2020/07/30 のログ
ご案内:「第三教室棟 屋上」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > いつも通りの仕事明け、いつも通りの夕暮れの屋上。
ワイシャツの胸ポケットから煙草を取り出した俺は、いつも通りに火を灯す。
今日は直帰するか、それとも研究室で朝まで論文漁りでもするか、はたまたどっか飲みに行くか。
そんなことをぼんやり考えながら煙を吸い、そして吐く。

「……はー、いつも通り。」

立ち昇る紫煙を眺めながら、そんなことをぽつりと呟いてみる。
いつも通り。良くも悪くもいつも通りだ。

暁 名無 > 世の中……と言ってもこの島内に限った話だが。
世間はここ数週間のあいだ、到底いつも通りとは呼べない事態が多々あったらしい。
それらは幾つかは終わって、幾つかは進行形。個人、組織問わず大小なりと爪痕を残すものも有ったり無かったり。

「……が、まあ。いつも通りなんだよな。」

口の端から煙を吐きつつ、馬鹿に朱い空を見つつ呟く。
常世島において重大な事が何も起きないということはほぼ無く、
暁 名無において重大な事が何か起こるというということはほぼ無い。
両極端だけれど、最大範囲と最小範囲でいつも通りが重なるという事は、結論、いつも通りという事だ。

「──ということで今日も俺と常世島は平和そのものだ。オーライ。」

暁 名無 > 「──ふぇっくしょぃ!!」

ぼけーっと歓楽街の方の街並みを眺めていたら唐突にくしゃみが出た。
夏風邪でも引いたか、はたまた誰か噂でもしてるのか……

「ま、十中八九ろくな噂じゃねえよな……」

きっとセクハラ被害者の会とか作られてるに違いない。
いや作られてても困る。濡れ衣だ。本当だって。
と、誰に対して言い訳してるのか分からなくなってきたので、俺は二本目の煙草を取り出して火を着けた。

暁 名無 > 「明日から何するかな──」

咥え煙草で段々と藍が広がる空を眺めつつ思う。
何と日頃の努力が実り、明日から三連休と相成った。
とはいえ普段連休を過ごすという機会が無いため何をすれば良いのか分からない。
最悪学校に来て研究室に引き籠ってるまであるから困る。

「……たまにゃ体動かすか……?」

──よし、決めた。明日考えよう。
こういう然程重要でないものは後回しにしても一向に問題無い。
俺はタバコを吸い終えると2本分の吸殻を携帯灰皿へと放り込んで校舎へと戻るのだった。

ご案内:「第三教室棟 屋上」から暁 名無さんが去りました。