2020/06/20 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」にエスティアさんが現れました。
ご案内:「図書館 閲覧室」に楠間 和泉さんが現れました。
■エスティア > 人の気配もまばらな図書室の端の席で、何やら本と睨めっこをしてる人影一つ、本の表紙には何も書いてないが、少しでも魔術の類と関わりがあるものなら初級の魔術書と分かるだろう。
「。oO(う、うう~ん……?書いてる内容が半分くらいしか分からない……、少しは勉強しようと思ってきたけど…本よりきちんと魔術を修得してる人に頼んだ方が良かった気がする…。)」
時折、大きなツインテールを揺らしながら魔術書と睨めっこを続ける姿は静かな図書館には似つかわしくない光景かもしれない。
■楠間 和泉 >
「あれ…?キミ、どうしたの?」
図書室の端で初級の魔術書を読んでいる人物を見かけて少女が声を掛ける。
すたすたと身長ゆえに近づく歩幅は大きく、ツインテールの少女?を見下ろすような形で問いかける事となる。
■エスティア > 「んーんー………ひぁっ!?ごごごごめんなさい何でもないです!なんでもないです!!!わぁッ!?!?」
本に夢中になり、声を掛けられてもすぐに気づかなかったが、自身を見下ろす形で誰かが自分に向けて発した言葉だと気づき、反射的に謝りながら勢い良くそちらを見上げ、その反動で今見ていた魔術書が床にポトっと落ちる。
■楠間 和泉 >
「あ、あー…そんな驚かなくても大丈夫だよ?
別に怒りに来たわけじゃないし、ね?」
勢いよく謝られる様子には慣れがあるのだろうか、少々苦笑しつつも落ち着くように、怖がらせないようにとちょっと屈んで言葉をかける。そうして、ぽとりとおちた魔術書に視線が行って…。
「おっと…はい、本、落とさないようにね?
……初級の魔術書だけど、魔法の勉強?」
それを拾い上げて、相手に差し出す。
ちらりと見ればそれがどういった本かは知っていたので、そんな問いかけを投げて見る。
■エスティア > 「ご、ごめんなさい………。」
苦笑いする様子に罪悪感を覚え、ついもう一度謝りつつ…屈んだ時に少々目のやり場に困ったように視線が泳ぐ。
「は、はい……ありがとうございます…。
……そ、そんな感じです、僕…一応魔術師の家の人間なので……少しでも勉強しないとその……家に迷惑も掛かっちゃうから…。」
本を受け取りながら、先程の苦笑いを見た時と同じような表情のまま自然と視線が下を向く。
「。oO(………どうしよう気まずい……。)」
下を向いたまま、1秒が何十分にも感じられる感覚に冷や汗が浮かび、眩暈を覚える。
■楠間 和泉 > 「いいのいいの、慣れてるから。」
からからと苦笑を浮かべつつ、視線を泳がせる相手に恥ずかしがり屋なのかな?などと考えつつも、さほど気にした様子はなく…。
「ああなるほどね、お家の勉強で…。」
それにしてはこの本は余りにも初歩的である。
魔術師の家の生まれと言うのなら、もう少し上の本を呼んでいるのが普通な気がするが…。
「…えっと、名前、教えてくれるかな?」
そうこう考えているうちに少々長い沈黙ができたため、話題を転換するように名前をまず聞いて見る。
■エスティア > 「……………。」
慣れてる、という言葉と苦笑いを浮かべる姿になんとも言えない感情を覚えつつも、この時はかける言葉も浮かばず黙り込んでしまうが…。
「そ、そんな感じ……です。」
