2020/07/02 のログ
ご案内:「図書館 休憩室」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 >  
「はー……疲れた疲れた」

休憩室にやってきた少女はさっそくそんな言葉を口から零しながら
自販機でジュースを買って、椅子へと座り込む

試験前だし多少はね、と思って勉強しに来たは良いが、
やはりうるさくできない、静かな空間というのはやや息が詰まる

この場合の少女の言う勉強とは『友人のノートを写すこと』である

ご案内:「図書館 休憩室」に彩紀 心湊さんが現れました。
彩紀 心湊 > 「…あら。」

珍しい、といった様子で先客を見れば目をパチクリさせる。
図書館にはよく入り浸る人間としては、普段見ない顔というのは分かってくるもので…。

「…お隣、いいかしら?」

興味本位、別に隣に座るほど混んでいないのだがそう尋ねてみる。

雪城 氷架 >  
「ん…どうぞ?」

側においていたスクールバッグを膝の上に乗せてスペースを空けた
やや無愛想な印象は与えるものの、気遣いができないわけではないらしい

さて他にいくらも席は空いているようだ
それでいて隣を…ということは何か用事でもあるのかな、と
聡明とは言えないまでもなんとなーく、そんな風に考えたりして

「おたくも試験の勉強?」

なんとなしにそう聞いてみた

彩紀 心湊 > 「ええ、ありがとう。」

そんな気遣いをみて、小さく微笑む。
今どき、そこまで気を使ってくれる人などあまりいないであろうから。

「んー…も、してるというところかしら。一応、テストも近いから。

貴方はやっぱりテスト勉強だったのね。
私は普段からよく通ってるから、あまり見ない顔を見ると興味が、ね。」

趣味の読書と勉強とではまた話が違うもの。
こちらも、ずっと静かという環境はやはり疲れるのだろう。

雪城 氷架 >  
「ははは、試験前でもなかったら来ないよ。
 静かすぎてどうにも息が詰まっちゃってさ」

やや苦笑気味の笑みを浮かべてそう答える
どうやら目の前の生徒は普段から図書館に通い詰めているらしいが…

「私1年の雪城氷架。あんたは?
 普段から図書室通いなんてよっぽど本が好きか、図書委員?」

やや不躾な言葉を投げかける様子はどこかやんちゃな少年じみている

彩紀 心湊 > 「あら、なら話しかけてよかったわ。活動域が違う子とは中々話はできないもの。
とまあ、自習室は私語は基本禁止だし…それは分かる気がするかも。」

おや…と思ったが、この口調を聞くに、可憐な見た目とは裏腹に大分ボーイッシュな子であるようだ。
どうやら、内面の方も珍しい部類。

「私は3年の彩紀心湊。
その問なら前者、かしらね。特別なにかあるわけでもなくよく立ち寄るから。
貴方は普段どういう事を?」

ここまでのタメ口をきかれるのも中々どうして久しいなと思わず微笑ましげな笑みを零す。

雪城 氷架 >  
「3年?先輩じゃん。ヨロシク」

道理で落ち着いた雰囲気だなーなんて言いつつ、やっぱりタメ口である

「へー、私あんまり本とか読まないからなぁ…。
 普段?えー……と、普段……」

普段…?となんだかちょっと考えているような、思い出しているような
細っこい脚を組み替えながら、うーんと唸る

「ゲームとか、漫画とか……ま、普段から勉強してないのは確かだな」

そういって笑って誤魔化していた

彩紀 心湊 > 「ええ、よろしく。
物怖じしないのねぇ…まあ、案外先輩だからと荒れてるのなんて、大体学校サボってるのだけれど。」

学校でそういう場面は、自身があまり出歩かないのもあり見ないなぁとぼんやり。

「あら、友達と遊びに出かけるとかじゃないのね。
