2019/02/03 のログ
白鈴秋 > 「そっちは全然気にしてねぇよ……というか燃えてたらどんな異能だよ」

 相手のボケに少し笑いながらもツッコミをする。
 本当に燃えていたら色々と大惨事である。

「あんまり見たことねぇ字だな……なるほどな」

 字を見て頷く、珍しい字だなとは思ったし綺麗で読みやすいとも思った。
 それを表だって言いはしないのだが。

「それなら助かる、敬語はあんまり得意じゃねぇ。だから縹も気にしなくても良い、話しやすい言葉ってのは誰にでもある、知っている奴にも仕事中は誰相手でも敬語って奴とかいるからな」

 と頷く。
 敬語の方が話しやすいというのもよく聞く話だしそれ自体は別に変にはおもわなかった。
 だがその後のかわいかったというのを聞くと目線をフイッとそらして。

「別に恥ずかしかったわけじゃねぇよ」

 と見え見えの嘘を言うのであった。

>  ぶっきらぼうで、聞こえようによっては冷たく聞こえるかもしれない物言いも、縹にとっては気にするところではないらしい。
 相変わらずにこにこと人懐っこく笑っている。
 
「はい。縹には自然そのままの白鈴さんでいて頂ければと。あ、でもワガママ言うなら。呼び捨てよりはちゃん付けかくん付けか、えっとあとは何か流行りの呼び方がいいです。縹、可愛く呼ばれるとテンション上がるタイプなので」
 ……つまり単細胞ということになるのだが。
 もちろん、呼び捨てでも十分に嬉しいのだ。誰かに名前を覚えて貰えることは、とても嬉しいことで、幸せなことなのだ。
 
「ふふふー。白鈴さんはかわいいですね。何かこう、目付きの悪い猫ちゃんみたいです。縹、犬より猫派なので」
 目線を反らした青年を見て、くすくすと笑う。
 照れ隠しの素っ気なさが、野良猫の姿を匂わせたのかもしれない。
 
「あ、すみません。縹、ちょっと電話してきちゃいますね」
 マナーモードにしていたスマートフォンが震え、少女は慌てた様子で休憩室の扉まで早足で向かう。「もしもし?」と電話を取って、休憩室の外へと出て行った。そんなに長くはない電話なので、数分後には戻ってくることだろう。
 
 
(PL:すみません、朝早いのでここで一回落ちますね。お話してくださりありがとうございました。楽しかったです)

ご案内:「休憩室」からさんが去りました。
白鈴秋 > 「……流石に先輩をちゃん付けや君付けはできねぇし、流行りの呼び方ってなんだよ」

 少し考えたが、思いつかなかった。それにそんな呼び方をしたことすらないのである。
 相手のニコニコ顔に対して少しぶっきらぼうな表情ではあるが、時折笑っている時もあるので表情がないわけではない、あまり表情を作るのが苦手なだけである。

「うるせぇな、猫なんていわれたの初めてだぞ……そういうお前はなんとなく犬っぽいけどな」

 どうしてそう見えるか口に出しては言わないが。なんとなくそんなイメージがある。
 たぶん周りに興味を持ったりする点がそう見えたのかもしれない。

「ん、ああ……」

 別に報告しなくてもいいのにと思い少し笑うが、相手を見送り自身は勉強を始める。
 きっと戻ってきてからわからない点を聞いたり、無駄に多く持ってきた参考書や辞書などから相手が必要なのを貸したりした……かもしれない。
 

ご案内:「休憩室」から白鈴秋さんが去りました。
ご案内:「図書館」に伊従のどかさんが現れました。
伊従のどか > 「ううぅぅ~……ヴアァァァ~……」

図書館に小さく響く声。
まるで何かを呪うかのような声は、しかしマナーとルールを配慮して響いており。
その声はぎりっぎり、周りの人間から冷たい目で見られる程度ですんでいる。

「うぁ~……ヴァ……ヴォォォ……」

その発生源たる物体は頭を抱え、机に突っ伏し、干上がった魚の目で唸っていた。

伊従のどか > 試験とは。
一般にはモノや人、あるいは組織などの性質、性能を試すこと。
学校教育においては、被教育者の知識、技術、態度をはじめ、広く知的能力、身体的能力などについて調べることをさす。
(ブリタニカ国際大百科事典 より引用)

