2019/09/21 のログ
ご案内:「休憩室」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 「ふーむ。」

休日の図書館の一画、休憩室にて
暁 名無は珍しく真剣な面持ちで手に持ったプリントに目を通していた。
そして時折、もう一方の手に持った菓子パンを齧っては小さく唸り声を上げる。

名無がこの場に居るのは、休憩室と言われるだけあって非常に座り心地が良いソファがあることと、
自販機で買える菓子パンは思いのほか美味しいからだ。
休日に出勤した時は、職員室より自分の実験室か保健室かこの休憩室に居る事の方が圧倒的に多い。

暁 名無 > 「ふー、やっぱ校内で調べられる範囲はここまでか。」

プリントから顔を上げて溜息と共に呟く。
クリップで数枚をまとめられたそれを無造作にソファの肘掛けに伏せると立ち上がって自販機へ。
ながら食いしていた菓子パンを新たに購入すると、ついでに缶コーヒーも買って再びソファへと腰を下ろす。

「やーっぱ自分の足で稼がなきゃ駄目かねえ。あるいは……」

やたら甘いコーヒーを啜りながら独りごちる。
こうして独り言をぼそぼそ零すため、図書室からは追い出されることがままある。
最近は最低限の用さえ済ませたら自ら休憩室へとやって来るようになった名無である。