少し意外だわ。即答できないのも含めて。

貴方からは結構快活なイメージを受けたもの…。
ま、変なところで遊んでないのなら良いのでしょうけど。」

友人も多そうな性格と容姿であるのだが、そういったものからは普段の生活は読み取れないものだなぁと思う先輩である。

雪城 氷架 >  
「ん…ああ、敬語使ったほうがいいか?あんまり慣れなくってさ」

この娘、先生相手にもこの調子である
相手によっては馴れ馴れしいとトラブルに発展しそうではあるが

「まぁ悪気はないんだよ。気に触ったら謝るからさー」

にへ、と笑みを浮かべる様子には言葉通り悪意はなさそうである


「んや、友達とかあんまいないし…口悪いからな、私。
 ヘンなトコには…まあ行かないかな。家族が心配する」

そう言いつつジュースをくぴっと煽る

彩紀 心湊 > 「いいえ、お節介ながら…そういう輩に引っかかるのを心配しただけよ。
私としては…そう、珍しいっていうのが正直な感想。

なんというか、ちょっと変な感じでもあるかしら。
私の友人は、私にも敬語を使う子だから。」

だから気にしないで、とその笑みには微笑みで返す。


「ふむ…良い子ね…。
別に気に留めるほど口の悪さを感じないものだけど。
それに…ふふ、根が良いのがどうしようもなくにじみ出てるからかしら。」

この歳にもなれば、大体家族からの心配は煩わしいと感じてくるものだと思っていたが、目の前の少女はそうでもないらしい。

雪城 氷架 >  
「まー、ほんとはちゃんと気を使った話し方ができればいいんだろうけど。なんか窮屈でイマイチっていうか…
 それで気を悪くさせたらゴメンっては思うけど」

空になったジュースの缶を手元でくるくると弄びながら、そう言葉を返す
視線がやや下向きに落ち込んでいるところを見ると、まったく気にしていないわけでもないようで

「良い子ぉ?いや、それはちょっと…なんていうか…小っ恥ずかしいからやめよう…」

微笑みを返されて、そんな風に言われれば向け直した視線を再び横へと反らして
ややほっぺに赤みが差したようにも見える。わかりやすい

彩紀 心湊 > 「ま、皆よく使ってるものだし、お堅い場でも使われるものねぇ。
とはいえ、私は別に気にしないから好きにしていいわよ。

それに、それが貴方らしさなら否定するのも…という話だし。」

説教のつもりはなかったのだが、この程度の気にかけでそこまで気にするとはと思わず苦笑した。

「…ふふ。ええ、ええ…ごめんなさい?
でも、他人の思いやりを素直に受け止めれるっていう子っていうのは本当に中々いないし…良い子って表現しか浮かばなくて、ね?」

そんな様子を見ると、どうにもいじりたくなってしまうのが自分の悪いところかもしれない。
言った後に毎度思うのだがどうにも止まらない。

雪城 氷架 >  
「ふ、普通だよ。普通……」

よほど気恥ずかしいのか、褒められることに不慣れなのか
顔を少し赤くしたまま伏せて、手元で忙しくジュースの缶をくるくるさせている

「そ、そう言えば先輩も此処の学生ってことは、その…異能者なのか?」

こうなったら話題を変えるしかない

彩紀 心湊 > 「…ふふ。」

いじらしいなぁ…などと思いながらいたずらっぽい笑みを浮かべる。
間違いなく確信犯であることが伺えるだろう。

「ん…そうね。
といっても、面白みのない…異能学でも出るような異能よ?」

その話題は正直自分にとってはウーンな話題であるのか苦笑するようにそう返した。

雪城 氷架 >  
いらずらな笑みを向けられている
あっこれはちょっとからかわれてるな、と思うものの、まあ先輩だしな、なんて
先輩が後輩をからかうのは、きっと親愛表現の一つだ、たぶん