「しけ……えい、ご……。せ、せかいし……」

つまるところ、唸っているその物体は数日後の試験に絶望し、自らの声をもって周りに(ささやかな)呪いを振りまいていた。

伊従のどか > 毎年、なんとか留年や追試は避けているものの、彼女にとって試験とは地獄でしかない。
出来る出来ないは置いといて、嫌いなものは嫌いなのだ。

「英語なんて滅んで、全部日本語になればいいんだ……」

突っ伏しながらぐりぐりとノートに落書きをする。

伊従のどか > とはいえ、だ。
そんなバカなことを言っていても仕方がない。
留年追試を免れるために取る対策を、今年も行うしかないのだ。

ノートの一ページを破り、マジックで大きく文字を書く。
書き終えたら最後、テープを上に貼り、自らの背中にぺたりと張る。

【英語を教えてくれる優しい人、大募集!!】

そして彼女は机に突っ伏した。

伊従のどか > むくり、と起き上がる。
流石にこの作戦はよくなかっただろうか。
半分寝ていた脳を叩いて起こし、背伸び。

「んー、仕方ない。ちゃんと勉強しないとダメかしら」

背中に貼った神を取り、ぐちゃぐちゃと丸める。

ご案内:「図書館」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「とまあ、そんなわけで事の顛末は以上。
 今月の蔵書整理の時でも焦げた本が無いか確認しといて。
 んじゃ、あとヨロシク~」

昨夜の禁書庫での大冒険という名の捕り物を簡潔に図書委員へ伝えに来た俺は、
さっさと要件を済ませるとついでに何か資料でも持って帰ろうと貸出カウンターから普通の書架へと向かう。
その道すがら、勉強方面で暗礁に乗り上げたであろう女子生徒の背後を通りかかって、

「お?試験に向けて図書室で勉強中か?
 感心だねえ、うちの受講生たちにも見習わせたいもんだ。」

何となく、その女生徒へと声を掛ける。
何があったかは知らないが、ノートか何かを丸めているところを見るに、相当行き詰ってるのだろうか。

伊従のどか > 「ふぇ」

後ろから声をかけられればそんな間抜けの声を出して振り返る。
誰だっけ、という顔を表情に出しながらも

「えっへへ、勉強ついでに教師役の募集をしてました。
残念ながら釣竿にはひっかかりませんでしたけど」

そういって、丸めた紙を広げて相手にみせる。

暁 名無 > 「おっと、悪い悪い。驚かせるつもりは無かったんだ。」

ホントホント、とひらひらと手を振ってみたりしつつ、女生徒の広げた紙を、そこに書かれた文面に目を通す。

「ほーん、英語ねぇ。
 教師役には不十分かもしれないが、俺で良ければ取っつき易くなる方法は教えられるかもしれねえな。」

俺もどちらかと言えば教科としての英語は得意じゃない。
が、立場上外国語を使う事が必要になる場面が多いから、それなりには扱える方だと思うが……果たしてこの女生徒に合うかどうか。

伊従のどか > 「あ、ほんとー?
助かるー!私英語ほんと苦手でさ!
是非教えて教えて!」

いやぁ、助かった助かった。
そんな風に言いながらささっと立ち上がっては椅子をどこからかかっぱらってきて横に置き、さぁ座れ、のジェスチャー。
目がキラキラしており、期待しているようだ。