魔術を知らない者ならどの程度の物を読んでるのか検討もつかないだろうが、逆に知識がある者ならどれだけ初歩的な物を読んでるのか分かるのもあって、恥ずかしさを覚えて顔が赤くなるが、続く言葉に反応し…。
「え、エスティア……エスティア・アルトレイン…です、に…2年生…です。」
名前を聞かれて少々困り気味に自身の名前を名乗る、家名の"アルトレイン"の名は魔術を齧った者なら一度は耳に挟んだ事のある名かもしれない。
…学年は聞かれてないが反射的に答えたようだ。
■楠間 和泉 >
「なるほど、今日もそれで勉強に来るなんて、熱心だね。
私は楠間 和泉(くすま いずみ)、三年生、ここの図書委員をしてる。
よろしくね、エスティアさん。」
相手のそんな思惑を知ってかしらずか…ふんわりと笑顔を向けて右手を差し出す。…握手のつもりだろう。
「(……しかしアルトレイン…か、どこかで聞き覚えがあるけれど…。)」
■エスティア > 「あっ……図書委員……しかも先輩………。
は、はい……よろしくお願いします…楠間先輩……。」
手を差し出されてあわあわとしつつ、魔術書を机に置いて白く細い右手を差し出し、握手を返そうと。
■楠間 和泉 >
「ん、はいよろしくー。
困った事があったら何時でも声掛けてね。
魔術の勉強も、多少は私も教えられると思うし。」
ぎゅっとその白い手を優しく握り返す。
身体は大きいが、手の感触はやわらかで女性的だろう。
■エスティア > 「。oO(わわ……女の人と握手するの初めてだけど…柔らかい…。)」
そんな感想を思い浮かべながら顔を真っ赤にしつつ握手をする。
「あ、あれ……?楠間先輩…魔術分かるんですか?それじゃ今読んでた本のも………。」
早速"困った事"が発生したのだが、魔術師の家系で初歩魔術の本相手に苦戦してた事が恥ずかしいとも言えず、劣等感で再び俯く。
■楠間 和泉 >
うぶな子だなー、と真っ赤な後輩を見つつ笑い掛けて。
「うん、魔術もそれなりに齧ってるから、今の本くらいならわかるけど…えっと…教えてあげようか?」
どうやらこの本の内容でも苦戦しているのだろうか…と少々失礼な事を考えつつも、俯いた後輩にそんな提案を投げかけて見る。
■エスティア > 「…………お願いします……。」
一瞬迷うが、先輩からの好意を無碍に出来ないという気持ちと、それ以上に自分は手段を選んでられるほどの余裕が無い、という気持ちで、大きなツインテールを揺らし、俯いたまま小声で呟く。
「………く、楠間先輩は……その……僕がこの本相手に苦戦してたのを見ても……わ、笑ったりとか…しないんですね……。」
島に来る前に……まだ"アルトレイン家の魔術師"として生活してた時の苦い思い出が脳裏を過ぎり、ついそんな言葉を零してしまう。
■楠間 和泉 >
「はい、お任せされました。」
改めてよろしく、と少々声を控えめに声を掛けて。
「まぁ、人によって得意不得意ってあるからね。
なによりさ、そうやってここに来てまで勉強してるんだから、それを笑っちゃ失礼だもの。
学ぼうとしている人は応援したくなっちゃうしね。」
問われた言葉にさらりとそんな答えを返す。
■エスティア > 「………そんな事言ってくれたの、楠間先輩が初めてです…。」
魔術の知識があって、それでもそういう言葉を掛けてくれる先輩に対して少々警戒を解きつつ返事する。
「。oO(……とは言ったものの……どうしよ、やっぱりさっぱり分からない……。)」
改めて魔術書と向き直り、内容に目を通して行くが……すぐに難しい顔で小さく唸り声を上げる。
■楠間 和泉 >
「私は思った事を言っただけだよ。
…と、どのあたりで詰まってるのかな?