「ふーん…それは、ちょっと羨ましいな。
 教科書に載ってるような異能なら自分で色々調べたりしなくても、答えが載ってるんだもんな」

やや苦笑するところを見れば、異能の力に何かしら思うところがあるのかもしれない
そんな雰囲気を感じ取りつつ

彩紀 心湊 > 「ああ…まあ、そういう考え方もあるわね。
とまあ、隠すものでもないから言ってしまうのだけど…私の異能は"サイコキネシス"よ。

こんな感じに、ね?」

視線を貴方の缶へと向ければ、それがふわりとひとりでに浮かび上がることだろう。

「なんてことのない、念力の異能。
あとはまあ…派生系としてテレパシーとか、かしら。」

雪城 氷架 >  
「おっ… 念動力、だっけ」

ふわりと浮き上がる空のジュース缶
異能の力、といえばユニークのものが想起される中、いわゆる超能力といったような、知名度の高い力だ

「習ったな、異能の授業で。
 私のもソッチ系らしくてさ」

異能学…自分の異能に関わる講義なので一応出席率は高めだった

「いいじゃん、便利でー…って思うけど。そんな簡単なもんでもナイよな」

言いつつ、苦笑
ありきたりだからってなんだって、人と違う力を持てば何かと悩みのタネになるのは経験済みだ

彩紀 心湊 > 「そうそう。
結構メジャーというか…異能が発現する前の時期からそういうのは話題としてはよくあったみたいね。」

そちらが本当に念動力であったかはともかくとして、知名度ならかなり上位の異能には違いないだろう。

「あら、アナタも。
まだ結構研究分野な学問なのに熱心ね。」

ともなれば、そっちの方面に興味がある子なのだろうかと。

「んー、私個人で完結するならさほど、ね。
ただまあ、力不足には違いないのよね。私、他にも委員の方でも仕事してるから…。」

雪城 氷架 >  
「らしいなー。手品だとか、トリックだとか言われてたらしいけど」

中には先輩みたいな本物も混じってたんだろうなーなんて

「うん。まぁちょっとモノがモノだからこの場でお披露目、ってわけにもいかないけどさ」

狭い、というほどではないといえど室内で使える部類のものではないらしい
空中に浮いているジュース缶の上や下を手のひらでスイスイしてから、キャッチ

「…あー、そっか。委員会活動とかしてるならたしかに。
 色んな力のヤツがいるもんな。この学園」

言い換えれば汎用性の高い能力、なのだろうけれど
専門分野ではやはり尖った…専門性の高い力には劣ってしまうのだろうと

「あと、熱心っていうより強制だった。
 ちゃんと理解しつつ制御できないと危険な力だから、って必修科目にされてんだよ」

彩紀 心湊 > 「ふふ、数十年前の話なのだろうけど…私達からすれば想像もつかない話ね。
今はもう、生活の一部にそういったものがあって当たり前だし。

ん…強制な上に見せれないってなるとそれなりに、ということかしら。
ええ、ソレなら別に気にはしないわ。
しかしまあ…必修にされるってこともあるのね。最近風紀の面がアレだったから不安だったけど、そういうところはしっかりしてるか…この学校。」

危険な力というのも珍しくもないが、実際に持った子と話すのは初めてかもしれないなぁと別に恐れるわけでもなくぼーっと考える仕草。

「…ええ、単純に自分だけなら特に困らないのだけど…誰かの力不足ってなると案外響くなぁって…。」

そう、苦笑する。

雪城 氷架 >  
「そ。おまけに対人行使は厳禁。判明したら一発停学だってさ」

する気もないからいいけどなー、と言いつつ。ジュースの缶をくずかごへと投げ入れて

「先輩も色々苦労してんだなー。
 でもまぁ異能の力なんて+αみたいなもんじゃん。
 元々人間なんてそれぞれ個人個人で能力に差なんかついてるんだし」

ぐー…っと背伸び
時計を遠目に眺めて、ノートの写しはあと半分ぐらいだったかなーなんて

「私にとってはいい気分展開になったよ。先輩のおかげでさ。
 ずーっとノートとにらめっこしてて気が滅入っちゃうトコだった」

彩紀 心湊 > 「なるほどねぇ…。

ん…ふふ、それもそうね。
結局なところ、自分にできる範囲っていうのは限られてもいるけれど。
でもまあ…それでも手は伸ばしてみないと広がりもしないものだろうから。」

