どきの女子高生は。」

離れ往く身体に名無は少しだけ名残惜しさを覚えたが、まあいつまでも屋上で重なり合ってるのは問題だ。
冗談で言っていたとはいえ、人目に着けば一悶着起こりかねない。
立ち上がる伊従を目で追い、俺も立つかと思った矢先、短いスカートの陰にホルスターが見えて。

「ははあん、そういうことか。
 なにかと大変なんだな、伊従も。」

伊従のどか > 「やぁん、センセーのえっちー」

うけうけけらけら。
尊敬すべき教師という態度はとらず、まるで同級生レベルのコミュニケーションをとっている。
これで怒らないところが好感らしい。

「うん、大変なのよー。
だからセンセーも"コッチ"のスマホに登録されないように気を付けてね」

彼の言い方に何か気づいたのか。
スカートの乱れを直しながらそんな含みのある言い方をして。

暁 名無 > 「今頃気づいたのか?
 それならもっと思い知って貰っちゃおうかな~」

こちらもけらけら。
あくまで教員はついで、で学校に来ている身としては生徒からの態度なんて気にも留めない。
見下され、余計な喧嘩を吹っ掛けられるようなら考えもするが、そういう訳でないなら取っつき易さ最重視だ。

「へいへい、肝に銘じておきますよっと。
 でもまあ、特別なスマホに登録されるのは大歓迎だけどな。」

立ち上がって服の汚れを叩きながらふう、と一息ついて。
そういえば、と起き上がる際に何か拾ったのか、伊従へと何かを差し出す。

「シャツのボタンが落ちてた、伊従のだろ。
 転んだ拍子にかね、いや、重ね重ね悪いことしたな。」

伊従のどか > 「きゃーっ、暁センセーに襲われる~。
襲われる前に帰らないとっ」

キャッキャキャッキャ。
体を守るように自らの体を抱きしめつつ帰りの準備をしつつ。

「んっ?あれ、あ、ほんとだ。
サンキューセンセー」

シャツの第二ボタンが外れており谷間を見せびらかすようになっていた。
幸い下着は見えない角度だが。のぞき込めば怪しく。
ボタンが外れた部分を手で押さえながらボタンを受け取ろうとする。

暁 名無 > 「さ、無理やり大人の階段上らされたくなけりゃ帰った帰った。
 階段気を付けろよ。上る方じゃなくて、下りる方な。」

ここまで軽口を叩けるのは名無としてもありがたい。
元より敬語やかしこまられるのは苦手なくちでもある。

「いやいや、どういたしまして。
 むしろこちらこそサンキューな。」

ボタンを渡しつつ、伊従が慎重に離れていく際にじっくりと拝ませて貰った礼も忘れない。
お陰で残りの仕事も何とか乗り切れそうだ、ととことんまで教師らしかぬ事を口にする。

伊従のどか > 視線がどこにいっているかなど、よほどのニブチンでもないかぎりはわかる。
それを責める気もないし、嫌な気持ちにもならないから良し、だが。

「センセー流石に目が正直すぎー。
まぁいっや、それじゃ、今度の休みにまたね!」

そういって、胸を抑えたまま逆の手で鞄を持ちながら手を振り、扉を出て行った。

ご案内:「屋上」から伊従のどかさんが去りました。
暁 名無 > 「目も口も、体も正直なのさ俺は。」

言いも言ったりといった顔で伊従を見送る。

「じゃあな伊従。気を付けて帰れよ!
 あとあんまり高いバイキングはやめろよマジで。給料日前だし!」

言っても無駄だろうなーとは思いつつ、そんな事を後ろ姿へと掛けて。
それからチョコを少し齧ってから仕舞うと、残務を片すべく校舎内へと戻ったのだった。

ご案内:「屋上」から暁 名無さんが去りました。