暁 名無 > 「まあ落ち着きな。
 それに、図書室ではもう少し静かに、な。」

促されるままに椅子に腰かけて、さて先ずは現状確認から。
この女生徒が乗り上げた暗礁はいかなるものなのかを確認しないことには、教えようも無いからね。

「で、何が如何解らないのか、自分で説明出来るか?
 例えば、この英単語の意味が分からないとか、そもそも英語自体取っつきにくいとか。」

伊従のどか > 「おっとと、ごめんなさいごめんなさい」

口を慌てて塞いで、小さな声で謝る。
おなじく、椅子に座りノートと教科書を開く。

「んーと、英語自体が苦手かな。
ほら、日本語と英語って感覚が違うじゃない?」

それを覚えろって言われればそれまでなんだけどさー、とはにゃはにゃ笑いつつ。

暁 名無 > 「英語自体に苦手意識がある、か。」

一度並んだ書架の方を見て、机に肘を置き頬杖をついて女生徒を見やる。
まずは勉強法よりも、英語そのものに慣れて貰うのが先決だろう。

「そうだな、感覚はだいぶ違う。
 でもまあどう違うかを掴んじまえば、それさえ踏まえられればさほど難しいもんでもないぞ。」

論文とか読み漁る訳じゃ無ければ、だけど。

「ええとまずは英語に対する苦手意識を消してくか。
 ……お前さん、漫画とかは読む方?」

伊従のどか > 「漫画?」

勉強とかけ離れた言葉に疑問符を浮かべるが、疑問を口に出す前に素直に考える。

「んーと、まぁ時々?
ふと目についてセンスにビビッときたら買う、程度かな?」

暁 名無 > 「そそ、漫画。
 時々かあ……んじゃ最近ハマったのは?
 そうだな、出来れば既に全巻出てる様なのが良い。」

質問を重ねながらスマホを取り出す。
検索画面を出しておきつつ、頬杖ついたまま女生徒の返答を待つ。

「ビビッと来たらってことは、ジャンルはあんまり拘らない方っぽいけど。」

伊従のどか > 「最近ハマッたの?
えー……うーん……」

虚空を見つめ、うーんうーんと唸る。
右にゆらぁ、左にゆらぁ、と揺れつつ思い出す。

(全巻出てるの、かぁ)
「ジャンルにこだわりはないからほんとに何でも買うんだけど……あれかなー?フルメタル錬金術師?
全部は見たことないけど最終回だけ単行本買ったよ。
あれ、主人公かっこよかったねー」

暁 名無 > 「おー、あれかあ。
 ダークファンタジーの王道みたいな奴な。
 少年漫画なら主人公の能力の成長とか描くのに最初からレベル100みたいな主人公の出てくるやつ。」

はいはい、それなら知ってる。
他の生徒が好んで読んでいて、ある日延々と語られたっけ。

「おっけー、じゃあそれだな。
 日本の漫画やアニメってのは国外でもウケがよくってな。
 ……ほら、こんな風に翻訳されてる事がままあるんだわ。」

スマホで検索した結果を女生徒……名前聞いておこう。へと見せる。
多分最終巻のラスボス戦の下りだろう。
その噴き出しに書かれているのは、間違いなく英語だ。

伊従のどか > スマホをみせられれば、へぇ~、と興味深そうに画面を動かす。

「そっかそっか、これで慣れていけば~ってゆこと?
ちょっと気は長いけど、そうやって慣れていくしかないよね~」

ふぅむ、とちょっと唸りつつ、じーっとスマホ画面を見ている。
ぼそぼそと、英語訳するとこんな言い方するんだ、と言っているようだ。

暁 名無 > 「ああ、単純だけど取っ掛かりとしては優秀なんだ。
 大抵は英語でぶつかるのは『何を言ってるのか分からない』という壁だからな。
 漫画の台詞なら何言ってるのか大体分かるし、差異も掴みやすい。」

他にも小説や映画やドラマの字幕、といった方法もある。
逆に外国人が日本の漫画で日本語を学んだ、という例もあるくらいだから有用性はそれなりにあるはずだ。

「そんである程度英語への抵抗を薄くしたら、教科書をちょっとずつ読んでいく。
 移動中に洋楽を聞いてみるのもアリだな、カントリーミュージックなんかはテンポもゆっくりだし聞き取りもしやすい。歌詞カード見つつ口ずさんでると自然と覚えられるぞ。」

伊従のどか > 「ふんふん、カントリーミュージック、と」

自分のスマホを取り出し、カントリーミュージック、と検索しておく。
帰るときにさくっと調べて何かいい曲を探しておこうという魂胆らしい。

「ありがと~チャラお兄さん。
試験には間に合わないだろうけど、とりあえずそうやって慣れていくことはしてみる!
今回の試験はまぁいつも通りカンになっちゃうけど!」

へらへらにへにへと笑いながらお礼を言う。

暁 名無 > 「そうだな、今度の試験には間に合わねえだろうな。
 本来なら英語の担当教員がやらなきゃならねえ事なんだろうけど、どこもかしこも先生って生き物は多忙を極めてるしな……」