かといって、簡単に諦めてしまうのもね。と笑いかける。
手を伸ばせば届くもの程度は拾っておきたいと小さく告げて。

「あら、頼られるのは久しぶりね。
あれなら勉強を教えるくらいはしてあげるけども。」

なんて、機嫌を良くしたような返事。

雪城 氷架 >  
「そうそう。2人より3人、3人より4人のが楽なのは間違いないんだしなー」

あんまり気にしすぎてもダメじゃね、なんて気楽なことを言う

「お、それなら今度頼らせてもらおうかな?
 なんか先輩、頭良さそうな感じするし」

完全に見た目と雰囲気イメージ
今日のところはノート丸写しなのでこれが勉強、と言ってしまうと首を傾げられそうだが

「それじゃそろそろ自習室に戻るよ。
 また今度会ったらヨロシク先輩。ジュースくらい奢らせてもらうからさ」

にっと嫌味のない笑顔を浮かべるとバッグを肩にかけて立ち上がり、止められなければそのまま自習室へと戻っていくだろう

彩紀 心湊 > 「そうね…それなりに上位にいるつもりではあるわ。
ブレはあるけど毎度学年30位には入ってるし…。」

普段からやることがなくて本と勉強しかしていないのもあってわりかし成績だけは優秀な方だった。

「ええ、またあいましょう。
とっても良い子な後輩ちゃん。」

そんな笑顔には、クスリとした笑みを向けて。
先に戻っていくアナタへ手を軽く振って見送るだろう。

ご案内:「図書館 休憩室」から雪城 氷架さんが去りました。
ご案内:「図書館 休憩室」から彩紀 心湊さんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」にレナードさんが現れました。
レナード > 「つかれたしー……」

こんな時期にもロングコートな少年が、ソファの上でぐったりしている。
どこかから慌てて移動してきたりしたのだろうか、その身体はすっかり力を抜いてしまっていた。
休憩室を使えばよいものを、どうしてここにしたのか謎のままであった。

本を読む気力は、今のところなさそうだ。
図書館の冷房にあたって無防備にリラックスしていた。

ご案内:「図書館 閲覧室」にアージェント・ルーフさんが現れました。
アージェント・ルーフ > ―何時もとは違う雰囲気の図書館、相も変わらず静寂には包まれているものの、その光景は何かしらの備えをしている者で溢れかえっている。

「んー…、ここら辺でいいかなぁ」

そう言いながら、ノートを手に持ちながら席を探す銀の人影が一つ。

(今の順位で安定してるにしろ、勉強はしなくちゃなぁ…)

ボクの持つ趣味に注ぐ事が出来るであろう大切な時間を、考査の勉強のために使うという事を考え、鬱屈の気を込めた溜息を吐きながら一つの席に着く、

目の前に座る、何時かの知人には気づかずに。

レナード > 先の疲れと、身体に合わせて沈むソファの心地よさと、
図書館内に溢れる冷房からの空気に、ついうとうとしていた。
それ程リラックスしていたものだから、前に座ったそのツラを確認するのが、僅か遅れてしまったのだ。

「……………。

 あ。」

気づいた。忘れもしねえ、そのツラに。
同じ痩せ型のくせに自分より運動神経いいやつ。
見れば真面目に勉強なんかし始めている。自分への当てつけか?
ムカついてきた、こんなやつに負けてられるか。心に再び火が灯る…

「………………。」

すっ、と音もなく立ちあがった。
決意に満ちた眼は、教科書などが陳列されている書架へと向けられ、身体が後に続いた。
そうして、ほんの僅か経ってからだったろうか。
元居たソファにぼすん、と音を立てるように座り込む。
両手には教科書と、どこから調達したのかノートと筆記用具…

「よーっし、ここいらでいっちょ満点でも目指して頑張るしー!」

張り合う気だ。