こういう魔術も他の勉強と同じで最初の方に詰まっちゃったら後々まで詰まっちゃうから、最初から見直すのってだいじだけれど…。」
魔術書に向かい合い、難しい顔をして居る後輩に、まずはそう聞いて見る。
どこから教えるべきか…と言うのの確認は大事だ。
■エスティア > 「え、えっと……ここ…です、術式の構成文がいまいち……。」
魔術書を広げながら聞かれた事に対して言葉とページへの指差しで返す。
「……そ、そういえば……楠間先輩も……魔術が分かるって事は魔術師の家系とか…ですか…?」
なぜこんな質問を今投げたかと言われれば、単純に興味と好奇心からだったが、少なくてもそれくらい別の話題を投げれる程度には今の状態に慣れてきたらしい。
■楠間 和泉 >
「ふむふむ、なるほどここかぁ。
もしかしてこの式に詰まってる感じかな?ここはねぇ…」
横に並び本を覗きこみながら本に書かれた魔術式の一箇所を指差して、つらつらとある程度噛み砕いた上で説明を始める。
魔術に知識が薄くてもなんとなく理解が及ぶような丁寧な解説だ。
「うーうん、魔術は独学かな?
もちろん学校で勉強したりもしたけど。」
そうして解説が終わったころに、顎にひとさし指を添えながら、少し天井を見つつゆっくりと答える。
■エスティア > 「……あっ……なるほど、そういう……ふむふむ……。」
丁寧な説明を受け、少しづつだが確実に魔術式の内容を理解し、時折小さく頷きながら教えを受けるが…。
「そ、そうなんですか……?独学と勉強……でも凄く分かりやすい説明で…凄いと思い……ます……。」
天井を見上げつつ答えるそちらと裏腹に、顔を真っ青にしながら、か細い声で返事をなんとか搾り出す。
■楠間 和泉 >
「そそ、この式が分かれば後は単純で…。」
うんうんと着実に理解をしているようでほっと一息ついて…。
「あーと…独学だからこそ、だよ。
だからどこで分からなくなるかとか、詰まっちゃうかが分かるというかさ。」
真っ青になった後輩を見れば、苦笑を浮かべながら、なんとかなだめ様と少々わたわたし始めていた。
■エスティア > 「………っ……ぅ…楠間…先輩、少し……だけ休憩……良い…ですか……?
術式は……分かってきたんですが、その……持病で……魔力の篭ってる物が長時間近くにあると体調が……。」
顔色が悪くなっていた原因は勉強の方ではなく、例え初歩的な魔術の書にでも篭ってるであろう魔力に中てられて、机にそのまま突っ伏すような体勢になる。
■楠間 和泉 >
「…って、えっと、体調不良…!?
だ、大丈夫?持病って…と、とりあえず本を仕舞って休もうか?」
どうやら顔色が悪くなった原因が持病…話を聞く限りでは魔力に関する何らかの症状?によるものと分かれば、今は勉強よりも休息を取るべきだろうと、おそるおそる顔を覗きながら提案する。
■エスティア > 「……すみません………。
今も言った通りで……魔力を含んだ物があると自然と吸収して…自分の意思と別で体内で増幅しちゃう体質なんです…、そのせいで中々魔術書を使った勉強も出来なくて……でも少ししたら動けると思うので……。」
心なしかツインテールも下を向きつつ、机に突っ伏したまま顔だけそちらに向けて、親切な先輩の手を煩わせたくない気持ちから自身の体調不良の原因を説明する。
簡単に言えば急性の魔力中毒のような状態だろう。
■楠間 和泉 >
「…そう、なんだ…ええと、それならちょっと一旦、本は仕舞うね?」
原因が後輩の子の体質…おそらくは魔力が次々に生成されることによる中毒症状だと分かれば、まずは聞く限りの原因であろう魔術書を本棚へと戻す。
そして同時に、おそらくこの子はその体質ゆえに勉強ができず、そのためにこのような初歩的な魔術書を今になっても読む事になってしまったのだと、おおよそ推察する事ができた。
「それで…ええと、休んでれば治る?
