2019/03/24 のログ
ご案内:「休憩室」に金剛経太郎さんが現れました。
金剛経太郎 > 昏睡状態だった10年間の世界の変遷を知ろうと図書館にやって来た金剛 経太郎。
久方ぶりの読書に、不慣れな眼球はあっという間に限界を訴えて。

「我が肉体ながら実に情けない……この辺りも徐々に慣らしていかなければ、か。」

図書館に来て1時間ほどで一度目を休めようと思い立ち、現在。
休憩室のソファにぐったりと座り込んで、コーヒー牛乳をすすっている。

金剛経太郎 > 「それにしても、やはり春休みか。
 利用者の数もそう多くはない様だな。」

ソファに身を埋めたまま、館内の様子を思い返す。
図書館の利用者は少ないを通り越しほぼ居ないに等しく、二人ほどの図書委員が業務に励んでいた。
思いの外島内に残っている生徒は少ないのだろうか、と休憩室の天井を眺めながら、経太郎は考える。

「……来年あたりは、俺も実家に帰れると良いんだが。」

その為にも今は黙々と検査に付き合うより他は無い。
今日も夕方を過ぎた頃にすっかり馴染となった病院へと足を運ばなければならなかった。

金剛経太郎 > 「………うーむ。」

(思いの外読書というのも体力を使うな……)

空になったコーヒー牛乳のパックを握り潰し、欠伸をひとつ。
窓から差し込む穏やかな春の日差しが心地良く、経太郎の眠気を誘う。

(……少し、寝ても咎められないだろうか。)

上着のポケットに入れているスマホのタイマーをセットし、再度欠伸を一つ。
仮眠を摂ると決めた経太郎は、自身が思うよりもずっと早く眠りに落ちて行ったのだった。

ご案内:「休憩室」から金剛経太郎さんが去りました。