実際俺も此処で油を売れるほど暇じゃない。
暇じゃないが……まあ、同じ教員の尻を持つのも立派なお仕事だ。多分。

「チャラお兄さんってな……いや、間違っちゃねーが。
 幻想生物学の暁先生、ってちゃんとシラバスにも載ってたろう?
 さては見てねえなお前さん。……いや気持ちはわかるけどさ。」

あんな厚くて堅苦しい文字ばかりの説明書モドキ誰が真剣に読むんだっつー話だよな。
でもまあ、せめて教員紹介だけは読んでおいて貰いたいけど。

伊従のどか > 「暁センセー……。
あ、マジモノの先生だった!?
あはは、いやー……シラバスなんて興味のある科目とその担任ぐらいしか見ないじゃない?
仕方なくない?なくなくないない?」

あわあわと、慌てながら言い訳をするが。
今自分が、幻想生物学に全く興味がない、といったことには気づいていない。

「あ、でもでも。
ありがと先生。まさか先生に教えてもらえるなんて思ってなかった。
今期はともかくこれからちょっとずつ頑張ってみる!」

暁 名無 > 「まあ、仕方ない仕方ない。
 でもな、俺は別についでで先生やってるようなもんだから良いけど、
 真面目に真っ当に先生やってる先生が聞いたら凹むからあんまり言うなよそういう事。」

やれやれ、と肩を竦める。
迂闊というか何と言うか、まあ、この年頃の子らしいと言えばらしい。

「おーう、どういたしまして。
 ま、改めて言うけど、俺は英語は本業じゃねえから。
 どうしても分からんってときはちゃんと英語の先生に質問しに行くんだぞ。」

伊従のどか > 「はーい、ありがと暁先生!」

そういって、そろそろ時間なのか机に散らばっていた本やらなにやらを纏めて鞄へ突っ込む。
中には化粧道具やらお人形やら工具やらが入っていた。

「あ、そうだ暁先生。
私、伊従のどかっていいます。
幻想生物学はとってないですけど、暇なとき先生の研究室とか遊びにいってもいいですか?」

暁 名無 > 「おう、伊従か。よし覚えた。
 俺の研究室に?……まあ、構わねえけど面白いもんはあんまり無いぞ?
 それでも良いってんならまあ、歓迎するが。」

タバコとかもばんばん室内で喫ってたりするし、女生徒が来るのは……
と思ったけど、常住してるようなのが居たわ。今更だったわ。

「ああ、それと来る時は前以て連絡入れてくれよ。
 シラバスにメアドが載ってるから、そこに一報入れてくれ。
 仕事が煮詰まってる時とかは普通に断るかもしれんしな?」

伊従のどか > 「あはは、お茶請けと美味しいお茶を所望しまーす」

あんまりないと言われれば一応そんなことを所望しつつ。
バッグを背負って

「了解でーす。
シラバス見て今度連絡します。
それじゃ、せんせーまたねー!」

ぺこ、と頭を一度さげ、そのまま図書館を去るのだった。

ご案内:「図書館」から伊従のどかさんが去りました。
暁 名無 > 「おう、またなー。
 試験勉強、出来るところはちゃんとやるんだぞー。」

去っていく後ろ姿を見送って、ふう、と一息つく。
言い訳がましく専門じゃないとは言ったものの、アレで本当に良かっただろうか。英語の先生が聞いたら怒らねえかな……。
まあ、それはそれとして。

「結構良いスタイルしてたな伊従……」

そこかよ、と冷ややかな視線を向ける生徒も幸い周囲には居ない。
と、いつまでもこうしてるわけにもいかない。
俺も席を立つと、本来向かうはずだった書架へと向かい、目を引いた本を数冊手に取って借り受けて図書室を後にしたのだった。

……お茶とお茶請け買っとかないとかな……。

ご案内:「図書館」から暁 名無さんが去りました。