それともなにか、いつもなら…お薬とかあったりは?」
■エスティア > 「……はい……お願いします……。」
横になったまま器用に頷く。
「暫くこのまま休んでれば何とか動けるくらいにはなると思います……、僕は……この通り初歩的な魔術も満足に使えないから魔術の行使で魔力を発散事もできなくて……初対面なのに先輩に恥ずかしいところばかり見せちゃってて死にそう……。」
一応魔術の行使以外にもいくらは魔力を発散させる方法はあるが、それを口に出す気にもなれず、つい弱気な言葉が零れる。
■楠間 和泉 >
「そっか…じゃあ少し休んで、動けるようになったら横になれるところにいこっか。
ああでも今日はお休みだし…えっと、家って近くかな?」
一先ず今は休むべきだろうし、無理をさせてはいけない。
魔術中毒は時に命にも関わるとは彼女も知っていた。
時間がたてばある程度改善するのであれば、休める場所で休むのが一番だろうと。
「体質なら仕方ないでしょ、気にしないの。」
■エスティア > 「動けるようになれば一人でなんとか帰れると思います、それに……家は……落第街だから先輩は来ない方がいいと…思います、最近も風紀委員の人がちょっとピリピリしながら見回りしてるのを見かけるから、何かあったぽいですし……。」
多少は体調も良くなってきたのか、口数も自然と増えつつ答える。
「……仕方無いのかもですけど、魔術師の家系だと…そうも言ってられなくて……ははっ……。」
仕方無い、と言ってくれる先輩の優しさが身に染みつつも、現実の厳しさに苦笑いをする。
■楠間 和泉 >
「落第街…?」
それを聞いてはちょっとほおっておけなくなってしまった。
あの場所はとにかくなにかと事件が多く治安はお世辞にもよいとは言えない。
特に目の前の後輩のようなかわいらしい子であれば……よからぬ事に巻き込まれたり、被害にあってもおかしくはない。体調不良の今などは特に、だ。
「…わかった、じゃあちょっと私の家で休もうか。
流石に今のキミみたいな子を一人で返せないし。」
だから、そういう提案をまずはして見る。
もっとも…拒否しても今回ばかりは抱えてでも連れて行くつもりではあったが。
「……まあ、そうかもだけど、さ。
それでも勉強しようとしてるんだし…気に病まないの。」
■エスティア > 「…………え"っ……?」
朦朧とした意識のまま言葉に耳を傾けていたが、予想外の単語に妙な声を上げる。
「だ、大丈夫ですよ……これくらいならすぐに動けますし、それにその………楠間先輩に迷惑を掛けたくないですし……。」
流石に先輩の好意といえど、自分の性別を考えれば尚更"はい、お言葉に甘えさせて貰います"とも言えずに少々強がった発言をする。
もっとも、体調不良などを差し引いても力ずくで来られたら抵抗など無駄だろう…。
■楠間 和泉 >
「ダメダメ!
家、落第街なんでしょ?だったらそんなふらふらで帰せないよ。
そっちの方が私にとっては困りモノ、なにより、私の家で休むのはぜんぜん迷惑じゃないからね?」
まずは大丈夫だ迷惑ではない、と微笑み掛けて…。
「とにかく行くよー?
えっと…肩を貸せばうごけそう?」
■エスティア > 「う"……、そ…それなら……自力で家に帰れるくらいになるまでお世話になります……。」
今までのやり取りで、これ以上何か言えばこの先輩なら縄で縛ってでも連行されかねない気がして素直に言葉に従う姿勢を見せる。
「は、はい……お手数お掛けします………。」
そちらの言葉に頷く、何とか立ち上がってそちらに身体を預けるが、見た目通りの軽さだろう。
■楠間 和泉 >
「うんうん、そうしよう?
それじゃあよ…っと。」
少ししゃがみこみ、後輩の子の軽い体を抱えるように支える。
「それと…家でちょっと質問させてもらうよー?」
■エスティア > 「お、重かったら言ってくださいね……。」
身体を支えられて、不安な顔のまま呟く。
「し、質問…ですか……?は、はい………答えられる物は答えれるようにします……。」
一体何を聞かれるんだろう?と不安が脳裏を過ぎるが、一旦頷き、そのまま連行されるだろう。
■楠間 和泉 >
「大丈夫大丈夫、軽いよ~。」
そのまま半ば抱えるようにして後輩を運び…。
「うんありがと。
話を聞いてると気になっちゃったから、さ。」
そのまま家まで連行してしまうだろう。
ご案内:「図書館 閲覧室」からエスティアさんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」から楠間 和泉さんが去りました。