2021/10/14 のログ
■レナード > 「………。」
とはいえ、時間の経過は等しくやってくるもので。
気づけばもう、出て行った方がいい頃合い。
誰も、来やしないのに。
…心の中で秘めていた、保険のようなものを、改めて自分に言い聞かせる。
そして、それはその通りだったと。
「……ふう。」
ゆるりとベンチから立ち上がる。
肩をぐるりと回して、軽く柔軟運動をしながら。
■レナード > 「行こう……。
結局これが、僕にふさわしいってわけ。」
まるで、自分に告げる様に。
細めた眼は、来た時と同じように蛇の模様に染まり、辺りを透して映す。
その眼差しから逃げられる人影は、まずない。
帰る時も、これを使って人目を避けていけばいいだけ。
何のことはない。
ゆるりと棟内へのドアを見やると、そのまま屋上から去っていった。
ご案内:「第三教室棟 屋上」からレナードさんが去りました。