2019/05/01 のログ
ご案内:「図書館」にクローデットさんが現れました。
クローデット > 午後。
書架の間を静かに徘徊する、女性の人影。

(「ヒト」を対象にする術式の拡張に関する資料は…)

彼女が徘徊しているのは、魔術の基礎研究に関する書物の多いエリアだ。

クローデット > クローデットは最近、個人的な「調べ物」のために探査術式の拡張・発展を目指し、暇を見ては図書館で魔術書や論文を探す日々を送っていた。

(…これでは、どちらが「本業」なのだか。習い性はなかなか変わりませんわね)

ふとした瞬間に、自嘲の苦笑が溢れる。
それでも、その白い指は書架の中にある書物を辿りながら、探求する手を止めない。

クローデット > 《大変容》以降、この世界の「ヒト」の定義は大きく揺らいでおり、定まることがない。
それでもある程度の包摂を可能にする基準の運用が始まろうとしているが…それを受け入れない者も少なくない。
かつての自分自身が、そうであったように。

(…この視点を探査術式に組み込もうと思ったことは、なかったかもしれませんわね)

分野違いの研究報告書を一冊抜き取る。
それの貸出手続きをして、クローデットは図書館を後にしたのだった。

ご案内:「図書館」からクローデットさんが去りました。